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投資の視点

株式投資は「相場観測力」「銘柄選択力」「売買手法」の3つの能力を、バランスよく身に付けないとうまくいきません。本サイトは、株式投資の基本を勉強しようとする投資家のための支援サイトです。

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投資の視点(9/18)

2007/09/18

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投資の視点 Vol.122


                              (毎週月曜日発行)
                              2007年9月18日発行
     ホームページ  http://homepage3.nifty.com/goldfile/

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  もくじ
<相場見通し>
          ・下降トレンドから抜け出せない相場
  
<今週の参考銘柄>
      
      お休み
                
<経済の動き>
     ・「Wii」の累計販売台数がついに世界一
     ・携帯会社が進める「iフォン」包囲網
     ・勢いが止まった現代自動車
     ・財務省が外貨準備の運用について専門部署設置
     ・労働者派遣法の改正次第で大きなダメージを受ける人材派遣業者
                       
<株式投資のセオリー>
     第122回 銘柄選択の基本(24)− 出来高の見方(2)
                             
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<相場見通し>

◆下降トレンドから抜け出せない相場

(政局変動による株式市場への影響注視)
サブプライムローンに端を発する需給悪化に加え、新たに日本の個別材料として12日午後
首相退任が突如発表された。民主党党首の小沢氏への会談申し込みが断られたため、「テ
ロ対策特別措置法」の存続が難しくなったというのが表向きの理由だが、「週間現代」が
追求してきた安倍首相を巡る相続税問題が命取りになったという話しも出ている。

記事は今週号(本日発売)に掲載されているので、それを読んでみないと真偽のほどはわ
からないが、いずれにしても、所信表明演説が終わったばかりで突然辞めると言うのは前代
未聞の退任劇で、国内はもとより海外の論調もかなり厳しいものになっている。

今の所、後任は福田元官房長官でほぼ確定したような状況だが、今後の焦点はそれを市場が
どう受け止めるか。特に日本の株式市場の最大勢力である外国人がどう見るかが注目される。

その点を見ると、福田氏の持ち味は足して二で割るような調整型のタイプで、いわゆる改
革型とはほど遠い。自民党内は収まるかもしれないが、おそらくビジョンもなければ、新
しい政策も期待できない。改革後退と見なされると可能性がある。これは株式市場にとって
はマイナスに作用する可能性がある。

(サブプライムローン問題には警戒が必要)
サブプライムローンによる信用収縮は依然収まる気配が見えない。14日イングランド銀行が
資金繰り悪化している英中堅銀行ノーザン・ロックに緊急融資を実施すると発表した。欧州
株式市場は、これを受けて先週末から今週月曜日にかけ下落している。

今の所それ以上の横への広がりは見られないので、それほど大きな問題とはなっていないが、
同じような銀行が連鎖的に出てくるとなると様相は一変する可能性がある。

問題の発生元である米国では、今週18日にFFレートの利下げが確実視されているが、たと
え引き下げられたとしても、サブプライムローン問題が解決するわけではない。金利引下げ
はあくまで、金融機関救済に主眼を置いており、今後も、世界的にいつ悪材料が飛び出して
くるかわからないと見ておいたほうが良い。

さらに問題は、景気への悪影響も見えはじめたことだ。8月の米雇用統計は4年ぶりにマイナ
スに転じた。これで、消費低迷の動きが顕在化してくると、景気への悪影響がはっきりして
くることになる。

(悪材料に対抗するのは業績のみ)
海外環境、国内政治の混乱、外国人売りなど悪材料の続出で、日経平均は6、7月に付けた1万
8200円台から錐揉み状に下落した。現在はとりあえず最安値から反発した局面にあるが、
25日線が上値抵抗線となり下降トレンドから抜け出せていない。今後の材料如何によっては
8月17日に付けた安値1万5262円を割り込むことも想定される。

