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投資の視点

株式投資は「相場観測力」「銘柄選択力」「売買手法」の3つの能力を、バランスよく身に付けないとうまくいきません。本サイトは、株式投資の基本を勉強しようとする投資家のための支援サイトです。

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投資の視点(12/10)

2007/12/10

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投資の視点 Vol.133


                              (毎週月曜日発行)
                              2007年12月10日発行
     ホームページ  http://homepage3.nifty.com/goldfile/

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  もくじ
<相場見通し>
          ・伸び悩みから2番底を探る展開か
  
<今週の参考銘柄>
      
      三井造船
                
<経済の動き>
     ・ドル暴落寸前までいった湾岸協力会議
     ・中国はバブル崩壊の前夜?
     ・三菱自動車にとっては久し振りの工場建設
     ・中国経済、私営企業の数は増えたが主役は依然国営企業
     ・鉄鋼大手のミタル、中国にも買収攻勢
                       
<株式投資のセオリー>
     第133回 下げ途中の戻りと反発の見分け方
                          
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<相場見通し>

◆伸び悩みから2番底を探る展開か

(景気動向に関心が移る)
海外株の堅調を受けて日経平均は戻り歩調となっている。特に先週は、米国でサブプラ
イム問題の借り手救済の政策が発表されたことが大幅反発につながった。ステップローン
の金利引き上げを5年凍結するという趣旨のものである。

内容は単なる問題の先送りにすぎないという批判もあるが、とりあえず、政府も借り手
救済の手を打ち始めたというのは一歩前進である。今後、問題が深刻さを増せば、
第二弾、第三弾の対策も出てくる可能性がある。

おそらく、これでサブプライム問題については山を越え(損失は今後も出てくるが)
徐々に鎮静化の方向に進むのではないかと見られる。今後の関心は次第に景気の動向に
移っていこう。その点では各国のGDPの今年度成長の下方修正が目立つ。

景気指標から見る限り、米国の景気低迷も避けられない情勢となってきた。それを
受けて11日の米FOMCでは0.25%の引き下げは確実視されている。0.5%を
期待する向きもあったが、先週末発表された雇用統計の数字が市場予想を上回ったこと
から可能性は低くなった。0.25%の金利引き下げでは、既に市場は織り込んでいる
のでインパクトはほとんどあるまい。

日本国内も今年度の政府GDP見通しが下方修正されるなど減速の兆しがみえている。
今週発表される機械受注、日銀短観などが注目されるが、今後原材料高に加え、改正
建築基準法の影響も出てくる。好転は期待できないと見ておいた方が良い。これは当然
のことながら株価の頭を押さえることになる。

(今週は伸び悩みから反落の可能性高い)
日経平均は、25日移動平均を上回り、半値戻しにあと一歩の水準まで戻してきた。
順調な戻りだが、気になるのは売買代金が活況の目安となる三兆円を下回ったままで
一向に上向かないこと。ここからはかなり戻り売りをこなさないといけない水準なので、
このままでは上値の重い展開が予想される。

また2番底を探る動きにも警戒が必要だ。ここ数年、安値のほぼ1ケ月後に2番底をつける
パターンが続いている。今回は20日前後がその時期に当たり、そろそろ弱含みとなって
もおかしくないタイミングだ。

戻り率からいっても今年8月〜9月にかけて2番底をつけるの前の戻り水準まで戻している。
従って今週は伸び悩み反落のパターンとなる可能性が高い。利が乗った銘柄や、買値近辺
まで戻してきた銘柄はとりあえず処分することをお勧めする。

(四季報第1集発売)
今週金曜日(14日)四季報第1集が発売される。今回の四季報は、9月中間決算発表
直後だけに、よっぽど会社側が保守的な予想をしてない限り、ほぼ会社発表数字に近い
予想となると見られる。その点では、今期見通しで大きな増額修正は期待しにくい。

