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投資の視点

株式投資は「相場観測力」「銘柄選択力」「売買手法」の3つの能力を、バランスよく身に付けないとうまくいきません。本サイトは、株式投資の基本を勉強しようとする投資家のための支援サイトです。

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投資の視点(8/13)

2007/08/13

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投資の視点 Vol.119


                              (毎週月曜日発行)
                              2007年8月13日発行
     ホームページ  http://homepage3.nifty.com/goldfile/

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  もくじ
<相場見通し>
          ・波乱が続く、しばらく静観が賢明
  
<今週の参考銘柄>
      
      お休み
                
<経済の動き>
     ・世界的な環境意識の高まりから環境装置の受注好調
     ・参院選が終わればどうでもよい、コムスンの介護事業売却
     ・フルキャスト摘発は業界への見せしめ?
     ・伸びる台湾勢のEMS
     ・関西国際空港の第二滑走路は誰が使うのか
                       
<株式投資のセオリー>
     第119回 銘柄選択の基本(21)− シコリのある銘柄は避ける(3)

        <次週はお休みします>
                          
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<相場見通し>

◆波乱が続く、しばらく静観が賢明

先週は9日、仏金融大手のBNPパリバが傘下の3ファンドを凍結したことなどから欧米金
融市場に金融不安感が台頭。欧州連銀やNY連銀が市場に大量の資金を供給したことを
きっかけに、欧米株式市場は急落した。

翌10日の日本市場は、欧米株が急落する中、オプションの売りも重なり、日経平均は
400円あまりの大幅下落となった。欧米市場は10日も続落しており、まだ動揺が収まった
とはいえない状況だ。週明けの日本市場もしばらく波乱が予想される。

今回の下でげ気になるのは商いのボリュームをを伴っていることだ。9日、10日と売買
代金は5兆円を超えており、普段の2倍以上の水準となっている。

通常だと、市場のボリュームアップは、先高感をもたらすので歓迎すべきことだが、
今回の相場の中味を見ると、これまで中核銘柄となっていた海運、鉄鋼、環境関連など
が商いを伴って大きく値を崩している。

これは、外国人が大量の利食い売り(手仕舞い売り)が出しているとためと思われる。
おそらく海外のファンド筋が、欧米市場の金融不安の高まりを見て、一気に投資資金
の回収に走ったものと見られる。

外国人売りが一過性のものなのか、それとも投資スタンスの変更をによるものなのかは、
もう少し見守る必要があるが、もし投資スタンスの変更だとすれば、本格的な調整は
避けられない。

今後の注目点は日経平均で3月安値16,532円を下回るかどうかである。3月安値を下回
れば上昇トレンドが崩れ一気に調整の流れとなる。3月安値を下回るかどうかは今週
前半にも結果が出そうだ。

3月安値を下回ると、歯止めを失い一気に15600円程度までの大幅下げも覚悟する必要
がありそうだ。というのは、現在の相場の下げは1段下げから既に2段下げに突入し
ており、二段下げは、一段下げと値幅が同じになることが多いからだ。

一段目の下げが18200円から16600円まで1600円下げとなっているので、二段目は17200円
から1600円下げの15600円どころが目安となるわけである。

また、今後大幅下げが連続して続くとすれば下げのパターンにも注目しておく必要が
ある。急落のパターンとして典型的なのは次の二つである。

イ、1日目100円下げ、2日目200円下げ、3日目400円下げ、4日目に800円安を瞬間的につ
 けて急反発する。(不安が日に日に増幅して最後にセーリングクライマックスを迎
 えるパターン)

ロ、何日か五月雨的に下げが続き、最後の日にそれまでの下げ合計の同幅の大幅下げが
きて急反発する。たとえば5〜6日間で合計800円下げたとしたら、最後に同幅の800円
一気  に下げ急反発する。(少しずつ高まっていた不安感が最後に一気に爆発し
セーリングクライマックスを迎えるパターン)

必ずしも全ての相場が上記のように動くわけでないが、一応このようなパターンを頭
に入れておいて、あとは相場の動きを見て判断していくことになる。いずれにしても、
相場は大きな転換点に直面している。注意深く見守り、できれば反転のタイミングを
うまく捉るようにしたい。


           *     *     *

<今週の参考銘柄> 

  お休み

    
<経済の動き>

◆世界的な環境意識の高まりから環境装置の受注好調

『日本産業機械工業会が九日発表した07年上半期(1-6月)の環境装置受注額の累計は
4226億12百万円で、前年同期比43.1%と大幅に増えた。官公需の回復が続き、輸出が
約2.2
倍に伸びたため、全体を押し上げた』

(解説)
世界的な環境意識の高まりを背景に、環境装置の輸出が好調だ。内容的にも全ての
分野でプラスとなっている。中でも大きな伸びを示している排煙脱硫装置。鉄鋼や
電力業界向けに受注が伸びている。国別では中国など新興国の需要も増えだいしており、
当面は高い伸びが続くと見られる。


◆参院選が終わればどうでもよい、コムスンの介護事業売却

『グッドウィル・グループ子会社の介護大手コムスン(東京・港)は31日、事業の売却
先選定の方針や日程を発表した。一括売却する施設介護事業は8月14日、都道府県別の
分割方式をとる訪問介護は20日まで売却先を公募。有識者でつくる第三者委員会の選定
を経て、九月上旬までに売却先を決める。これまで百十の事業者から買収の打診があった
という。不正処分から約二カ月を経て、コムスン売却はようやく手続きに入る』

(解説)
参院選挙を前に対応を急いでいた事業売却は、参院選が終わったとたんすっかりペースが
トーンダウンしてしまった。政府や厚生労働省が如何に選挙対策でコムスンの処理で動い
ていたかがわかる。

一方かなりの数の会社がコムスン買収に名乗りをあげてきているが、儲からない事業の
介護事業になぜこれだけ会社がむらがるのか理解できない。引き受けたはいいが、投げ
出すことにならなければよいが。


◆フルキャスト摘発は業界への見せしめ?

