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投資の視点

株式投資は「相場観測力」「銘柄選択力」「売買手法」の3つの能力を、バランスよく身に付けないとうまくいきません。本サイトは、株式投資の基本を勉強しようとする投資家のための支援サイトです。

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投資の視点(3/23)

2015/03/23

もくじ
<相場見通し>

     ・じり高基調変わらず

<今週の参考銘柄>

       三菱電機
                   
<経済の動き>     
     ・追い込まれるルセフ政権
     ・任天堂とDeNAが資本・業務提携
     ・日立と三菱重工もROE10%を目指す

                                
<株式投資のセオリー>
     
    第475回 絶えずポートフォリオの見直しを
                                                                   
★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★
<相場見通し>

◆じり高基調変わらず

相場は押し目らしい押し目も作らずじり高基調が続いている。市場の先高感は強まっており、
目先では3月末までに日経平均で2万円を達成できるかどうかに関心が集まってきている
感じだ。

今週は26日(木曜日)が権利落ち日にあたるので、少なくともそれまでは買い気が強い
だろう。問題は権利落ち後。権利落ち分を即日埋めるような動きとなれば、月内2万円達成
の可能性も高まる。

このところ評論家やアナリストの話を聞いているとかなり強気の言葉が飛びかっている。
日経平均2万円達成は単なる通過点とする見方が大勢で、ピークは年内に2万6000円
と言う話も聞こえてくる。

いつの時代でも相場が上がれば、更に上昇すると言い出すのがこの業界の性なので、別に
驚くことはないが、少し前までは今年2万円達成できると見ているのが少数派だったこと
を考えれば様変わりだ。

ただ気をつけなくてはならない点もいくつか出てきた。その一つは前述のように市場に
かなり強気が支配し始めたことだ。これは相場がピークを付ける時の兆候のひとつ。

強気が支配し始めるとどうしても相場は一方通行に陥りやすい。相場が長持ちするため
には、適度に警戒感が残っている方が望ましい。

もうひとつは、大型株が買われ始めていること。当初はファナック、キーエンス、
村田製作所など一部の値高超優良株が大きく買われる動きだったが、これが次第に低位の
大型株ににまで広がってきている。

大型株相場は相場の最後に起きるのが一般的。大型株相場で市場資金が大量に吸い上げられ、
エネルギーを使い果たし上昇相場はフィナーレを飾る。

大型株相場が相場の最後に起きるのにはそれなりの理由がある。それを上げると以下の
ようになろう。

1、大型株の業績回復が相対的に遅れること
景気が回復するとまず最初に業績が回復するのは中小型株。わずかな売り上げの増加でも、
損益分岐点が急低下し利益が大幅増加する。従って、相場の初期段階では中小型株の株価の
伸びの方が大きい。

その点大型株は図体が大きいだけ、業績回復の足取りは重い。景気回復後半になってやっと
業績が伸びてくる。その時点では中小型の株価上昇は一段落しているので、市場資金は
中小型株から次第に出遅れている大型株に向かってくる。

2、相場後半になると市場参加資金が潤沢となってくること
相場上昇も後半に入ってくると、かなり株価は上昇してきているので、買い安心感が広がり、
当初は株価上昇に懐疑的だった投資家も順次参加してくるようになる。また、当初から
市場に参加している投資家は、上昇相場で利がのり、懐は潤沢となっている。

このように市場への参加資金が増えると、買いエネルギーが膨らみ大型株が動きやすくなる。
その結果、普段は足取りが重い大型株も動きが軽快となり、それがまた人気を集めること
になる。

3、最後に市場参加者となる一般投資家が好む銘柄が多い
いつの時代も相場末期に大挙して参加してくるのが日頃相場にはうとい一般の個人投資家。
一般の個人投資家は長い下落相場で痛い目にあっているので、上昇初期の段階では怖がって
中々近づかない。

ところが相場がかなり上昇してきて、世間で株高が話題になり始めると(現時点でいえば
「日経平均2万円乗せ」等)、ムードにあおられそろそろ投資を再開してみようかという気
になってくる。

塩付けとなっていた保有株が戻り、中には少し利が乗るような銘柄が出てくることも後押し
する。

そこで一般投資家が選ぶ銘柄は昔からなじみのある企業ということになる。トヨタ、日立、
三菱UFJ、新日鉄など(さすがに今回は東京電力は選ばないだろう)の大型株買いだ。

以上が相場末期に大型株相場が起きる理由だが、現在の相場環境を見る限り上記1と2は
既に条件が揃っている。

特に2では日銀やGPIFなどの年金資金に加え、乗り遅れた中長期投資主体の外国人
投資家も加わっているのでかなりの規模の資金が流入している。これが今の大型相場を
演出しているわけだが、ただ、3の一般投資家の参戦はまだ動き始めた所だろう。

これまでのところ参加している個人投資家はまだ逆張り投資の動きが強く、相場上昇過程
で売りが優勢だ。

これら逆張り個人投資家が、売っても売っても上がる相場に業を煮やし、一転買いに走り
だし、そこに一般投資家が乗り遅れまいと参加してくるまでには、今少し時間が必要と
見られる。株価2万円乗せが転機となるのではなかろうか。

まだ少し紆余曲折はありそうだが、今回の相場は一般投資家が大挙して市場に参加し、
大型株が飛ぶように上昇する局面が最後は到来するのではないかと見ている。

以上のように相場の基調は強く、ある程度の押し目は挟みながらも相場のじり高基調は
崩れまい。物色は引き続き大型株選好が続きそうだ。業績が良好な大型株の押し目を狙い
たい。

