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投資の視点

株式投資は「相場観測力」「銘柄選択力」「売買手法」の3つの能力を、バランスよく身に付けないとうまくいきません。本サイトは、株式投資の基本を勉強しようとする投資家のための支援サイトです。

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投資の視点(8/10)

2009/08/10

  もくじ
<相場見通し>
          
     ・外国人買いで堅調な相場展開続く

<今週の参考銘柄>
      
       フェローテック
                     
<経済の動き>
     ・製造業の収益回復目立つ
     ・資金流入続くエコファンド
     ・中国の新車販売63.6%増
     ・米追加の自動車買い替え支援制度
     ・国が管理の空港、8割が赤字
                       
<株式投資のセオリー>
     第208回 指標銘柄
                                          
★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★

<相場見通し>

◆外国人買いで堅調な相場展開続く

(外国人が大幅買い越し)
相場は7月上旬の9連敗という大幅下げをこなし、7月も陽線で終わった。陽線は5ケ月
連続である。罫線を見る限りかなり強い動きだ。需給面がかなり好転しているためと見ら
れる。8月もこのままいけば陽線となる可能性が高いと見る。

需給を支えているのは何といっても外国人の買いだ。ここ3週の東証の発表を見ると、
7月第3週1166億円、同第4週3526億円、同第5週4452億円、と大幅な買い
越しで、しかも週を追うごとに買い越し額が増えている。

1000億円以上の買い越しが3週続いたのは昨年の6月以来のこと。最大の売買シェア
となっている外国人の買いがこれだけ増えているからこそ、相場は強い動きとなっている
わけだ。

さらに、最近目立つのは外国証券による大量の先物買の動きだ。リーマンショック以降、
相場の大幅下落で体力を消耗し、先物で相場を引っ張る動きは外国証券にはしばらく影を
潜めていたが、その動きが復活してきた。

外国人実需筋の強い買意欲を受け、今後についてかなり強気の見方をしているためと見られる。

現物株の出来高があまり膨らんでいないが、これは、個人投資家や国内機関投資家がまだ
企業の業績見通しに不安を持ち、積極的に買い参加してきてないためだろう。外国人の
先物主導で相場は押し上げられている格好だ。

外国人の買いの背景には、中国やインドなどアジア新興国の株価が過熱気味で、相対的に
出遅れ感のある日本株の魅力度が上がってきていると言われている。いずれしろ外国人が
積極姿勢なので、相場は今後も強含みの展開が予想される。

今後の注目点は物色動向にどう変化が出てくるかだ。これまでは、金余りを背景に金融
相場が繰り広げられてきた。業績は伴っていないので、金融相場はいわば人気相場という
様相が強かった。今後業績が回復するだろうという「期待」で買われたわけである。

しかし、今回の決算発表で、今期業績見通しがある程度見え始めた。中には大幅増額修正
となる所もあれば、期初発表よりさらに悪化する所も見られる。今後は、業績見通しによる
選別の中で、銘柄選択が行われていく可能性が高い。

これまでの動きを見ると、好決算発表銘柄は、決算を好感して大きく上げる銘柄と、材料
出尽くしで売られるケースに分かれる。後者は事前に好決算が見込まれるということで
買われていたためと見られる。

おそらく、これら一旦売り込まれた銘柄も、売りが一巡したら再度買い直される動きと
なろう。

(9月末増額修正銘柄狙い)
今回決算の増額修正銘柄を見ると、多いのは輸出関連で特に電機・自動車関連。これらの
業種では、在庫調整がすでに終わり、需要増に素直に反応し、増産体制をとる所が多く
なっている。

まだ、下期に対しては慎重な見方をしている所が多いが、固めに見るのは企業の習性。
減額修正よりは増額修正の方が好感されるということが経営者の頭には刷り込まれている
ので、どうしても保守的な見方となってしまう。

おそらく大きな修正が入るのは、9月決算の時だろう。今回も見られたが、景気回復時は
株価水準もまだ低いので、増額修正には株価は大きく反応する。従って、今後は、9月決算
で増額修正されそうな銘柄を先取りした動きが強まろう。

今回の決算で9月末の数字をいじってないが、4−6月の業績推移から推定すると増額が
必至の所も多くなっている。こういう銘柄の押し目が狙い目だ。

          *     *     *

<今週の参考銘柄> 

    6890 フェローテック 1066円(100株売買可)

<経済の動き>

◆製造業の収益回復目立つ

『上場企業の2009年4〜6月期決算集計によると、全産業の連結経常損益は1〜3月期に
比べて約2兆4700億円改善した。このうち8割に当たる約2兆円は製造業の改善だ。
昨年秋のリーマン・ショック後の需要急減に対応して製造業が合理化を急いだ効果が出た
形だ』

(解説)
製造業が、急激に収益を改善させたのは、昨秋にいちはやくおもいきった生産調整に取り
組んだことが効いている。急いで絞めた分、回復も早くなったということである。

これだけ収益回復が進むと株価面のインパクトも大きくなる。製造業でも電機や自動車
などが株式市場で人気化しているのはこのような業績の好転が背景にある。


◆資金流入続くエコファンド

『環境関連企業に個人の投資マネーが流入している。環境技術を持ったり環境対策の
進んだりした企業の株式で運用する投資信託「エコファンド」への資金流入額は今年4月
以降、1000億円を超えた。株式市場でも太陽光発電などの独自の開発技術を持つ銘柄が
にぎわっている。世界各国の環境対策を背景に業績拡大期待が強まっているためだ。
過熱気味の人気に一部では警戒感も出ている』

