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投資の視点

株式投資は「相場観測力」「銘柄選択力」「売買手法」の3つの能力を、バランスよく身に付けないとうまくいきません。本サイトは、株式投資の基本を勉強しようとする投資家のための支援サイトです。

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投資の視点(5/18)

2015/05/18

もくじ
<相場見通し>

     ・今週は2万円への戻りを試す動き

<今週の参考銘柄>

       日立化成
                   
<経済の動き>     
     ・トヨタとマツダが包括提携
     ・1年10カ月ぶりに空室率上昇
     ・上場企業の配当総額は初めて10兆円超え

                                
<株式投資のセオリー>
     
    第482回 株価調整時の仕込み(まとめ)
                                                           

★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★
<相場見通し>

◆今週は2万円への戻りを試す動き

相場は二進一退の動きで徐々に水準を切り上げている。下値不安が減ってきているので、
今週は再度日経平均2万円への戻りを試す動きとなりそうだ。

懸念材料となっていた欧米市場の長期金利上昇の動きも一定の歯止めがかかり、ギリシャ
支援問題も市場への影響は限定的と見られる。

外部環境の悪材料はほとんど見当たらず、残るはせいぜい「セール・イン・メイ」という
相場のアノマリーくらいだろう。それも相場が水準を上げることにより消えていきそうだ。
良好な需給を反映して今後は買い意欲が強まりそうである。

相場の地合いの良さは、今回の決算発表でのサプライズ銘柄の動きに表れている。市場予想
を大きく上回る決算が発表されると、翌日株価は飛んで始まることになるが、通常だと
上昇はだいたい1日天下に終わり、2日目の中ごろからはダレルものである。

ところが今回の好決算発表銘柄の動きを見ると、2日目も続伸し、3日目ぐらいまで上昇
が続くものが散見される。1日めの高値寄りつきを買っても1〜2日で十分利食えるわけ
である。

おそらくこのような好決算銘柄は、一息入れた後さらに上値追いとなっていく可能性が高い。
先週で決算発表は大方終了しているが、今後は好決算発表後に一息入れている銘柄が狙い目
の一つとなりそうだ。

既報の通り、CTAなど短期投機型ヘッジファンドの買い持ち縮小の動きはほぼ終わって
おり、今後は彼らによる再度買い持ちを積み増す動きが期待されている。というのは、
好パーフォーマンスを続けている彼らに、かなり潤沢な資金流入があるからだ。

彼らも、先高期待の強い日本株に対しては、一旦持ち高縮小に動いた後は、できるだけ
速やかに買いに転じたいとの意向を従前から示しており、五月後半にはそのような動きが
出てきてもおかしくない。

また、その他の外国人投資家の動きの中にも変化が見られる。そのひとつは中東産油国
マネーだ。中東産油国には巨額な資金を持つソブリン・ウエルス・ファンド(SWF、
政府が出資する投資ファンド)多いが、その一部が日本株への運用比率を引き上げ、買い
の手を入れはじめた。

これらのファンドはちょっと比率を引き上げるだけでも1〜2兆円も動くことになるので
影響は大きい。

原油価格の急落によって経常収支がおしなべて悪化している中東諸国だが、保有する余裕
資金はまだまだ潤沢だ。

今回比較的経常収支の良好なUAEがまず動きだしたようだが、それを聞きつけたヘッジ
ファンド勢が先回りの買いを入れはじめたという話も聞く。

購入対象となっている銘柄はS&P TOPIX150 Shariah指数の構成銘柄
とみられる。指数の上位組み入れ銘柄をあげると、武田薬品、ファナック、村田製作所、
キーエンス、SMCなど、このところの調整局面でも比較的堅調な動きとなっている優良
銘柄が多い。

買い意欲の強い外国人投資家に加え、4月に入って動きが止まっていたGPIFも体制が
整い動き始めたようだ。今後半年で6兆円以上の規模の日本株買いが予想されている。

需給関係の良さを背景に相場はしばらく上げ相場が続きそうだ。6月末までには
6万1000円程度の水準までの上昇があると見ている。ここは強気で臨むところ。

        *     *     *

<今週の参考銘柄> 
      
    4217 日立化成 2320円


<経済の動き>

◆トヨタとマツダが包括提携

『トヨタ自動車とマツダは13日、環境や安全技術分野を軸に包括提携すると正式発表した。
トヨタの燃料電池車技術、マツダのガソリンやディーゼルエンジンの高出力・低燃費技術を
相互に供与する方向だ。互いに得意な技術やノウハウを持ち寄り効率的な開発を進め、世界
で厳しくなる環境規制対応や安全対策などで先手を打つ』

(解説)
資本関係のない提携は自動車儀業界では極めて異例だ。トヨタの狙いとしては、欧州でシェア
の高いディーゼルエンジン技術が欲しかったことや、かつてマツダに資本を入れていた
フォードに対するけん制(再度資本提携するのを抑える)の意味を持っていると見られる。
おそらくトヨタも今後時期を見て資本投入する可能性が高い。


