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投資の視点

株式投資は「相場観測力」「銘柄選択力」「売買手法」の3つの能力を、バランスよく身に付けないとうまくいきません。本サイトは、株式投資の基本を勉強しようとする投資家のための支援サイトです。

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投資の視点(2/9)

2015/02/09

もくじ
<相場見通し>

     ・方向感のない動き続く

<今週の参考銘柄>

       お休み
                   
<経済の動き>     
     ・海外からの不動産投資、過去最高
     ・賃金上昇が止まらない中国
     ・オバマ大統領、法人税率の引き下げを提案
                                
<株式投資のセオリー>
     
    第468回 大きく引かされた銘柄の判断
                                 
                                 
★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★
<相場見通し>

◆方向感のない動き続く

相場は日替わりメニューのように上げ下げし方向感のない動きとなっている。このような
方向感のなさは個別銘柄においても同様だ。大きく上げたと思ったら次の日は大きく下げる
動きが散見される。このような展開となっているのはヘッジファンド勢の錯綜した動きが
影響している。

既報のように、CTAなどの短期投機型ヘッジファンドは一回り約3ケ月で売りと買いを
交互に繰り返しているが、1月末からは買い(指数売買が中心)に転じている。おそらく
3月中旬頃まではこの動きが続くと見られる。

一方日本株を扱っている多くの他のヘッジファンドは3月末決算を控え、解約対策のための
売りに動いている。1月末から始まったこの動きは2月中旬(45日前までに解約通知を
するいわゆる45ノーティス)で峠を越える見通しだ。

日本株ファンドは昨年10月以降の相場上昇により、ファンドのパーフォーマンスが
上がっており、その分解約も増え、いつもより解約対策売りは膨らんでいると見られる。

一方、日本株ファンドの好調を受け、日本株を手掛けているヘッジファンドへの資金流入も
続いている。中でも個別株ロング/ショート型(買い銘柄と売り銘柄をセットで売買)の
ヘッジファンドが資金力を増し市場での存在感を高めている。

ロング/ショート型ヘッジファンドは売り銘柄と買い銘柄をペアで売買するので、大きく
上げる銘柄と大きく下げる銘柄が同時に出現することになる。直近の動きでいえば
「ソニー買いの日立売り」といった動きだ。

ここで問題となるのは売りの対象となっている銘柄の業績は必ずしも悪くないことだ。売り
銘柄となった日立も決算内容は増額修正(ポジティブサプライズ)されている。

今回好決算を発表したにもかかわらず大きく下げるものが出ているのは、このような
ロング/ショート型ヘッジファンドの動きが背景にあるからだ。

買いと売りの選別はどうするかというと、個々のヘッジファンドがそれぞれやっているので
明確な基準は見つけにくいが、以下のような共通点があるようだ。

1、昨年10月〜今年1月までの上昇率
あまり上昇しておらず上昇余地が残っている銘柄が買い銘柄となり、かなり上げた銘柄は
売り対象となっている。買い銘柄の上昇率は20%程度、売り銘柄の上昇率は30%程度。

2、来年度業績に上方修正の有無
上方修正含みの銘柄が買い銘柄になりやすく、上方修正の余地が少ない銘柄は売りの対象と
なりやすい。

3、PER
過去平均に対してPERの低い銘柄が買い対象となりやすく、高い銘柄は売り対象と
なりやすい。

4、ROE
ROEが平均より高い銘柄ほど買い対象となりやすく、平均より低い銘柄ほど売り対象と
なりやすい。

銘柄選別には上記のような傾向があるようだが、どうもはっきりしない。これはヘッジ
ファンドの内部事情(自社の保有株が多い・少ない等)なども絡んでいるからではないかと
思われる。

また、自社で買い銘柄に選んでも他社が売りを仕掛けてくればうまくいかないので、他社の
動きを睨んで銘柄を変更することもあるだろう。

銘柄選定基準がはっきりしないとなると、このような動きに個人投資家が参加するのは
難しい。仕掛けても後追いになってしまうからだ。日経レバレッジETFの出来高が急増
しているのは、個別銘柄から締め出された投資家が売買しているためだろう。

相場全体は3月初めにかけて徐々に上昇しそうであるが、銘柄選択は一段と難しくなって
いる。安易に仕掛けないほうが賢明だ。投入資金はできるだけ抑え、株価指数の売買に
とどめるのも一方だ。


