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投資の視点

株式投資は「相場観測力」「銘柄選択力」「売買手法」の3つの能力を、バランスよく身に付けないとうまくいきません。本サイトは、株式投資の基本を勉強しようとする投資家のための支援サイトです。

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投資の視点(7/6)

2007/08/06


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投資の視点 Vol.118


                              (毎週月曜日発行)
                              2007年8月6日発行
     ホームページ  http://homepage3.nifty.com/goldfile/

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  もくじ
<相場見通し>
          ・3月安値を割るかどうかが焦点
  
<今週の参考銘柄>
      
       トクヤマ
                
<経済の動き>
     ・外国人投資家の売り過去最高
     ・郵政公社の投信販売残高、メガバンクに迫る
     ・路線価、地方の回復目立つ
     ・柏崎刈羽原発問題のマスコミの取り扱いは行き過ぎ
     ・デジカメ販売、好調
                       
<株式投資のセオリー>
     第118回 銘柄選択の基本(20)− シコリのある銘柄は避ける(2)
                          
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<相場見通し>

◆3月安値を割るかどうかが焦点

先週の相場は、参院選自民党大敗にもかかわらず週初は小反発で始まった。しかしその後
は下げ歩調となり、2日(木曜日)には16,652円まで突っ込んだ。その後大きく反発し
17,000円近辺で終えた。

2日の安値が3月安値16532円を下回らずに大きく反発、チャート的には下ひげの陽線がでて
いることから目先底値感が出ている。しかし、先週末NY市場が大きく下げて終わってい
るので、今週初めは波乱も予想される。まだ、底値が固まったとは言えない状況だ。

とりあえず分かれ目は今週の動きとなろう。焦点は3月安値を下回るかどうか。3月安値を
割らなければ相場は反転すると見ている。発表中の4-6決算の内容は好調で、決算内容から
見れば相場はもっと上の水準まで上げてもおかしくないからだ。

一方3月安値下回る動きとなれば、これまでの上昇トレンドは一旦終わることになるので、
調整が長引き、場合によっては下げトレンドへの転換も考慮に入れておく必要が出てくる。

また、反転したとしても、このような大きな下げの後には2番底があるのが一般的だ。相場
上昇時にあわてて追いかけて買うのではなく、このような再度突っ込んだ所を拾うのが望
ましい。ただ、下値リスクも出ているので資金の半分程度にとどめるなどやや慎重な買い
方が望ましい。

反転時の物色銘柄は、決算発表上から見て、鉄鋼・海運・商社が中心となると見ているが、
相場下落時には往々にして銘柄の流れが変わることが多いことにも注意する必要がある。
強ばった動きをしている他の業種群(ホームページで提供している業種別指数を参照)、
機械(特に建機関連)、電子部品(特にゲーム機や携帯関連)、精密などの動きにも注目
しておく必要がある。

また、今回の決算発表で増額修正された銘柄も当然狙い目となる。決算発表により大きく
上げている場合もあるが、その時はこれまで何度も言っているように、一旦押した所で拾
うのが常道。

今回の決算発表では、小型株の反応も以前より良くなっている。小型株は、動きも早く
値幅も大きくなることが多いので、資金の回転がきかせやすいのでうまく乗ることがで
きれば妙味が大きい。


           *     *     *

<今週の参考銘柄> 

  4043 トクヤマ 1650円

    
<経済の動き>

◆外国人投資家の売り過去最高

『財務省が2日発表した7月22日から28日の対内・対外証券投資(指定報告機関ベース)
によると、外国人投資家による株式・中長期債・短期債を合わせた合計の売越額は1兆
1081億円と、05年1月に統計を取り始めて以来最高となった』

(解説)
今回の外国人投資家の動きは、一斉に流動性確保に動いている節がある。サブプライ
ムローン問題の予想外の拡大を見て、投資マインドがシュリンクし投資資金の回収に
動いているようだ。

これが、一時的なものなのか、さらに続くのかもう少し様子を見ないとわからないが、
いずれにしても世界の投資資金の動きに変化が起きていることは確かだ。


◆郵政公社の投信販売残高、メガバンクに迫る

『日本郵政公社は1日、郵便局で取り扱う投資信託の販売金額が7月末で1兆18億円に
なったと発表した。05年10月の販売開始から1年10カ月で、1兆円の大台を突破した。
すでに地銀上位行を抜いており、メガバンクの水準に迫る』

(解説)
郵政公社の投信の増加ピッチは早く、早晩メガバンクを抜いて残高で金融機関トップ
に立つのは間違いない。郵政民営化は民業圧迫をしないという約束だったが、そんな
のはどこ吹く風といった感じだ。

ただ、株式市場の動きはこの所さえない動きなので、利が乗っている部分は少ないと
見られる。相場が今後上昇すればよいが、逆の動きとなれば、郵政の地盤には地方の
小口資金が多いので、問題化する可能性もある。


◆路線価、地方の回復目立つ

『国税庁が1日発表した相続税や贈与税の算定基準となる07年分の路線価は、前年比
8.6%、1万円増の12万6千円と2年連続の上昇となった。東京・表参道など都市部の
一部では上昇率が40%を突破する一方で、地方の中核都市も回復傾向が強まっている』

