投資

投資の視点

株式投資は「相場観測力」「銘柄選択力」「売買手法」の3つの能力を、バランスよく身に付けないとうまくいきません。本サイトは、株式投資の基本を勉強しようとする投資家のための支援サイトです。

全て表示する >

投資の視点

2007/10/22

☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★
投資の視点 Vol.127


                              (毎週月曜日発行)
                              2007年10月22日発行
     ホームページ  http://homepage3.nifty.com/goldfile/

★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★
            
  もくじ
<相場見通し>
          ・外部環境悪化、しばらく静観が賢明
  
<今週の参考銘柄>
      
      お休み
                
<経済の動き>
     ・世界景気の見通しに自信のなさを示したG7
     ・海外直接投資は過去最高を超える動き
     ・キリンにとってメリットがみえない協和発酵の買収
     ・NOVAはもはや倒産状態
     ・三菱重工、風力発電機が大ヒット
                       
<株式投資のセオリー>
     第127回銘柄選択の基本(29)− 下げに強い銘柄(1)

                          
★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★

<相場見通し>

◆外部環境悪化、しばらく静観が賢明

(米景気への不安高まる)
相場は日経平均17500円を前にして急反落の動きとなった。特に先週末は先物主導で、
300円あまりの大幅安となている。NY株安に急激な円高が加わったためだが、いかに
も相場つきが弱い。

さらに先週末の米国市場は大幅安で終わったため、週初はこの流れを引き継ぎ、日本の
株式市場も大幅続落で始まろう。どうも相場の戻りに危険信号が灯ってきた。

米国市場の大幅安は、これまで金融機関に留まっていた業績悪化の動きが、横への広が
りを見せ始めたからだ。きっかけは好決算が期待されていたキャタピラーが今後の収益
鈍化を発表したこと。さらに、景気敏感株のスリーエムなども業績見通しを引き下げ、
これで米景気への不透明感が一気に高まった。

これまでサブプライム問題の影響は、金融セクターに留まるとの楽観的見通しが一般的
で、金融機関の巨額の評価損処理はかえってアク抜けと好感されてきた。しかし、サブ
プライム問題が消費の減速を通じて他へも波及することになると見方は一変することに
なる。
また、金融機関の決算処理にも不安が出てきている。先ごろ野村証券がサブプライム
問題の処理を発表したが、前3月期決算の処理と合わせると、同関連の損失処理は
7000億円にも上る。他の金融機関の多くが評価損で計上しているの対し、野村の処理は
実現損(実際に売買して処理)として計上しているの特徴的だ。

野村の同業界でのシェアーはかなり低いことを勘案すれば(世界で17〜8位)、実現損ベース
では大手金融機関の損失規模はこれまで発表した金額(最大でもシティの約7000億円)
では到底おさまりそうもないということになる。まだまだ金融機関の膿は出し切って
ないとの見方が有力となってきた。

景気の不透明感の高まりと、金融機関の決算への不安が重なり、NY市場は下に振れ
やすくなっている。今週も、企業決算発表とともに景況感や住宅市場の動きを示す指標が
あいついで発表されので注意が必要だ。

(16500円割れが転換点)
米国相場の動きは当然のことながら日本の株市場も影響にも及ぼす。これから始まる9月
中間決算の内容が良ければ、ある程度は跳ね返すことも可能だろうが、米景気の弱気
見通しの増加は日本企業の決算発表にも慎重な見方をもたらし、増額修正を見送る企業も
増えそうだ。

そうなると、引き続き弱含みの展開が続きそうである。今後の焦点は、今回の上昇時の
フシとなった16500円を逆に切るかどうか。これを終値で下回ってくると上昇パターンは
消えてしまう。

相場は微妙な段階に入ってきてるので静観が賢明だ。一方で注目すべきは新興市場の動き。
1部市場の下落を尻目にこのところ強い動きが続いている。1年半以上も売られ続け
相場は枯れ切っているので、今後低迷する一部市場を横目に逆行高というシナリオも
考えられる。ただ、何でも買われるという相場は期待できないので、銘柄選択は慎重に
やる必要がある。

