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投資の視点

株式投資は「相場観測力」「銘柄選択力」「売買手法」の3つの能力を、バランスよく身に付けないとうまくいきません。本サイトは、株式投資の基本を勉強しようとする投資家のための支援サイトです。

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投資の視点(3/16)

2009/03/16

  もくじ
<相場見通し>
          ・3月末にかけ戻りを試す展開

<今週の参考銘柄>
      
       お休み
                     
<経済の動き>
     ・自動車買替え支援制度の導入、欧州で広がる
     ・国防費圧縮はオバマ大統領にとって大きな賭け
     ・3月末に向け、株式買い支えの動き強まる
     ・ブラジル経済も遂に失速か
     ・ポスト麻生は、鳩山か舛添?
                       
<株式投資のセオリー>
     第190回 本日発売の四季報第2集からの短期妙味株
          
                      
★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★

<相場見通し>

◆3月末にかけ戻りを試す展開

(NYは下げ過ぎによる買いマグマが溜まっていた?)
先週の相場には久しぶりに明るさが見られた。日経平均で300円を超える大幅上昇が
2度ほど出現するとともに、節と見られていた25日移動平均線を越える水準まで戻して
終えている。週末には出来高が回復してきたことも好材料。

このように反発したのは、言うまでもなくNY市場が大幅に反発したことが大きい。
NY市場反発のきっかけは、シティやバンカメの今年に入っての月次収支(フローベース)
が堅調だったことで、金融不安が後退したからだ。

さらに、ビジネスウイークなどの米経済誌が、先週軌を一にするように「買い」を読者
呼びかけていたことも話題を呼んでいる。お互いに示し合わせた結果ではないと思われる
ので、それだけ米国の投資家の間に買いたいというマグマが溜まっていたことなのかも
しれない。

また、米国企業の業績動向を見ると、金融関連業以外は比較的業績が堅調なことも背景に
あると見られる。金融機関は不良債などで巨額な損失を計上しているが、その他の業種は、
増収増益となっているところもあり、今のところそれほど業績が落ち込んでいるわけでは
ない(自動車関連など一部の例外は見られるが)。

それにもかかわらず、株価が大幅に下落してるのは、金融株の大幅下落と需給要因の悪化
(ヘッジファンドなど処分売り)が大きい。さらには今後金融危機の深まりにより、
一般企業も悪影響を受け、業績が今後大幅に落ち込むのではないかという警戒感もある。

ただ、需給悪化要因は今後急速に解消していく見通しだ。既に3月半ばを過ぎたため
ヘッジファンドの解約売りも大体終わっていると見られる。また、もう一つの大きな
要因である、米当局の規制強化による富裕層の株式処分売りもそろそろ峠を過す頃だ。

そういう中で、金融機関のフローでの業績堅調が伝えられたことから、相場大幅反発に
つながったと見られる。金融機関の業績落ち着きは、貸し渋りなどを通じて与える一般
企業への悪影響も、比較的小さくて済むのではという期待感も出てくる。

相場を取り巻く異常要因が次第に消えつつあるので、今後は業績見通しに基づいた自然な
株価形成に徐々に戻っていくはずだ。今回の戻りはその走りと見られる。

戻りが一巡した後、株価がさらに上昇していくのかどうかはまだわからないが、ひとまず
下げ過ぎ是正の動きは続きそうだ。

(国際優良株が戻りを先導)
日本の株式市場は、公的な買い支えなど下げ渋っていたところに、NY市場の大幅反発が
加わり反発の動きとなっている。

25日移動平均を一気に抜いてきたので、戻りの動きには弾みがついてもおかしくない。
戻りの目処は3月末にかけて日経平均8000円が一つの目安となろう。

この水準は75日移動平均線の水準でもあるので、ここを抜くにはかなりエネルギーが
必要だ。あげてもことのあたりと見ておくのが無難だ。

銘柄的には、国際優良大型株が先導しよう。この所の、ヘッジファンドの売りで大型株は
かなり売りたたかれていたので、その分戻りも大きくなりそうだ。


          *     *     *

<今週の参考銘柄> 
       
      お休み

<経済の動き>

◆自動車買替え支援制度の導入、欧州で広がる

『古い自動車を廃棄して新車に買い替える際に、政府が一定額を支援する制度が欧州で
広がっている。フランス、ドイツなどに加え、4月にオーストリアが開始する見込みで、
少なくとも7カ国が導入する。

不振が続く新車販売のてこ入れ策として効果を上げ始めている。ドイツは2月の新車販売は
前年同月比22%増と7カ月ぶりに増加に転じた。英米でも業界が要求している』

(解説)
先週日本の総社市で効果を上げていることを紹介したが、欧州でも実施したところは
かなり効果をあげ始めている。英米を含め他の国でも検討しているようなので、導入が
拡大することを期待したい。

先進国では、消費者は皆お金は持っているので、どうやってそれを実際の消費に導き出す
かが景気刺激のポイントとなっている。税金ばかり食って効果が薄い公共投資などより
よっぽど効果が期待できる景気刺激策だ。


