投資

投資の視点

株式投資は「相場観測力」「銘柄選択力」「売買手法」の3つの能力を、バランスよく身に付けないとうまくいきません。本サイトは、株式投資の基本を勉強しようとする投資家のための支援サイトです。

全て表示する >

投資の視点(9/3)

2007/09/03

☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★★
投資の視点 Vol.121


                              (毎週月曜日発行)
                              2007年9月3日発行
     ホームページ  http://homepage3.nifty.com/goldfile/

★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★
            
  もくじ
<相場見通し>
          ・波乱の展開続く
  
<今週の参考銘柄>
      
      新日鉄、三菱商事、商船三井、キャノンなど主軸銘柄の急落場面狙い
                
<経済の動き>
     ・騰勢続く香港株式市場
     ・中国の外貨準備資金の本格的運用始まる
     ・事業の建て直しできるかグッドウィル
     ・投売り続くNOVA
     ・新日鉄、自社株数が筆頭株主を上回る
                       
<株式投資のセオリー>
     第120回 銘柄選択の基本(23)− 出来高の見方(1)

    <来週月曜日は都合によりお休みします。ただ会社四季報発売日の
     9月14日(金)に臨時増刊号(午前中を予定)を出します>
                          
★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★
<相場見通し>

◆波乱の展開続く

米国のサブプライムローン問題に端を発した国際的な信用不安はまだ収まったとはいえず、
依然株式相場は不安定な動きを続けている。先週は米国株高を受けて堅調な動きで始まっ
たが、その後大きく下げ、日経平均は一時16000円を割る場面があったが、その後は持ち
直し最終的には16500円台を回復して終えた。

全面安、全面高の繰り返しで、動きの振幅が大きい。日本株のこの動きは、明らかに業績
に基づいた動きではなく、需給要因の動揺が日替わりのごとく市場を振りまわしていると
いう感じだ。前日NY市場が大幅高すれば、ツレ高し、急落すれば、すわ金融危機だと
狼狽して下げる。

全体相場の流れが、上下に振れる振幅が大きいため、個別銘柄の割安、割高はあまり関係
ない相場になってしまっている。方向感がないため、業績良好な成長株への投資は今の所
機能してない。

ここから脱する道程は何か?何といっても元凶となっているサブプライムローン問題に一応
メドがつくことが一番。政府の対応策も示され始めており、やや安心感をもたらしているが、
まだまだ時間はかかりそうな雲行きだ。そうなると、経済指標、企業業績の堅調な推移が
続いていくことが必要となる。

市場が一番気にしているのは、サブプライムローン問題に端を発した信用不安が実体経済
にどれだけ影響してくるかだ。これが、たいしたことないということを確認されれば、
不安が解消されていくだろう。

従って、何時にもまして経済統計が注目される。先週も、米国で市場予想を上回った経済
指標が買い安心を呼び、株式市場の上昇につながっている。今週も月初ということで統計の
発表が相次ぐ。発表結果により一喜一憂する展開が続きそうだ。

このように振幅が大きい相場では、投資戦略はいきおい短期勝負とならざるを得ない。
「主力株の突込みを買い、反発で値幅とり」という戦略が有効だ。9月中間決算が見え始
める頃に、業績重視の相場に移行できるかどうかが注目されるところ。少なくともあと
半月程度は乱高下が続きそうである。

また罫線の動きから見ると、高値では1万7千円ところが節目となりそう。この突破は容易
ではないため、近づけば押し返される動きが予想される。今週前半は戻り売りをこなして
相場がどこまで頑張れるかがカギ。

さらに急落時には往々にして見られる2番底の可能性も考慮しておく必要がある。2番底は、
前回06年6月安値形成時にも見られように、突っ込み安値から、1ケ月程度たった時点で
つけることが多い。いずれにしても、無理は避け突っ込み買いに徹すること。

           *     *     *

<今週の参考銘柄> 

  新日鉄、三菱商事、商船三井、キャノンなど主軸銘柄の急落場面狙い(吹いた所は売り)
    
<経済の動き>

◆騰勢続く香港株式市場

『先週の香港株式市場は1063ポイント上昇し、年初来高値を更新した。中国政府が個人
投資家による香港株投資を解禁したことを受け、資金流入への期待が株価を大きく押し上
げている』

(解説)
このニュースは先週も本欄でとりあげたが、中国政府の投資政策の変更が香港市場の活況
をもたらしている。上海と香港に両市場に上場されている株のほとんどが、上海市場の
株価が香港市場の株価を上回っているため、香港市場に投資資金が流入しているからだ。
香港市場の価格上昇により両市場の価格差は埋まり始めているが、まだまだ、価格差が
大きい株もある。両市場の価格比較は下記サイトを参照されたい。
http://www.naito-sec.co.jp/cswp/hikaku_hk.php


◆中国の外貨準備資金の本格的運用始まる

『中国財政省は29日、6000億元(約9兆600億円)の特別国債を同日付で発行したと発表した。
調達した人民元は外貨準備の米ドルと交換され、9月にも設立予定の外貨準備運用会社の
資本金に充てられる。運用会社が資金的な裏付けを得たことになり、巨額の外貨準備の
海外への還流が本格化する』

(解説)
中国の外貨準備は6月末で1兆3300億ドルを超えている。この巨額な資金の国際的運用が
いよいよ始まることになる。この動きが世界の運用市場に与えるインパクトはかなり
大きいと見られる。オイルマネー同様、これからはチャイナマネーの動きにも注目だ。