           *     *     *

<今週の参考銘柄> 

   お休み


<経済の動き>

◆世界景気の見通しに自信のなさを示したG7

『日米欧の7カ国(G7)による財務相・中央銀行総裁会議は19日午後、米住宅問題や
原油高が世界の経済成長を減速させるとの懸念を明記した共同声明を採択し閉幕した。
金融市場の不安定はまだ続くとして注視する姿勢を強調。金融機関のリスク管理や格付け
機関の運営などで改善策を詰めることも決めた。為替相場については中国に人民元相場の
切り上げペースを速めるよう求めた』

(解説)
今回のG7で特徴的な点は、前回のG7の文言を撤回し、サブプライム問題に対して懸念を
表明したこと。ポールソン米財務長官をはじめ、世界経済の見通しに対していかなり自信を
喪失している感じがうかがえる。

もう一つは、資産規模が2兆7000億ドル(約310兆円)にものぼる政府系ファンドに対する
指針が必要との認識で一致したこと。G7の影響力が及ばない新興国の政治判断によって、
金融市場や民間企業の経営が揺さぶられることへの警戒感が背景だ。


◆海外直接投資は過去最高を超える動き

『国連貿易開発会議が16日発表した07年版世界投資報告によると、06年のは前年比38%増の
1兆3059億ドル(約152兆円)に上り、過去最高だった00年の1兆4110億ドルに迫った。世界的な
M&A(合併・買収)ブームを背景に3年連続で拡大した海外直接投資は今年、過去最高を
更新するかどうかの分岐点に差し掛かっている 』

(解説)
最近の海外直接投資で特徴的な点は、途上国への直接投資が先進国を超える伸びで増えて
いること。これまでの先進国一辺倒ではなく、世界の投資が多極化していることが窺える。

その中でも目立つのは日本への投資。先進国では投資額が唯一マイナスとなった。日本が
投資先としていかに魅力を喪失しているかの証明だ。


◆キリンにとってメリットがみえない協和発酵の買収

『キリンホールディングスが東証一部上場の医薬品大手、協和発酵を買収する方向で同社と
交渉に入ったことが明らかになった。キリンは協和発酵を傘下に入れて医薬品やバイオ関連
の事業を強化し、ビール事業の伸び悩みを補う』

(解説)
キリンの買収の意図がよく見えない。キリンも協和発酵も日本の医薬品業界では下位
メーカー。合併してもそれほどシェアーが上がるわけではない。日本の医薬品業界は今後
生き残る所はせいぜい数社と言われている。そのなかでどれほどの意味があるのだろうか。

キリンはお金持なので、買収費用3千億円程度はたいしたことはないのかもしれないが、
今回の買収はキリンにとってはとてもプラスになるものとは思えない。


◆NOVAはもはや倒産状態

『英会話教室最大手のNOVAの賃金遅配問題で、同社の外国人講師らが加盟する労働
組合は15日、同社を労働基準法違反容疑で大阪中央労働基準監督署に刑事告発すること
を決めた。労働組合によると、同社では7月から給料の遅配が発生。日本人従業員に先月
27日に支払われるはずの給料も、15日正午の段階で未払いとなっているという』

(解説)
NOVAの現在の状況は、なぜ倒産もしないでいるのが不思議なくらいだ。実態は完全に
倒産状態である。このままだと混乱状態がさらに広がることになるので、当局はしかるべ
き対応をすべきだ。東証も早いところ監理ポストに移し、投資家にアナウンスすべきである。


◆三菱重工、風力発電機が大ヒット

『三菱重工業は昨年末に受注を始めた大型風力発電機の受注額が九月末で3000億円に達し
たことを明らかにした。台数ベースでは680台になる。三菱重工は1980年代から風力発電機
を販売しているが、2,4メガワットの大型機は最大のヒット製品になった。小型の
一メガワット機は受注総額が3000億円(2000台)に達するのに発売から四年間を要したが、
2,4四メガワット機は10カ月で受注額が並んだ格好だ』