◆1年10カ月ぶりに空室率上昇

『オフィス仲介の三鬼商事(東京・中央)が14日まとめた4月末時点の東京都心5区
(千代田、中央、港、新宿、渋谷)のオフィス空室率は前月末比0.04ポイント上昇の
5.34%と、2013年6月(8.46%)以来1年10カ月ぶりに悪化した。4月に
中央区と千代田区で竣工した大規模オフィスビル2棟で空室が残ったとみられ、空室率を
押し上げた』

(解説)
空室率の上昇は、大規模オフィスビルの稼働によるもので一時的という見方が多いようだが、
必ずしもそうではない。

というのは今後テナントが増加していくとの予想がたてにくいからだ。国内の景気はそれほど
伸びてはいないし、外国人勢が東京に事務所をどんどん作るといった動きも見られない。

賃料が頭打ちとなると不動産価格の上昇も鈍化する。このところ外国人買いなどなどで、
高騰していた都内の不動産価格もそろそろ転機を迎えそうだ。


◆上場企業の配当総額は初めて10兆円超え

『上場企業が株主への配当を増やしている。2015年度の。設備投資など将来をにらんだ
投資も活発で、企業が資金を必要以上にため込まず、株主還元や成長投資に振り向ける動き
が広がっている。配当の増加は今春に相次いだ賃上げの動きとともに、国内消費を下支え
しそうだ』 

(解説)
上場企業の株式の時価総額は約500兆円なので、配当利回りは約2%(=10兆円/500兆円)
ということになる。

利回りを見れば銀行預金よりははるかに高いので、個人の金が株式市場へ大挙して向かって
くるのではないかと考えたくもなるがそこまではいくまい。株式には投資リスクもあるからだ。
ただ配当利回りが3%を超えてくると情勢は一変してくる可能性はある。

    *     *     *

<株式投資のセオリー>

第482回 株価調整時の仕込み(まとめ)

今回はこれまで説明してきた株価調整時の仕込みのまとめである。

前にも触れたが、調整時の仕込みで最悪のパターンは、上昇局面の押し目と判断して仕込んだ
ところが、株価はさらに下げ高値つかみとなってしまうことである。まだ上昇トレンドが続く
と見ていたのが、何のことはない既に下降トレンドに入っていたということである。

一気に下降トレンドの局面に入りするのではなくとも、横ばい相場(高値圏のボックス相場)
に移るということもよくあること。その場合買値にもよるが、利食いが難しく、トントンで
逃げるのが精一杯となることが多いだろう。

上昇トレンドが終わったかどうかは結構難しい判断だ。業績はなお拡大基調を維持している
ことが多いので、傍目には株価はさらに上昇してもおかしくないように見えるからだ。業績
がいいのにどうして上がらないのかとイライラする時だ。

株価は将来の業績を織り込もうとする。通常は6ケ月程度先の業績を織り込みながら動いて
いくが、株価が大きく上昇すると業績の織り込み方が先食いに走り、最後は1年先、2年先
の業績拡大まで織り込もうとする。

一旦そのような動きをした後は、大きな変化があれば別だが、業績面で少々の好材料が出ても
株価は反応しにくくなる。いわゆる織り込み済みという状態だ。

上昇トレンドが終わったかどうかの判断は、まず株価水準で見当を付けることになる。
最安値からどれくらい上げたかだ。

安値から既に2倍の水準まで上げていたら、2段上げ(1段上げは約50%上昇)している
ことになるので、業績拡大の大部分は織り込んでいることになる。業績好調銘柄の多くは
2段上げが精々だからだ。

3段上げ以上となるのは、業績拡大が特に著しい場合や、相場の中核銘柄(物色の中心と
なっている銘柄群)などに限られる。

ただ、全体の上昇相場のスケールが大きければ3段上げ以上の銘柄はふえることになり、
逆に小さければ、2段上げ銘柄も少なくなる傾向がある。個別銘柄の上げ幅は往往にして
全体相場の動きに左右されるということだ。

上昇トレンドが崩れておらず、株価水準から見てまだ上値余地あると見たら、次は株価
パターンでどの程度の調整になるかを予想することになる。上昇途中のあや押しなのか、
やや長めの調整なのか、それとも一波動終了後の大きな調整なのか。

そして最後は出来高の動きや、信用取組の動向、テクニカルチャートなどを見て、整理終了
のタイミングを計ることになる。

調整中の銘柄の仕込みはだいたいこのような手順で行うことになるが、初めは的中率は高く
ないかもしれない。しかし、繰り返しやっていくことにより、だんだんコツがつかめてくる
はずだ。

株式投資では仮説・検証(こうなるだろうと予測して実行し、結果を見て評価する)の
サイクルをできるだけ回して仮説(予測)の精度を高めていくことが大事である。

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創刊日:2005-04-12  
最終発行日:  
発行周期:週間  
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