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投資の視点

株式投資は「相場観測力」「銘柄選択力」「売買手法」の3つの能力を、バランスよく身に付けないとうまくいきません。本サイトは、株式投資の基本を勉強しようとする投資家のための支援サイトです。

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投資の視点(3/16)

2015/03/16

もくじ
<相場見通し>

     ・短期型ヘッジファンドの動向次第で目先調整も

<今週の参考銘柄>

       DTS
                   
<経済の動き>     
     ・日本企業の海外M&A急増
     ・日本マクドナルド、マック一筋の経営者を会長に迎えるが
     ・「銀行、国債保有なら資本増強を」バーゼル委、新たな規制案

                                
<株式投資のセオリー>
     
    第474回 月次業績開示銘柄
                                                                   
★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★

<相場見通し>

◆短期型ヘッジファンドの動向次第で目先調整も

相場は強い動きが続いている。先週は週初にNY株安などを受けて反落し、調整期入りを
思わせたがその後反発、一気に日経平均1万9000円台に乗せてきた。

指数の周期的売買を繰り返しているCTAの売り転換時期が到来したことから、ある程度
の調整も予想されたが、それを跳ね返す動きとなった。

直近のCTAの売買動向を見ると、とりあえず積み上がった買いポジションの圧縮に動き
始めたものの、3月末決算対策の範囲に留まり、売買にあまり大きな動きがみえてない。
本格的な動きが出てくるのは3月決算対策が一段落した3月中旬以降と見られている。
従来のパターンからすれば売りに動くと予想されるが、どうも必ずしもそうではない。

それは、現在の日本市場は先高観が強く、中・長期投資家(買いオンリー)が先導して
いるため軽々には売れないないという点があるようだ。

CTAが今後の相場見極めのポイントとして上げているのは以下のような点だ。

1、GPIFほか3公的年金の4月以降の株式購入スタンス
2、賃金交渉の行方
3、TPPの交渉結果

このような点について慎重に判断して、ポジションをどちらに傾けるか決めると見られる。

ただ、世界的に見ると日本株には投資魅力が高まっているので、押し目があればぜひ買い
たいという海外勢も多い。従って、CTAが売りに動いたとしてもそれほど大きな押しには
なるまい。精々1万8500円程度までの下げだろう。

全体は水準を上げているが、個別株の動き見ると、大きく上げている銘柄はかなり限定
されている。中でも目立つのは国際的な超優良企業の上げだ。先週は、ファナック、SMC、
キーエンス、村田製作所、日東電工、京セラなどが大きく上げた。

これはアクティビスト(もの言う投資家)であるサードポイントの、ファナック買いが
一つのきっかけとなっている。

サードポイントのファナック買いは「日本でトップクラスの遊休資金を持つ企業に、株主
還元や有益な設備投資に向けることを求める典型的なスチュワードシップ」と評価されて
いる。

このサードポイントの要請を受けてファナックは、1300億円の設備投資を発表すると
ともに、株主還元にも動く姿勢を見せている。このようなファナックを対応を見て、同じ
ような条件を備える製造業の超優良企業に注目が集まり始めた。

条件として上げられているのは以下のような点である。

1、時価総額が1兆円を超え、国際的にも著名企業であること
2、業界内でトップ水準の企業であること
3、ROEが10%を超え、更に上昇中であること
4、営業利益率が20%を超える高収益企業であること

これらの条件に合致する企業として見られているのがファナック、SMC、キーエンス、
村田製作所だ。これらの企業はいずれも先週大幅高している。

超優良企業物色の流れはしばらく続きそうだが、問題は今後銘柄の広がりが出てくるかだ。
一部の企業の物色に偏ってしまっては相場は長続きしない。上昇相場が続くためには、
超優良企業から国際優良株全般へ見直し買い波及していくことが条件となる。

        *     *     *

<今週の参考銘柄> 
      
    9682 DTS 2250円


<経済の動き>

◆日本企業の海外M&A急増

『日本企業による海外企業のM&A(合併・買収)が急増している。2015年1〜3月
は約3兆9000億円に達し、9年ぶりに四半期ベースの最高を更新した。グローバルに
事業を展開する企業ばかりでなく、内需型企業が成長の種を海外に求める例も目立つ』

(解説)
円安が進んだにもかかわらずM&Aが急増している。これは利益を貯め込んでいるばかり
だと株主批判が強くなるからだ。

ただ、日本企業の海外M&Aの成功率は約5%と言われている。多くの資金が無駄になる
と見られる。しかし、数多く失敗しないと成功に結びつかないのも事実なので、できる
だけたくさん鉄砲を打って腕を上げるしかない。