現在の大型株をけん引しているのはトヨタと見ているので、トヨタの動きが鈍る(高値
更新の動きが次第になくなり、持合いの動きに転じる)まではついていきたい。


        *     *     *

<今週の参考銘柄> 
      
    6503 三菱電機 1450円


<経済の動き>

◆追い込まれるルセフ政権、

『ブラジルで15日、ルセフ政権に抗議するデモが全国各地で行われた。有力紙フォリャ・
ジ・サンパウロによると、少なくとも152の自治体で約100万人が参加した。
国営石油会社ペトロブラスを巡る汚職疑惑の捜査対象はルセフ大統領の側近にも及んで
いる。汚職疑惑の拡大と停滞する経済に対して国民の不満が噴出している』

(解説)
ブラジルの国民的スポーツは汚職と殺人といわれるくらいで、汚職は特に珍しいことでは
ないが、経済政策に対する国民の不満と相まって大規模なデモにまで発展したことを見ると、
ルセフ政権はかなり厳しい状況に追い込まれたと見ていいだろう。

昨年ワールドサッカーは何とか開催にこぎつけたが、来年開催予定のオリンピックも工事に
遅れが目立つ。予定通り開催できるか懸念が強まってきた。


◆任天堂とDeNAが資本・業務提携

『任天堂は17日、DeNAと資本・業務提携すると発表した。任天堂がDeNAに10%、
DeNAが任天堂に1.24%を出資し、スマートフォン(スマホ)向けゲームを共同開発
する』 

(解説
今回の資本・業務提携はいわば弱者連合。任天堂はゲーム機不振から大幅赤字が続き、
DeNAは人気スマホゲームが乏しく業績はジリ貧状態となっていた。

任天堂はやっと重い腰を上げスマホへ参入を決断したことになるが、結局参入は3年遅れた
と言われている。ここから巻き返せるかどうかは不明だが、株価の動きを見る限り市場は
かなり期待しているようだ。


◆日立と三菱重工もROE10%を目指す

『資本効率を重視する経営が国内の上場企業で広がっている。日立製作所と三菱重工業は、
限られた元手でどれだけ利益を稼げるかを示す自己資本利益率(ROE)を経営目標に
導入する。両社とも日本企業の平均を上回る10%超を目指す』

(解説)
遅まきながら日本の代表企業である日立製作所と三菱重工業も経営目標にROEを導入
することになったようだ。目標数字は10%ということだが、これは国際的に見れば水準は
まだ低い。

海外の水準を見ると、米国の平均は22.6%(2012年上場企業)、欧州の平均は
15%(同)だ。日本の平均は5,3%(同)なので、米国の約1/4、欧州の約1/3
である。従って日本企業は引き続きにROE改善が求められることになりそうだ。

    *     *     *

<株式投資のセオリー>

第474回 絶えずポートフォリオの見直しを

この所の株式市場では大型株の活躍が目立つ。売買代金を見ても新興市場に比べ東証1部
市場が大きく膨らんでいる。

各市場の上昇率のランキングを見ると、新興市場の上位銘柄には大幅下落後の自立反発
銘柄や、遅まきながら業績回復してきた出遅れ低位銘柄が目立ち、上値を追う業績好調
銘柄は少なくなっている。

これは業績好調な中小型株の上昇が一段落したことを示している。確かに増益を維持して
いる企業も少なくないが、伸び率でみるとかなり鈍化していることは否めない。業績拡大
の大部分はこれまでの大幅上昇で株価には既に織り込まれたと見ていいだろう。

一方で、東証1部上場の大型株にはこれまで小型株ほどの大幅上昇銘柄は少なく、買い
余地が残っている。

さらに、今の市場には潤沢な資金が次から次へと流入してきているので、この旺盛な
食欲を満たすためには大型株が受け皿となるしかないということも大型株相場を後押し
している。

この物色の流れを見る限り、既に相場を大方出しきった小型株には早々に見切りをつけ、
大型株に乗り換える時期にきていると見たほうがいいだろう。

これはポートフォリの大幅変更をもたらすかもしれない。人によっては銘柄の大半を
入れ替えをすることにもつながるだろう。

しかし相場では、投資資金は常に動きのある方へ振り向けていくのが鉄則。未練たらしく
動きのない所にいつまでも資金を寝かしておく愚は避けたい。

最近の相場では、物色の流れが短期間で変わることが多くなった。昔は国内の大手証券
会社や機関投資家などが買い主体だったので、ある程度物色に中長期のシナリオが
描けたが、最近は買い主体が外国人投資家、特にヘッジファンドが大きな影響力を持つ
に至り、大きく変わってしまった。

ヘッジファンドは短期志向の所が多く、利食い目標は15%程度の上昇に置いているこ
ところが多い。従って息の長い上昇は期待しにくく、その結果物色の流れの変化が速く
なっている。

この物色の変化についていくためには、ポートフォリオの見直しを絶えず行い、市場の
物色の流れとずれが生じたら、ポートフォリオを果敢に変えていく姿勢が求められる。

ポートフォリオの入れ替えは痛みを伴うことも多い。そのため中々踏みきれない場合も
多いが、相場のパーフォーマンス上げるには、このポートフォリの見直しをどれだけ
うまくやれたかにかかっていると言ってもいいほどである。

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創刊日:2005-04-12  
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