        *     *     *

<今週の参考銘柄> 
      
    お休み


<経済の動き>

◆海外からの不動産投資、過去最高

『海外からの不動産投資が急拡大している。2014年の海外企業による日本の不動産
取得額は1兆円近くと、前年の約3倍に増え過去最高となった。円安などを背景に
「日本買い」が進み、国内不動産取引の約2割を占めた』

(解説)
年明け後も海外勢の動きは衰えてない。買い手にはこれまでの香港・台湾・シンガポール
などの東南アジア勢に加え、最近は米国の投資銀行系のファンド勢も加わってきており、
ひろ上がりを見せている。

背景には海外の不動産の高騰や円安で日本の不動産に割安感が出ていることがある。
海外勢の攻勢から今年の不動産取引額は一段と増えそうな勢いだ。


◆賃金上昇が止まらない中国

『中国で賃金上昇が止まらない。中国で最も賃金水準が高い広東省深セン市はこのほど
3月1日付で最低賃金(1カ月)を現行から12・3%引き上げ、2030元(約3万
8000円)とすることを決めた。中国で初めての2000元の大台超えで、2009年
の同1000元からわずか6年で倍増した。景気減速が続く中国だが、賃金上昇の波は
全国に及ぶとみられる』 

(解説)
既に人件費の高騰から製造業の輸出拠点としての競争力をかなり失いつつある中国だが、
賃金上昇の流れはなかなか止まらない。

今回の引き上げもかなり大幅なので、悲鳴をあげる進出企業が増えてくるだろう。今後
中国から撤退する企業はかなり増えてくるのではないかと見られる。


◆オバマ大統領、法人税率の引き下げを提案

『オバマ米大統領は2日、2016米会計年度の予算編成方針となる予算教書を連邦議会に
提出した。税制面では連邦法人税の実効税率を現行の35%から原則28%に引き下げる
提案を盛り込んだ。法人税率の引き下げで米企業の競争力を高めると同時に、米国への
企業立地を促し雇用や税収を確保する狙いがある』

(解説)
今回の税率引き下げでは米国企業はほとんど動かないだろう。米国企業は税金逃れの対策
(本社の海外移転等)をかなり進めており、大手企業の間では税率が実質10%程度まで
下げているところが多いと見られているからだ。

オバマ大統領は在任中の実績を何とか作りたいと焦っているようだが、いかに企業の実態
を理解してないかがみえてくる。

    *     *     *

<株式投資のセオリー>

第469回 大きく引かされた銘柄の判断

業績予想が増益にもかかわらず株価は高値を付けた後、大きく下げているものが多く
見られる。株価指数に採用されているような大型株には比較的少ないが、小型株などに
このような傾向が強い。

持ち株の中にこのような高値掴みとなっている銘柄を抱えている個人投資家は結構多いと
見られる。

増益予想だからいずれ戻るのではと期待していてもなかなか戻ってこない。中には大きく
下げたあと、底バイ状態に陥った銘柄さえ見られる。

そのような銘柄の多くは、収益拡大がとりあえず株価に織り込まれてしまったためと
見られる。株価が高値を付ける時はかなり先の利益成長まで株価は織り込むことが多い。
特にテーマに沿って買われた銘柄などはかなりすっ高値まで買い上げられているケースが
ある。

このような銘柄は収益ペースが計画通り進んでいるとしても、高値に大きなシコリが
あるので株価はなかなか戻ってこない。

大きな戻りが期待できるとしたら、収益拡大ペースが想定以上だとか、かなり長期に
わたって収益拡大の動きが続くというような好材料が出た場合だろう。

逆に収益が伸び悩みの兆候が少しでも見えてくるとさらに下げてしまう。

従って、持ち株で引かされている銘柄については、収益拡大の動きが鈍ってないかどうか
絶えず見ておく必要がある。

計画以上のペースで動いていれば持続してもよいが、計画以下となっていれば即処分した
ほうがよい。計画通りに進んでいるのであれば、来期以降増益ペースが鈍らないかが
ポイントなってこよう。

今決算発表が盛んに行われているが、売上・利益の進捗状況、会社の期末見込みに変化は
ないかは最低限見ておくことだ。

また、同業他社の動きもチェックしておく必要がある。もし、同業他社に収益減額の動きが
あれば、連想で売られてくる可能性も出てくるからだ。

決算発表が終われば、そろそろ次期会社四季報(3月中旬発売)の数字がどうなるかに
関心が集まり始める。ネット等で五月雨的に関連情報(四季報速報等)が流されてくるので、
そのような情報を出来るだけ集め、絶えずチェックしていくことだ。

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創刊日:2005-04-12  
最終発行日:  
発行周期:週間  
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