投資

投資の視点

株式投資は「相場観測力」「銘柄選択力」「売買手法」の3つの能力を、バランスよく身に付けないとうまくいきません。本サイトは、株式投資の基本を勉強しようとする投資家のための支援サイトです。

全て表示する >

投資の視点(4/06)

2015/04/06

もくじ
<相場見通し>

     ・4月半ばまでは調整の動き

<今週の参考銘柄>

       キャリアリンク
                   
<経済の動き>     
     ・ギリシャ問題、4月末には決着か
     ・GPIF、アクティブ運用を増やす
     ・上場企業の株主還元は道半ば

                                
<株式投資のセオリー>
     
    第477回 株価調整時の仕込み(1)
                                                                   
★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★
<相場見通し>

◆4月半ばまでは調整の動き

相場は調整気分が強くなっている。短期ヘッジファンドの売りが続く4月中旬頃までは
弱含みの展開が続くと見られる。

水準的には日経平均1万9000円台で推移すると見ているが、再度1万9000円割れ
になることも十分考えられる。

ただ、1万9000円を割り突っ込むような場面があれば、そこは絶好の買い場になると
見ている。下値では日銀やGPIFなどの政策当局の買いや、乗り遅れた個人の買いが待ち
構えているからだ。

今後市場の関心は、調整が終わったあと物色の流れがどうなるかに移っていくだろう。今の
ところ、これまで買われてきた大型主力株が再度物色の中心となるとの見方が多いが、
果たしてどうだろうか。

調整後に物色の流れ変わってしまうということはよくあること。市場を徘徊する投機資金は
最も効率的な投資機会を常に探しており、これまで買われてきた銘柄の投資効率が悪化
すれば、資金は躊躇なく逃げ出し新しい銘柄に移っていく。

さらに最近は海外のヘッジファンドが買いの主力となる場合が多いが、彼らは3〜6ケ月毎
にパフォーマンスが査定されるため、基本的には短期志向。15%程度上昇すれば利食い
する傾向が強い。

ジックリ上昇相場に乗り、値幅を大きくとるという中長期の投資は好まない。その結果物色
の対象が短期に変化するということが多くなっている。

これまで主力大型株が買われてきた理由を整理すると以下のようになろう。

1、今年に入り海外の大口投資資金が東京市場に買い勢力として入ってきたため、大量の
資金が必要な大型株が動きやすくなったこと。

2、今後継続的な買いを入れると見られるGPIFや共済年金、郵貯などの投資対象は
基本的には大型株中心なので、先回り人気が大型株に集まったこと。

3、大型株の業績回復が明確になってきていることに加え、比較的これまで大きな相場が
なく、銘柄としての新鮮さがあったこと。

このような理由から物色の流れにのった大型株だが、2万円近くまでの上昇の中で一通り
物色されたと見ていいだろう。

また、大型株が多い日経225の採用銘柄の平均PERが、先進国平均の18倍に近づき、
収益水準から見てこれ以上買い進みにくくなってきている点も見逃せない。

以上のような点から、今後大型株が一段と買い進まれるというのは難しくなっていると
見た方が自然か。

そうなるとかわりに何が物色の中心となるかだが、そのヒントはこの調整期間中の物色の
動きの中に見えてくるはずだ。

その点から見ると、今のところその兆候が見えているのは、都市部の地価上昇で潤い始めた
不動産、来年1月からスタートするマイナンバー制度の特需(3兆円以上といわれる)の
恩恵を受けるIT関連、インバウンド消費拡大の恩恵を受ける一部の消費・サービス関連
などだ。

        *     *     *

<今週の参考銘柄> 
      
    6070 キャリアリンク 1570円


<経済の動き>

◆ギリシャ問題、4月末には決着か

『資金支援を求めるギリシャに対し、欧州連合(EU)は構造改革の断行を強く要請する
見通しだ。オーストリアのシェリング財務相は支援には「明確なルールがある」と発言。
「基準を満たさなければお金は渡せない」と語った』

(解説)
EUとIMFは改革をしなければ追加支援はしないと明言しているので、ギリシャ政府は
いよいよ剣ヶ峰に立たされている。

このままだとギリシャは4月末に資金が枯渇するので、EU脱退を含めギリシャ問題は
4月末には決着がつきそうな雲行きだ。


◆GPIF、アクティブ運用を増やす

『年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は2日、2015年度の運用計画を発表
した。運用手法を見直し、日経平均株価などの市場平均を上回る運用を目指す「アクティブ
運用」を増やす方針を示した。運用利回りの向上に向け、積極投資を進める構えだ。
これまでGPIFは日経平均株価などの指数に連動する「パッシブ運用」が中心だった』 
(解説)
「アクティブ運用」とは個別株を重視する運用方法。「パッシブ運用」から「アクティブ
運用」に重点を移すというのは聞こえはいいが、どうも本音は将来の大幅下落に備える
リスク管理対策のようだ。

