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投資の視点

株式投資は「相場観測力」「銘柄選択力」「売買手法」の3つの能力を、バランスよく身に付けないとうまくいきません。本サイトは、株式投資の基本を勉強しようとする投資家のための支援サイトです。

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投資の視点(12/25)

2012/12/25

もくじ
<相場見通し>

     ・調整挟みつつ水準上げる

<今週の参考銘柄>

     積水化学
                   
<経済の動き>
     ・イタリアの総選挙後、欧州財政問題で再度波乱も
     ・国債の外国人保有比率、過去最高に
     ・トヨタ、年1000万台生産視野に
                                
<株式投資のセオリー>
     
     第366回 逆張り売買(1)
  
  
      <年内は今回で終了、次回は1月7日です>  
                                       
★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★
<相場見通し>

◆調整挟みつつ水準上げる

週末は連休を前にさすがに反落したが、先週は週間で202円の上昇と、堅調な相場展開
が続いている。出来高も2億株前後の高水準を維持しており、相場つきを見る限りそう
簡単に崩れそうもない。
 
原動力は旺盛な外国人投資家の買いだが、この外国人買いの動きにも直近では少し変化が
見られる。当初は短期筋が中心で、中・長期投資家は冷やかに見ている感じだったが、
日銀の政策決定会合を機に中・長期投資家も本格的に参戦してきているフシが見受けら
れる。
 
思惑で動きだしている相場を、当初は高を括って見ていたと思われるが、自民党政権が現実
のものとなり、日銀の一段の金融緩和姿勢が明確になってくると、急に「持たざるリスク」
を意識せざるを得なくなったためと見られる。
 
「何でもいいから日本の代表的な銘柄をまとめて買いたい」という外国人からの注文が
入っていると聞くが、これは一部の外国人投資家があわてて買いにきている現れだろう。

一方買い遅れた国内の機関投資家はまだ本格参戦に至ってない。相場上昇とともにこれまで
売りを出していたが、予想外に強い相場を見て、とりあえず売りを引っ込めたというところだ。
いつものことだが国内の機関投資家は相場で後手を踏んでしまう。
 
外国人投資家主導となると、大型株、数量株、日本を代表する銘柄から引つ張る格好となる
ので、大型株主導の上げ相場となっている。
 
ただ、「持たざるリスク」の無差別買いも、日経平均1万円乗せでー巡してきたと見られる。
そうなると、次は個別的な選別や、実体に沿った売買に落ち着いてくると見られる。 
今は新政権に対する御祝儀と変化期待が尾を引いている格好だ。政策の実効性と企業業績の
回復を確認しながら、次の相場はPBR基準からPER基準に物差しを変えていく相場と
見る。
 
テクニカル指標で騰落レシオが歴史的高さになつているので、目先的には調整場面が当然
あるだろうが基調は変るまい。26日に安倍政権が発足。即座に補正予算が俎上にのぼる。 
補正予算の規模は10兆円程度と言われている。追加緩和関連で金融、証券、不動産、補正
予算関連で建設、土木、セメントなど公共関連のセクターにしばらく物色の手が伸びそうだ。

年内は今回で終了したします。年明けは1月7日(月)からスタートします。
どうぞ良いお年をお迎えください。

          *     *     *

<今週の参考銘柄> 

      4204 積水化学 725円


<経済の動き>

◆イタリアの総選挙後、欧州財政問題で再度波乱も

『イタリアのモンティ首相は21日、ナポリターノ大統領に辞表を提出して辞任した。
同大統領は22日、上下院を解散した。総選挙の投票日は2013年2月24〜25日となる見通し。
現政権は選挙管理内閣として継続する』

(解説)
イタリア国内の情勢は、ナポリターノ大統領はモンティ首相排斥の動きをしており、世論
調査でも約6割の国民がモンティ首相退陣に賛成のようだ。

このようにモンティ首相が不人気なのは、厳しい緊縮財政に取り組んでいるため。痛みを
伴う政策の実行はどうしても国内の反発を買ってまう。

しかし、厳しい財政再建に取り組んでいるからこそモンティ首相はEU内での評価は高い
わけで、彼がいなくなると欧州財政問題は再度混乱に陥りかねない。

総選挙後、再度モンティ氏が首相に返り咲く可能性もないではないが、来年2月の総選挙後
の体制がどうなるか注目される。


◆国債の外国人保有比率、過去最高に

『日銀が21日発表した2012年7〜9月期の資金循環統計(速報)によると、海外
投資家が持つ日本国債の9月末の残高は86兆円と過去最高となった。前年同期に比べ
11%増えた。欧州債務危機や米国の「財政の崖」問題などがくすぶる中で、比較的安全な
資産とみなされている日本国債に資金が向かっている』