問題は来期だ。今季に引き続き、来期も引き続き収益拡大銘柄(できれば第4集の来期
予想を増額修正しているもの)には妙味が出てくる。そのような銘柄をピックアップし、
相場の下落で安値水準にあるものを拾えば報われよう。ただ、経済の不透明感が強まって
いるので、予想より厳しくなる可能性もあることに留意が必要だ。

今回も四季報発売当日は、妙味株をメールでお知らせする予定としているので参考とさ
れたい。

           *     *     *

<今週の参考銘柄> 

  7003 三井造船 475円

<経済の動き>

◆ドル暴落寸前までいった湾岸協力会議

『カタールの首都ドーハで開いていた湾岸協力会議の首脳会議(GCC)は4日、共同
声明を採択して2日間の日程を終えた。焦点だった加盟国通貨のドル連動(ペッグ)制
維持の是非については意見が割れ、結論を先送りした。

カタールのハマド首相は首脳会議後の記者会見で、加盟国のインフレ対策としてドル
ペッグを停止する可能性に関し「会議は通貨を巡り何の決定もしなかった」と述べた。
当面はクウェートを除くサウジアラビアなど五カ国がドルペッグを維持するとの見方を
示した』
(解説)
GCCがもしドルペッグ制廃止を決定すれば、おそらくドル暴落は避けられなかったと
見られる。ドル暴落は当然のことながら世界の金融市場の混乱をもたらことになり、
とりあえず瀬戸際のところで世界金融市場の危機は回避された形だ。

しかし、ドルペッグ制見直しの動きは、湾岸諸国ほどの規模ではないにしても、到る所で
出てきており、ドルにとっては今後も綱渡りの状況が続きそうだ。このまま行けば
どこかでドル暴落が起こる可能性も否定できない。


◆中国はバブル崩壊の前夜?

『中国共産党・政府は5日までの3日間、来年の経済政策の基本方針を話し合う中央経済
工作会議を北京で開き、金融引き締めを一段と強化する方針を決めた。不動産などの
バブル懸念に加え、消費者物価上昇率も約11年ぶりに6%を超え、インフレ圧力が
強まっているためだ。利上げの加速や、銀行に融資量を抑えるよう指示する「窓口指導」
の拡大で対応する見通しだ』

(解説)
中国の現在の状況は、日本の不動産バブルが崩壊する前夜、1989年頃の状況によく似ている。
日本ではその後、窓口規制による総量規制が行われバブル崩壊となった。中国も日本と
同じような道筋をたどるかどうかわからないが、バブルが崩壊すれば、少なくとも不動産
市場を始め経済にかなり影響が出てくることは避けられない。


◆三菱自動車にとっては久し振りの工場建設

『三菱自動車はロシアへの工場進出正式決定した。2010年をめどに多目的スポーツ車を
中心に生産を始める。提携関係にある仏プジョーシトロエングループも現地生産会社に
出資する方向で最終調整している。日本メーカーのロシアへの工場進出はトヨタ自動車、
日産自動車、スズキに続いて四社目』

(解説)
現在の三菱自動車のドル箱市場はロシア。なぜかロシアでは三菱自動車の車(特にパジェロ)
の人気が高く、半年ぐらい待たないと入手できない状況だという。米国市場の落ち込みを
補って余りある状態だ。

好調な理由はロシア一といわれている有力自動車販売代理店との提携と、悪路に強い
パジェロ(パリダカールのイメージが強い)がロシアの道路事情の悪さに適しているようだ。

◆中国経済、私営企業の数は増えたが主役は依然国営企業

『新華社電によると、中国の私営企業の数は今年六月末時点で550万社を突破し、
02年末に比べ2.2倍の規模に膨らんだ。全企業数に占める割合は80%以上となり、
中国経済の最大のけん引役が既に国有企業から私営企業に代わったことを裏付けている』

(解説)
中国では効率の悪い国営企業から私営企業への転換をこれまで進めてきたが、数の上では
順調に成果を上げているようだ。

ただ上海や香港の株式市場で話題となる企業は銀行やエネルギー分野の国有企業ばかり。
中小企業の多い私営企業は振るわず、国有企業の民営化も進んでいない。国有企業の
幹部が主導する官僚資本主義の色彩が逆に強まっている印象もある。


