投資

投資の視点

株式投資は「相場観測力」「銘柄選択力」「売買手法」の3つの能力を、バランスよく身に付けないとうまくいきません。本サイトは、株式投資の基本を勉強しようとする投資家のための支援サイトです。

全て表示する >

投資の視点(12/24)

2013/12/24

もくじ
<相場見通し>

     ・年末から年初にかけて堅調な動き

<今週の参考銘柄>

       マネックス証券
                   
<経済の動き>
     ・貿易赤字額、2カ月連続で1兆円を上回る
     ・商品取引統合に横槍入れる経産省
     ・日本株の水準の低さは、自社株買いが少ないため?
     
                                
<株式投資のセオリー>
     
    第414回 銘柄選択における新四季報の活用
         
      <次回は1月6日となります>
                                                 
★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★
<相場見通し>

◆年末から年初にかけて堅調な動き

先週株式市場は、米FOMCの金融緩和縮小決定を機に反転、大きく上昇した。緩和縮小
の内容が小幅な縮小に留まったこと、またフォワードガイダンスで、失業率が6.5%以下
になっても金融緩和は続けるとの表明したことが市場に好感された。

既に市場では金融緩和縮小をかなり織り込んでいた所に、極めてマイルドな縮小策が打ち
出されたことで市場に安心感を与えた格好だ。

これで、バーナンキFRB議長の役割は実質終わり、今後はイエレン氏が金融政策を引き
継ぐことになるが、緩和慎重派と言われるイエレン氏も、バーナンキ議長の敷いたレール
の上で、マイルドな形で緩和縮小を続けていくものと見られる。

市場にとって最も気がかりなQE3ティーパー(縮小)に方向性が見えてきたことは、
市場を覆っていた最大の暗雲を払うことにつながる。今後は堅調な動きが期待できそうだ。

先週、FOMC前後の下げた所は年内最後の買い場となるだろうとお伝えしたが、まさに
その通りの展開となっている。

今週は25日までが年内の商いとなり、証券優遇税制(売却益への税率10%)の期限が
到来することから、週初は駆け込みの個人の売りが出てきそうだ。

ただシカゴCMEの日経平均先物は1万6045円と先週末の日経平均を175円上回って
終わっているので、それほど押すことはあるまい。個別銘柄で売られる場面があれば、
そこはかえって買い場を提供することなろう。

26日以降は、証券優遇税制廃止で一旦売った個人資金の買い戻しに加え、NISA制度
開始による個人買いも入ってこよう。また、クリスマス休暇で離れていた外国時投資家も
漸次戻ってくる。今のところ売りから入ってくるとは考えにくく、これも相場にとっては
追い風となりそうだ。

とりあえず日経平均1万6000円越えが目先のハードルだが、今週にも達成しそうだ。
年明け以降も懸念する材料が見当たらず、相場は堅調に推移すると見ている。為替が円安
に振れればさらに相場に弾みがつくことになろう。

今回の上昇相場の高値目標としてはリーマンショック前の高値1万8300円あたりを
見ている。リーマンショック後の高値を抜いていないのは、先進主要国の中では日本ぐらい
のものだ。高値を付けるのは3月ぐらいと考えているが、相場に弾みが付けば意外に早く
達成する可能性もある。

11月以降の上昇を見ると先物先導の面が強く、日経平均だけが異常に高い歪な状態と
なっている。今後は個別物色が強まり、個別の動きが日経平均に追いかける展開が予想
される。

銘柄としては、今後個人の買いがかなり入ってくると見られるので、個人好みの業績好調
な中小型株が活躍しそうだ。「JPX日経インデックス400」には断続的な買いが入り
下支えとなるので、構成銘柄の中から選ぶのも有望と見ている。

今年は今回の配信が最終です。年明けは1月6日からのスタートとなります。どうぞ良い
年をお迎えください。

          *     *     *

<今週の参考銘柄> 
      
     8698 マネックス証券 410円

<経済の動き>

◆貿易赤字額、2カ月連続で1兆円を上回る

『財務省が18日発表した11月の貿易統計によると、輸出額から輸入額を差し引いた
貿易収支は1兆2929億円の赤字だった。赤字額は11月としては2012年
(9570億円の赤字)を上回り、比較できる1979年以降で最大。単月としても過去
3番目の大きさで、赤字額は初めて2カ月連続で1兆円を上回った』
 
(解説)
貿易赤字の要因としては円安進行を背景に原油などの燃料の輸入額が膨らんだことを
上げているが、根本的な要因としては製造拠点の海外移転が進んでいることだ。

貿易収支が悪化している相手国をみても、中国の悪化の度合いが大きくなっており、
日本企業の現地生産品の輸入が増えていることを伺わせる。

 
◆商品取引統合に横槍入れる経産省

『東京商品取引所が米シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)グループと提携交渉に
入った。しかし、経済産業省と金融庁の綱引きが影を落とし、中途半端な内容になり
そうだ』

(解説)
当初計画では、商品取引についても、株・債券などとともに日本取引所グループに集め、
現物取引は全て日本取引所グループに集約することになっていたが、そこに横槍を入れて
いるのが経産省。

自分たちの既得権が金融庁に奪われることになることから、商品取引の統合に反対し、
独自にCMEとの提携交渉を進めている。官僚は自分たちの利益優先で、国の利益など
眼中にない。公僕というのは名ばかりだ。


◆日本株の水準の低さは、自社株買いが少ないため?

