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投資の視点

株式投資は「相場観測力」「銘柄選択力」「売買手法」の3つの能力を、バランスよく身に付けないとうまくいきません。本サイトは、株式投資の基本を勉強しようとする投資家のための支援サイトです。

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投資の視点(06/01)

2015/06/01

もくじ
<相場見通し>

     ・相場堅調も、物色の変化に注意

<今週の参考銘柄>

       下記「株式投資のセオリー」参照
                   
<経済の動き>     
     ・日本は主要国の中で最も投資魅力のない国
     ・為替でヘッジファンド勢に責められる個人投資家
     ・サーベラス、西武から撤退へ

                                
<株式投資のセオリー>
     
    第484回 本日発売の「会社四季報先取りお宝株」から見た有望株

                                                           
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<相場見通し>

◆相場堅調も、物色の変化に注意

相場は相変わらず強い動きを続けている。先週末の日経平均は27年振りの11連騰を
記録した。月次で見ても年明け以降5ケ月連続で上昇しており、「セール・イン・メイ
(5月は持ち株を手放す時)」の5月も結局上昇して終えている。

本日から6月相場入りとなるが、引き続き堅調な相場展開が予想される。死角になるのは、
米利上げの動きと、ギリシャ問題ぐらいだろう。ただ、どちらも長く相場の懸念材料と
して意識されてきた問題であり、動きがあったとしても影響は限定的と見られる。

ただ、さすがに連騰による買い疲れ感も出ているので、今後はある程度の調整をはさんで
の動きが予想される。

問題は物色の方向だ。これまでは適度に循環物色され流れは悪くないが、ここまで来ると、
高PERまで買われた銘柄が目立ちはじめ、買い尽くし感強くなっている。

先週上げた金融関連は出遅れの割安感で買われた側面が強いが、そのような銘柄は数
少なくなっている。

バブル時代は、平均PERの水準をそれまでの40倍から、60倍にひきあげて買い
進んだが、当時と違って、市場の国際化が進み、日本市場だけ勝手な動きが許される状況
ではない。

そうなると待機している潤沢な投資資金はどのような銘柄を物色するのだろうか。考え
られる方向を列挙してみよう。

1、大型優良株がさらに高PERまで買い上げられるパターン
既に、年金や機関投資家などが好みそうな大型優良株はPER20倍以上まで買われ
割安感がなくなっているものが多い。

しかし、今後出動してくる資金の主力のひとつは公的資金(GPIF、共済年金、郵貯等
で10月まで10兆円以上)と見られので、大型優良株が更に買い上げられる可能性が
高い。大型優良株が突出して買われる構図だ。

2、収益増額期待銘柄の先取り買いが進むパターン
今期の増額修正を囃す動きは少なくとも4−6月の決算を見てから(7月半ば以降)に
出てくるのが一般的だが、保守的な業績発表しているとみられる企業を先取りで買い
上げる動きが出てくる。

3、割安な新興株など中小型を物色するパターン
大型優良株に比べまだ割安に放置されている中小型株は多い。大型優良株に頭打ち感が
強まれば、これらの株に資金が流れ込む可能性もある。現時点で個人投資家の待機資金が
大きく膨らみ、今後出動してくると予想されることも追い風。

4、低PER業種に見直し買いが入るパターン
従来から低PERとなっている、自動車や商社、建設、不動産などの業種に見直し買いが
入る。

これまで低PERとなっている業種の多くは成熟産業だからという理由付けがされていた
節があるが、考えてみればいまや成長産業といわれる業種のほうがかえって少ないわけで、
低PER業種に見直し買いが入ってもおかしくない。株主還元の強化が進められている
のも追い風だ。

以上4つほど考えられる方向をあげたが、現実的な動きとしては、どれか一つのパターン
だけではなく、いくつかのパターンが混じったような物色の流れが出てくるのではないか
と見ている。

