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投資の視点

株式投資は「相場観測力」「銘柄選択力」「売買手法」の3つの能力を、バランスよく身に付けないとうまくいきません。本サイトは、株式投資の基本を勉強しようとする投資家のための支援サイトです。

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投資の視点(9/14)

2009/09/14

  もくじ
<相場見通し>
          
     ・大型連休を前に調整の動き続く

<今週の参考銘柄>
      
      下記「投資のセオリー」参照
                     
<経済の動き>
     ・上海株式市場の売買代金、東証の1.4倍
     ・インド経済好調
     ・仏アレバ取り込む三菱重工
     ・中国の不動産、上昇ピッチを速める
     ・一旦潰さないと再建は難しい日航
                       
<株式投資のセオリー>
     第213回 本日発売の会社四季報からみた妙味株

     <<来週はお休みします>>
                                          
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<相場見通し>

◆大型連休を前に調整の動き続く

(気になる為替の動き)
9月相場が1年を通じてパーフォーマンスが最も悪い月のひとつとなっている理由の
一つには、、企業が半期末を控え業績見通しに対して慎重な態度をとることがあげ
られる。9月は例年業績に関する材料は乏しい時期である。

今回も、9月に入って相場は材料不足から調整模様が強くなっている。しかし、存外
底堅いのは、世界景気が再度危機的状況に追い込まれるという見方が減ったからだろう。

証券系シンクタンクの日本企業の業績見通しをみると、2009年度底入れ、2010年
度急回復というのが共通の見方だ。

今期は上期に在庫調整が一旦完了し、下期は売上が前期並みか微減にまで回復してくると
している。下期は、原材料安や、コスト削減効果が効いて、前年同期比増益基調に転じる
という見方だ。

来期2010年度は多くの機関が「大幅増益」になると見込んでいる。世界景気が持ち
直して、特に中国など新興国が高成長を取り戻すというシナリオを描いている。

輸出中心の回復だから、業種としては自動車、電機、精密が牽引役になる。ただ、
大幅増益といえども、2007年に企業業績は過去最高を記録しているから、その時の
水準から比べれば6割弱の予想だ。

過去最高を窺うようになるのは2012年度、3〜4年後になるだろう(野村証券の
見方)という見立てである。

さて、このシナリオを鵜呑みにすれば、業績の回復が後押しするので、下げても下値は
浅いということになるが、先のことは誰にもわからない。こうしたシナリオがどこかで
狂いが生じてくると、株価は大きく調整していくことになる。

ただ、実際の企業業績の推移に照らし合わせると、現状ではこれに沿った動きとなって
いる。8月中旬の集計では、大手企業が4−9月期の経常損益予想を見直している。

これによると、上方修正した企業は、トヨタ、ホンダ、パナソニック、デンソー、
アイシン、第一三共、富士通、日東電工など。

一方下方修正した主な企業は、新日鉄、住金、郵船、商船三井、ニコン、三菱マテリアル、
JR西日本など。

8月に相場が高値を付けに行った段階で戻した銘柄は、やはり上方修正の銘柄で、鉄鋼、
海運は低迷したままだった。業績見通しに対する素直な反応が株価に見られる。今後も
業績関係の材料には敏感に反応していくことになる。

ただ輸出関連主導の回復シナリオで気になるのは、ドル安円高の動き。世界の株式市場が
不安定となると安全資産として円が買われる構図が続いている。

成長力を喪失している国の通貨がなぜ安全資産として評価されるのか理解に苦しむ
ところだが、為替相場ではそれがコンセンサスとなって動いている。

さらに最近は、ドル金利の低下や、米財政赤字拡大への嫌気が追い打ちをかけている。
円高が想定以上に進むと、先の回復シナリオも大きく狂ってくることになるので要注意だ。
(連休前に見送り気分強まる)
相変わらず外国系証券の先物が派手な動きをしている。日によってめまぐるしく手が
変わるので、意図も読みずらい。外国人投資家の全体の動きを見ても、これまでような
買い一辺倒からやや変化がでてきている。

さらに、ドル安円高がじりじり進んでいるのも懸念材料だ。90円を切って円高が進む
ようだと、輸出企業の設定レートは90〜95円に置いているので相場への影響が大きく
なりそうだ。

今週は週末から大型連休(5連休)が始まるため、週後半は見送り気分が強まることが
予想される。大きな好材料は期待薄だ。連休前には現金比率を高めておくようにしたい。

          *     *     *

<今週の参考銘柄> 

    下記「投資のセオリー」参照

<経済の動き>

◆上海株式市場の売買代金、東証の1.4倍

『上海証券取引所の株式売買代金(ドルベース)が東京証券取引所の約1.4倍に膨らんで
いる。上海証取の売買代金は今年2月に東証を抜き、世界3位の座を固めつつある。
中国経済の急速な発展を背景に、上海証取の売買代金は今後も拡大傾向が続く見通し。
世界の証取における東証の地盤沈下が問題になりそうだ』

(解説)
上海市場と東京市場は、右肩上がりに伸びている市場と、右肩下がりに衰退している
市場の違いで、まさに好対照の動きとなっている。今後この差がさらに開くのは間違い
ない。株式市場では一足早く日本は中国の周辺国の立場だ。


◆インド経済好調

『インド政府が11日発表した7月の鉱工業生産指数(速報値、1993年度=100)は289.7
となり、前年同月比で6.8%上昇した。上昇幅は6月の8.2%(改定値)から縮小した
ものの、過去1年間では2番目に高い水準。外需の落ち込みを内需が補い、インドの
景気は緩やかな回復基調を保っている。』