今の相場は、とにかく買って持続して十分な値幅が取れるような「順張り」相場ではない。
大きく突っ込めば急反発という局面もあるが、それも超短期の動きであって、少し時間がた
てば元の木阿弥となり、下手をすると含み損となってしまう。

欲目でみてもボックス相場。一応の下値は1万5500円前後、上値は精々1万6500円。この上値を
突破してくるようになれば、見方を変えてもいいだろう。一縷の望みは企業業績の動向だ。

増額修正される企業が続出してくれば、市場環境を変える可能性はある。ただ、為替が円高に
振れているので、下期の収益低下が危ぶまれる。いずれにしろ、10月後半の9月中間決算が明
らかなってくるまでは、株式市場は厳しい状況が続こう。買い仕掛けは控えたほうが賢明である。

           *     *     *

<今週の参考銘柄> 

  お休み
    
<経済の動き>

◆「Wii」の累計販売台数がついに世界一

『任天堂の新型ゲーム機「Wii(ウィー)」の累計販売台数(902万台)が日米欧合計で米
マイクロソフトの「Xbox360」を抜き(880万台)、現行世代の据え置き型ゲーム機で
トップに立った。リモコン型のコントローラーを振って楽しむ体感型ゲームが世界的な人気を
つかみ、三世代前の「スーパーファミコン」(1990年発売)以来の首位に返り咲いた』

(解説)
「Wii」の販売量は1年前に発売したXboxを瞬く間に抜いてしまった。如何にゲーム機
市場で「Wii」が強いかを示すものだ。この「Wii」に「DS」を加えれば任天堂はまさ
に手をつけられないほどの強さで、一人勝ちの様相を示している。


◆携帯会社が進める「iフォン」包囲網

『携帯電話機で世界最大手のノキア(フィンランド)は29日、音楽再生機能付きの新型携帯
電話機を四機累計販売台数種発売するほか、音楽配信サービスを強化すると発表した。6月に
携帯電話事業に参入した米アップルに対抗するのが狙い。来年には、アップルの携帯電話機
「iフォン」と同様にタッチパネルを採用した新機種を投入する。音楽サービスでの競争が
激化しそうだ』

(解説)
ノキアの今回の動きは、伸び悩んでいるアップルの「iフォン」を追撃するためだ。
「iフォン」は既に発売以来100万台売ったといわれているが、「ipod」ほどの勢いは
とても感じられない。さすがのスティーブン・ジョブ会長も市場を読み間違えたかといわれ
ている。

この動きを見て、既存の携帯電話機メーカーが「iフォン」包囲網を築き始めている。早晩
「iフォン」も新機種で巻き返しを図る動きとなろうが、かなり厳しい競争を強いられそうだ。


◆勢いが止まった現代自動車

『韓国の現代自動車は3日、中国と米国での今年の販売目標を下方修正することを明らかに
した。日本メーカーなどとの競争激化で販売が伸び悩んでいるためで、中国では主力車種の
値下げを断行し、競争力の回復を目指す方針だ』

(解説)
これまで世界的に大きくシェアーを伸ばし、台風の目となってきた現代自動車もついに曲
がり角にきているようだ。自動車以外の分野でもそうだが、やはり本格的な戦いとなったら、
物作りの世界では日本メーカーのほうが韓国メーカーより一日の長があること示している。


◆財務省が外貨準備の運用について専門部署設置

『財務省は、外貨準備の運用についての調査・研究体制を拡充する。国際局の組織を一部
改編し、専門部署を設ける。運用先を多様化し、利回りを高めていくべきだとの意見が
政府内に出ていることに対応する。ただ今回の組織改編は中長期の調査・研究が狙いで、
主に米国債で安全運用する現在の方針は「全く変わらない」(国際局幹部)と強調している。』

(解説)
今回の動きは、他国が運用利回り向上の動きを強める中で、財務省の米国債中心の運用方針
に対して風当りが強まってきていることに対応するためだが、おそらくこれは財務省の一種の
ポーズと見られる。米国ににらまれるようなことを財務省はやるはずがない。

