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投資の視点

株式投資は「相場観測力」「銘柄選択力」「売買手法」の3つの能力を、バランスよく身に付けないとうまくいきません。本サイトは、株式投資の基本を勉強しようとする投資家のための支援サイトです。

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投資の視点(4/20)

2015/04/20

もくじ
<相場見通し>

     ・売られやすい地合い続く

<今週の参考銘柄>

       HOYA
                   
<経済の動き>     
     ・日生、投資先にROE5%を求める
     ・目立つ米景気の鈍化
     ・着実に減少する日本の電力需要

                                
<株式投資のセオリー>
     
    第479回 株価調整時の仕込み(3)
                                                                   
★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★

<相場見通し>

◆売られやすい地合い続く

日経平均は先週末大きく下落して終わった。市場では、決算発表を前にやや様子見気分が
強まっている中、ギリシャ不安が再燃していることを下落の要因として上げている。

ただ、ギリシャ問題は以前から明らかになっていたことであり、それほど大きな懸念材料
とは思えない。それよりは以下の理由から相場は売られやすい地合いとなっていることが
影響していると見られる。

1、今週から主要企業の決算が始まるが、年度間予想で保守的な見通しを出すところが
多くなるとみられ、警戒感から様子見気分が強まっていること。

2、5月は「Sell In May」と1年を通じても売られやすい時期にあたるが、
今年はそれに加えて短期投機型ヘッジファンドの買い持ち残高通常以上に膨らんでおり、
今後益出しによる大幅需給悪化が予想されること。

3、今年に入り大幅買い越しを続けてきたGPIFが、運用方針に関する内紛から一時的
に機能停止状態に陥っており、現時点では下支え効果が期待しにくいこと。

4、米国景気にピークアウト感が出始めている一方、年初来買われてきた欧州株には高値
警戒感が強まっており、欧米市場が弱含みの展開となっていること。

5、米国景気の伸び悩みを反映し、為替がやや円高方向に進む気配が見られること。

日経平均がこれまで2万円を目指す堅調な動きを続けてのは、外国人投資家や公的資金の
大幅買い越しに負うところが大きいが、その両者とも上記のような理由から現時点では
有力な買い勢力ではなくなっている。

さらに調整後の安値を待つ姿勢が市場に出ていることも、買い手控えを強くさせている。
今後はある程度の調整が避けられない一方で、最後は公的資金の買い支えで反発が予想
されので、それまで待った方が得策という判断だ。

おそらくこの流れは5月中旬ぐらいまでは続きそうだ。その間は弱含みの展開が予想され、
一時的に大きく下げる局面も考えられる。

どこまで下げるかは機能停止状態に陥っているGPIF如何にもよる。下げた時の一番の
買い支え役を期待されているからだ。相場大幅下落時点で機能停止状態が解けてなければ、
19000円を割り18500円程度までの下げもありそうだ。

しばらくは買いを控え調整安に備える時だが、下げは男性的な大幅下げが見られない
可能性もありうる。従って、仕込みは19000円近辺から少しずつ安値を買い下がって
いくことも想定しておきたい。

反発では公的資金が主力となるので、銘柄は年金等好みの優良株に照準を合わせた方が
よさそうだ。今は仕込み候補銘柄をリストアップしておく時期。

        *     *     *

<今週の参考銘柄> 
      
    7741 HOYA 4500円割れ 
   
  ※相場全般の急落も想定し、何回かに分けて買う。



<経済の動き>

◆日生、投資先にROE5%を求める

『日本生命保険は投資先企業の議決権行使に関する新しい基準をつくった。継続的に自己
資本利益率(ROE)が5%を下回る場合、課題企業と位置づけて議案を厳しく精査する。
対話を通じて企業に改善を求め、改善が見られない場合、最終的にはトップ選任に反対
したり株式を売却したりすることも検討する』

(解説)
日本の機関投資家のスタンスは様変わりだ。従来は「物言わぬ安定株主」という側面が
強かったが、今は「物言う不安定株主」に変わりつつある。

企業に求める基準は今回の日生のように財務面ではROEで5%以上だが、さらに株主還元
の点では時価株価に対して3%の還元(=配当総額+自社株買い枠/時価総額)を求めて
いるようだ。

上場企業に財務改善機運や株主還元に動くところが急増している背景にはこのような機関
投資家の厳しい目線がある。


◆目立つ米景気の鈍化

『国際通貨基金(IMF)は14日公表した最新の世界経済見通しで、原油安や金融緩和を
追い風に日本とユーロ圏の2015〜16年の成長率が上向くとの予測を示した。米国経済
は賃金低迷などで想定したほどには消費が伸びず、15年の成長率を3・1%と今年1月
時点の予測から0・5ポイント引き下げた』 