(解説)
今回の路線価上昇の特徴は、地方都市に回復傾向が見えてきたこと。といっても、
今回は0%の伸びで、ようやくマイナスがなくなったというレベルだが、大都市圏に
始まった地価上昇の波が地方にも波及し始めたことを示している。

ただ、バブル時代と違って、地方の地価が上昇する要因に乏しいのも事実。人口は減り、
産業も衰えている所が多い。従って、このままプラス圏に入り、上昇傾向となるかは
かなり疑問が残る所だ。


◆柏崎刈羽原発問題のマスコミの取り扱いは行き過ぎ

『新潟県中越沖地震で被災した東京電力柏崎刈羽原子力発電所で、揺れの強さを示す
加速度が最大2058ガルに達していたことが30日、分かった。経済産業省原子力安全・
保安院によると、原発の観測値としては過去最大で、1―7号機すべてで設計時の
想定値(基礎部分で250ガル程度)を大きく上回った』

(解説)
今回の地震が柏崎刈羽原発に与えた揺れは想像を絶するものだったことがわかる。
よくこれで原発が持ちこたえたなという感じだ。

原発の最悪の事態は、燃料棒が溶融して核の暴走が起こること。燃料棒は何かあれば
ケースに収まるようになっているが、今回は想定以上の衝撃だったため、核の暴走が
おきてもおかしくなかった。ところが、燃料棒は一本残らず見事ケースに収まり核の
暴走は防がれた。

これは評価すべきことで、宮技術委座長は「貴重な実験だった」といったのはそのこ
とを示している(ただ、この発言は不謹慎ということで宮技術委座長は辞任)。現在
のマスコミ等の取り上げ方は、日本の原発は危険ということをかなり煽り立てている
が、評価すべき所は評価し、内容を世界に公開し、この経験を共有していくことも
必要である。

しかも、日本は原子力産業で今後有力な供給基地になろうとしており、今後世界に
売り込もうとしている矢先だ。現在のヒステリックな取り扱いは日本にとっても
大きなマイナスとなることを認識すべきだ。


◆デジカメ販売、好調

『カメラ映像機器工業会が1日発表した07年上半期のデジタルカメラ世界出荷は、
前年同期比27%増の4243万台と大幅に伸びた。各社は手ぶれ補正や顔認識機能などを
備えた高機能機を相次ぎ投入、世界的に需要が拡大している。地域別では日本が23%増、
欧州が14%増、北米が36%増、アジアが32%増と軒並み伸びた。中でも中国やロシア
など新興国向けの出荷が増えている』

(解説)
デジカメの販売は、世界のどの地域でも好調を維持している。デジカメ業界は、既に
勝者・敗者がはっきりしてしてしまった業界だが、勝ち残った勝者は販売好調の恩恵を
受けている。この業界は日本企業が圧倒的に強い分野で、オリンパスやニコンなどは
今年度の出荷計画を既に上方修正している。


           *     *     *

<株式投資のセオリー>

第117回  銘柄選択の基本(19)− シコリのある銘柄は避ける(2)

信用残の動きについてもう少し付け加えたい。一般的に株価の動きと、信用の買い残と
売り残の関係は以下のような動きを辿る。

株価が上昇する前は、だいたい安値で誰かが株を買い集めている。そして、とりあえず
拾えるものは拾った後で、次第に上値を追って買い上がることになる。安値の玉集めの
時は現物買いの他に信用買いも交えて買うことになるので、当然のことながら買残は増え、
大きな買い長(取組み悪化)となる。

そして上げ始めると、提灯買いも現れ、買残はさらに増加することになる。ただ、
この頃から、株価上昇に目をつけた(高すぎると判断)売り方が参戦するようになり
次第に売り残も増え始める。そして、一段高とともに買残、売り残とも大きく膨れ上がる。

最後は売り残の締め上げを狙った買い煽りが入り、売り方がたまらず逃げ出し予想外の
高値を付けることになる。ただし、それと相前後して、玄人筋の空売りや、つなぎ売り
も入ってくる。

この新たな売りが多い場合はさらに一段上げを狙って買い方が攻勢をかけることもあるが、
とりあえず買残、売り残はがっぷり四つとなり、次第に株価は下げに転じていく。株価が
下げ始めると、出遅れた投資家は買い好機とばかり買い向かい、買残が増える。一方、
売り方は株価下落とともに利食いをしていくので、取組みは悪化し、それが株価の
一段安をもたらす。

このように、一口に信用の買残、売残といっても、株価の段階によって性格も意味合いも
異なってくるので、その辺をよく見て判断する必要がある。単に買残が多いから買えない、
売り残が多いから買えるという単純な見方ではうまく行かない。

さらに付け加えると、上昇力の強い銘柄ほど取組みがなかなか悪化しない。通常、株価が
調整に入ると、売り残が減り、買残が増え取り組みは悪化するものであるが、このような
強い銘柄は、不思議に取組みが伯仲したままである。これは、調整か下げかを見分ける大
きな要素の一つでもある。
  

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創刊日:2005-04-12  
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