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投資の視点

株式投資は「相場観測力」「銘柄選択力」「売買手法」の3つの能力を、バランスよく身に付けないとうまくいきません。本サイトは、株式投資の基本を勉強しようとする投資家のための支援サイトです。

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投資の視点(12/14)

2009/12/14

  もくじ
<相場見通し>
          
     ・1万円台を挟んだ攻防だが、上値を試す可能性も
    

<今週の参考銘柄>
      
    下記「株式投資のセオリー」参照
                     
<経済の動き>
     ・今年度国債発行53兆円
     ・公的債務多い国へ警戒感強まる
     ・スズキ、フォルクスワーゲンと提携
     ・ベトナムで日本の新幹線方式の採用を決定
     ・ドルを売り、金を保有する動き強まる気配
                       
<株式投資のセオリー>
     第224回    本日発売の会社四季報からみた妙味株          
                                     
★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★

<相場見通し>

◆1万円台を挟んだ攻防だが、上値を試す可能性も

(1万円を挟んだ攻防か)
先週の相場は日経平均で1万円を割り、また軟調相場に逆戻りかと思われたが、週末には
1万円台を回復して終わっている。しばらくは1万円を挟んだ攻防が予想される。

相場にはやや明るさが出てきている。これまでのようにどこを見ても弱気材料ばかり
という状態ではなくなった。今後の相場に対する強気、弱気の材料をここで整理して
みると以下のようになる。

<強気材料>
1、外国人買いに増える傾向が見られる。
外国人の売買は、11月はヘッジファンドの12月末解約にからんだ売りが多かったが、
それも一段落し、売りの規模は縮小している。

徐々に買い越し基調となってきているが、買いのボリュームが結構膨らんでおり、
積極的な買い姿勢に転じたフシも窺われる。相対的に出遅れた日本株を割安と見た
買いが増えている可能性がある。

2、ヘッジファンドが先物取引で売りから買いにスタンスを転じている
ヘッジファンドの先物手口見ると、これまでのような売り越し傾向から、買い越しに
姿勢を変化させた様子が窺える。ただこれは、これまでの売り持ちを単に解消して
いるのか、はっきり買い姿勢に変化させたのかはもう少し様子を見る必要がある。

3、中核銘柄に上値を暗示させるようなチャートが多くなっている
今回の戻りで主に買われているのは、今年度の業績が増額修正されている銘柄群
である。業種でみると自動車、電機、精密、建機などの輸出関連が圧倒的に多い。

これらの中で、特に大幅増額されている銘柄のチャートを見ると、高値で頑強な
動きが見られ、中には年初来高値を付けた銘柄も出てきた。これらの銘柄の動きは
今後の上昇を暗示している。

4、好転した指標が散見される
株価は75日移動平均線を上回ってきた。これが定着すれば、相場上昇の環境が整って
くることになる。その他では、騰落レシオはまだ80前後に回復したばかりで、さらに
上昇の余地を残している。また、信用の貸借倍率も2.31(直近高値2.9)に急低下して
きていることも好材料だ。

<弱気材料>
1、円高懸念がくすぶっていること
先週も申し上げたが、日本企業の大型増資で海外調達分が12月後半還流して円買い
圧力となる。市場にはドル安懸念が根強くあるので、いつ80円台前半への円高の
動きが再燃してもおかしくない。

特に今回の戻りを牽引してきているのは輸出関連なので、もし円高に動けば相場に
対する影響は少なくないとみられる。

2、外国人投資家がクリスマス休暇に突入すること
今週から、欧米ではクリスマス休暇に入るところが多くなる。最大の売買シェアを
持つ外国人投資家の注文が減ると、市場エネルギーの縮小は避けられない。

3、日本経済回復の手応えが感じられないこと
国内の発表される経済指標は惨憺たるものが多い。特に内需は暗いトンネルに入った
ままで、先の光も見えない状態である。これでは、外国人投資家が本格的に日本を
買おうとしないし、国内の投資家も、国内を見限って海外に逃げ出してしまうこと
になる。

