投資

投資の視点

株式投資は「相場観測力」「銘柄選択力」「売買手法」の3つの能力を、バランスよく身に付けないとうまくいきません。本サイトは、株式投資の基本を勉強しようとする投資家のための支援サイトです。

全て表示する >

投資の視点(4/13)

2015/04/13

もくじ
<相場見通し>

     ・しらくは2万円攻防の動き

<今週の参考銘柄>

      VOYAGEGROUP 
                   
<経済の動き>     
     ・ギリシャIMFに返済
     ・英国南部で大油田発見
     ・中国人、豪でも不動産を“爆買い”

                                
<株式投資のセオリー>
     
    第478回 株価調整時の仕込み(2)
                                                                   
★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★
<相場見通し>

◆しらくは2万円攻防の動き

相場は堅調さを維持しており、先週末の日経平均は一時15年振りに2万円を超えた。
その後目標達成感もあり反落して終わっているが、先週末のシカゴ日経平均先物が
2万035円で終えているので、週初は再度2万円を目指す動きで始まりそうだ。

先週本欄で相場の調整を予想したにもかかわらず堅調な相場が続いているのは、本格的な
売りが広がると見られていた短期投機ヘッジファンド勢に、そうした動きが見られなかった
からだ。

4月初めにかけてのヘッジファンドの仕掛け売りで一時1万9000円割れの急落となり、
短期投機型ヘッジファンド勢が本格的な売りスタンスに転じたと見られたが、それは一部の
動きにとどまったようだ。

その証拠に、短期ヘッジファンド勢の持ち高水準を見ると、4月に入っても買い持ち残高が
あまり減ってない。

既報の通りCTAやマクロ型ヘッジファンドなどの短期投機勢は、昨年央からおおよそ
3カ月ごとにポジションを一回転させる売買を繰り返している。

そのサイクルからすると3月中旬以降は売りに回るタイミングに入っているが、こと日本株
に対しては本格的な売りを仕掛けてない。日本株については騰勢が強いので買い方に
留まっているほうが有利と見たのだろう。

ただ、早ければ4月末からは6月の決算期末に向けたポジション整理が始まる。当然積み
上がった買いポジションの解消に動くことになる。しかも今回は買い持ちのポジションが
多いため、相場への影響が大きくなる可能性がありそうだ。

この時期にポジション調整を行う短期投機型ヘッジファンド勢は2月以降株価指数先物と
指数連動型ETFを中心に買い上がっている。

従って、この間に上昇が目立ったファナックやトヨタ自動車などの指数構成主要銘柄は、
一時的に調整を余儀なくされる可能性が高い。

また同時期、複数の欧米系証券で社内ヘッジファンド運用部門のポジション解消が行われる
可能性がある。これは米国のドッド・フランク法(特にボルカールール)への準拠の為の
動きだ(2月にも同様の動きでヘッジファンドの保有の多い優良株が一旦売られている)。

2月以降に上昇が顕著なヘッジファンド好みの銘柄、任天堂、オリエンタルランド、
エーザイ、村田製作所などのハイクォリティー銘柄には再度下押し圧力が掛る可能性が
考えられる。

もう一つ、注意しておきたいのが、4月末の日本銀行“展望リポート”発表時に、追加緩和
を行わない場合はポジション整理を行うと考えているヘッジファンドが非常に多いことだ。

日銀が追加緩和を見送った場合(この可能性が非常に高い)、ヘッジファンドはこの決定を
利食いの口実とする可能性が十分考えられる。

以上から現在の堅調相場も4月末頃には転機を迎える可能性が高い。しかも、その後の
調整幅はやや大きくなり、1万8000円どころまでの下落も視野にいれておく必要が
ありそうだ。

もっともこの下落は絶好の買い場となる可能性がある。下落した局面ではGPIFなどの
公的年金や郵貯、更には日本銀行といった公的資金が「底値買い」の好機を待ち構えている
からだ。

今回売り手となるヘッジファンド側にも、公的資金などが下値で待ち構えているのを意識し、
一旦売却後は次期に備えて早々に優良銘柄を買い戻すとの意向も強いようだ。

加えて、日本企業の相対的な好業績も追い風。4月後半から決算発表が本格化するが、
日米欧の企業業績を比較すると米国、欧州企業の予想増益率は一ケタ台で低迷している。

それに比べて日本企業の増益率は現在14%を超えつつあり、依然増益基調を維持している。
新興国も勢いがなく、相対的に日本株の魅力度が増している。従って一旦調整に入った相場も
短期間で立ち直り、2万円を目指す動きとなりそうだ。

ここしばらくは2万円を挟んだ展開が予想される。相場はかなり暖まってきているので、
物色のすそ野は広がりそうだ。

ただ、ここからは4月末〜5月の調整を想定し、主力優良株については買いを控え、利食い
優先が賢明。買いを入れるとしても、好決算発表期待の中小型株が中心となろう。

        *     *     *

<今週の参考銘柄> 
      
    3688 VOYAGEGROUP  2380円


<経済の動き>

◆ギリシャIMFに返済

『ギリシャ政府は9日、同日が期限の債務約4億5千万ユーロ(約580億円)を国際通貨
基金(IMF)に返済した。ギリシャ政府は税収の落ち込みに直面しており、9日の返済の
実行が一時、危ぶまれていた』

