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投資の視点

株式投資は「相場観測力」「銘柄選択力」「売買手法」の3つの能力を、バランスよく身に付けないとうまくいきません。本サイトは、株式投資の基本を勉強しようとする投資家のための支援サイトです。

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投資の視点(6/15)

2009/06/15

  もくじ
<相場見通し>
          
     ・そろそろ上げは転換点

<今週の参考銘柄>
      
      お休み
                     
<経済の動き>
     ・日本企業の最大の収益源はアジア
     ・米政府、公的資金の前倒し返済を容認する意図は
     ・米長期金利一時4%台乗せ
     ・アジア市場での東証のシェア、確実に低下
     ・新車販売台数、中国が米国を抜く公算大
                       
<株式投資のセオリー>
     第202回  新四季報から見た妙味株
                     
★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★

<相場見通し>

◆そろそろ上げは転換点

(調整に対する備えも)
日経平均は一つの目処とされた1万円を超えてきた。この1万円越えを単なる上昇の
通過点と見るか、目先のピークと見るかは判断の分かれるところだ。

ただ相場つきを見ていると、上げピッチの速さはあきらかに過熱感を感じさせる動きだ。
弾みが付いているので、まだ上値の余地はありそうだが、既に8合目を過ぎているのは
間違いない。ここから、あとを追うのはリスクが大きすぎる。

相場がここまで上げてくると、さすがに新聞等マスコミも騒ぎ立てる。やれ、
「金融危機は既に脱した」、「経済は確実に回復過程を歩み始めた」、「株式相場は
上昇過程に入った」等。ややオーバーな論調が幅をきかすようになる。

そういうものを目にすると、これまで静観を決め込んできた投資家も焦りを感じ始める。
乗り遅れまいと買い参加し始めるから、上昇ピッチも早くなってしまう。それが、今の
状況と見られる。

確かに経済指標は事前予想よりは良い数字が目立ち始めている。しかし、中身を見ると、
悪化のペースが落ちているだけで、まだ景気が持ちなおす所まではいってない。底なし沼
に沈みこむような最悪に事態は避けられそうだという安心感が出てきただけだ。

景気の状態からみれば、本来なら相場は悪材料と好材料が交錯し、一進一退を繰り返す
時期だ。ただ、昨秋のリーマンショック以降の下げがドラスチックだった分、その
リバウンドの力が加わり戻りのペースが速くなっている。

しかし、相場がこのまま1万1千円、1万2千円と1本調子で上昇していくかというと、
そう簡単ではない。そこまで上げるとしても、一旦調整を経てからだろう。

今の所、調整のきっかけが何になるかまだわからないが、4%を超えてきた米国長期金利
上昇の動向、欧州金融機関の信用不安再燃などが有力と見られる。時期的には、6月後半
から7月初めか。

調整幅をあえて予想するならば、大底7000円からの上げ幅の1/3である
1200〜1300円か。水準的には最大で9000円がぐらいまでの下げが考えられる。
いずれにしても、反落の可能性が高まっているので、ここからの買いは慎重に対応したい。

(新四季報で銘柄点検を)
最終ランナーと目されていた金融株が上げ始め、その点からも相場はそろそろ最終段階の
様相を示している。先週末の大型SQ算出日で、最後のエネルギーを使い果たした可能性も
ある。

そうはいっても相場には勢いがついているのでまだ上げ余地を残している。ただ、売買
代金などをみてもエネルギーが不足しており、上値を追うとしても中小型主体になると
見られる。

今日(15日)は新会社四季報の発売日だ。できるだけ早く入手して、保有株の点検を
してして欲しい。今期見通しは概ね前期決算発表時の会社数字を使用しており、目新しさ
はないと見られるが、中には四季報独自予想を立ている場合もあるので、チェックして
おく必要ある。

狙い目は、あまり多くはないと見られるが、四季報独自予想で会社予想を保守的と見て
増額修正しているもの。株価水準にもよるが、このような銘柄は目先さらに買い上げられる
可能性がある。

それと、来期(11年3月末)の数字も今集号から掲載されることになるが、この回復度も
焦点となろう。当然大幅回復が望ましいが、できれば、今期、来期と期を追うごとに
回復度が大きくなる銘柄が今後期待銘柄となる。

          *     *     *

<今週の参考銘柄> 

    お休み

<経済の動き>

◆日本企業の最大の収益源はアジア

『日本企業の収益のアジア依存が高まっている。上場企業が2009年3月期に稼いだ
営業利益のうち、アジア地域の比率は36%と過去最高で、下期(08年10月〜
09年3月)に限れば日米欧がそろって赤字となる一方、アジアだけが黒字を確保した。
世界同時不況の中でもアジアの需要は底堅かった。日本の国際企業にとり、アジアでの
収益力が中長期的にも成長を左右するようになっている』

(解説)
従来は日本企業にとって儲かる市場は、国内、米国、欧州という順番であったが、
いまや、アジアが最大の収益源となり始めている。にもかかわらず、企業の意識は
まだそれほど変わってない。人材配置等は依然欧米重点となっているからだ。

企業が早くことのことに気がついて、アジア重点に切り換えることができるかが
日本企業にとって命運を左右する時代となってきた。


◆米政府、公的資金の前倒し返済を容認する意図は

『米財務省は9日、大手金融機関10社について公的資金の前倒し返済を容認したと
発表した。総額は680億ドル(約6兆6600億円)。昨秋に成立した金融安定化法に
基づく公的資金注入で、大手金融機関の前倒し返済は初めて。米金融システムの
安定化を示す動きだが、公的資金による支援の必要性を巡り、信用力で米金融機関の
二極化が進む可能性がある』