(解説)
日本の財政赤字が世界断トツ1位にも関わらず国家破綻しない最大の理由として、購入先
はほとんどが国内勢だからだと言われてきたが、その理由も次第に崩れてきている。

外国人投資家は市場原理に沿って動いてくるので、国債格付け引き下げなどの変動があれば
即座に売ってくるだろう。外国人が買ってくれることはありがたいことだが、国債市場を
考えればより不安定性が増している。


◆トヨタ、年1000万台生産視野に

『トヨタ自動車は2013年の世界生産計画を約870万台とする方針を固めた。ダイハツ
工業、日野自動車を含むグループでは約990万台となる見通し。エコカー補助金の終了
で国内需要は縮小するが、北米や東南アジア向けを伸ばし、過去最高となるグループの
12年計画(989万台)と同水準を維持する』

(解説)
トヨタの生産回復は日本産業界にとっては久々の朗報だ。トヨタの生産台数は今年2年振り
に世界販売台数NO1の地位を奪還する見込みだが、来年もさらに生産を伸ばすことにより、
世界初の1000万台乗せを目指すことになる。中国は不振が続きそうだが、北米を中心に
ハイブリット車の販売好調が成長を支えている。

    *     *     *

<株式投資のセオリー>

第366回  逆張り売買(1)

前にも申し上げたが、株式投資の方法には大きく分けて2つの方法がある。一つはトレンド
に乗って売買する順張り投資という方法、もう一つは安くなった所を仕込む逆張り投資
という方法だ。
 
前者は収益拡大に伴って株価が大きく上昇していく銘柄に乗って売買する方法で、企業収益
が伸びる相場の回復期や上昇期には適している。
 
一方後者の逆張りは、相場低迷期や、企業収益の伸びが鈍化する天井保合の時期などに
向いている。大きく上昇する銘柄より、ボックス圏動きとなるなど株価の動きが低迷した
銘柄が多いからだ。 

しかし逆張りは相場のトレンドに関係なく使える方法だ。いつの相場でも株価がピークを
付けた後、往来相場に転じる銘柄はあるからだ。しかし順張りと比べるとどちらかというと
守りの手法といえる。

順張りでは短期間に大きく取れることが多いが、逆張りは保有期間も長くなりがちで、
値巾も2〜3割が精々だからだ。

しかし日本の株式市場は日本経済が成長力を失うに伴い、低迷する期間が長くなっている。
そのため出世株が少なくなり、株価が一定水準で上げ下げする銘柄が多くなった。従って
逆張りの投資方法もおろそかにできないということになる。

逆張りの対象となる銘柄の多くははー担高値を付けたものだ。調整後に再度高値を更新して
いく銘柄もあるが、それは逆張りというより順張り投資の対象といえる。逆張り投資では
戻っても前の高値顔合せが精々となる。ただ、時には2〜3割の上昇になるのでバカには
できない。 

高値更新するかどうかは押しの深さに表れてくる。高値から15%以内におさまるので
あれば、高値更新して上昇する可能性が高くなる。順張りの対象となるのはこのような
銘柄だ。
 
一方、高値から15%以上の押しになったとしたら、株価はとりあえずピークを付けたと
判断して良い。このような銘柄が逆張り投資の対象といえる。安値を拾って戻りを狙う
のである。
 
調整による押しの深さと利食いの目安の関係は大体以下のようになる。
 
押しの深さ        利食い所の目安

15〜20%       前の高値近辺
20〜25%      前の高値の10%下
25%以上         前の高値の20%下(このような銘柄は投資妙味薄くなる)

押しの深さがどの程度になるかは、その銘柄の業績の伸びと事業性による。業績がいい
ものほど、また、事業性が市場の物色の流れに乗っているものほど押しは浅くなる。また、
株価がピークを付ける時、仕手的な動きが加わっていれば押しは深くなる。

戻りの動きは何回か繰り返すことになるが、2回目以降の戻りでは勢いが次第に衰え、
高値がだんだん低くなるのが常だ。業績が伸びる等の新たな変化がない限り株価は次第に
低迷状態の道を辿ることになる。

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創刊日:2005-04-12  
最終発行日:  
発行周期:週間  
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