◆鉄鋼大手のミタル、中国にも買収攻勢

『鉄鋼世界最大手のアルセロール・ミタルが香港証券取引所上場の鉄鋼持ち株会社、
中国東方集団控股の株式を73.3%まで買い増し、経営権を取得していたことが
20日、明らかになった。ミタルは7日に東方集団への28%出資を発表したばかり』

(解説)
ミタルの買収攻勢はついに中国まで及び始めたようだ。M&Aで世界で圧倒的ナンバーワン
のシェアーとなったミタルは、急速に生産量を増やしている中国企業も当然欲しいはず。
これを機に中国内でさらに買収を加速する可能性もある。


           *     *     *

<株式投資のセオリー>

第132回  下げ途中の戻りと反発の見分け方 

株価の下げの局面では、株価は必ずしも一直線に下げていくものではない。何度か戻りを
繰り返しながら螺旋的に下げていく。ところがこの途中の戻りを見て、目先底値を付けて
反発したと早とちりしてしまうことがよくある。

高値から大幅に下げているため、一般投資家はつい割安感からこのような判断をしがちだ。
おいしい所まで下げてきたと思って飛びつくわけだが、株価はそこからさらに下げ痛い目
に逢う。

下げ過程で、一般投資家が損を膨らますのは、高値で買った株の処分がなかなかできない
こともあるが、下げの途中で買った銘柄が高値掴みとなり、雪だるま式に損失を拡大して
しまうというケースも多い。

従って、単なる戻りかそれとも底値からの本格反発かの見分け方は非常に大事だ。この
見分けができないとせっかく上昇過程でもうけた部分も全部吐き出してしまいかねない。
今回はその見分け方のポイントと、売買方法について触れてみたい。

戻りか反発かの判断の基準となるのは、戻り幅が下げ幅の1/3を超えるかどうかだ。
1/3以内にとどまった場合はまだ下げトレンドが続いていると言える。反対に本格的な
反発の場合は、短期間のうちに1/3戻りを達成し、さらに上昇する。

下げトレンドが続く銘柄は、戻っても1/3程度、一時的には上回ることもあっても
直ぐにその水準を下に切ってくる。さらに、戻りが弱い時は1/4やそれ以下の綾戻し
にとどまり、このような銘柄はその後の下げもきつくなる。

一方目先底値を付けて反発する銘柄は、早期に1/3戻りを達成するとともに、そのあと
綾押しで株価が下げるとしても、1/3戻しの水準を終値では下回らないことが多い。
つまり、1/3戻しの水準が今度は下値抵抗線となり株価を支えるのである。従って、
再度1/3を下回る動きとなったら、下げ局面に入ったと判断して処分が必要となる。

こう見てくると、単なる戻りかそれとも底値反発の確実な見分けは、1/3戻しの所まで
待たないと判断できないということになってしまうが、これでは実際の相場で買い
出動してもうまみが少なくなってしまうのも事実だ。本格反発といっても、下げる前の
高値水準まで戻らず、下げ幅の1/2戻しや2/3戻しで終わってしまうことも多いからだ。

従って、下げの局面では、大きく突っ込んだところをとりあえず買って、1/3戻しを
狙うという戦法が有効である。もし、1/3を超える強い動きとなったらしばらく様子を
見て、本格的な反発でさらに上昇するならばついていけばよい。

逆に、1/3まで戻らなかったり、1/3以上まで戻ったとしても、その水準を下に
切ってきたら弱いと見てすぐに処分する。

ただ、この戦法は、必ずしもどの銘柄にも有効なわけではない。反発力の強い、相場の
人気銘柄、主力銘柄に限定したい。人気圏外の銘柄や、弱い銘柄だと反発らしい反発も
せずだらだら下げてしまうことも多いからだ。

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創刊日:2005-04-12  
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