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投資の視点

株式投資は「相場観測力」「銘柄選択力」「売買手法」の3つの能力を、バランスよく身に付けないとうまくいきません。本サイトは、株式投資の基本を勉強しようとする投資家のための支援サイトです。

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投資の視点

2009/07/13

 もくじ
<相場見通し>
          
     ・調整終了は未だ見えない

<今週の参考銘柄>
      
      お休み
                     
<経済の動き>
     ・米で追加景気対策論が急浮上
     ・米貯蓄率、15年振りの高水準
     ・中国の企業景気指数、大幅改善
     ・ウインドウズを脅かすグーグルのOS
     ・たけしに一喝されてあきらめた東国原知事
                       
<株式投資のセオリー>
     第205回 迷ったら半分

                                
★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★

<相場見通し>

◆調整終了は未だ見えない

(欧米に比べ景気回復ピッチの速い日本だが)
事前予想では6月末ごろと見られていた調整が、やや7月にずれ込んできたが本格化
してきている。3月10日を底値に、相場は約4ケ月にわたり上昇してきたのでここでの
一服は当然の動きだろう。

これまで相場は、景気の最悪の事態は過ぎたということを支えに上昇してきたわけだが、
それだけでいつまでも上昇を続けるわけにはいかない。やはりある程度のところまで
いけば、現実の回復感の後押しが必要だ。

このところ発表される指標は幾分景気の回復を示唆するものが多くなっているが、依然
力強さには欠ける。特に米国の指標には、好材料、悪材料が入り混じっており、これが
時折、株価の足を大きく引っ張っている。

今回の不況で米国経済は全治10年といわれているほど大きな傷を負っているわけだから、
当然といえば当然の流れだ。今後もまだら模様の動きが続くだろう。

ただ、日本に限って言えば、欧米諸国よりは回復感はやや強くなってきている。一時的に
製造業の生産調整がきつかった分、在庫整理の進捗が早く、各国の景気刺激策も効いて、
稼働率が予想以上に回復してきているからだ。

もちろん全ての業種が回復の動きとなっているわけではない。依然底バイの所も
見られるが、中国需要の旺盛な分野やエコポイント関連分野では、特に顕著な回復を
見せ始めている。

米国では今週から、日本では来週後半から4−6月期の決算発表が本格化してくる。
おそらく当初予想より良くなっている所が増えてくるはずだ。株価は次第にそれを
好感する動きが期待される。

ただ、米国株の動きや、為替の動向に影響される構図は変わらないので、引き続き足を
引っ張られる可能性はある。また、都議選で自民党が敗北しており、政局の混乱は特に
外国人は嫌うので見送り気分が強まろう。

今しばらくは見通しがたてにくく、仕掛けにくい状況が続きそうだ。

(次は日経平均9000円の攻防)
相場は日経平均で500円刻み毎にフシがある。9500円を割ったことで調整が
本格化してきたが、次のフシは9000円。これを割るかどうかが次のポイントとなる。

そのカギを握るのは今後発表される業績動向だ。今のところ製造業中心に増額修正が
増えると見込まれているが、当初期待されたほどの回復が見えない場合は9000円
割れも現実味を帯びてくる

いずれにしろ、ここでは、早めの仕掛けは避け、下値が落ち着くのを待ちたいところ。

          *     *     *

<今週の参考銘柄> 

    お休み

<経済の動き>

◆米で追加景気対策論が急浮上

『米政権や下院民主党で追加景気対策の議論が浮上してきた。6月の失業率が9・5%に
上昇し、今年後半に雇用がさらに悪化するという見方が強まったため。4〜6月期の
米企業決算にも下振れ懸念が出ている。ただ上院では財政赤字の拡大懸念から追加対策に
慎重論が多い。オバマ政権は景気と市場に配慮しながらの判断を迫られる』

(解説)
オバマ経済対策では公共工事を増やすことにより雇用を増やす考えであったが、結局
大した効果が出ていないことがわかった。これは公共工事大国日本などの例を見ても
結果は見えていたこと。特に驚くにはあたらない。

外交などの面ではかなり得点を挙げているオバマ政権だが、肝心の経済政策では決定打
不足に苦しむ状況が続きそうだ。


◆米貯蓄率、15年振りの高水準

『景気底入れの兆しが出始めたにもかかわらず、米家計は消費になお慎重姿勢を続けて
いる。雇用情勢が悪化しているうえ、住宅バブル期に膨らんだ借金が重しになっている
ためだ。5月の貯蓄率は6・9%と約15年ぶりの水準に上昇。景気対策の柱である
所得税減税が消費を押し上げるまでには至っていない』

(解説)
米国で貯蓄率が高まっているのは、これまでのように借金して物を買うことができなく
なっているからだ。銀行ローンやクレジットによる与信が厳しくなっているため、大きな
買い物をするには、お金をためておく必要が出てきたわけだ。

他の国では当たり前のことだが、これまでの借金漬けの米国では考えられなかったこと。
ようやく米国も普通の消費者行動となってきたといえる。


◆中国の企業景気指数、大幅改善

『中国国家統計局が9日発表した4〜6月期の全国企業景気指数は前期に比べて
10.3ポイント改善の115.9となった。企業景気指数の改善は2008年
4〜6月期以来、1年ぶり。政府が昨年11月に打ち出した4兆元(約54兆円)の
景気刺激策の効果が表れ、製造業を中心に景況感の改善が鮮明になっている』

