投資

投資の視点

株式投資は「相場観測力」「銘柄選択力」「売買手法」の3つの能力を、バランスよく身に付けないとうまくいきません。本サイトは、株式投資の基本を勉強しようとする投資家のための支援サイトです。

全て表示する >

投資の視点(6/4)

2007/06/04

☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★★
投資の視点 Vol.111

                              (毎週月曜日発行)
                              2007年6月4日発行
     ホームページ  http://homepage3.nifty.com/goldfile/

★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★
            
  もくじ
<相場見通し>
          ・18000円の大台固め、ジリジリ上昇
  
<今週の参考銘柄>
      
     川崎重工
                
<経済の動き>
     ・危惧される年金の大盤振る舞い
     ・ドバイ首長国の投資会社が、米ナスダックに対抗しOMX買収に名乗り
     ・国際レベルに比べればまだまだ少ない日本企業の配当額
     ・公的年金基金も運用利回りを競う時代
     ・仏でもプジョーシトロエンに劣勢、ゴーン会長のルノー
                       
<株式投資のセオリー>
     第111回 銘柄選択の基本(13)− 株価パターン(3)

      <来週号は都合によりお休みします>
                    
★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★
<相場見通し>

◆18000円の大台固め、ジリジリ上昇

先週の株式相場は、30日水曜日に上海市場が急落したにもかかわらず、下げはわずかに
留まり、週末にかけてはこれまでボックス圏の上限となっていた日経平均17800円を突破、
一時18000円台に乗せるなど強い動きを見せた。売買代金は3兆円に乗せてきており、市
場エネルギーも回復傾向だ。

相場はボックス圏を上に抜けてきたことで、今後は堅調な展開が予想される。世界の市
場の中で出遅れ感の強かった日本市場にもやっと世界の投資家の目が向いてきたという
感じだ。ヘッジファンドも5月末の決算を終わり動きやすくなってきていることもプラス
に働いている。

物色動向も鮮明となってきた。牽引役は引き続き大型株。業種的には海運、鉄鋼、代替
エネルギー関連などの上昇が目立つ。テーマはこれまでとそう大きく変化してないとい
う感じだ。

この中でも、海運株の動きが軽快だ。主要株は軒並み新値を切ってきている。世界的に
船舶需要の逼迫感が強まっており、当面これは解消しないという読みが市場にはあるよ
うだ。おそらく、今期業績も大幅増額修正されてくるだろう。また、決算が好調だった
銘柄の買い直しも目立つ。

しばらくは、物色の流れはこのような銘柄が中心となると見られ、7月以降1/四期の
決算を見て、徐々に今期増額修正期待銘柄への物色が始まると見られる。今期業績見通し
では保守的な見通しを出した所が多かったが、徐々に見直し機運が出てくると見られる。

また、今月15日には会社四季報第3集が発売されることも注目点だ。ただ、今回の四季報
では会社決算発表データをそのまま載せているケースが多いと見られる。その場合は相場
へのインパクトはあまり期待できない。

しかし、あまりに保守的な数字に対してはある程度修正されてくることも予想される。
このような銘柄は個別に買われることになろう。また、数字が修正されなくても「会社側
見通しは保守的」とか「増額修正含み」といった文言でも株価は反応してくる。今回は
四季報のコメントもよく読む必要がある。

当面は18000円の大台を固め、その後ジリジリと上昇する相場展開が予想されるが、上げ幅
はそれほど大きくなるとは考えにくいので、買われる銘柄の範囲はそれほど広くないと見て
いる。物色動向に乗った銘柄選択が重要だ。個別銘柄としては、あまり深い追いは禁物だが
勢いのある海運株には乗りたい所だ。それと引き続き代替エネルギー関連も有望。
           *     *     *

<今週の参考銘柄> 

  7012 川崎重工 490円

    
<経済の動き>

◆危惧される年金の大盤振る舞い

『安倍首相は30日、公的年金保険料の納付記録の不備で生じた約5000万件の該当者不明
の年金記録に関する調査を1年間で終える方針を示した。社会保険庁に納付記録の問い合
わせに応じる電話窓口を設け、週末を含め24時間対応すると表明。不備をもたらした同庁
の責任を追及するため、有識者委員会を新設すると明言した。七月の参院選を意識し、
問題解決への熱意を印象付ける狙いとみられる』

