投資

投資の視点

株式投資は「相場観測力」「銘柄選択力」「売買手法」の3つの能力を、バランスよく身に付けないとうまくいきません。本サイトは、株式投資の基本を勉強しようとする投資家のための支援サイトです。

全て表示する >

投資の視点(4/27)

2015/04/27

もくじ
<相場見通し>

     ・日銀政策決定会議後に波乱も

<今週の参考銘柄>

       お休み
                   
<経済の動き>     
     ・新バーゼル規制で銀行の国債保有に制限
     ・決裂するギリシャ支援
     ・世界で爆買いする中国人観光客

                                
<株式投資のセオリー>
     
    第480回 株価調整時の仕込み(4) 

         ≪次週は都合によりお休みします≫

★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★
<相場見通し>

◆日銀政策決定会議後に波乱も

先週は週半ばに日経平均が15年振りに終値で2万円台にのせ、その後も大台をキープして
終えた。相場の動きは堅調だが、一気に2万円乗せからのその後の強い展開にはやや過熱感
も見え始めている。

今週も週初は強含みの動きが続くと見られるが、週後半はイベント次第で大きな波乱も予想
される。米国ではFOMCが28〜29日に開かれるとともに、国内では30日に日銀の
政策決定会合が開かれ、「展望レポート」の発表および黒田総裁会見があるからだ。

FRBは現状維持で大きな波乱はないと見られるが、問題は日銀の政策決定会合。先週の
2万円台乗せには、日銀の追加緩和期待を囃するような動きも一部に見られたからだ。

今回は追加緩和は見送るという見方が市場では有力で、政府筋の情報からもこれはほぼ
裏付けられているが、市場関係者の一部には追加緩和の可能性をとり上げて、相場上昇を
あおっているフシが見受けられた。

既報の通り、CTAなど海外の短期投機型ヘッジファンド勢は、積み上がった買いポジション
解消のタイミングを探っている。その有力なきっかけのひとつと考えているのが、日銀に
よる追加緩和見送りの発表。

彼らも今回は日銀が追加緩和をしないと見ているので、事前に追加緩和を呷って相場を吊り
上げ、いざ日銀が見送りを発表した瞬間、失望売りによる大幅下落を狙う可能性がある。

そうであれば、そろそろポジション解消を始めることが必要なので、先週末の下落は彼らが
密かに売り転換し始めた兆候と見れないこともない。

この延長上で考えられる最悪のシナリオは、連休前の30日に日銀の追加緩和見送りで下落
が始まった相場が、連休中で東京市場が開いてない中、海外で急落することだ。連休後東京
市場が開いた時は大幅安から始まるということなってしまう。

過去の連休時の相場では、相場が強い時には市場参加者が少ないところを見計らって相場を
吊り上げることも間々見られたが、今回はその逆も考えられる。

いずれにしろ、5月は例年調整が予想される時期なので、上記のようなドラスティックな
動きにならないにしても、調整への備えが必要だ。できるだけポジションを縮小し、調整時
の安値出動に備えておきたい。

        *     *     *

<今週の参考銘柄> 
      
    お休み

<経済の動き>

◆新バーゼル規制で銀行の国債保有に制限

『銀行が持つ国債に新たな国際規制が設けられる見通しとなった。主要国からなるバーゼル
銀行監督委員会は、国債の金利が突然上昇(価格は下落)して損失が出ても経営に影響が
出ないようにする新規制を、2016年にもまとめる。住宅ローンも対象。適用は19年
以降だが、銀行は前倒しで国債の売却などを検討するとみられ、金融市場や住宅販売などに
影響が出る可能性がある』

(解説)
今回のバーゼル規制は、政府が莫大な負債を抱え国債を大量発行している日本にとっては
極めて厳しいものとなる。

莫大な負債を抱えているにもかかわらず、日本政府が財政危機状態に陥らないのは、国内
金融機関などが国債を買い支えてきたためだ。

ところが、今回のバーゼル規制が発動されれば、日本の金融機関は国債の売却を進めなくて
はならない。金融機関の保有国債は現在100兆円以上あり、これを代わりに引き受けて
くれるような所は見当たらない。従って、市場で売りに出せば国債は間違いなく暴落する。

暴落を避けるため、最終的には日銀が引き受けることになるのだろうが、ただでさえ国債
保有高が急増している日銀が、金融機関分まで肩代わりすれば通貨の番人である日銀の信用
は持たない。

この点については黒田総裁はかなり危機意識を持っているようで、2月経済財政諮問会議で
この件を持ち出したが、安倍首相は格付け機関対策を講じるのが先だろうといって、取り
合わなかったようだ。

安倍首相の反応はあまりにおそまつと言わざるを得ないが、いずれにしろ日本は財政破綻の
問題に直面するのは避けられない。その点で今回のバーゼル規制はついに最終期限が設定
されたといえなくもない。


