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投資の視点

株式投資は「相場観測力」「銘柄選択力」「売買手法」の3つの能力を、バランスよく身に付けないとうまくいきません。本サイトは、株式投資の基本を勉強しようとする投資家のための支援サイトです。

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投資の視点(05/11)

2015/05/11

もくじ
<相場見通し>

     ・底打ち終了、じり高基調に

<今週の参考銘柄>

       野村ホールディング
                   
<経済の動き>     
     ・海外子会社の収益が過去最高
     ・中国で自動車生産能力の過剰が深刻
     ・DMG森精機が世界最大の工作機械メーカーに

                                
<株式投資のセオリー>
     
    第481回 株価調整時の仕込み(5)
                                                           

★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★
<相場見通し>

◆底打ち終了、じり高基調に

連休中下げていた相場は、先週末の米雇用統計の発表前にやや戻り歩調となっている。
その米雇用統計だが、内容はほぼ市場の予想通りだった。

しかも米国の6月利上げは遠のいたとの観測から米市場が大幅上昇し、連れて先週末の
シカゴ日経平均先物が大幅高となっている。従って今週は先週末の流れを引き継ぎ、戻り
を試す展開で始まりそうだ。

シカゴ先物市場で日経平均は、米雇用統計発表前に一旦1万9070円程度まで大きく
突っ込んでいる。それが急速に戻りに転じたのは、売り方の動きが一巡したためと見ら
れる。

既報の通り、CTAなど短期投機型ヘッジファンド勢は6月末決算を前に、大きく積み
上がった買い持ち残高を処分する必要に迫られていた。日経平均が大幅安となったのは
その売りが一気に出たためと見られる。

米雇用統計前に持ち高が処分されたのは、解約売りは45ノーティス(解約する場合は
解約日の45日前に通知)の関係から5月15日までに処理する必要があったことや、
雇用統計如何で相場が大きくぶれる可能性があったためと見られる。

おそらくこの処分売りの動きに追随した空売りも入っていたと見られることから、戻り
は買い戻しも伴い急反発となった。

値幅的にもピークから1000円以上下げ、節目の1万9000円に近づいたことから
底値感が強まったことも支援した。

ただこの大きな動きはシカゴ先物市場で起きているため、東京市場では今一つ底値感が
出ているとは言い難い。

逆張り志向が強い個人は2万円乗せでかなり売っており、5月安値(「セール・イン・メイ」)
を待ち構えていると見られるが、これで相場は目先底を打ったと言われても半信半疑
だろう。

しかし、最大の売り手と見られていた短期投機型ヘッジファン勢の売りが一巡したから
には、相場の需給は大幅に改善している。

相対的に魅力度の高い日本株に対し、中長期投資の外国人投資家の買い意欲は依然高い。
年金、郵貯などの国内の公的資金の買い増しも予想される。個人の待機資金も過去の
ピークを越えている。

こう考えると相場は既に底を打って上昇に転じると見た方がいいだろう。決算発表が
盛りなので、やや手掛けにくい局面であるが、2万円を目指してじり高になると予想
される。
物色の方向としては、好決算発表銘柄や、国内公的資金がスマートベータ型運用を
強めることから、財務内容良好な大型株などが選好されそうだ。

業種的には、これまで物色されてきた内需型(金融、薬品、小売、生活関連等)よりは
輸出関連に分があると見ている。


        *     *     *

<今週の参考銘柄> 
      
    8604 野村ホールディング 782円


<経済の動き>

◆海外子会社の収益が過去最高

『日本企業の海外子会社の収益が急拡大し、2014年は6.5兆円と過去最高を更新
した。域内の貿易や米国向け輸出が伸びた東南アジア諸国連合(ASEAN)からの
収益がけん引した。輸出と比べた割合も高まり「直接投資で稼ぐ」傾向が強まってきた』

(解説)
生産拠点の海外移転の効果が収益面で表れてきた。日本にとって海外子会社の収益は、
以前は輸出で稼いでいた分が置き換わったものといえよう。ただ、稼いだ分が全て国内に
戻ってくるわけではないが。いずれにしろ、今後もこのような流れは続こう。