(解説)
輸出が低迷している中、景気回復の原動力となっているのはもっぱら内需拡大だ。景気
刺激策の効果が出ており、消費も堅調な動きとなっている。

世界の中でひとり中国だけが気はいている感じで、これがどこまで続くのかという不安は
あるが、株価の堅調な動きにも見られるように当面はこの流れが続きそうだ。


◆ウインドウズを脅かすグーグルのOS

『インターネット検索最大手の米グーグルは7日、パソコン用の基本ソフト(OS)を
開発、パソコンメーカーに無償提供すると発表した。新OSを搭載する新端末は2010年
後半に発売される見通し。パソコン用OSではマイクロソフト(MS)が圧倒的なシェアを
握る。グーグルの参入で競争が加速、パソコンの低価格化につながる公算が大きい。』

(解説)
ついにマイクロソフトのウインドウズの牙城は崩され始めたようだ。パソコンが低価格指向
(現在は5万円程度)を強めている中、OSなどで1台につき2万5千円程度もとるのは
無理がある。

このままの路線を続ければウインドウズ離れが急速に進むことは避けられないので、
マイクロソフトとしては大幅値下げで対抗せざるを得ないと見られる。


◆たけしに一喝されてあきらめた東国原知事

『自民党の古賀誠選挙対策委員長は7日、党本部で東国原英夫宮崎県知事と会談し、
東国原氏の次期衆院選への出馬に向けて協議した。東国原氏が出馬の条件として挙げた
地方分権の要求について、古賀氏は党マニフェスト(政権公約)で前向きに検討している
ことを伝えた』

(解説)
東国原知事は自民党からの出馬をかなり乗り気で考えていたようだが(もちろん要求が
通ればという条件付きだが)、このあと親分たけしに一喝され出馬はあきらめたようだ。
芸能界では親分の言葉は絶対で逆らうことはまずできない。

今回の東国原氏の行動は、さまざまな面で総選挙に悪影響を及ぼしたように思われる。
ひとつは、政策論争から目をそむけさせたことだ。今回の選挙は日本の未来を問う重要な
選挙。ビジョンや政策を争点にしなくてはならないのに、彼が出るかどうかに注目が
集まってしまった。

二つ目は、自民党の人気取り政策に完全に取り込まれたこと。出る出ないにかかわらず
自民党は最後までこの問題を引っ張り自民党への注目を集めたい考えだったろう。彼の
言う地方分権も、国と地方の予算の取り分の問題という矮小な問題にすり替えられて
しまったことも残念である。

いずれにしろ、芸能人出身の政治家が身の程知らずに暴れてみたが、回りのヒンシュクを
買うだけに終わったようだ。

          *     *     *

<株式投資のセオリー>
第205回 迷ったら半分

株式投資をやっていると、「売るべきか」、「買うべきか」、「保有を継続すべきか」、
「ポジションを整理すべきか」、「ポジションを増やすべきか」等、とにかく判断が迷う
ことが多い。株式投資は迷いの中で決断していく世界といえなくもない。

通常決断は、プラスの要素とマイナスの要素を整理し、総合的にどちらが勝っているかで
判断することになるわけだが、幸いにも勝ってる方がはっきりし、決断が下せる時はよい。

問題はどちらの要素も拮抗していていて甲乙つけにくい時だ。そのまま判断を留保する
選択肢もあるが、株式投資では時間が経つと状況は余計悪化してしまうことも少なくない。
持ち株を売ろうか売るまいか迷っているうちに、株価がどんどん下げてしまうという
ことは日常茶飯事だ。このような時は迅速な決断が必要となる。

このように判断が迷う時には、「迷ったら半分」というやり方がある。是非、活用して
いただきたい。例えば売りで迷った時、持ち株2000株のうち半分の1000株だけ
売るのである。

この考えの良さは、一つは決断が早くなること。ウジウジ悩んでいると状況がさらに
悪化するような時など有効である。たとえば持ち株が大きく下げ始めている時など、
半分でも早めの損切りができると後が楽になる。

二つ目は、相場を冷静に見ることができるようになることである。買いだと、熱くなって
買いに走るようなことがよくある。株価がどんどん上昇しているような場合である。この
ような時は、半分買うと、その後の株価の動きを冷静に見ることが可能となる。

あとの半分は、引き続き株価の動きが良ければ、買い乗せすればいいのである。ただ
こういうことは少なく、株価がどんどん上げている時は、株価は既に高値圏となっている
ことが多い。こうなると、買いを半分にとどめたことは結果的にはリスク軽減につながった
ことになる。

また逆に、先ほどの様に持ち株がどんどん下げてしまうような時は、大きな損が出るため
損切りを躊躇してしまう場合がよくある。このような時も、とりあえず半分売っておけば、
相場に対して冷静となり、あとの半分についても(損が半分となっていることもあり)
処分しやすくなる。

三つ目は、相場が予想と異なり反対に動いたとしても、悔しさは半分で済むことである。
例えば高値と思って利食いしたら、さらに上げてしまうことが良くあるが、このような時
全部売ってしまっていると、ショックが大きい。

相場では、少しづつでも得点していくことが大事である。思い通りの売買できない状態が
続くと、前回この欄で申し上げたように、だんだん焦りが嵩じてきて、冷静な売買が
できなくってしまうことがよくある。半分でも利食いが増えれば相場に余裕が出てくる。
これも相場では非常に大事なことである。

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創刊日:2005-04-12  
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