◆決裂するギリシャ支援

『財政難のギリシャへの支援融資の再開を巡って、欧州連合(EU)とギリシャの交渉が
難航している。24日にラトビアの首都リガで開いたユーロ圏財務相会合では、支援の条件
であるギリシャの財政改革を巡って溝が埋まらず、合意に至らなかった。決着は5月に
ずれ込む見通しで、ギリシャは綱渡りの資金繰りを強いられそうだ』

(解説)
ギリシャのティプラス政権はEU側の譲歩を引き出しために盛んにゴネているようだが、
EU側にはほとんど相手にされていない。

このままでばデフォルトは避けられないが、6月までの資金繰りは何とかついているという
見方もあるので、その間はできるだけ粘ろうという作戦なのかもしれない。

しかし一方で、ティプラス政権は国の財政状況を十分把握してないのではないかとの話も
出ている。そうなればある日突然デフォルトということも考えられる。ここ1〜2ケ月は
目の離せない状況が続きそうだ。


◆世界で爆買いする中国人観光客

『増加を続ける中国人旅行者が世界の観光地を潤している。国連の専門機関、世界観光機関
によると2014年の世界の海外旅行収入は前年比4%増の1兆2450億ドル
(約148兆円)となり4年連続で過去最高を更新した。支出額で最大の中国の旅行者が、
海外で28%増の1650億ドル(約19兆6000億円)を使ったのが貢献した』 

(解説)
中国人旅行者は日本だけでなく世界中で爆買いしている様子が窺える。ただ中には爆買い
の弊害も出てきている。香港では中国人の大量買いで日用品に品不足が頻発し、大規模デモ
が起きる騒ぎとなっている。結局中国人の香港渡航は週1日に制限されたようだ。

日本では今のところそこまではいってないが、銀座は中国人観光客が集中し、駐停車する
バスのため道路は混雑し、トイレを借りるために近隣の店に駆け込むといった問題が頻発
しているようだ。


    *     *     *

<株式投資のセオリー>

第480回 株価調整時の仕込み(4)

今回は信用残の動きから、株価調整がどの程度進んでいるかを見分ける方法について説明
しよう。

調整中の銘柄は高値で買いついた玉が整理されないまま残っていることが多い。このような
高値玉が多いと、株価が少し上げると戻り売りを浴びてしまうので中々上げることが
できない。調整が終了して次の上昇波動に移るにはこの高値玉の整理が必要となる。

高値玉の整理がどの程度進んだかについては信用買い残の動向でみることになる。信用取引
は取引全体の2〜3割を占めるにすぎないが、市場の動きに敏感な資金で取引されている
ので、取引全体の売買動向を示してくれるからだ。

高値で増えた信用買残の整理が進めば、現物取引の分も含め高値玉の整理が進んだと判断
するわけである。どの程度買い残が減少すれば整理が完了したと言えるかというと、それは
ピークの約1/3だ。

一般的に信用の高値玉の整理は、投げが約1/3、現引き(信用取引を解消し現物取引に
移行)が1/3、ロールオーバー(期日が到来するとその時点で再び信用建てする)が約1/3
と言われている。

従って買い残高がピークの1/3程度まで減少したら一応整理が終了したと言える。そこまで
減少しない場合は高値期日(株価ピーク時から6ケ月後)を過ぎないと整理は終わらない。
信用取引の取引期間はほとんどが6ケ月だからだ。

整理が長期化した場合、調整期間が6ケ月程度かかってしまうのは信用取引の期日と密接な
関係がある。

ただその6ケ月期日が到来してもロールオーバーするものが多く、買い残の減少が進ま
なければ、整理はさらに長引くこともある。

6ケ月経たなくても買い残が1/3以下に減少したり、下げの過程で売り残が増えて取組が
拮抗してくれば反転しやすくなる。また、もともと買い残が少なければ(過去1〜2年の
残高推移で判断)、高値玉の整理はあまり気にしなくてもいいことになる。

ただ、信用残の重荷がなくなったからといってすぐ反発に転じるかというとそうではない。
信用残の整理は反発する上で必要条件だが十分条件ではないからだ。整理が完了して上昇に
転じるかの判断は他の条件も加味して行うことになる。

ここでのチェックポイント
1、株価ピーク時に買い残が膨らんだ銘柄は、買い残の整理がすすまないと調整は終わら
ない。買い残の整理は1/3までの減少が目安。

2、買い残の減少が進まない場合は、6ケ月後の高値信用期日明けを待つことになる。

3、銘柄によっては、買い残が株価の圧迫材料とならないものもある。

4、買い残減少は整理完了の必要条件だが、十分条件ではない。上昇に転じるかどうかは
他の条件も加味して判断。


             ≪次週は都合によりお休みします≫

規約に同意してこのメルマガに登録/解除する

メルマガ情報

創刊日:2005-04-12  
最終発行日:  
発行周期:週間  
Score!: 非表示   

コメント一覧コメントを書く

この記事にコメントを書く

上の画像で表示されている文字を半角英数で入力してください。

※コメントの内容はこのページに公開されます。発行者さんだけが閲覧できるものではありません。 コメントの投稿時は投稿者規約への同意が必要です。

  • コメントはありません。