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投資の視点

株式投資は「相場観測力」「銘柄選択力」「売買手法」の3つの能力を、バランスよく身に付けないとうまくいきません。本サイトは、株式投資の基本を勉強しようとする投資家のための支援サイトです。

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投資の視点(10/1)

2007/10/01


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投資の視点 Vol.122


                              (毎週月曜日発行)
                              2007年10月1日発行
     ホームページ  http://homepage3.nifty.com/goldfile/

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  もくじ
<相場見通し>
          ・目先ふし抜け、チャート的には相場上昇を示す
  
<今週の参考銘柄>
      
     日本発条 
                
<経済の動き>
     ・世界主要20市場で、日本株の上昇率は19位(1―9月)
     ・金、28年ぶりの高値
     ・外貨準備の本格的な運用、中国で始まる
     ・不動産ファンド曲がり角、融資に異変
     ・企業年金の06年度の運用利回りは4.5%に低下
                       
<株式投資のセオリー>
     第124回 銘柄選択の基本(26)− 銘柄のイメージ

    
                          
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<相場見通し>

◆目先ふし抜け、チャート的には相場上昇を示す

(16500円の壁を突破)
先週は、これまで何度も跳ね返されていた日経平均16500円を遂に突破し、一時は
16900円台まで上昇、終値でも16700円台に留まった。チャート的には底入れ完了と
いう判断ができる。次にクリアする価格帯は17000円への大台替え、そして17500円
という具合に、500円毎のポイントがある。

ただ、今後次の関門である17000円を突き抜けて上昇するにはまだいくつか課題が残る。

ひとつはエネルギー不足。出来高は27日こそ2億株を超えたが、その他の日は2億株に
届いていない。売買代金も3兆円を下回ったままだ。7月、8月の活況時に見られたよ
うな3兆円を超えるようなボリュームが見られないと17000円を超えるには力不足だ。

もう一つ懸念材料はドル安の動向だ。対円ではそれほどでもないが、ユーロ等の通貨
に対して大幅なドル安が進行しており、先週末にかけさらにその動きが強まる動きを
見せている。米国金利の引き下げがきっかけとなり、ドル資産からの逃避の動きが強
まっているためである。

この動きが続くと、ドル暴落の不安が頭をもたげ、米国の追加利下げを困難にする
可能性がある。市場は、次の金利引き下げをすでに期待し始めているので、株式市場
にとってこれはマイナス要因だ。ドル下落による米国株式市場の急落、日本市場への
波及ということもリスクとして想定しておく必要がある。

また、今後発表される景気指標にも注目だ。中でも今日(1日)に発表される日銀
短観が目先ポイント。日銀短観は外国人の投資動向に大きな影響を及ぼす指標の一
つだ。先週末発表された鉱工業生産指数は、前月比プラス3.4%のと市場の予想を
上回る上昇を見せ、ひとまず景気に対する安心感を誘ったが、日銀短観の内容が
悪いようだと、折角回復してきている外国人買いが止まってしまう可能性がある。

(無理せず突っ込み買いに徹する)
今般の上げを「9月末のお化粧買いと」だという見方もあるが、それは10月に入った
動きを見れば明らかになる。崩れる兆候がなければ、相場は確実に戻してきている
といえる。

今後のポイントは調整の深さだ。相場は連日上げるのではなく調整が必ず入る。
上げの継続性をみる上で重要なのはどこまで調整するかだ。直近の安値を下回らず
に戻せば、上昇トレンドは続いていると言える。

日経平均で言えば25日の直近安値16240円を下回らないかだ。上昇相場ほど、直前の
安値を下回らず、下値を切り上げる強い動きとなる。これは個別株でも同様だ。

また、今回の上昇は、やや景気に対する不安が出始める中、多分に外国人買いの需
給要因で上げていることにも留意しておく必要がある。このような需給相場は気ま
ぐれが目立ち、相場の振幅は大きくなるので注意が必要だ。こういう中でも銘柄
選別は業績重視が必要。いつの時代も基本は変わらない。

