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投資の視点

株式投資は「相場観測力」「銘柄選択力」「売買手法」の3つの能力を、バランスよく身に付けないとうまくいきません。本サイトは、株式投資の基本を勉強しようとする投資家のための支援サイトです。

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投資の視点(10/29)

2007/10/29

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投資の視点 Vol.128


                              (毎週月曜日発行)
                              2007年10月29日発行
     ホームページ  http://homepage3.nifty.com/goldfile/

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  もくじ
<相場見通し>
          ・悪材料多く、厳しい展開続く
  
<今週の参考銘柄>
      
      アルフレッサホールディングス
                
<経済の動き>
     ・原油価格90ドル台に乗せる
     ・脱米国が進む日本の輸出構造
     ・インドルピーが高騰
     ・日本のパソコンメーカーが苦境
     ・USENの回復は本物?
                       
<株式投資のセオリー>
     第128回銘柄選択の基本(30)− 下げに強い銘柄(2)

                          
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<相場見通し>

◆悪材料多く、厳しい展開続く

(目先最大の焦点は、米国の月末利下げ)
先週末はやや戻したがこのところ売りに押される弱含みの相場展開が続いている。しか
も米国株の乱高下に加え、アジア市場、それも中国だけでなく、インド市場も気にする
といった具合に、全く主体性のない相場である。

今後の相場展開では米国の利下げが焦点となる。米国市場では利下げ期待が相当高まって
いるからだ。もし、利下げが行われないとしたらかなり失望売りを誘うことになろう。
当然日本市場にも影響が出てくるので、日本市場の底上げのためにも金利引き下げは
最低条件となる。

日米の相場はサブプライム問題の影響を強く認識し始めた8月以降、相場が大きく戻す
場面が2回あった。それはいずれも米国が金利を操作した時である。日経平均が458円高
した8月20日。この時は米国が公定歩合を0.5%引き下げた時。次に9月19日。これは
米国がFFレートを0.5%引き下げた時である。

この例にならえば、31日に開かれるFOMCで金利が再度引き下げられないと、反発の手が
かりを失うことになり、相場はもう一段下に切り下げることになるだろう。もちろん、
米国の急落が日本に波及という形をとると見られる。

こうしたことを見極めてからでないと、落ち着いて株を物色できないというのが、外国
人投資家であり、日本の機関投資家のスタンスだ。個人投資家だけがどう頑張ってみて
も限界がある。


(11月に入り、少し明るさが見えてくるか)
足元は政策待ちの様子見で、出来高、売買代金が膨らんでこない。海外市場の動きに一喜
一憂展開が続こう。先週末米国市場が高く終わっているので、とりあえず週初は堅調な動
きが予想されるが、大きな変化が出てくるとすればFOMCが終わる月替わりからと見られる。

「エネルギーの乏しい時は小型株を選択」が常識。決算発表時期だけに、小型株なら
なおさら、決算を見て手がけるのが基本。投資対象には、動きが良くなっている新興
市場の銘柄を入れてもいい。

ただ、世界景気の不透明感は増幅している。中国も金融引き締めの影響が心配される
局面に入ってきた。為替もぶれが大きくなっている。好材料は米国の利下げのみで、
悪材料の方が多い展開が続く。11月に入れば幾分相場は活気を取り戻すことも考え
られるが、相場環境は依然厳しいと見ておくべきだ。


           *     *     *

<今週の参考銘柄> 

   2784 アルフレッサホールディングス(100株売買可) 6300円


<経済の動き>

◆原油価格90ドル台に乗せる

『26日のニューヨーク・マーカンタイル取引所で原油先物相場は3日続伸。WTIで期近
の12月物は、前日比1.40ドル高の一バレル91.8六ドルで取引を終えた。早朝の時間外取引
で一時、92.22ドルを付け、連日で過去最高値を更新した。

25日に米国がイランに対する経済制裁を発表。イランが非難声明を発表するなど中東
情勢の緊張が引き続き意識された。トルコとイラク北部のクルド人武装勢力との対立も
続いており、原油の安定供給に対する懸念が高まっている。石油輸出国機構(OPEC)
が、追加の増産に否定的と伝わったことも需給逼迫(ひっぱく)観測につながった 』

(解説)
100ドルも視野に入れるなど、原油価格は天井知らずの上昇となっている。この要因と
して、中東情勢とかOPECの動向などがあげられているが、これらは今に始まった
ことではなく後講釈の域を出ない。

最大の要因はヘッジファンドの行き場のない資金が流入していることだ。世界の株式
市場の動きが不安定となっていることから、ヘッジファンドは資金を商品市況に振り
向けている。それが全員参加型の動きとなり価格高騰をもたらしている。

実需が伴っていない分、今後の市況の動きには危うさが伴う。例年、北半球の冬場到来
とともに需給が緩和し相場は反落する傾向があるが、今年は米国の暖冬も予想されており、
急反落となる懸念も高い。


◆脱米国が進む日本の輸出構造

『財務省が24日発表した九月の貿易統計速報によると、米国向け輸出額は前年同月比
9.2%減の1兆4254億円と五カ月ぶりに減少した。サブプライムローン問題などで米経済
成長が減速し、自動車や建機などの輸出が減少した。ただ欧州、アジア向けの輸出は
10%前後の伸びを維持し、対米輸出の落ち込みを他の地域で補う構図が鮮明になっている』

(解説)
以前であれば米国輸出が低迷すれば、日本経済はパニック状態となったが、現在は
様変わりの状況だ。輸出構成を見ると60%強はアジア(うち中国は約15%)で、米国の
比率は約20%強まで低下してきている。