GPIFHは株式運用比率を大幅に引き上げたのことから、相場下落リスクが大きくなって
いる。指数だと相場下落の影響をもろに受けるので、下げに強い優良株を多く持つことに
より、下げのリスクを緩和したいということだ。


◆上場企業の株主還元は道半ば

『上場企業の配当や自社株買いによる株主還元が2014年度に約13兆円と、7年ぶり
に最高になる見込みだ。純利益額の4割強に当たる』

(解説)
昨今の日本企業の株主還元への動きは様変わりとなっているが、現在の上場企業の時価は
約500兆円なので、株主還元率は約2.6%(=13/500)にすぎない。これはまだ
米国の4%などと比べると低い。

今のところ機関投資家が日本企業に求める水準は3%程度のようだが、将来的にはさらに
4%求める動きがでてくるだろう。企業に株主還元を求める要求はまだまだ続く。

    *     *     *

<株式投資のセオリー>

第477回 株価調整時の仕込み(1)

仕込みでうまくいかないケースを見ていると、調整局面での仕込みの失敗例が多い。高値
から下げてきた安値を絶好のチャンスだと思って仕込んだら、それが高値掴みとなって
しまうというパターンだ。

相場の大底時はともかく、ある程度相場が上昇してくると株価が最安値付近にある銘柄は
少なくなる。ほとんどの銘柄は水準を上げているので、どうしても一旦高値を付けた後の
調整している局面での仕込みが多くなる。

従って調整局面の安値をタイミングよく仕込めることができるかどうかが全体の
パーフォーマンスに大きな影響を及ぼす。さらに言うならば、相場での仕込みの巧拙は、
いかに調整局面でうまく仕込めるどうかにかかっていると言ってもいいくらいだ。

仕込みはできるだけ安値で仕込むことが望ましいが、仕込みが早すぎて上昇するまで時間
がかかり過ぎるのも困る。資金効率の点ではできるだけ上昇に転じる直前の安値で仕込み
たいもの。

仕込みのタイミング精度を上げるにはいくつかの項目についてチェックが必要である。
その項目は株価水準、株価パターン、出来高、信用残、テクニカルチャートである。

それぞれの項目についてのチェックポイント上げてみよう。

《株価水準》
まず株価チャートを見て大底からどの程度上げているかを見ることだ。それにより上昇中
の銘柄か上昇が終わった銘柄かがみえてくる。

業績の伸びが少なければ1段上げで終わるケースもあるが、多くは(業績向上銘柄が前提)
大底から2段上げで上昇相場が終わることになる(後は持ち合い相場になる)。1段上げ
は約50%の上昇なので2段上げでは高値は安値から約2倍の水準だ。

上げ方は一気に2倍になる銘柄もあるが、1段上げと2段上げの間に調整が入り2回に
分けて上げるのが普通だ。

もちろん業績拡大のスケール(伸び率や拡大ピッチの速さ等)の大きい銘柄、相場の中核
銘柄などは2段上げにとどまらず、3段上げや4段上げ、更にはそれ以上となるケースも
出てくる。

3段上げ以上となった場合は、上昇の後半になるほど各段の上げの間の調整期間は長くなる
傾向がある。特に一気に2倍や3倍の株価まで上昇した場合は、その後の調整期間はかなり
要し、1年以上かかる場合も少なくない。

業績は絶好調なのに中々株価が上げないという銘柄の株価推移を見ると、このケースが
結構多い。直近の大幅上昇で、かなり先の業績拡大まで織り込んでしまっていることや、
買い疲れから需給関係が悪化しているためだ。

このような銘柄はいくら業績が良くても中々買いが入らない。しかも調整期間中に業績拡大
の動きが鈍ると一気に下降トレンドに入る銘柄も出てくるので注意が必要だ。

3段上げ以上となるかどうかは業績次第だ。増益ペースに衰えが見えず、頻繁に増額修正
発表が出てくるような場合は可能性が高くなる。ただ、相場の物色の流れにも影響を受ける
ので、相場の流れに乗っているかの判断も必要だ。

ここでのチェックポイント
・直近の高値は大底からどれだけ上げたかをチェックし、まだ上げ余地があるかどうか 
を見る

1段上げしかしてない場合は調整後2段上げの可能性がある
既に2段上げ以上している場合は、更なる上昇が期待できるかどうかの検討(業績の伸
び、PER、過去の株価推移等で判断)が必要となる

・直近の高値を付けた時の上げ幅(50%、2倍、3倍・・)をチェックし調整期間が
どれくらいになるかだいたい見当を付ける
 

規約に同意してこのメルマガに登録/解除する

メルマガ情報

創刊日:2005-04-12  
最終発行日:  
発行周期:週間  
Score!: 非表示   

コメント一覧コメントを書く

この記事にコメントを書く

上の画像で表示されている文字を半角英数で入力してください。

※コメントの内容はこのページに公開されます。発行者さんだけが閲覧できるものではありません。 コメントの投稿時は投稿者規約への同意が必要です。

  • コメントはありません。