(解説)
米国の成長率鈍化が目立つ。エコノミストの中には米景気はこの秋にもピークアウトすると
いう見方も出ているほどだ。

ここで注目されるのはFRBは利上げの動き。景気がピークアウトしそうな時でも利上げ
するのかということだが、FRBは景気減速に至るまでには少なくとも1度は利上げして
おきたいとい考えを持っているようだ。

そうなると来年では時期を失することになりかねないので、年内の6月か10月ということ
になる。今のところ10月が最有力と見られている。ただ、利上げしても、景気失速により
すぐに金利引き下げという事態も感がられているようだ。


◆着実に減少する日本の電力需要

『電気事業連合会が17日にまとめた2014年度の電力需要実績(速報、10社合計)は
13年度比3・0%減の8230億1000万キロワット時で4年連続のマイナスだった。
東日本大震災後に企業や家庭で節電が一段と浸透しており、01年度以来、13年ぶりの
低水準に落ち込んだ。寒暖が穏やかで、エアコン需要も振るわなかった』

(解説)
電力需要は節電の浸透により確実に減少してきている。この調子で節電対策をさらに進め
れば、原発の必要性が薄れてくるのは間違いない。

発電コストの点では原発があるに越したことはないが、国民のコンセンサスがなかなか
得られない今、日本は原発なしの道を選択することもありえよう。

    *     *     *

<株式投資のセオリー>

第479回 株価調整時の仕込み(3)

株価調整時の仕込みのタイミングをどう見極めるかについて、これまで株価推移と株価
パターンの点からから見てきたが、今回は出来高の点から見てみよう。

これまでの説明でも何度か出てきたように、株価が調整局面から脱し、まさに離陸する
タイミングをうまくとらえるためには出来高は非常に大事な指標となる。それは出来高が
調整が終了したかどうかのサインを出してくれるからだ。

一般的に出来高は株価のピーク時の前後2〜3日以内に最高水準となり、安値時の前後
2〜3日以内に最低水準となる。

過去のピーク時や最安値時(調整局面の安値時も含む)を見れば、出来高はほぼ同じ水準
となっているはずである。

もちろんこれが全てのケースにこれがあてはまるわけではなく、銘柄によっては違った動き
をするものもある。しかし、チャートを見て頂ければお分かりになると思うが、多くの銘柄
でこのような現象が見られるはずである。

従って、株価推移や株価パターンなどから見て、調整が最終局面に入りつつあると見たなら
ば、出来高に注目することになる。

出来高が過去1〜2年の最低出来高の2倍ぐらいの水準になったら動きをマークしはじめ
日々の動きを追っていく。

そして出来高が最低となった時点が株価の最安値とみて仕込みに入ることになる。ただ、
出来高最低時が必ずしも最安値時とは一致しない。2〜3日ずれることもあるので、そこは
株価の微妙な動きを見て判断することになる。

これは上昇途中の調整時でも同じことがいえる。さすがに2〜3日のあや押しの場合は別
だが、2〜3週間のやや長い押しの場合は、調整を終えて上昇に転じる時には一旦最低
出来高水準まで出来高は減っているはずである。このように調整完了を判断する上で出来高
はかなり有力な指標だ。

ただ、ここで一つ注意しておかなくてはならない点は、銘柄の格がアップした場合には
最低出来高の水準もアップしてくることだ。

業績大幅向上などが囃され株価の動きに勢いが出てくると全般的に出来高も増えてくる。
平均出来高が増えているということは銘柄の格が上昇したことを示している。このような
場合、最低出来出来高の水準も以前よりアップする。

従ってこのような銘柄では、過去の最低出来高の水準まで減少するのを待っていても、
中々そこまでは減少しないで、反転上昇してしまうことが多い。

過去の出来高に比べ平均出来高が増えているようであれば、最低出来高水準も過去の水準
よりもプラスアルファとなると考えておくべきである。

ここでのチェックポイント
1、出来高は調整完了を示す重要なサインで、過去1〜2年の最低出来高水準まで減少
したら仕込みのタイミング到来と判断
2、銘柄人気度が増せば最低出来高水準も高くなるので、プラスアルファで判断する

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創刊日:2005-04-12  
最終発行日:  
発行周期:週間  
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