(解説)
自民党はあわただしく野党の反対を押し切り、衆院厚生労働委員会で年金支給漏れの時効
を撤廃する特例法案を可決し、本国会で成立させる動きを見せている。参院選を前に対応
を急いでいる格好だが、危惧されるのは、国による大判振る舞いになってしまわないかと
いう点だ。

記録がないわけだから、国民からの申し出があれば簡単には拒絶しにくい。従って選挙
対策などもあり、申し出通り認める対応が増えるとみられるが、そうなれば国民の間では
「我も我も」という動きになりかねない。ただでさえ、財政は危機的状況の上に、年金の
大盤振る舞いが始まれば、財政問題の深刻化は必至だ。


◆ドバイ首長国の投資会社が、米ナスダックに対抗しOMX買収に名乗り

『アラブ首長国連邦(UAE)のドバイ首長国政府系の投資会社が北欧・バルト諸国で
取引所を運営するOMXに対し、買収提案を検討していることが明らかになった。28日
複数の欧州メディアが伝えた。OMXを巡っては米ナスダックが37億ドル(約4500億円)
で買収することで先週合意しており、対抗提案となる』

(解説)
ドバイは近年、中東の金融センターとして急速に存在感を増してきている。証券取引所も
オイルマネーなどを背景に活況を呈してきていたが、米ナスダックに対抗するほどの力
をつけているとは見られてなかった。その点で今回の動きは驚きだ。

狙いは、世界最先端と言われるOMXのシステム。世界の証券取引所の戦いは、最先端の
技術を競う世界となっている。ドバイ証取の今回の動きは、この競争に割って入った格好
だ。

システム的には10年以上遅れてしまったと言われる東証もぼやぼやしてはいられない。
だが現在提携しようとしている先はこれもシステムで遅れをとっているNY証取。このま
までは、世界の競争からさらに遅れるのではとの懸念が出てくる。


◆国際レベルに比べればまだまだ少ない日本企業の配当額

『日本の上場企業の配当金の総額は前の期から19%増えて4兆9817億円と過去最高となった。
一方、ドイツの主要上場企業28社が06年決算で支払った配当金は約280億ユーロ(約4兆
6000億円)と前の年より3割強増え、過去最高になった』

(解説)
今回の発表は、近年、日本企業は配当は増やしてきているとはいえ、国際レベルから見れ
ばまだまだ少ないことがわかる。日本の上場企業全体(6千社弱)の総額が、ドイツの主要
上場企業28社とほぼ同じだからだ。あと2倍から3倍ぐらい増やしてもおかしくないという
計算がなりたつ。


◆公的年金基金も運用利回りを競う時代

『ノルウェーは石油関連収入で膨らんでいる公的年金基金の運用を多角化する。株式比率
を全体の4割から6割に高めるほか、不動産にも投資する。総額1兆8760億クローネ(約37円)
超と、世界有数の年金基金の運用方針変更は、他の国の公的資金運用や世界の株式相場に
影響を及ぼしそうだ』

(解説)
世界の公的年金基金も運用競争の時代に入っている。他国の基金より利回りが低ければ
運用責任者は責任を追及されかねない時代となってきた。世界の公的年金基金の中で
際立った運用利回りの実績を上げているのはシンガポール。20数年間年利で9%弱の平均
利回りを上げている。

おそらく今後はノルウェーと同じ動きをする国が増えてくると見られる。この点で動きが
鈍いのは日本。証券会社等に丸投げするばかりでなく、少しは運用利回りを高める努力を
したらどうだろうか。


◆仏でもプジョーシトロエンに劣勢、ゴーン会長のルノー

『仏プジョーシトロエングループ(PSA)のストレイフ会長は23日の株主総会で、
08—10年に計41の新車を出す計画を明らかにした。2月時点の目標に比べ6車種多いが、
開発期間の短縮により可能だという 』