(解説)
株式市場でエコ関連銘柄が買われている背景には、このようなエコファンドが世界的に
できていることが上げられる。

ただ、世界的に見てもエコ銘柄というのははそれほど多くない。従って少ない銘柄に多く
の資金が集まり、やや過熱ぎみとなっているという実態が出始めているようだ。ただ、
株式市場に行き過ぎはつきもの。これらの銘柄は今後も折にふれて買われそう。


◆中国の新車販売63.6%増

『中国の新車販売が急増している。中国汽車工業協会が7日まとめた7月の新車販売台数
(商用車含む、中国内生産分のみ)は108万5600台と前年同月に比べ63.6%
増えた。伸び率は6月(36.5%)を大幅に上回る。政府の消費刺激策を背景に、
米国を抜いて世界最大市場に浮上した中国での販売好調ぶりが一段と鮮明になってきた』

(解説)
中国の新車販売はやや過熱ぎみといってもいいような様相を呈している。それだけ、
自家用車の普及期で需要が強いと見られる。この状態はしばらく続きそうである。

これだけ販売が伸びていると、セットメーカーはともかく、競争力のある日本の部品
メーカーはかなり恩恵を受ける所がでてくるものと見られる。セットメーカーでは日産、
ホンダあたりが販売を伸ばしている。


◆米追加の自動車買い替え支援制度

『米オバマ大統領は7日午前、自動車買い替え支援制度への補助金枠を30億ドル
(約2800億円)に拡充する法案に署名し、同法が成立した。関係筋が明らかにした。
 買い替え支援制度は、旧型車を低燃費の新車に買い替える場合、購入者は最大
4500ドルの補助金を受け取ることができる。財源は10億ドルだったが7月の
開始後に申し込みが殺到。米新車販売の復調を下支えしていた』

(解説)
世界的に新車買い替え支援制度は、景気刺激策として大きな効果を上げているが、米国
でも弾みがつきはじめた。このおかげで米国の自動車販売は急回復しており、ほぼ前年
並みの水準まで回復してきている。今回は枠を当初の3倍まで増やすことを決めたので、
さらにインパクトを与えそうだ。


◆国が管理の空港、8割が赤字

『羽田空港、伊丹空港など国が管理する26空港のうち、約8割にあたる20空港が
経常赤字であることが31日わかった。利用者の減少で空港経営はさらに厳しくなり
そうで、経営の効率化を進める必要がある』

(解説)
8割も赤字になっているにも関わらず、まだ新しい空港を作っているから恐れ入る。
いくら税金を垂れ流しすれば気が済むのだろうか。ただ空港の場合は、2割でも黒字
だからまだましである。全国にある約1200ある港湾は全てが赤字となっているという。
ゼネコン国家ニッポンの面目躍如である。

          *     *     *

<株式投資のセオリー>
第208回 指標銘柄

相場には指標銘柄というものがある。相場の先行きを暗示している銘柄だ。これらの
銘柄は、相場が上げる時には真っ先に買われ、相場が崩れる時には先行して下げること
になる。

このような相場の動きに敏感な銘柄の動きをマークしておけば、相場のさらに上昇する
のか、それとも下落するのか、先行きが読みやすくなる。

指標銘柄といっても、大きく分けると相場全体の指標となるものと、ある特定の銘柄群の
指標になるものと二つある。

相場全体の指標銘柄は、1〜2銘柄では無理で、かなり多くの銘柄で構成されることが
一般的だ。特に底を付けて反転する時などは、20〜30銘柄選択しておき、その
7〜8割が反転したら相場が転換したと判断する。

まだ相場の中核となる銘柄群が判然としないので、多くの銘柄群からそれらを代表する
銘柄を数銘柄づつ選んで、それらの動きで判断する。例えば、資産株、仕手株、値高株、
優良株、大型株等などである。

これらの銘柄は、いつも同じ銘柄が選ばれるとは限らない。時代とともに、会社の体質や
成長性、収益性等が変化していくので、その時点で代表的な銘柄が選ばれることになる。
相場上昇期に入ると、相場を支える銘柄群の中心となる銘柄が指標銘柄の役割を果たし
始める。

相場上昇期には必ず大きく買われる関連銘柄群がいくつか現れる。それらが、順繰りに
買われて相場全体を引っ張っていく。従って、相場を見る上では、そのような銘柄群が、
どのような動きをしているか注意深く見ておく必要がある。

これらの銘柄群は、主客を変えながら、また、新たな銘柄群と入れ替わりながら相場の
リード役の役目を果たしていく。例えば、現在の相場でいえば、エコ関連、中国関連、
ハイテク関連、自動車関連などが中核銘柄群にあたるといえよう。

そしてさらにこれらの関連銘柄群は、その中でさらに核になる銘柄と周辺銘柄に分け
られる。核になる銘柄とは、その銘柄群の全体の人気度のバロメーターとなる銘柄だ。

核となる銘柄の人気が衰えなければ、その銘柄群は上昇を続け、周辺銘柄がもしある
程度下げたとしても、また戻す可能性は高い。反対に、中核銘柄がヘタってしまえば、
全体の上昇力はなくなり、周辺銘柄の下落は避けられなくなる。

例えば今人気のエコ関連でいえば、GSユアサ、明電舎などが核となる銘柄だ。2つとも
一時1億株以上の出来高が続き急速に値を上げた。これらの銘柄が上げている間は、
他のエコ関連も人気が続き、これらの銘柄の人気が衰えれば、他のエコ関連銘柄も下げに
転じる。

従って相場の今後の動きを占ううえでも、また、関連銘柄群の人気持続力を図るうえでも、
人気銘柄群の中核銘柄は指標性が高いので、注目しておく必要がある。

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創刊日:2005-04-12  
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