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投資の視点

株式投資は「相場観測力」「銘柄選択力」「売買手法」の3つの能力を、バランスよく身に付けないとうまくいきません。本サイトは、株式投資の基本を勉強しようとする投資家のための支援サイトです。

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投資の視点(11/19)

2007/11/19

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投資の視点 Vol.130


                              (毎週月曜日発行)
                              2007年11月19日発行
     ホームページ  http://homepage3.nifty.com/goldfile/

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  もくじ
<相場見通し>
          ・下降トレンド入り示すも目先は自律反発狙い
  
<今週の参考銘柄>
      
      住友鋼管
                
<経済の動き>
     ・米Eトレード破たん危機
     ・東証、韓国ETFの取り扱い開始
     ・猫の目のように変わる中国政府の投資政策
     ・メーカーの不振を尻目に収益伸ばす家電量販店
     ・航空機市場で存在感高めるドバイ
                       
<株式投資のセオリー>
     第130回 相場の一番のポイントは思惑が外れた時の対処の仕方

                          
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<相場見通し>

◆下降トレンド入り示すも目先は自律反発狙い

(チャート的には下降トレンド入りを示す)
世界連鎖株安の影響から日経平均は大きく下落している。しかも8月17日に記録した
今年最安値1万5273円を下回ってきたことは、チャート的には大きな転換を示している。
上昇トレンドから下降トレンドへの転換である。

これは、景気の面からいえば、これまでの拡大見通しから、景気後退、企業業績の下方
修正、減益という見通しに変わってきていることを意味する。

これまで何度も急落することはあっても、相場はその都度戻してきたが、それは世界
景気の先行きは安泰という了解があってのこと。その前提が崩れてきたとなると、
これまでのような相場の回復は期待できない。投資環境は大きく変わったと見ておく
べきだ。

世界連鎖株安のきっかけとなっているのが、米国大手企業の決算悪である。想定以上の
悪化で、サブプライム問題が単なる住宅ローン焦げ付きという一業種内の問題にとど
まらず、米国経済の核である個人消費(GDPの7割)への影響が出始めているからだ。

米国経済が減速しても、新興国の景気拡大で十分カバーできるとの強気の見方もあるが、
世界経済の3割を占める米国経済の落ち込みは大きい。世界経済の先行きに大きな影響を
及ぼすことは間違いない。

また、日本市場の固有の問題としては、外国人投資家が日本市場に魅力を感じなく
なってきていることもあげられる。これまで日本市場は、アジア市場では中核的な位置を
占めていたが、最近は他市場の伸長が著しく、また魅力も増しているため、日本市場を
素通りする動きが加速している。

また、この所の政治的混乱も外国人投資家の投資意欲減退に拍車をかけているようだ。
政権が安定せず、しかも出てくる政策は、景気にマイナスとなるようなものが目白押し
状態では、日本株に投資しようという気にはなるまい。これが、他市場に比べ日本市場の
さらに低迷した状態を作り出していると見られる。

(目先はリバウンド狙い)
相場が下落トレンド入りしたとしても、相場は一本調子で下げるわけではない。ある
程度戻しながら下値模索を続けていくことになる。従って、急落の後には当然自律反発
の動きが期待される。

目先は大きく下げたところなので、ここで自律反発狙いの買いも面白い。全体に流され
て押した好業績銘柄の反発狙いという戦法だ。業種としては、大手海運、大手商社、
大手建設機械株。アジアで伸びている自動車株。これらの中で業績確認できたものは
突っ込み安値拾い。目標はあまり欲張らずに1/3戻しの小幅狙い。


           *     *     *

<今週の参考銘柄> 

   5457 住友鋼管 800円


<経済の動き>

◆米Eトレード破たん危機

『15日、インターネット株取引で知られるEトレード・ファイナンシャルが、米紙
ウォール・ストリート・ジャーナルとニューヨーク・タイムズにカラーの全面広告を
掲載した。広告には、顧客に安心感を与えるためなのコピーが並んだ。Eトレードは
信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライムローン)問題に関連して傘下銀行の
関連損失が膨らんでおり、先週末から経営不安説が出ている』

(解説)
米Eトレードの株価は7月から約60%ほど下落しており、かなり厳しい状況に追い
込まれている。アナリスト予想では破たん確率は15%程度と言われている。米国
インターネット証券の雄である米Eトレードがここまで追い込まれたのは、業態が
単なる証券会社に留まらずに総合金融機関化していたためだ。

取扱業務は証券のほかに、銀行、信託なども抱えており、今回は銀行、信託部門で
大きな傷を負ってしまった。破たんするとしても、証券部門はネット証券として全米一
の規模を持っているので、おそらく切り離され生き残っていくものと見られる。

なお、日本のSBI証券(11月10日SBIイートレド証券から名称変更)との
関係が取りざたされているが、米国Eトレード証券保有のSBI証券株はほとんど
残ってないようなので、実質的な影響はないと見られる。


◆東証、韓国ETFの取り扱い開始

『東京証券取引所は12日、韓国の株価指数に連動する上場投資信託(ETF)の
上場を承認したと正式発表した。今月19日に上場する。本格的な海外ETFの
上場は国内の証券取引所で初めて。上場するのは韓国証券先物取引所の「KODEX
200」』