そうなると、買われる銘柄は輸出関連銘柄で、海外で高いシェアーを持つ国際
競争力ある株に限定されてしまう。

(週初の動きに注目)
今週は週初の動きが注目される。直近の戻り高値10204円を抜いてさらに上げて
くるようだと、さらに上値を追う展開が予想される。そうなると、次のターゲットは
8月31日に付けた年初来高値10767円だ。

もうひとつ、会社四季報が今日発売されるが、これに対する市場の反応にも注目
したい。反応の仕方で市場のセンチメントが見えてくるからだ。四季報での増額修正
を素直に好感し、上昇する銘柄が多くなると、相場上昇に弾みが付いてくる可能性が
ある。

いずれにしても、四季報はできるだけ早く購入し、持ち株の投資判断、銘柄選択に
活用してほしい。

          *     *     *

<今週の参考銘柄> 

    下記「株式投資のセオリー」参照

<経済の動き>

◆今年度国債発行53兆円

『藤井裕久財務相は8日の閣議後の記者会見で、2009年度の国の税収が年度当初の
見積もりに比べて9兆2千億円落ち込み、36兆9千億円にとどまるとの見通しを
明らかにした。減収分は国債の増発で対応する。同日閣議決定した緊急経済対策の
財源として発行する建設国債も合わせ、国債の増発額は9兆3千億円になり、
09年度の国債発行額は53兆5千億円に膨らむ見込みだ』

(解説)
政府は来年度予算では国債発行額を44兆円に収めたいなどと言っているが、既に
今年度はそれを大きく上回ることは確実な情勢だ。その大きな要因は税収不足。
特に法人税の減少は異常で、最近は還付の方が多くなる月もあるくらいだ。

このままいけば来年度はさらに発行額が増えるのは避けられない。ここまでくれば
来年度予算は見の丈となるまで削るしかないだろう。これ以上発行額が増えれば、
国債の格付け低下等経済への悪影響も大きくなる。


◆公的債務多い国へ警戒感強まる

『欧州の金融市場で、ギリシャを中心に公的債務が多い国への警戒感が強まって
いる。市場関係者が信用力の目安にするドイツ国債(10年物)に対するギリシャ国債の
利回りの上乗せ幅は直近で2%を超え、約7カ月ぶりの高水準となった。アラブ
首長国連邦(UAE)ドバイ首長国の信用不安問題をきっかけに、公的債務の多い
アイルランドやポルトガルなどにも動揺が広がっている』

(解説)
金融市場の動きはやや過剰な動きとなっているようだ。来年度GDP比率で10%台の
財政赤字となるのは、何もギリシャだけではない。米国、日本などもそうだ。

しかもギリシャはユーロ加盟国だ。EUが見捨てるとは考えにくい。経済の規模を
考えてもギリシャはユーロ内で十分対応できるレベルだ。


◆スズキ、フォルクスワーゲンと提携

『スズキと欧州自動車最大手の独フォルクスワーゲン(VW)は9日、資本業務提携
すると発表した。VWが約2200億円を投じてスズキに議決権ベースで19.9%出資する
筆頭株主になるとともに、スズキもVW株を最大で約2.5%取得する。両社はそれぞれ
の強みを生かした相互補完関係を築き、中国やインドなど新興国市場の開拓、
電気自動車など環境対応車の共同開発・生産に乗り出す』

(解説)
どの陣営につくか注目されていたスズキが遂に独フォルクスワーゲンと組むことに
なった。フォルクスワーゲンにとってはグループ力の強化につながり、ライバル
であるトヨタ陣営にとっては益々脅威となってきそうだ。