『過去最高水準にある米国株と、依然として最高値の半分にも届かない日本株。この大きな
かい離の背景には、自社株買いの規模の大きな格差もありそうだ』

(解説)
NY株は新高値を追う動きを続けているが、それに比べて大きく見劣りするのは日本株の
水準の低さ。過去の高値日経平均39千円の半分にも満たない水準にある。この要因として
挙げられているのは日本企業の自社株買いの少なさ。

米国企業はこの1年で200兆円の自社株買いをしているのに対し、日本企業のそれは
20兆円にとどまっている。自社株買いは、余裕資金のある企業にとって必ずしもベスト
の選択ではないが、日本企業は220兆円もの余裕資金を抱えているにもかかわらず、
投資等に動こうとしない。

他の国ではこれだけ余裕資金があれば、増配や自社株買いで株主に還元しろという声が
強く上がるところだが、日本はそのような株主の要求が強く出てこないことも影響して
いるようだ。


    *     *     *

<株式投資のセオリー>

第414回 銘柄選択における新四季報の活用

相場は昨年11月から始まった上昇相場の第2段の上昇局面に入ってきている。しかも
今後は個別物色が強まりそうである。

このような相場上昇期は、とりあえず株を持っていれば上昇の恩恵に預かることができるが、
しかし、ただ上げればいいというものでもない。やはり上昇率の高いものにできるだけ
乗りたいものである。

では、どのような銘柄の株価が大きく伸びそうかというと、やはり業績好調銘柄だ。業績
といっても今3月期の数字は大方株価に織り込まれているので、これからの株価には次期
15年3月期の業績が反映されてこよう。従って15年3月期の増益率の高い銘柄に注目する
ことだ。

15年3月期の業績見通しについては、会社発表数字はまだ出されてないので、会社四季報
で見ることになる。ここで来期増益率の高い銘柄に注目することだ。

※各銘柄の増益率は、四季報のCDーROM版でスクリーニング機能を活用すれば一度に
算出可能。ただし、自分で条件作成が必要となる。

以下で会社四季報から業績好調な有望株を選択する上での留意点を上げてみよう。

1、来期増益率が2桁(10%)以上のものがのぞましい
増益率は大きいことに越したことはないが、とりあえず現時点で来期10%以上の増益が
見込まれているものが対象となる。

2、利益水準の低い企業は避ける
利益水準の低い企業は、ちょっとした売上の上下で業績変動率が大きくなる傾向があるので、
このような銘柄は外した方が良い。経常利益で3億円以上が対象となってこよう。

3、今期大幅減益のものも外す
大幅減益からの回復では株価へのインパクトが一般的に弱い。できるだけ、今来期とも
連続増益で、収益が右肩上がりに推移している銘柄を選びたい。

4、増額修正の動きが期待できそうなものを選ぶ
四季報が発売される度に利益が増額修正されているような銘柄は、今後も増額の期待が
大きい銘柄と言えよう。

例えば積水ハウスを見てみると以下のように毎号増額している。

2013年2集 14年1月 営業益 1000億円

2013年3集 14年1月 同   1100億円
        15年1月 同   1250億円

2013年4集 14年1月 同   1200億円
        15年1月 同   1300億円

2014年1集 14年1月 同   1300億円
(最新号)   15年1月 同   1430億円

5、四季報本文の「見出し」の言葉が業績好調振りを示しているものを選ぶ
四季報の本文の最初の見出しで、「絶好調」、「大幅増額」、「躍進」、「急伸」等、
業績拡大に勢いを示しているような言葉が入っているものをできるだけ選びたい。

6、輸出関連は円安メリットが加算されることを考慮する
会社設定の為替レートよりさらに円安進んでいる所がほとんどなので、円安効果が今後
収益にプラスされてこよう。

銘柄選択では四季報をよくチェックし、以上のような点から選択することだ。

規約に同意してこのメルマガに登録/解除する

メルマガ情報

創刊日:2005-04-12  
最終発行日:  
発行周期:週間  
Score!: 非表示   

コメント一覧コメントを書く

この記事にコメントを書く

上の画像で表示されている文字を半角英数で入力してください。

※コメントの内容はこのページに公開されます。発行者さんだけが閲覧できるものではありません。 コメントの投稿時は投稿者規約への同意が必要です。

  • コメントはありません。