(解説)
中国と同様、インド経済も好調だ。同じBrics内ではブラジルも堅調で、今の
ところこの3国が世界の経済を引っ張る構図が鮮明となってきている。中国経済が一部で
バブル化していることが気がかりだが、欧米経済が回復してくるまでしばらくかかり
そうなので、世界経済にとってはしばらくこの3国が頼みの綱の状態が続く。


◆仏アレバ取り込む三菱重工

『三菱重工業は仏原子力大手アレバに出資する方向で検討に入った。両社はすでに原子力
発電機器の開発や原発燃料の製造で提携している。アレバは巨額の投資負担などで経営が
悪化しており、増資や送変電・配電機器(T&D)事業の売却などによる財務体質強化を
迫られている。資本提携に踏み込むことで関係をさらに強固にする狙い』

(解説)
原発建設の世界の国別勢力図では、日本勢(東芝、日立、三菱重工)と仏(アレバ)が
2分する形となっていたが、日本の対抗馬であるアレバが三菱重工の支援を受ける動きと
なった。

これがまとまると、原発建設の勢力図はいずれも日本勢が中心となり、日本企業同士の
争いの様相を示すことになる。競い合うのは「東芝ーウエスチングハウス」グループ、
「日立ーGE」グループ、「三菱重工ーアレバ」グループの3グループだ。

成長産業を失いつつある日本にとって、原発建設は数少ない成長が見込める分野として
今後期待できそうだ。


◆中国の不動産、上昇ピッチを速める

『中国の不動産価格が上昇ピッチを速めている。中国国家発展改革委員会が10日発表
した8月の主要70都市の不動産販売価格は前年同月比2.0%上昇した。プラスは3カ月
連続で、上昇率は7月の1.0%より拡大した。住宅市況の好転を受け、不動産開発投資は
年後半に一段と増える見通しだが、強気一辺倒の開発計画にはバブル懸念も出ている』


(解説)
欧米の不動産が大幅下落しているのとは対照的に、中国の不動産は上昇が目立ち、
それも加速度がつき始めている。今、上海や北京など大都市では、上昇に乗り遅れ
まいとして、不動産買いに走る動きが見られ、まさにバブルの様相となっていると
いわれている。

中国当局としても、行き過ぎは避けたいところだが、一方で経済の勢いに水を差す
ことは避けたいため、かなり悩ましい状態になっていると見られる。


◆一旦潰さないと再建は難しい日航

『経営再建中の日本航空が2010年3月期に新たに2500億円規模の資金調達を
検討していることが12日、明らかになった。増資で1000億円強を調達するほか、
金融機関への追加融資要請や子会社株の売却に踏み切る。増資の一環として米デルタ
航空からの出資受け入れ交渉に入り、商社や投資ファンドにも出資を要請する構え』

(解説)
日航への出資はデルタ航空の他にアメリカン航空も名乗り上げているようだ。ただ
このような提携や資金調達で日航の経営が立ち直るとは考えにくい。

日航の元凶は7つの労働組合がいがみ合い、組織としてまとまりがつかない状態と
なっていることだ。少々の出資では外資はこの問題に手がつけられない。やはり
一度潰して、労使問題をリセットしない限り日航の本格的な再建は難しいだろう。


          *     *     *

<株式投資のセオリー>
第213回 本日発売の会社四季報からみた妙味株

本日、会社四季報09年第4集(秋号)が発売された。その中から、投資妙味のある
銘柄をいくつか紹介したい。

会社四季報発売で一番注目を集めるのは業績の大幅増額修正銘柄。このような銘柄は、
発売と同時に投資家の買いを集めることになるからだ。発行株数の少ない小型株など、
この買いで大きく値を飛ばすことも珍しくない。

ただ、前号より増額修正されたからといって十分ではない。既に4-6月期決算で
会社が修正を発表していることもあるからだ。

また、会社四季報発売元の東洋経済も、発売前に四季報速報という形でネット等で
一部情報を流している。事前に発売される雑誌「オール投資」にも四季報の内容
は一部掲載されている。

これら公表された数字はかなり株価に織り込まれていると考えたほうが良い。人気を
集めるためにはできるだけ未発表の数字であることが条件となる。

紹介する銘柄は短期的に株価が反応しそうな小型株を中心に選んだ。株価への反応が
速いからである。

上げる銘柄は、発売後1両日中には動意付く。中には発売日(今日)の寄りつきから
値を飛ばすこともある。このような銘柄は、早い者勝ちとなるので、一刻も早く注文
を出すことだ。ただ、大幅値が飛んでいる銘柄の飛びつき買いは禁物

利食いは、上げどまった売りが原則。上げ幅の目安としては15%程度が目標。
2〜3日たっても上げない場合は、その後も上げる可能性は少ないので、早々に
逃げること。

今回は円高が進行しているため、輸出関連はやや買いずらい状況にある。このような
銘柄は、円高の動きが落ち着いた所で仕掛けることをお勧めしたい。

6920 レーザーテク
3604 川本産業
9792 ニチイ学館
6798 SMK
7566 ジャパンケアサービス
2398 ツクイ
7927 ムトー精工

(中期狙い)
5803 フジクラ
4099 四国化成


           <<来週はお休みします>>

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創刊日:2005-04-12  
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