これとともに、今回絶好のチャンスを逃したのは日産。優良自動車メーカーを
グループに入れる機会があったにもかかわらず、ゴーン会長は動かなかった。


◆ベトナムで日本の新幹線方式の採用を決定

『ベトナム政府が東南アジア最大規模の交通インフラ整備事業「南北高速鉄道」
に日本の新幹線方式の採用を決めたことが11日明らかになった。11月の日越首脳
会談でグエン・タン・ズン首相が鳩山由紀夫首相に表明した。海外での同方式採用は
台湾に次ぎ2番目。日本政府は近く、計画の推進を目指した次官級協議を提案する
予定。総事業費560億ドル(約5兆円)の大規模事業が具体化に向けて動き出す。』

(解説)
エコな交通手段ということで世界中で鉄道が見直されているが、それとともに
新幹線導入の気運が強まっている。その中で技術力の高い日本の新幹線の導入が
増えているが、今回のベトナムの導入決定はそのひとつ。

ブラジルの新幹線の入札も真近。もし日本方式導入となれば、関連銘柄への
インパクトは大きそうだ。


◆ドルを売り、金を保有する動き強まる気配

『 30日付の中国紙、中国青年報によると、国務院(政府)国有重点大型企業
監事会の季暁南主席は2兆ドルを超す外貨準備の運用について「金の保有量を
3〜5年以内に6000トン、8〜10年以内に1万トンまで増やすべきだ」と
指摘した。現在の保有量は約1000トンで、1万トンへの買い増しは実現可能か
微妙だが、ドル安が続くなかで政府内で金の買い増し論が勢いを増しつつある
もようだ』

(解説)
1万トンというのは半端な数字ではない。最大の金保有国の米国でも約8千トン
である。ただ、ドル安懸念からこのような考えを持ちはじめている国は増えている。
これが現在の金相場の高騰をもたらしている。

このあと、中国はドル保有を継続するということを発表しているが、ただこの流れ
は収まるまい。それに従って金の先高観が強まっている。米国では株やドルを
売って金買いを推奨している著名ファンドマネジャーも出てきてるほどだ。

          *     *     *

<株式資のセオリー>

第224回 本日発売の会社四季報からみた妙味株

本日、会社四季報10年第1集(新春号)が発売された。その中から、投資妙味のある
銘柄をいくつか紹介したい。

会社四季報発売時に一番注目を集めるのは何と言っても前号より業績が大幅に
増額修正された銘柄だ。このような銘柄は多くの場合、市場にサプライズを
もたらし、発売と同時に買いを集めることになる。

ただ9月末決算発表時に既に増額修正されている銘柄も多いので注意する必要が
ある。公表された数字は既に市場のコンセンサスとなっているからインパクトは
ない。

サプライズとなるのは、四季報独自で増額修正している場合である。会社予想が
保守的すぎるとみて修正しているものである。

また、来期予想が大幅修正されている銘柄も注目だ。今期予想もさることながら、
そろそろ市場の関心は、来期業績にも移り始めているからだ。いかに今期業績が
回復したとしても、来期頭打ちとなれば株価の上昇力は弱まる。そのあたりも
注意して見ておきたい。

上げる銘柄は、発売後2〜3日中には動意付く。中には発売日(今日)の
寄りつきから値を飛ばすこともある。このような銘柄は、早い者勝ちとなるので、
一刻も早く注文を出すことだ。ただ、大幅値が飛んでいる銘柄の飛びつき買いは
リスクが大きくなるのでほどほどに。先週末時点株価から3%UP以内で仕込み
たい。

利食いは、上げどまったら売りが原則。上げ幅の目安としては15%程度が目標。
2〜3日たっても上げない場合は、その後も上げる可能性は少ないので、早々に
逃げること。


7266 今仙電機製作所   1036円(先週末株価、以下同じ)
7312 タカタ       2020円
7292 村上開明堂     600円
5185 フコク       597円
7988 ニフコ       1726円
6794 フォスター電機   2345円
7966 リンテック     1855円
8086 ニプロ       1886円
2374 セントケア・ホールディング 37700円
7229 ユタカ技研     1210円
7419 ノジマ       798円
7276 小糸製作所     1463円
7220 武蔵精密工業    1965円
4094 日本化学産業    584円

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創刊日:2005-04-12  
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