◆中国で自動車生産能力の過剰が深刻

『自動車市場で世界最大の中国で生産能力の過剰が深刻になってきた。2015年の
メーカー各社の生産能力は前年より2割以上多い計約5000万台に増える見通し。一方、
同年の新車販売予測は前年比7%増の2500万台強にとどまる。8割以上が適正と
いわれる稼働率は5割前後に落ち込みそうだ。中国市場では供給過剰による価格下落が
始まっており、日系メーカーの採算にも打撃を与えるとの見方が強い』

(解説)
これだけの生産能力が過剰となるのは自動車業界では前代未聞の話だ。生産増強に走って
いるのはフォルクスワーゲンやGMなどで、日本メーカーは能力拡大には慎重な動きをして
いるが、価格競争激化による収益悪化は避けられない。

その他にも副作用が想定される。中国から東南アジアなど周辺国への自動車輸出の拡大だ。
余剰規模が大きいだけに、もし集中豪雨的な輸出が始まれば、東南アジアでのシェアの
高い日本メーカーへの打撃は大きい。


◆DMG森精機が世界最大の工作機械メーカーに

『工作機械大手のDMG森精機は5日、同業の独DMG MORI SEIKI
(旧ギルデマイスター)へのTOB(株式公開買い付け)について、日独米中など主要
7カ国から承認を得たと発表した。各国から承認を得たことで、連結売上高が4千億円を
超える世界最大の工作機械メーカーが誕生する』 

(解説)
今回の森精機の動きは、世界で通用する有力メーカーがまたひとつ誕生したということで、
日本にとっては大変喜ばしいことだ。願わくはファナックや日本電産などのように、日本
を代表する超優良企業に育ってほしいものである。


    *     *     *

<株式投資のセオリー>

第480回 株価調整時の仕込み(5)

今回はテクニカルチャートの視点から株価調整が終わったかどうかを見分ける方法に
ついて説明しよう。

一般的に株価の安値時の買いのタイミングを示してくれるものとしてはオシレーター系の
テクニカルチャートが良く使われる。代表的なものとしてはMACD、RSI、
ストキャステクス、RCIなどだ。

ただ、これらのチャートがいつも的確に買いのタイミングを示してくれるわけではない。
騙しも結構多い。その中で調整終了かどうかの判断として最も効果的と見られるのはRCI
だ。

RCIを活用する上では移動平均線と併用することがポイントとなる。その場合RCIは
9日線と27日線の2本、移動平均線は25日線と75日線の2本の合計4本を使用する。

一般的に上昇トレンド中の株価のチャートでは、一番上に株価があり、その下に25日
移動平均線、さらにその下に75日移動平均線という位置関係になっている。

また、このような時はRCIの27日線は50%以上の水準でなだらかな高原状態の動きを
示している。

調整はこのような状態から始まることになるが、調整の大きさによっていくつかに分けて
考える必要がある。

1、調整が25日移動平均線(以内)までの小幅で終わる時

RCIの27日線は高原状態のままだが、RCI9日線は下降に転じる。RCI9日線が
−60%以下まで下げ、反転上昇に転じたところが調整終了のサインとなる。−60%以下
まで下げない時は、下げは調整ではなく綾押しのレベルといえる。

2、調整が25日移動平均線を割り込み75日移動平均線までのやや大きな下げとなった時

RCI9日線が下げるとともに(何度か上下動を繰り返すが)、RCI27日線も下げ
始める。両者が同時に−60%以下となり、RCI9日線が反転したところが調整終了の
サインとなる。

3、調整が75日移動平均線を割り込む大きな下げとなった時

整理が長引き、調整期間はかなり長期となることを示している。株価反転時のサインは
上記2と同じだが、騙しが多くなるので、株価推移等他の項目と総合的に判断することが
より重要となる。

ここで判断が難しい点は、例えば25日移動平均線で一旦下げが止まったように見えても、
さらに下げられてしまうような場合だ。

それを防ぐには、株価の反転上昇の動きが確認できるまで待つか(やや仕込みの時期は
遅れる)、これまで説明した他の項目と兼ね合わせて総合的に判断するしかない。繰り
返し経験を積んでいけば判断の精度は上昇するはずだ。

繰り返しとなるがテクニカルチャート判断材料の一つ。これだけを頼りに売買するのは
リスクがある。他のチェック項目と合わせて総合的に判断することが重要だ。

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創刊日:2005-04-12  
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