(解説)
とりあえず9日の分はIMFに返済したが、まだ今月2回の返済が残っているようなので
ギリシャ財政の綱渡り状態は続く。

ただ、何をしでかすかわからないと見られていたチプラス政権が、IMFの返済に応じたのは
一歩前進。ECBやIMFとの協調路線を維持する可能性が高まってきている。ギリシャの
EU脱退の恐れはやや後退しつつある。


◆英国南部で大油田発見

『英国南部で大型の陸上油田が発見されたことが9日、明らかとなった。埋蔵量は最大で
1000億バレルと試算でき、北海油田の過去40年間の採掘量(450億バレル)の2倍以上に
あたる。過去30年間で発見された英国の油田では埋蔵量で最大規模といえる』 

(解説)
英国は北海油田の生産量が減少してきており、それにかわる新しい油田開発が急務だったが、
今回は思わぬ大油田が発見されたことになる。埋蔵量は過去40年間の北海油田の生産量の
2倍に当たるようだ。

北海油田は分離独立を主張しているスコットランド地域にあるのに比べ、今回発見された
新油田はイングランド地域にあることも、英国内では大きな意味があるようだ。また、
新油田の発見は英国のEU脱退に弾みをつける可能性も出てきた。


◆中国人、豪でも不動産を“爆買い”

『中国人富裕層による豪不動産の“爆買い”が注目されている。豪不動産大手CBREで
新築物件を担当するディレクター、コリン・グリフィン氏は「着工前の計画段階で物件が
飛ぶように売れている」と話す。当局の認可を必要とする外国人による購入件数の割合は、
2013年の12・5%から14年は15%に上昇し「今年はすでに15%を超えた」
という』

(解説)
米国や、最近では日本でも中国人の不動産買いが目立ち始めているが、豪州でも同じような
動きが出ているようだ。中国の不動産バブル崩壊で大規模な資金移動が起こり始めている。
今後も中国人による海外不動産買いは増えそうだ。

    *     *     *

<株式投資のセオリー>

第478回 株価調整時の仕込み(2)

今回は調整時の仕込みのタイミングを株価パターンの視点からから見てみよう。その場合
上昇波動を形成中の時と上昇波動形成後とでは見方が異なるので分けて考える必要がある。

1、上昇波動形成中の仕込みのタイミング
株価は上昇を始めると、一般的には安値から約50%高の水準まで上昇する。安値の
スタートラインが400円であれば600円、スタートラインが600円であれば900円
が高値の水準となる。

もちろん他の要因(ここでは説明省略)が作用することにより、50%高まで上昇しない
場合もあるし、逆にそれを超えて上昇することもあるが、基本は50%高と見ておくべき
である。

上昇波動では途中何回かの調整をはさむことになるが、一般的には上昇初期は調整期間が短く、
上昇後期になるほど調整期間が長くなる傾向がある。

調整期間は基本的には3の倍数となることが多い。調整期間が短い場合は2〜3日、長い
場合は2〜3週間(10日〜15日)である。

2〜3日の調整では、下げは小さくちょっと休んだと思ったらすぐに高値追う動きとなるので、
少し押したら躊躇せず仕込むことになるが、調整が短期で終わるかどうか自信が持てない
場合は、上昇に転じ、直近高値を超えたら仕込むことになる。

2〜3週間の長期の調整では出来高が仕込みのタイミングを教えてくれる。出来高がほぼ
過去1年間の最低出来高に近づいた時が調整完了のサインとなるからだ(詳細については
「出来高」の所で説明)。

これにテクニカルチャート(「テクニカルチャート」の項目で説明)を組み合わせれば
さらに確度は高くなる。

2、上昇波動形成後の仕込みのタイミング
株価が50%高を達成し一波動終わったら、次の上昇波動まではかなり長い調整期間に入る
のが一般的だ。調整期間としてはここも3という数字がキーワードで、3ケ月程度となる
ことが多い。

仕込みのタイミングはここでも出来高を手がかかりに判断することになる。過去1年間の
最低出来高まで出来高が減少することが調整完了のサインだ。また、ここもテクニカル
チャートが役に立つ。

株価大幅上昇後(一気に2倍以上)の調整では前回も申し上げたが調整期間はかなり長期
となる。目安としては2倍の上昇なら6ケ月〜1年、3倍以上の上昇なら1年〜1年半だ。

長期調整銘柄を上げる直前に仕込むのは難しい。従って頃合いを見て、ある程度期間をかけ
何回かに分けて仕込む方法が有効となる。ここでも仕込みの目安は出来高が過去1年間の
最低出来高に近づいた時だ。

ここでのチェックポイント
1、株価推移を見て上昇波動中か、上昇波動が終わったのかを判断する
2、上昇波動中は調整期間は比較的短期で、短ければ2〜3日、長くても2〜3週間が基本
3、上昇波動終了後の調整は長期となり、50%上昇では3ケ月程度、100%上昇では
6ケ月〜1年、200%以上では1年〜1年半。
3、調整完了の判断する上で出来高とテクニカルチャートが役に立つ

規約に同意してこのメルマガに登録/解除する

メルマガ情報

創刊日:2005-04-12  
最終発行日:  
発行周期:週間  
Score!: 非表示   

コメント一覧コメントを書く

この記事にコメントを書く

上の画像で表示されている文字を半角英数で入力してください。

※コメントの内容はこのページに公開されます。発行者さんだけが閲覧できるものではありません。 コメントの投稿時は投稿者規約への同意が必要です。

  • コメントはありません。