◆日本マクドナルド、マック一筋の経営者を会長に迎えるが

『業績が悪化している日本マクドナルドホールディングス(HD)は10日、25日付で
会長を退任する原田氏の後任に、米マクドナルドのアジア太平洋部門の副社長を務める
ロバート・ラーソン氏(58)を充てると発表した。ラーソン氏はマクドナルドグループ
の在籍年数は40年を超え、米国のほか欧州やアジアなどで店舗運営に携わってきた。
豊富な経験を生かしてカサノバ氏(CEO)をサポート。14年12月期の連結営業損益
が上場以来初の赤字に転落した日本マクドナルドHDの立て直しに取り組む』 

(解説)
日本マクドナルドがダメになっているのは、数多くある食べ物屋(牛丼・ラーメン・そば等)
やコンビニ等との競争が激しくなっているからだ。ところが日本マクドナルドは他の
ハンバーグ屋に勝つにはどうするかという世界から抜け出せてない。

マクドナルド一筋でおそらくコテコテのマクド哲学を持つ(?)ラーソン氏には理解できない
世界だ。彼が加わっても何も変わらないだろう。


◆「銀行、国債保有なら資本増強を」バーゼル委、新たな規制案

『世界の金融当局者でつくるバーゼル銀行監督委員会で、銀行が保有する金利商品に追加で
自己資本の積み増しを求める案が議論されている。金利の急上昇(価格の急落)リスクに
備える新たな枠組みで、導入されれば国債や長期固定の住宅ローンを多く抱える邦銀は
資本の積み増しを迫られる』

(解説)
いくら安全資産と言われる国債でも金利リスクは伴うという、ーゼル銀行監督委員会の
主張は間違ってはいない。ただ、自国の国債を大量に持つ日米の銀行にとってはこれは
かなり痛い話である。

しかも銀行が国債保有を嫌って市場に売りに出せば、金利は一気に跳ね上がるという副作用
も考えておかなくてはならない。いずれにしろ、今回の改革案は日米の強硬な反対から
かなり難航しそうだ。

    *     *     *

<株式投資のセオリー>

第474回 月次業績開示銘柄

上場企業の中には月次で業績動向に関する情報を開示している企業が見られる。開示項目で
多いのは売上げや受注動向などである。

このような情報開示企業の代表例はユニクロ。ユニクロは月初に前月の売上げ、客数、
客単価の前年比伸び率を発表している。

このような月次開示企業の株価は、月次動向の内容次第で大きく動くこと多い。ユニクロ
の株価も、月次発表で大きく上げたり下げたりする動きがしばしば見られる。

従って月次業績開示企業の株を購入したら月次発表への注意は怠れない。次回はいつ発表
されるのか(大体決まった日や時期に発表されることが多い)、発表内容は期待できそうか
どうか等。

幸いにも業績が右肩上がりに伸びている時は、月次発表が好材料となることが多い。反対に、
業績が伸び悩んだり、悪化している企業ではしばしば悪材料となってしまうことも多くなる。

前々週、新四季報関連で本欄で推奨したアニコムホールディングスも月次発表企業の一つだ。
もし同社株を購入した方がいたら、月次発表には注意を払っておきたい。

同社は保険会社と言うこともあり、開示している項目は契約数や保険料収入、代理店数など
10項目とかなり詳細で、毎月15日までに発表されることになっている。

今月は先週金曜日に2月の実績が発表されているので、同社のホームページでご覧いただき
たい(IR情報の「経営パラメーター」を参照)。幸い内容は悪くなかったので、株価には
ポジティブな影響を与えそうだ。

月次発表銘柄の株価の動きを見ていると、あるパターンを繰り返すことがある。それは業績
好調時に多い。月次発表時に向けて株価は上昇し、発表後に高値を付け、しばらく調整した
後また次月の発表に向けて上昇するというパターンだ。

業績が市場の期待以上に伸びている時に特に表れやすい動きだ。このような銘柄では、調整時
に買って、月次発表時に利食いするという反復売買が可能となる。ただ、業績の伸びが止まる
と、当然のことながらこのパターンは消えてしまう。

月次で業績開示をしているかどうかは、ホームページを見ればわかることなので、株を購入
したら必ず当該企業のホームページ見る癖を付けておきたい。

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創刊日:2005-04-12  
最終発行日:  
発行周期:週間  
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