(解説)
日本のメーカーとしては久方ぶりの大型の国際的なヒット商品だ。10ケ月で3000億円とは
すごい。風力発電機の世界トップメーカーといっても、売り上げ規模は約5000億円なので、
1ケ年でそれに迫る売上規模となる。

原子力発電で日本メーカーは有力な地位を占めているが、風力発電でも同じような地位を
占めることができることになると、今後高い成長が期待できる代替エネルギー関連業界で、
日本は大きな勢力となる。

           *     *     *

<株式投資のセオリー>

第127回  銘柄選択の基本(29)− 下げに強い銘柄(1)

相場が調整局面を迎えると、多くの銘柄は相場の動きに追随して下落する。しかし、個々
の銘柄見ると動きはまちまちだ。大きく値を崩す銘柄もあれば、下げは小幅に留まる銘柄
もある。中には全体安の中でも逆行高する銘柄さえある。

また、反発の動きも区区だ。全体の相場の戻りに敏感に反応して大きく値を戻す銘柄も
あれば、全体が戻してもなお下落していく銘柄もある。

銘柄選択するときには、できるだけ相場全体が下げても下げが小幅にとどまるか、一旦
下げてもすぐ戻せる復元力の強い銘柄が望ましい。いわゆる相場の下げに強い銘柄だ。
特に相場が不安定で、下げのリスクが大きい時にはこのような条件が必要となる。

相場の経験を積めば積むほど、相場方針を立てる時は、どんなに順調な上げ相場が予想
されるとしても、逆に動いたら、つまり予想に反して下げたらどうしようと考えるもので
ある。

相場見通しは、それほど難しく、当たらないことも間々あるからである。ただ、相場が
予想の逆に動いたからと言って、その都度大きな損を出していては株式投資などうまく
いくはずがない。

損をできるだけ少なくするというのが株式投資の要諦である。従って、相場が逆に動いた
としてもできるだけ損を少なくする仕掛けが必要である。その一つの対策があらかじめ
下げに強い銘柄を選んでおくということになる。

それでは、下げに強い銘柄とはどういう銘柄であろうか。一般的には次の条件を満たし
ている銘柄といえる。
1、業績好調銘柄
2、ピークをつけてない上げトレンドの銘柄
3、物色の流れに沿った銘柄

上記1は説明する必要はないと思う。2のピークをつけてるかどうかの判断は、これまで
「高値の判断」や「銘柄の格付け」の所で述べているのでそれぞれ参照してほしい。

3の物色の流れに沿った銘柄とは、その時点の相場の牽引銘柄群に入ってい銘柄をいう。
例えば、今回15200円まで急落したあとの戻り相場でいえば、海運がそれにあたる。
海運株は、全体相場が先の高値まで戻ってないにも関わらず、すでに新値に躍り出て、
高値を更新している銘柄が多い。

このような銘柄をあらかじめ選んでおけば、たとえ下げられてもすぐに買値まで戻して
くれるので損を出す確率は低くなり、相場反発の勢い次第では利食いさえ可能となる。


========================================
当メールマガジンの内容は、あくまで投資判断の情報提供を目的としており、内容を保証
したわけではありません。投資にあたっては、投資家自らの判断でお願いします。
========================================
●ご意見、ご感想等の宛先 jyouhohp@mbn.nifty.com
●配信中止はこちら http://ad.melma.com/s/bye.pl?e=hoshit%40nifty%2Ecom&m=137864
● 発行者Webサイト: http://homepage3.nifty.com/goldfile/
========================================

規約に同意してこのメルマガに登録/解除する

メルマガ情報

創刊日:2005-04-12  
最終発行日:  
発行周期:週間  
Score!: 非表示   

コメント一覧コメントを書く

この記事にコメントを書く

上の画像で表示されている文字を半角英数で入力してください。

※コメントの内容はこのページに公開されます。発行者さんだけが閲覧できるものではありません。 コメントの投稿時は投稿者規約への同意が必要です。

  • コメントはありません。