(解説)
海外ETFの上場は、10月に大証が上海証券取引市場の指数に連動させた商品を
扱い始めているので実質的には2件目である。諸外国に比べ品ぞろえが少なかった
日本のETF市場もやっと品揃えが強化されはじめた。国内株式市場が低迷している
だけに、さらなる海外ETF商品の拡充が望まれる。


◆猫の目のように変わる中国政府の投資政策

『中国広東省深センで銀行預金の引き出し制限が始まった。バブル懸念が出ている
香港株式市場への不正な資金の流出を防ぐ狙いから、中国人民銀行が商業銀行に命
じた。一日の引き出し限度額は個人で最大3万元(約45万円)に設定したほか、
複数の金融機関がATMの夜間の取り扱いを停止している』

(解説)
中国の株式市場に対する政策は猫のように変わる。その典型は、先日天津の銀行を
通して、中国国民が香港株を買うことを認めたかと思うと、そのあと一転して取り
やめたこと。市場はこの政策発表に一喜一憂して大きく振れた。

今回の政策も香港の株式市場の過熱感を防ぐためと見られるが、政策発表とともに
市場は大きく下落している。この調子だと、香港株や、上海株(日本国内ではETF
で購入可)は安心して買えなくなってしまう。中国市場はかなり規模は大きくなって
いるが(全市場合計では時価評価額で日本市場を既に超えている)、まだまだ未成熟で
不安定な部分が多いことに留意が必要だ。


◆メーカーの不振を尻目に収益伸ばす家電量販店

『家電量販店大手4社の07年9月中間連結決算が出そろった。薄型テレビの需要拡大
をけん引役にヤマダ電機など三社がそろって経常利益が過去最高を更新した。特に
業界トップのヤマダ電機は引き続き好調で、今期経常利益は25%増の900億円
余りなる見通し』

(解説)
家電メーカーなどの収益が伸び悩む中、家電量販店が好調な決算が目立つ。これは
世界的な傾向で、家電量販店の寡占化が進んだ市場では同じような現象が起きている。
巨大量販店が価格決定権を握ってしまうからだ。家電メーカーはいくら作っても収益の
うまみは量販店に吸い込まれる構造となってきている。


◆航空機市場で存在感高めるドバイ

『十五日に最終日を迎えたドバイ航空ショーで、欧州エアバスと米ボーイングの
航空機大手二社が受注した金額は計670億ドル(約7兆4千億円)を超え、過去
最高に達した。原油高で好景気が続く中東での旺盛な航空機需要を映した。中東の
航空ハブ(中核)の地位を固めたいアラブ首長国連邦(UAE)ドバイ首長国の
政府系企業からの受注額が7割を占めた 』

(解説)
これまで航空ショーと言えばパリが定番であったが、最近はドバイに中心が移って
きている。しかも今回の受注額をみると記録的な数字で、ドバイの影響力の強さを見せ
つける結果となった。

その中で最大の買い手は自国UAEのエミレーツ航空。エミレーツ航空は航空会社
人気ランキングでも急上昇中で、世界の有力航空会社となってきている。


           *     *     *

<株式投資のセオリー>

第130回  相場の一番のポイントは思惑が外れた時の対処の仕方

本サイトの投資スタンスは原則として、3ケ月程度の比較的短期投資を前提にしている。
従って、仕掛けてから3ケ月以内に利食いすることを目標にしているわけだが、相場は
そう簡単に3ケ月以内に上げてくれる保証はない。

相場全体の動きが想定通りの展開とならないこともあれば、個別銘柄が想定通りの
動いてくれない場合もある。しかも、想定通り動かないだけならよいが、往々にして
逆に動いてしまうことすらある。

一般的に投資家は、投資するときは順調なシナリオしか描かない。逆の動きとなること
まで想定したら、とても危なくて買えないということかもしれないが、しかし相場では
想定外の動きはしばしば起こるものである。

相場ではこの想定外の動きへの対処が大事だ。さらに言うならば、株式投資はこの対処の
仕方次第で決まるといってもいいくらいだ。思惑が外れても何もせず放置しておくと、
大きな痛手を被ってしまうことにもなるからだ。

いくら思惑通り動く銘柄を発掘したとしても、一方でこのようなロスを出していては
投資成果はおぼつかない。従って想定外の動きをした場合、いかにロスを最小限に
とどめることができるかが相場上達のカギとなる。

そこで一番大事なのは「逆に動いた時は早く対処する」ことである。放置するのが
一番いけない。切るのか持続するのか、とりあえず判断すべきである。一般的には、
切るのが原則だが、反発力が強い銘柄の場合は、持続ということも考えられる。

ただこれは戻りの強い銘柄と弱い銘柄を見分ける力が必要になるので、かなり実践を
積んでいかないと身につけられないことも確かである。従ってはじめは、すぐに切る
練習を積み、次第に、その例外を見分ける力をつけていくことが望ましい。

損切りラインを設けるというのは、上記処理を躊躇なく行うことを意味する。損切り
を行うのは通常辛くどうしても逡巡しがちだが、損切りラインをあらかじめ設けて
おけば、それが機械的にできる良さがある。

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創刊日:2005-04-12  
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