◆事業の建て直しできるかグッドウィル

『ニチイ学館は28日、グッドウィル・グループ子会社の介護大手コムスン(東京・港)と、
有料老人ホームなどの施設介護事業を買収する契約を結んだ。買収額は210億円』

(解説)
コムスンの施設介護事業の売却が決まったが、問題はこれでグッドウィルが生き残って
いけるかだ。今回の譲渡額は予想よりかなり少なくなっており、残る事業は人材派遣だ
けになるが、同事業もフルキャスト問題をきっかけに業界への締め付けが厳しくなりつ
つある。折口社長が生き残りを目指しどのように事業の立て直しをはかるのか注目される。

◆投売り続くNOVA

『NOVAの見切り売りが止まらない。31日は▲4円の25円まで下落した。前日比変わ
らずをはさんで11日連続安。連日で上場来安値を更新した』

(解説)
株価を見る限り、NOVAはほとんど倒産状態だ。しかもこの所連日2千万株前後の
出来高が続いている。発行株式数が67百万株なので、ほぼ3日間で発行株式数相当の
出来高に達する規模だ。これほどの大出来高ができているところを見ると、大口株主
が投売りに入ったと見られる。ただ大口株主となると同社の場合は代表者一族という
ことになるが・・・・。

◆新日鉄、自社株数が筆頭株主を上回る

『新日本製鉄が保有する自社株(金庫株)数が6月末時点で、筆頭株主を上回ったこと
が明らかになった。株主への利益配分策として自社株買いを積極的に行っているためだ。
世界最大手のアルセロール・ミタルの誕生以来、鉄鋼業界は再編が進んでいる。
自社株買いにより、市場で流通する株式を減らし、敵対的な買収に備える狙いもある』

(解説)
このところ買収対策で自社株数が筆頭株主を上回っているところが増えている。上場
会社では既に3月末で123社にも上る。それだけ日本企業は買収が怖いということなの
だろうが、一方で日本企業は新規の投資機会が少なくなっている(成長機会が少ない)
ということの表れと見れなくもない。

           *     *     *

<株式投資のセオリー>

第121回  銘柄選択の基本(23)− 出来高の見方(1)

銘柄選択するうえで市場内部要因も重大な検討項目の一つだ。市場内部要因としては、
出来高、信用残、手口、日歩などが上げられる。この中で手口については昔は公開さ
れていたが、最近はほとんど公開されなくなってしまったので、検討項目としては
意味が失われてしまった。

公開されていた時には、証券会社の日々の手口がつかめたので、株価の動きが読みや
すい面があったが、証券会社がそれを嫌ったのか、取引所に働きかけ3〜4年前に非公
開にしてしまった。大証券の働きかけによるもののようだが(大証券の横暴?)、
投資家が適切に投資判断するためには是非再度公開してもらいたいものだ。

残る市場内部要因で一番の重要な項目は何といっても出来高である。信用残の動きも
重要だが、正確な数字となる3市場残高は1週間に1度しか発表されないので日々の
実態がつかみづらい。日証金の残高の動きで推察することになるが、どうしても緻密
さに欠ける。

その点、出来高は生のデータそのものなので、間違いない情報といえる。株をめぐる
投資家の売り買いの動きが正確に出てくる。たとえば、大証券や、仕手などが密かに
仕込んでいたとしても、出来高を見ていればその足跡は隠すことはできない。

情報の正確性もさることながら、出来高は株価の動きと密接な関係があることも、
検討項目として重要な理由の一つだ。一般的に、株価と出来高は、株価が上昇する
につれ出来高は増加し、株価が下落するに従って出来高は減少していく関係となっている。

そして原則として株価は底値をつける時に出来高も最小となり、株価は最高値をつけ
るときに出来高は最大となる。従って株価を安値で買うには出来高が減少したところ
で買うことが望ましいということになる。

ただ、上昇トレンドの調整時とか、一時的な押しの時点ではこの原則は有効な場合が
多いが、株価が安値から次第に離陸し上昇局面に入っていく時にはこれではうまくい
かない。株価が安値で低迷している時には、出来高も低迷しているからである。

出来高が少ないからといっても、安値から株価が上がる保証はない。長期間低迷状態
を続けることもありうる。上げるには、それなりの買いが入ってこないと上げられない。
それらの動きをみるのも出来高である。

安値近辺で、出来高が増加し始めたら、誰かが買い始めている兆候だ。それは将来株
価上昇を見込んで安値で仕込んでるのか、さらには今後買い煽るために仕込んでいる
ことが考えられる。そのような動きが出てきたら、上げる可能性が高くなるので仕込
めばよいということになる。

 <来週月曜日は都合によりお休みします。ただ会社四季報発売日の
     9月14日(金)に臨時増刊号(午前中を予定)を出します>

========================================
当メールマガジンの内容は、あくまで投資判断の情報提供を目的としており、内容を保証
したわけではありません。投資にあたっては、投資家自らの判断でお願いします。
========================================
●ご意見、ご感想等の宛先 jyouhohp@mbn.nifty.com
●配信中止はこちら http://ad.melma.com/s/bye.pl?e=hoshit%40nifty%2Ecom&m=137864
● 発行者Webサイト: http://homepage3.nifty.com/goldfile/
========================================

規約に同意してこのメルマガに登録/解除する

メルマガ情報

創刊日:2005-04-12  
最終発行日:  
発行周期:週間  
Score!: 非表示   

コメント一覧コメントを書く

この記事にコメントを書く

上の画像で表示されている文字を半角英数で入力してください。

※コメントの内容はこのページに公開されます。発行者さんだけが閲覧できるものではありません。 コメントの投稿時は投稿者規約への同意が必要です。

  • コメントはありません。