           *     *     *

<今週の参考銘柄> 

  5991 日本発条(865円)
    
<経済の動き>

◆世界主要20市場で、日本株の上昇率は19位(1―9月)

『世界の株式市場で日本株の出遅れが鮮明だ。の主要20市場の株価指数の騰落率を
比較したところ、日本は日経平均株価が3.3%下落し19位にとどまった。8月の世界
的な連鎖株安から米欧市場は立ち直りつつあるが、日本株は外国人投資家の売りが
重しとなり、株価回復の足取りは鈍くなっている。

 上昇率1位は中国。高い経済成長と投資熱が続いており、上海総合指数は2倍に
上昇した。信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライムローン)の焦げ付き問題
に揺れる米国も、利下げ後に一段高となり、ダウ工業株30種平均は11.4%上昇した。』

(解説)
日本株式市場がいかに不人気かということがわかる。国際的な投資資金は、収益
機会が大きい魅力的な市場を求めて徘徊しているのが、日本市場にはそれだけ魅力
がないということだ。その理由としては次のようなものが挙げられる。

1、経済成長力が乏しい・・・構造改革の遅れ、高齢化、新しい成長産業の欠如等
2、PERが割高・・・現在17倍前後だか、国際的には15倍程度が標準
3、市場が閉鎖的・・・スティール・パートナーズのブルドック買収の失敗に見られ
るように、他の市場であたり前に行われていることが認められない

このような問題が是正されない限り、日本市場の投資魅力は本格的に回復せず、
割り負け状態が続きそうである。


◆金、28年ぶりの高値

『28日のニューヨーク金先物相場は続伸。ニューヨーク商品取引所で取引の中心で
ある12月物は前日比10.1ドル高の一トロイオンス750ドルちょうどで取引を終えた。
一時752.8ドルまで上昇し、約28年ぶりの高値を更新した。

 外国為替市場でドルが対ユーロで最安値を更新したのを受け、インフレに強いと
される金に買いが集まった。貴金属全般が買われ、銀、プラチナも続伸した  』

(解説)
サブプライム問題による世界同時株安以降、実物市場に投資資金が集まる傾向が
見えているが、金の上昇には、さらにドル安要因が加わっている。ドルの価値が
目減りする分、その代替価値としての金が上昇するという構図だ。

これまでも、ドル安の時にはいつも出てきた動きだが、今後は米国の金利引き下げに
よりさらにドルが下落しそうである。となると、金の史上最高値更新の動きはまだ
まだ続く?

◆外貨準備の本格的な運用、中国で始まる

『を運用する「中国投資有限責任公司」を正式に設立した。資本金は2000億ドル
(約23兆円)。うち数百億ドルを新たに海外の株式やファンド、債券などに投資し、
外貨準備の運用効率を高める』

(解説)
中国の巨額な外貨準備金の運用がこれで始まることになる。中国の外貨準備金は
6月末時点で1兆3000億ドルと世界一。中国は貿易黒字の拡大で流入する巨額の外貨
を海外投資で効率的に運用すると同時に、国内のカネ余りを和らげる効果も狙っている。

巨額な中国マネーの出現は、世界の金融市場にとって大きなインパクトを与える
ことは間違いない。これからは中国マネーの動向について注意を怠れない。。


◆不動産ファンド曲がり角、融資に異変

『大都市部の地価上昇をけん引してきた不動産ファンドの「変調」が目立ってきた。
米国の信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライムローン)問題に伴う信用
収縮の余波がじわりと打ち寄せ、潤沢な投資資金を誇った春先までの状況は変わり
つつある』