『人材派遣大手のフルキャストが労働者派遣法に違反し、派遣が禁じられている業種に
登録スタッフを派遣したとして、厚生労働省は2日までに、同社の全店舗に対し事業停止
命令を出す方針を固めた。同社は同法違反の派遣を繰り返しており、同省の東京労働局は
極めて悪質と判断。厳しい措置に踏み切る』

(解説)
今回フルキャストが摘発されたのは、危険を伴い専門的な技術や知識を必要とするという
ことで、労働者派遣法が禁じている警備業、建設業、港湾運送業への派遣を行っていたため。

しかし、これは、業界ではどの派遣会社もやっている事。今回は見せしめのためにフル
キャストが摘発されたものと見られる。これまで見て見ぬ振りをしていたがそれができなく
なった行政側の何らかの事情があるのだろうか。


◆伸びる台湾勢のEMS

『台湾の電機メーカーによるデジタル家電や携帯電話機の生産受託(EMS)が加速し
てきた。得意とするパソコン生産技術を応用し、米アップルの「iフォン」や液晶テレビ、
家庭用ゲーム機などに品目を拡大する動きだ』

(解説)
ここで台湾勢が伸びている背景には、受注・設計は台湾、生産・輸出は中国工場という
分業体制を敷いていることが大きい。最もうまく中国を使いこなしているからだ。今後
もこの体制を使って、様々な加工組み立て分野で、台湾勢がシェアーを伸ばしていく
可能性が高くなっている。これは日本のもの作りにとってはかなり脅威となろう。


◆関西国際空港の第二滑走路は誰が使うのか

『関西国際空港の第二滑走路の使用が2日始まった。新滑走路は長さ4000メートルと成田
空港の主滑走路と並び国内最長となる。3500メートルの第一滑走路と使い分けることで
日本初の完全24時間空港になる。これまで年16万回だった発着能力も四割増の23万回に
高まり成田空港(20万回)を上回る 』

(解説)
成田を上回る便利な空港を宣伝文句にしているが、関西国際空港は現在の1滑走路だけ
でも利用便が減リ続けているジリ貧空港である。滑走路を増やして、これから誰を呼び
込んでいくつもりだろうか。

この増設工事には9000億円強の税金が投入された。一部は地盤沈下の激しい第一滑走路の
補修にあてていると見られる。第2滑走路まで作ったからにはこれからも水没を防ぐため
多額な資金投入が避けられない。莫大な税金の無駄使いが続きそうである。


           *     *     *

<株式投資のセオリー>

第119回  銘柄選択の基本(21)− シコリのある銘柄は避ける(3)

シコリのある銘柄は、株価が上げると売りが出て株価を押さえるわけだが、売りの出方
には大きく分けて二つある。一つは株価の上昇にともない五月雨的に出てくる場合と、
もう一つは株価がある水準まで上昇すると集中的に出てくる場合だ。

これまで説明した、信用買残が多いケースは前者に当たり、信用の手じまい売りが常に
株価の上値を圧迫する。一方後者のケースは、一般的に株価の節といわれるもので、
ある水準まで上げてくると売りが出やすくなる。

例えば過去に大商いをした価格帯では、そこで株を取得した投資家が多く残っている
わけで、その水準近辺まで戻るとヤレヤレの売りが出てくる。過去に高値をつけた水準
もそうである。高値を付けるときはだいたい大商いを伴っているため、高値買いぶら
下がりの連中が多く残っており、それが売りとなって出てくる。

株価は節目となる水準まで上げてくると、上昇力は鈍くなる。シコリ玉が売りとなって
出てくるからだが、上昇の勢いが強い銘柄は、しばらくその水準で揉み、シコリ玉が
ほぐれてきたら、次の上昇トレンドに移っていくことになる。その揉みの期間は、
シコリ玉のほぐれ具合で決まってくる。シコリが多ければ長くなるし、少なければ
短期間で済むことになる。

反対に上昇エネルギーの弱い銘柄は、その節目が突破できず反転下落することも多い。
戻り売りをこなせないのである。また、投資家の中には、節目にさしかかると決まって
売ってくる者もいる。さらに上昇するかどうか見分けることができないので、とりあえず
売っておこうという動きである。

従って、節目にきたらとりあえず売却し、様子を見て動きが強そうであれば、買いなおす
という戦法も有効である。もちろん、株価の動きが強いか弱いかの判断が必要となるが、
それが難しいということであれば、ややリスクがあるが新値を切ってきたら割り切って
乗るという戦法もある。

ただ節目といっても、大出来高ができた時期からかなり時間が経過していればそれほど
気にならない。凡そ2年以上たっていればシコリ感はかなりうすれているはずである。
その間に投資家は我慢できず処分していることが多いからだ。

また、前にも触れたが、前年に大きく上げた銘柄は翌年は全般的にシコリ感が強くたい
して上昇できないことが多い。大きく上げるとは安値からだいたい3倍以上を言う。
当然商いを伴って上昇しているので、株価が上げればすぐに戻り売りをかぶってしまう。

            <次週はお休みします>

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