かつて米国輸出はピークで40%弱まであったことから見れば、半分近くまで比率が
減少してきたことになる。その結果米国、アジア、欧州等がほど良いバランス構成と
なってきており、一つの地域に大きな影響を受ける可能性は少なくなってきた。


◆インドルピーが高騰

『インドの通貨ルピーが対米ドルで約九年ぶりの高値水準となり、同国政府は輸出産業
などの支援に乗り出した。ただ輸出競争力の低下に歯止めをかけるまでには至って
おらず、今年度の経済成長は小幅に鈍化するとの見方が強まっている』

(解説)
インドはIT産業だけでなく、近年製造業にも力を入れだしているが、今回のルピー高
はそれを直撃することになる。インドは中国に比べて労働コストが安いということで、
製造業の基地としても最近注目されているが、中国と異なる点は為替が従来から
フロート化していること。

輸出が増えれば、中国と違ってすぐにルピー高に見舞われてしまう構造となっている。
製造業にとっては、為替が不安定な国より、為替が国家管理され安定している国の方が
やはり望ましいということになる。


◆日本のパソコンメーカーが苦境

『MM総研によると、06年度のパソコンの国内シェアで上位8位までに入った日本
メーカーはNECを筆頭に5社。そのうち01年度と比べてシェアを高めたのは東芝のみ
だった。同じ期間にデルは8.6ポイントもシェアを上昇。旧コンパックコンピュータと
統合した日本HPも06年度にシェア6.5%と、6位を確保した』

(解説)
日立が全面撤退を決めるなど、国内パソコン市場における国内メーカーの劣勢が鮮明だ。
全世界を見るとその動きはさらに際立つ。上位では東芝がやっと5位に入っているだけだ。
パソコンも携帯電話市場同様、寡占化が進みつつあるので、東芝ですら生き残れるか
どうか不明だ。

日本勢がこのようにジリ貧となった理由は、携帯同様積極的に海外に出なかったこと。
NECなどは国内の高シェアーあぐらをかき、海外に挑む気概に変えたことがこのよう
な状態を招いた。


◆USENの回復は本物?

『USENが17日発表した07年8月期の連結決算は、営業利益が前の期比4.5倍の159億円
だった。営業赤字だったブロードバンド・通信事業が黒字転換したほか、人材サービスの
インテリジェンスの子会社化などが寄与した。

部門別の営業損益は、前の期に42億円の赤字だったブロードバンド・通信が21億円の
黒字に転換した。光通信の期末契約数が74万件と9%増えたほか、NTTグループの
光回線を拡販したことで手数料収入も伸びた』

(解説)
今回の決算でUSENが回復軌道にのったという評価ができるかどうかは疑問だ。ブロー
ドバンド・通信は確かに黒字化しているが、これは伸び盛りの光通信関係が寄与したため。
力を入れている無料動画配信「GyaO(ギャオ)」を含む映像・コンテンツは八十六億円
の赤字と回復の兆しは見せてない。映画配給などその他の事業も赤字だ。

今のUSENは、いろいろ手を広げたが、結局人材派遣以外は見るべき事業はないという
のが実態だ。そもそもこの会社は手を広げすぎる。もっと中核事業を磨くという経営手法
をとらないと総崩れになりかねない。

           *     *     *

<株式投資のセオリー>

第128回  銘柄選択の基本(30)− 下げに強い銘柄(2)

下げに強い銘柄の条件の一つとして、前回、物色の流れに沿っていることを上げた。物色
の流れに沿っていれば、相場が反発の局面に入ると真先に大きく戻してくれる。従って、
少々高値で仕込んでいたとしても損を出す確率は低くなる。

ただやっかいなのは、大きな調整があると時として物色の流れが大きく変わることだ。
そうなると、下げに強いだろうと人気化していた銘柄を仕込んでいても、高値つかみなって
しまう可能性が出てくる。

このようなことを避けるためには、物色の流れの変化を、下げの過程でいち早く察知する
こが必要となる。もし変化が出てきている場合は、それまでの人気銘柄は切っておくことだ。

それでは、どのようにしたら下げの途中で変化を察知することができるかということに
なるが、通常以下のような点に注意して判断していくことになる。

ひとつは、相場の戻しの時の動きを見る。人気を保っている銘柄は、相場の戻しに対する
感応度が高い。下げの途中で相場がちょっと戻した時には、全体の戻し以上に大きく戻す
動きとなる。

相場の戻しに感感応度が高いというより、全体の戻しを牽引するリード役といった方が
いいかもしれない。当然このような銘柄は、相場が本格的に反発するときには、先陣を
切って大きく上げることになる。

従ってこのような銘柄は、下げの過程で、戻しては下げ戻しては下げと、上下に大きく
振れながら下げていく。戻りらしい戻りがないとか、じりじり下値を切り下げるといった
陰湿な下げ方はしない。

二つ目は出来高だ。下げる時は出来高は減少傾向となるのはやむを得ないが、問題はその
減り方だ。通常人気が保っている銘柄は出来高は大きくは減らないものだ。最高出来高
水準から一桁程度は下げるが二桁までは下げないという感じだ。

もし下げの過程で出来高が大きく減少したならば、人気が離散した可能性が高くなる。
出来高は人気を計る有力なバローメーターである。

三つ目は信用残(3市場残、日証金残)の動きだ。株価が下げる時は、一般的に信用の
取り組み(売り残、買い残の比率)は大きく悪化することが常だが、人気を保っている
銘柄は不思議に取り組みがそれほど悪化しない。

時にはカラ売りを呼び込んで、逆に取り組みが良くなる場合もある。安値でカラ売りの
売りたたきを誘うことも多い。当然のことながら、このような空売りが反発時の戻りを
大きくする結果をもたらす。

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