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投資の視点

株式投資は「相場観測力」「銘柄選択力」「売買手法」の3つの能力を、バランスよく身に付けないとうまくいきません。本サイトは、株式投資の基本を勉強しようとする投資家のための支援サイトです。

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投資の視点(7/17)

2007/07/17

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投資の視点 Vol.115

                              (毎週月曜日発行)
                              2007年7月17日発行
     ホームページ  http://homepage3.nifty.com/goldfile/

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  もくじ
<相場見通し>
          ・参院選挙を前に様子見か
  
<今週の参考銘柄>
      
     新日鉱ホールディングス
                
<経済の動き>
     ・インドの好景気、地方・農村部にも拡大
     ・投信への個人マネーの流入が加速
     ・あきれる高裁の判断、スティールのブルドック買収
     ・原子力発電に関する陣営固まる
     ・自社株で筆頭株主となった企業数過去最高
                       
<株式投資のセオリー>
     第115回 銘柄選択の基本(17)− 株価パターン(7)
                          
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<相場見通し>

◆参院選挙を前に様子見か

先週は年初来高値更新(2月のざら場高値18300円)を期待されたが、またもや抜け
切れずに終わった。NY市場など海外市場の高値更新の好材料にもかかわらず、参院選挙
を間近にひかえ、高値更新にはどうしても二の足を踏むといった感じだ。

参院選挙の自民党の劣勢は、相場にはかなり織り込まれていると見られる。しかし、大敗
した場合には政治的な大きな混乱が生じる可能性もあり、そこまではさすがに織り込みき
れないというところか。

ただ、先週も述べたがこれほどの悪材料が見えているにも関わらず、相場が依然年初来高
値水準にあるということは評価すべきことと見られる。きっかけさえあれば相場は上に行
きたがっている強さを感じる。

選挙が次第に近づいているので高値更新はやや難しくなってきている情勢だ(ただし、
まったくないとはいえないと見ているが)。もし選挙結果が安倍首相の退任までに至らな
ければ、選挙後はアク抜けで新値に進む動きとなろう。

問題は安倍首相が退任するような大敗を喫した場合である。政界再編という話まで入り乱
れているので、やはり情勢が落ち着くまでは様子見の展開となろう。

先週は、原子力関連が乱高下する動きとなった。原子力関連は本欄でもこれまで何度かお
薦めしてきたが、そろそろ相場は終わりに近づいてきていると見ている。業績への本格寄
与はこれからなので、息の長い相場が続くのではないかという期待もあるが、既に相場は
2〜3年先の収益までは織り込んでしまった感じだ。

また、これだけ人気が集中がすればその後の整理にも手間取る。通常、大相場が出た銘柄
は1年以上休むのが常識。その時点で業績回復が顕著であれば、また相場が復活する可能
性はあるが、それでも一番いい時は終わった見たほうがいいだろう。

相場は右肩上がりの上昇トレンドは維持されていると見ている。しかし、このところ動き
を見ると、物色は一部の銘柄だけが集中的に買われる傾向も見られる。従って、これまで
の原子力関連などに変わる新たな物色の流れに乗ることが必要だ。業別レシオを見る限り、
機械、ハイテク、精密あたりの動きが依然良好で次の物色の核となる候補銘柄だ。


           *     *     *

<今週の参考銘柄> 

 5016 新日鉱ホールディングス  1240円程度(500株売買可)  
    
<経済の動き>

◆インドの好景気、地方・農村部にも拡大

『これまで大都市中心だったインドの好景気が、地方都市や農村部にも拡大し始めた。
政府主導のインフラ整備や金融・IT(情報技術)分野の産業誘致を追い風に、地方にも
続々と投資資金が流入している』

(解説)
インド経済の成長は衰えを見せていない。しかも、成長の仕方がこれまでの大都市中心の
いわゆる点の成長から、その周辺も含めた面の成長に変化してきており、厚みがましてき
ている。政府与党が選挙対策として、大票田である農村への新支援策を相次ぎ打ち出して
いることも支援材料だ。

インド株式は昨年大きく上昇し、今年に入ってやや足踏み状態であったが、経済好調を反
映し再度新値に躍り出て上昇し始めた。1年上げたらそのあと1年程度は休むのが普通の
パターンだが、インドの場合はその常識を覆しそうな感じだ。



◆投信への個人マネーの流入が加速

『投資信託に個人マネーの流入が加速している。投信協会が12日に発表した6月末の株式
投信(公募)の純資産残高は67兆9000億円となった。1年前から47%増加し、13カ月連続
で過去最高を更新した』

(解説)
投信売れ行きは最近はまさにミニブームの様相を示している。残高が増え始めたのは3年
前からだが、直近になるほど伸びは大きくなっている。残高水準は他の先進国と比べると
まだまだ低い水準だが、やっと日本人も利回りに目覚めて、株式投資に動き始めたかとい
う感じだ。

ただ、日本の株価水準をみると、かなり高くなっているのも事実。株価が高くなると投信
が売れ始めるというかこれまで何度も繰り返してきたパターンであるが、今回も同じにな
らないかと懸念される。


◆あきれる高裁の判断、スティールのブルドック買収

『米投資ファンドのスティール・パートナーズがブルドックソースの買収防衛策の差し止
めを求めた仮処分申請の即時抗告審で、東京高裁は9日、申し立てを却下した東京地裁決定
を支持、スティールの抗告を棄却した。藤村啓裁判長は、スティールを「買収者」と初め
て認定。今後の日本企業買収にも影響しそうだ 』