国民の財産なのだから当然増やす努力をすべきだが、いつものことながら財務省には国民
財産を守っているという意識が感じられない。



◆労働者派遣法の改正次第で大きなダメージを受ける人材派遣業者

『連合の高木会長は13日、見直しの議論が始まる労働者派遣法に関して、日雇い派遣など
「登録型」の派遣の原則禁止を求める方針を明らかにした。その理由としては、雇用が安定
しないことをあげている』

(解説)
現在の派遣業は2つのタイプに分かれている。常勤労働者を抱えて派遣するタイプ(グッド
ウイルやフルキャストなど)と、登録だけに留め、ニーズが出てきた時に派遣するタイプ
(パソナなど)だ。今回の高木会長の発言は後者を認めないというものだ。

この意見の通り見直し作業が進むかどうかはわからないが、議論の行くえは注意深く見守る
必要がある。


           *     *     *

<株式投資のセオリー>

第121回  銘柄選択の基本(24)− 出来高の見方(2)

前回述べたように、株価が安値低迷時から上昇する時の出来高のポイントは、出来高増加に
注目することである。上げる前は、一般的に出来高は増加傾向を示す。筋が仕込んだり、
その株に注目する投資家が次第に仕込み始めたりするからである。安値である程度玉がさ
らわれたあと株価は上げ始める。

出来高の増加の仕方には、平均的に増加する場合と突発的に大出来高(それまでの出来高の
10倍以上)が出来る場合と2つのパターンがある。平均的に増加するのは、買手がある程度
時間をかけて少しずつ仕込む場合である。

一方大出来高は、好材料をつかんだ筋などが、安値で短期に浮動株を吸い上げる場合などに
起こる。いずれにしろ、このような出来高増加後、株価は次第に上げ始める。従って安値で
の出来高増加の動きが見られたら提灯をつけて買ってみることである。

ただ、大出来高は1回出来ただけでは十分とはいえない。大口株主の単なる玉移動のための
クロス取引の場合もありうるからである。従って、一度大出来高があったら、その株の動き
を注意深くマークし、前後の出来高の動きはどうか(増えてないかどうか)、株価の動きに
不自然な動きがないか(ざら場高いが終値近くに値を消す)などを見ておく必要がある。

そして大出来高がもう一度できたら、誰かが玉仕込みをしている確率が高いので仕込んで
みることである。このような株はある日突然値を飛ばす動きとなることが多い。

次に、上昇トレンドを描き始めているときの出来高のポイントは、安値低迷時とは反対に
出来高減少に注目することである。上昇トレンドの株の売買は、上げている最中に飛び乗る
ということも考えられるが、往々にして目先の高値をつかむ危険性がある。

このような株も、しばらくすれば、買値を上回ってあげてくるのでそれでも怪我は少ないと
いえなくもないが、利が乗るまでに時間がかかるし、ともかくしばらく引かされた状態にな
るのは良くない。

引かされた銘柄が多くなると、投資スタンスにも余裕がなくなり、相場如何によっては上昇
を待ち切れずに切ってしまうことでてきてしまう。中には思惑がはずれ下降トレンドに転じ
てしまう銘柄も出てくる。従って上昇トレンドにある銘柄といえども、できるだけ押し目や
調整を待ち、目先の安値で仕込みたいものである。

その安値のタイミングをはかる時に出来高は有力な指標となる。安値を付けるとき(正確に
は前後2〜3日以内)には、出来高も年初来の最小出来高近辺まで減少するからである。
従って、出来高が最小出来高まで減少してきたら(減少しそうになったら)そのタイミングで
仕込むことである。

投資家心理は、どうしても大きく動いている株、出来高が多い銘柄に目が行きがちである。
出来高が減少し株価の動きもにぶくなると、投資家の心理としてその株に魅力が感じなく
なるが、逆にそういう時ほど株は仕込みのチャンスなのである。


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創刊日:2005-04-12  
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