ただ、どれかが主流となる可能性もあるので、流れが顕在化してきたら、ポートフォリを
入れ替え、物色の変化に乗れるようにしておきたい。


        *     *     *

<今週の参考銘柄> 
      
    下記「株式投資のセオリー」参照


<経済の動き>

◆日本は主要国の中で最も投資魅力のない国

『財務省は日本の企業や政府、個人が海外に持つ資産から負債を引いた対外純資産残高が
2014年末時点で366兆8560億円だったと発表した。13年末と比べ12・6%
増え、3年連続で過去最高となった。円安により外貨建て資産の円換算額が膨らんだ。
国内企業による海外企業のM&A(合併・買収)など直接投資も増えた』

(解説)
対外純資産残高が約366兆円あるといのは驚異的だ。日本のGDPの約7割の水準の
対外資産を持つわけで、主要国の中でも断トツの1位だ。

それだけ投資資金が海外に向かうのは、国内での投資機会が少ないことを示しており、
海外からの日本国内への投資純資産は約20兆円にすぎない。つまり日本は投資するには
極めて魅力が少ない国であることを示している。

この正反対の投資魅力の高い国は米国だ。米国への投資純資産額は834兆円で断トツ1位
となっている。


◆為替でヘッジファンド勢に責められる個人投資家

『ヘッジファンドなど海外投機筋と、ミセス・ワタナベと呼ばれる日本の個人投資家。為替
市場の二大勢力が1ドル=123円台へのドル相場上昇の裏側で激しい攻防戦を繰り広げた。
現時点で、ドル買い攻勢をかけた投機筋が、巨額のドル売りで対抗したミセス・ワタナベに
優位に立つ。ただ個人投資家も挽回の機会をうかがっており、攻防は続く』

(解説)
株でも逆張り投資する個人投資家は多いが、為替相場における個人投資家の投資手法で多い
のは圧倒的に逆張り投資。その個人投資家が為替でヘッジファンド勢に餌食にされている。

今後円高方向に進むと見て120円近辺で円買いをした個人投資家が、ヘッジファンドの
大量の円売りにさらされている。

ニュースではまだ勝敗はついてないと言っているが、資金量が圧倒的に違うヘッジファンド
との勝負は、蛇に睨まれた蛙のようなもので勝ち目は少ないだろう。個人が参ったと言うまで、
ドル買い(円売り)を進めると見られる。

現在株式相場で個人が相場に乗り切れてないと言われているのは、為替と同様、逆張り投資で
空売りを仕掛けた個人投資家がやられてしまっていることも一つの要因と見られる。

◆サーベラス、西武から撤退へ

『米投資ファンドのサーベラスが西武ホールディングス(HD)の発行済み株式の約10%を
売却した。28日に関東財務局へ提出した大量保有の変更報告書で明らかにした。出資比率は
35.45%から25.59%に低下した。残りの保有株の大半については、8月25日まで
自由に売れない「ロックアップ期間」を設定していることも分かった。期間終了後に売却する
方針とみられる。』 

(解説)
ついにサーベラスも撤退を始めたようだ。約1000億円で購入した株の時価が1兆円近く
まで膨らんだので、潮時と見たようだ。資金投入から約10年かかったが、懐具合はホクホク
だろう。

ただ、まだ西武ホールディングスの株を25%強持っているのでこの売却が残る。既に
約10%の持ち株売りの影響で西武ホールディングスの株価は高値から2割程度下げているが、
残株の売却によりさらに下げることも予想される。

    *     *     *

<株式投資のセオリー>

第484回 本日発売の「会社四季報先取りお宝株」から見た有望株

四季報(6月13日発売予定の2015年第3集)の先取り情報を掲載した「会社四季報
先取りお宝株」(東洋経済新報社)が本日発売された。その中から有望銘柄を選んだので
参考として頂きたい。

今回選択した銘柄は、今期見通しについて会社予想から大幅増額されている中から、株価
水準等を勘案して選んでいる。

6919ケル(今期経常利益1130→1310(新四季報))前週末株価452円
2185シイエム・シイ(1524→1720)3690円
4115本州化学(3300 →3600)  1398円
3355クリヤマHD(2900 →3600)  1731円
6770アルプス電気(今期54500→ 64000) 3190円
(単位;百万円)

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創刊日:2005-04-12  
最終発行日:  
発行周期:週間  
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