(解説)
今回の高裁の判断にはあきれる。何を基準に濫用的といっているか良く分らない。今回の
買収が濫用的なら、これまでの買収はほとんどが濫用的といってもいいくらいだ。こんな
ことをやっていると、日本市場はまともな買収はできないということになってしまう。
これは日本市場にとっても大きなダメージとなる。

今回の高裁の判断の結果、スティール銘柄は軒並み下落している。これは、スティールに
とってはかなり厳しい状況だ。少なくともしばらくは終戦処理に奔走することになろう。

◆原子力発電に関する陣営固まる

『日立製作所の古川社長と米GEのジェフ・イメルト最高経営責任者は9日、ニューヨーク
市内で記者会見した。両社が統合した原子力発電事業について、古川社長は「両社の事業が
補完関係にあることが強みだ」と述べ、東芝—米ウエスチングハウス連合や三菱重工業、
仏アレバとの受注競争に勝ち抜く自信を示した。

一方、三菱重工業と欧州原発大手の仏アレバグループは10日、昨年10月に合意した中型原子
炉の共同開発のための合弁会社を設立すると発表した』

(解説)
今回の二つの発表で、世界の原子力陣営は3つになることがはっきりした。東芝陣営(PWR
方式、BWR方式)、日立・GE陣営(BWR)、三菱重工・アレバ陣営(PWR)である。
この中では、東芝がPWR、BWRの2つを作れるのでひときわ強力だ。

ただ、いずれにしても、日本企業が全てのグループで主導できる立場を占めたのは日本経済
にとっては朗報だ。これから、需要が急拡大が予想される原子力発電市場、日本経済に
とっては、大きなプラス効果をもたらすことになろう。

◆自社株で筆頭株主となった企業数過去最高

『自社株の保有数が膨らみ、自らが“筆頭株主”になっている上場企業が、3月末で123社
と過去最多になったことが分かった。株主への利益配分強化などを狙って積極的に自社株
買いに乗り出していることが背景』

(解説)
自社株買いは、配当よりも株主サービスとしては効率的といわれているため増えているが、
実施している企業には潤沢なキャッシュがあるが新たに投資するものがないという企業も
多い。つまり、成長余力が乏しい成熟企業と見れなくもない。

また、投資家にとっては、企業が自己償却してくれればいいのだが、それをせずに保有し
続けている企業は要注意。市場に放出される可能性もあるからだ。市場に売り出されてし
まえば、自社株買の効果はほとんど元の木阿弥となってしまう。

       
           *     *     *

<株式投資のセオリー>

第115回  銘柄選択の基本(17)− 株価パターン(7)

これまで6回にわたって株価パターンについて説明してきた。そこでみてきたように株価
パターンは業績動向と密接に関連している。従って、今後の株価パターンを予測する時
には業績動向がどうなっているかを必ずみておく必要がある。

業績の伸びが大きければ大きいほど株価パターンの波動のテンポは速くなり、しかも上
げ幅も大きくなる傾向がある。逆に、業績が低迷すればするほど株価の波動のテンポは
遅くなり、上げ幅も小さくなる傾向がある。

これは業績がよければそれだけ投資家の注目を引きやすく、人気が集まりやすくなること
を示しており、反対に業績が悪ければ、注目を集めることは少なくなり、人気が付き
にくくなることを示している。

また、株価が上昇過程の時と、ピークを付けた後ではたとえ同じランクの銘柄だとしても
株価の動きに違いが出てくることにも留意する必要がある。従って、既にピークを付け
たかどうか(業績は株価に織り込まれたか)という判断も重要となってくる。

株価の基本パターンはこれまで示したように7つある。しかし、全てこのようなパターン
通り動くわけではない。相場環境などにもよるがパターン通り動かないケースも結構多く
見られる。

その理由は、相場全体の動き(急落等)や突発的な好・悪材料、市場内部要因など他の
要因が撹乱要因として働くからである。撹乱要因が多ければ多いほど、強ければ強い
ほど、株価パターンは崩れることになる。

このように株価パターンは往々にして崩れるという話をすると、それでは株価パターン
をいくら覚えてもあまり参考にはならないのではないかという人もいるが決してそうで
はない。やはり基本となる動きを理解してないと、株価の動きを予想するのは無理である。

実際の判断では、基調の動きとなるとなる株価パターンを理解し、その上で撹乱要因が
どのように株価の動きに影響を与えているかを判断して、株価の動きを推定していく
ことになる。

また、知らぬ間に銘柄ランクが変化しているため予想通り動かないケースもある。
銘柄ランクは一度決まればしばらくは変化しないかというとそうではない。基調となる
業績動向の変化や、全体相場の変化などにともないドンドンは変化していく。パターン
がよ予想通り動かない場合は、株価ランクが変化してないかというチェックも必要だ。

株価のパターンを理解すればするほど、投資の対象としては業績良好銘柄がいかに
適しているかが理解できると思う。業績良好銘柄ほど、短期間にしかも大きく上げて
くれるからである。業績低迷銘柄と比べれば投資効率の違いは歴然と出てくる。

また、業績低迷銘柄を結局切れずに塩付けする愚も理解できると思う。そのような銘柄
ほど、動きは鈍く、上げ幅も小さいことから、資金は長期間寝てしまうことになりかね
ないのである。そうであれば、早いとこ切って、業績好調銘柄に乗り換えた方が成果は
上がるはずである。

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