(解説)
不動産ファンドに一番大きな影響与えているのは金融機関の融資スタンスの変化だ。
かなり窓口が厳しい対応をし始めた。背景には、サブプライム問題による警戒感が
各銀行に出てきていることもあるが、金融庁の強い指導があるともいわれている。
その結果、融資金利もジリジリ上昇し始めている。

海外不動産の上昇を背景に、国内不動産もファンド買いなどで一部の商業地域で
高騰してきたが、潮目は完全に変わったと見ておいたほうがよい。


◆企業年金の06年度の運用利回りは4.5%に低下

『企業年金連合会は、厚生年金基金など代表的な企業年金を対象にした「資産運用実態
調査」の結果を発表した。2006年度の運用利回りは平均で4.5%となり05年度の実績
(19.16%)と比べ大幅に運用利回りが低下した。基金全体の資産の約3割をしめる国内
株式の運用が、05年度と比べて低迷したことが要因』

(解説)
企業年金運用は、相変わらず日本の株式市場の動きに大きく左右される構造となって
いる。資金運用の中で国内株式の比率が28%と一番多いからだ。因みにその他の運用
比率は、国内債券21.8%、海外株式18.8%、外貨建債券12.5%。

日本企業の成長力が衰えている状況では、今後株式投資にによる利回りの向上が期待
しにくい。となると、どこまで、海外株式など、運用商品の多様化を進めることがで
きるかが年金運用のカギとなる。

           *     *     *

<株式投資のセオリー>

第124回  銘柄選択の基本(26)− 銘柄のイメージ

銘柄によっては特有のイメージを持っているものがある。たとえば、仕手性が強い
銘柄、地味な銘柄、動きに癖のある銘柄、政治銘柄(選挙前になると動意付く)、
ボックス銘柄(いつも一定の値幅でいったり来たりしている)といっ
たものである。

これらのイメージは、過去の動きの積み重ねの中で、投資家の中に次第に定着して
きたものである。そして、一旦そのようなイメージができると、投資家はそのイメージ
に沿って行動してくるため、引き続き同じような動きをすることが多い。そのため
株価の動きは比較的読みやすくなる。

たとえば以前、平和不動産は大底からの反転時など、相場の転機に動く仕手銘柄とし
て知られていた。従って、昔は大底期には平和不動産をマークしておき、動き始めた
ら飛び乗る戦法が大きな効果を上げた。

平和不動産でなくても、相場低迷期や手詰まり感が強い時期には、よく仕手性の強い
銘柄が買われる。一旦そのような動きが始まると、動きが伝ぱし、次々に仕手っぽい
銘柄が買い上げられることが多い。従って、仕手株をあらかじめマークして仕込んで
おけば大きな成果を上げられることになる。

また、仕手性の強い銘柄は、同じ事業銘柄群が買われる場合でも何かと真っ先に買わ
れることが多い。人気が集まりやすく、動きも大きく速いため資金効率がいいからだ。
目ざとい投資家は真っ先にこのような銘柄を狙ってくる。

反対に、地味な銘柄は、足が遅いということが分かっているので、買われる順番がど
うしても劣後扱いとなる。その結果、相場が終わりになる頃、思い出したようにあげ
て終わることが多い。

これら銘柄の特徴はどうしてつかむことができるかということであるが、多分に経験
によるところが多い。従って相場経験の少ない人にはなかなかつかみずらいところが
ある。その時には、その銘柄の過去のチャートをみることだ。そのチャートの動き見
ることで銘柄の特性はある程度理解可能だ。

例えば、時々間欠泉のように吹きあげる大きな動きをしているのは間違いなく仕手っ
ぽい銘柄である。反対に地味な銘柄のチャートは、上下の動きの幅は少なく、動きは
遅くしかも鈍い。ボックス銘柄なども、一定の範囲を行ったり来たりしているので見分
けることは可能だ。

このように銘柄を選択するときは、銘柄のイメージ(動きの特性)についても常に注意
を払っておきたい。


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創刊日:2005-04-12  
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