(解説)
今回の前倒し返済には、米政府の思惑が透けて見える。返済される金額は、投入された
総額と比べれば微々たるものだが、米政府としては国民向けに、回収が始まったことを
印象付けようという狙いがあると見られる。

ただ、銀行の不良債はまだまだ増加中で、先月発表されたストレステストの結果にも
かなり操作された数字という疑念が強く出ている。依然、金融危機は脱したとは言えない
状況が続いている。


◆米長期金利一時4%台乗せ

『10日のニューヨーク債券市場では米10年物国債が反落し、長期金利の指標となる
同国債利回りは前日比0.09%高い(価格は安い)3.94%で取引を終了した。
同利回りは一部の取引で一時4%の大台に乗せ、昨年10月以来、約8カ月ぶりの
高水準を付けた。ロシアが米国債の売却方針を示したことや、10年債の入札が
不調だったことなどを受け、需給不安からの売りが膨らんだ』

(解説)
長期金利の動向が、今後の米経済の焦点の一つとなりそうだ。いうまでもなく、
財政赤字の拡大が金利上昇をもたらしているわけであるが、金利上昇は、円滑な
国債発行をさまたげるとともに、まだ離陸もできてない景気に悪影響を与えることに
なる。

4%台乗せは危機ラインに入り始めている。一段の上昇は、株式市場や為替市場への
影響が避けられなくなろう。


◆アジア市場での東証のシェア、確実に低下

『東京証券取引所の地位が低下している。アジア・太平洋地域の株式市場の売買代金に
占める東証のシェアは1〜4月に25%まで落ち、約12年ぶりの低水準となった。
金融危機を受けた投資家の売買手控えがほかの市場より大きかったようだ』

(解説)
東京市場が閑散だったというより、中国市場の伸びが目覚ましく、相対的にシェアを
低下させていると行った方が良い。

同じ時期の中国市場のシェアは上海が27%、深センが15%占めている。これに、
香港や台湾を加えるとゆうに50%を越え、結局中国系が日本の2倍以上のシェアを
占めるようになっている。

おそらくこの傾向は今後さらに続き、厭が上でもアジア経済の中での中国の存在感が
増していくことになろう。


◆新車販売台数、中国が米国を抜く公算大

『中国の5月の新車販売台数は111万9700台と前年同月比34%増加した。小型車減税など
政府が打ち出した消費刺激策が効果を持続、業界団体は2009年通年で1100万台に達すると
予測している。「1000万台市場」になる公算が大きくなる一方、08年に世界首位だった
米国は1000万台割れの可能性が浮上。米国をしのぐ勢いの巨大マーケット・中国で
自動車各社の競争が激化するのは確実だ』

(解説)
米国の5月の販売台数は約93万台(前年同月比−34%)なので、現時点では米国と
中国は完全に逆転した状態だ。米国の販売台数は最低水準に近いので、このまま行くとは
考えにくいが、ただ、本格的な回復までにはかなり時間がかかるとみられる。

自動車業界にとっては今年の最大のテーマは、世界最大のマーケットとなった中国を
巡るシェアー争いのゆくえである。

          *     *     *

<株式投資のセオリー>
第202回 新会社四季報の妙味株

本日会社四季報第3集が発売された。その中から増額修正等で短期的に妙味のありそうな
銘柄を選んだので参考としてもらいたい。

短期的に上げやすい株ということで新興市場などの小型株中心に選んである。ただ、
中には出来高が少ない株もあるので注意されたい。売買単位を増やすと買えなくなる
可能性がある。

また、相場全体はやや過熱感が出ており、いつ調整が起きてもおかしくない状況に
あるので、あまり無理をしないこと。

2〜3日中に上げない場合は見込みがないので早めに逃げること。また、上げた幅は
最高でも15%程度を目処とし、基本的に上げどまった確実に利食いされたい。


6638 ミマキエンジニアリング(ジャスダック) 前週末値61000円
為替が対ユーロで大幅に円安に動いているため、大幅な増額修正が期待できる
(想定レート1ユーロ115円、1円円安で5千万円増益)。

6640 第一精工(ジャスダック) 前週末値1955円
今期見通しが前集より大幅増額修正(経常利益▲200M→1900M)。為替も想定レート
(1ドル92円、1円円安で1億円増益)より円安に推移しているので、さらに増額修正の
余地あり。

2485 ティア(名証2部) 前週末値970円
今期見通しが前集より増額修正(経常利益460→550)。来期以降しばらく業績拡大が
期待できる。

2489 アドウエイズ(マザーズ) 前週末値8890円
今期見通しが前集より増額修正(経常利益200→600)。高い成長が見込めるネット広告の
恩恵を受けやすい業態(アフィリエイト広告)で、今後の成長も見込める。

3420 ケー・エフ・シー(大阪2部)前週末値
今期見通しが前集より増額修正(経常利益570→1100)。来期も大幅増益。耐震補強工事は
時流に乗って伸びている。これも、出来高が少ないのが難点。

5304 SECカーボン(大阪2部) 前週末値584円
今期見通しが前集より増額修正(経常利益3300→4500)。為替は1ドル90円想定で、
1円円安で1.6億円の増益となるためさらに増額が見込める。来期も続伸予想。

5631 日本製鋼(東1) 前週末値1272円
今期見通しは前集より減額修正だが、原子力発電関連の中核銘柄であるに加え、今年度
から風力発電機器が急成長し、環境関連の成長銘柄としての色彩が一段と強まる。
発行株数多くやや中期狙いだが、上げ基調続いており上昇に弾みが付くか。

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