◆国防費圧縮はオバマ大統領にとって大きな賭け

『オバマ大統領は4日の演説で、急増する財政赤字抑制へ「毎年400億ドル(約4兆円)
の歳出圧縮が(効率化の努力だけで)可能」との考えを明らかにした。競争入札の拡大
などで調達コストを引き下げる。大統領は「白紙の小切手を防衛支出の契約先に渡す時は
終わった」とも語り、国防費の抑制も必要との考えを示した』

(解説)
オバマ大統領の歳出削減はついに聖域と言われる国防費まで踏み込み始めた。ただ、
当然のことながらブッシュ時代には我が世の春を謳歌していた軍事産業から、激しい
抵抗が予想される。

おそらく、オバマ大統領の中傷まで含めた政権に対する激しい揺さぶりが出てこよう。
命取りとなる可能性も孕んでいる。

いずれはここまで踏み込まざるを得ないと見られていたが、発足まもないこの時期に行う
のは、新政権にとって少し早すぎたとならなければよいが。


◆3月末に向け、株式買い支えの動き強まる

『銀行や事業会社の保有株式の受け皿となる「銀行等保有株式取得機構」は12日、株式の
買い取りを再開する。買い取り枠は過去の2兆円から20兆円に大幅に拡大。保有株の
値下がりによる銀行の健全性低下に歯止めをかけ、銀行の持ち合い株式の解消によって
株価が下がるのを防ぐ効果を狙う』

(解説)
やっぱり出てきたかという感じだが、3月末に向けて株価維持の動きが政府内で強まって
いる。これは、前回も言ったが市場にとって決して歓迎すべきことではない。

下げによる整理を遅らせることにつながり、また、4月に入ればかえって下がるのでは
ないかという疑念を起こさせてしまう。空売り規制ぐらいならまだしも、買い支えするのは、
先進国では日本ぐらいなものである。


◆ブラジル経済も遂に失速か

『ブラジル地理統計院(IBGE)が10日発表した2008年10―12月期の実質の
国内総生産(GDP)は前年同期に比べ1.3%増となった。7―9月期の6.8%増から
大幅に減速した。前期比(季節調整済み)では3.6%減り、05年7―9月期以来の
マイナスになった』

(解説)
中国と並んで数少ない高成長国であったブラジルも遂に経済失速の動きが鮮明となってきた。
まだプラスにとどまっているので、このあたりで踏みとどまってくれればよいが、マイナス
成長転落の可能性も懸念される。

ブラジルの失速により、中国のひとり高成長振りが目立つ。今年度のBRICS諸国の
成長率の順位は、中国、インド、ブラジル、ロシアという順になりそうだ。


◆ポスト麻生は、鳩山か舛添?

『鳩山邦夫総務相は2日、再開発工事が進んでいる東京駅前の旧東京中央郵便局を視察し、
重要文化財の価値がある建物を「米国流の利益追求主義で壊してきたのは国の恥だ。国辱もの
だ」と語った。日本郵政の全株式を保有する株主として、再開発の中止を求めていく考えを
改めて示した。

一方、舛添要一厚生労働相は7日、山梨県昭和町で開いた自民党の山梨県連大会で政策講演し、
厚労省の組織改革に関して「厚労省は大きすぎる。年金、厚生、労働の三つに分割すべきだ」
との考えを示した』

(解説)
このところ閣僚で目立つのは鳩山総務相と舛添厚労相の動き。2人とも、かなり独自色を
出そうしているフシが窺われる。その背景には、自民党内もし麻生首相がコケた場合の有力
候補としてこの2人を推す意見が強くなっているからだ。

2人もその辺を意識した発言をし始めており、上記ニュースはそのひとつだ。特に鳩山総務相は
かんぽの宿売却問題でかなり男を上げたと本人は思っており、旧東京中央郵便局再開発問題は
その続編だ。

ただ、いくら2人のうちどちらかが麻生首相の後任となったとしても、総選挙で自民党劣勢を
覆すまでの効果があるとは考えにくいが。

          *     *     *

<株式投資のセオリー>
第190回 本日発売の四季報からの短期妙味株

本日会社四季報09年第2集(春号)が発売された。今回の業績予想は、経済の見通しが
たてにくい中で行われているため、今後出てくる結果とはかなり大きなブレが出てくる
可能性は否めない。

そのような限界があるとしても、個別企業の業績動向を見る上ではやはり欠かせないデータ
なので、早めに購入して持ち株の点検や、有望株の発掘などに活用していただきたい。
ここでは、第2集から拾った短期的な妙味株をいくつか上げておく。経済環境の急悪化から
増額修正銘柄はさすがに少ないので、株価水準との比較から見て、業績好調を維持している
銘柄や、減益でも踏ん張っている銘柄も入れてある。

                 単位(円)
               (前集号)  (第2集)
7703 川澄化学工業 9/3   34.9  →  37.1  増額修正
            10/3   39.3   →  65.5


3349 コスモス薬品 9/3   106.1 →  111.1  増額修正
            10/3  113.6  →  141.41


5310 東洋炭素   9/3   236.3 →  178.4  小幅減額修正も10/3期
            10/3   250.8 →  192.9  回復見通し


6644 大崎電気工業 9/3   66.7 →  34.7   増益維持
            10/3  68.0  →  64.0

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創刊日:2005-04-12  
最終発行日:  
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