(解説)
仏市場では今、プジョーシトロエンが好調だ。今回の大量の新車発売発表ももその勢いを
示すものだ。一方仏市場でPSAと2強となっているルノーは不振となっている。ルノーの
会長は日産と同じくカルロス・ゴーン。

日産、ルノーとも不振ということはゴーン会長の経営力に問題出てきたと言わざるを得ない。
日産復活の立役者であるゴーン氏は、結局は単なるコストカッターにすぎなかったという
評価が最近は定着し始めている。本当にそうであれば、ゴーン会長を更迭しないかぎり、
日産・ルノーは不振から立ち直ることは難しい。

        *     *     *

<株式投資のセオリー>

第111回  銘柄選択の基本(13)− 株価パターン(3)

前回はSランク銘柄について説明した。例として上げた乾汽船(9113)が、さっそく先週後半
から調整を終了、大きく上げ始めている。Sランク銘柄のパターンは30〜45日なので、6月中・
後半が高値形成時となるはずである。上げ幅としてはとりあえず5割高で2000円台乗せが目安
となろう。

ただ、この銘柄は信用取組みがかなり拮抗してきている(売り買いとも厚みを増している)
ので、その動き次第ではさらに上げ幅を拡大する可能性もある。高値形成時の判断では
取組み状況にも注意する必要がある。

今回は上から二つ目のランクのAランクの銘柄について説明したい。Aランク銘柄の条件は
業績好調である。少なくとも2桁以上(できれば最低20%)の増益見通しの条件が備わって
いる必要がある。このような銘柄は45日〜60日の株価パターン(高値から次の高値まで)
で上げて行く。

Aランク銘柄は通常二段上げとなる。一段上げが約5割程度とすると、株価はスタートから
約2倍ぐらいまで上昇することになる。上げ途中に1〜2週間程度押しを交えながら上げ
て行く。

一段上げのあとしばらく調整をはさんで二段上げとなる。稀に、3段上げとなる事もある。
業績の伸びが大きい場合や、業績好調が長期に続く場合、物色動向の流れにうまくのった
場合などである。また、相場のスケールも影響してくる。

例えば太平洋金属(5541)ケース(06年11月〜07年5月)で見ると、06年11月20日の860円
を底に上げ始めているが、始めはジリジリ下値を切り上げ、1月10日の1044円を基点に
第一段上げに突入した。そして2月27日に1768円の高値を付けている(70%上昇、前の
高値から60日後)。

第一段の上げが大きかった分その後やや調整が長引き(約1ケ月)、小高いピークを
4月24日(前の高値から30日後)付けた後、第二段上げとなり、5月14日に2640円の
高値を付けている(66%上昇、前の高値から47日後)。

鉄鋼株人気に乗ったことや、資本金が小振りだっらことが上げ幅をやや大きくした感
があるが、きれいに二段上げを示現している。業績動向からすると(今期も大幅増益
見通し)三段上げがあってもおかしくないが、おそらく鉄鋼株人気次第と見られる。

二段上げに留まった場合は、しばらく高値推移が続いたあと、やがて下降トレンドに
移って行く。この時の株価パターンはしだいに長くなっていくことになる。一般的に、
天井を付けた後の株価ランクはワンランク下がる(稀に2ランク以上下がる場合もある)
と考えておいた方が良い。従ってAランクの銘柄はBランクに降格し、高値のパターン
は60日〜75日と長くなる。

           <来週号は都合によりお休みします>

========================================
当メールマガジンの内容は、あくまで投資判断の情報提供を目的としており、内容を保証
したわけではありません。投資にあたっては、投資家自らの判断でお願いします。
========================================
●ご意見、ご感想等の宛先 jyouhohp@mbn.nifty.com
●配信中止はこちら http://ad.melma.com/s/bye.pl?e=hoshit%40nifty%2Ecom&m=137864
● 発行者Webサイト: http://homepage3.nifty.com/goldfile/
========================================

規約に同意してこのメルマガに登録/解除する

メルマガ情報

創刊日:2005-04-12  
最終発行日:  
発行周期:週間  
Score!: 非表示   

コメント一覧コメントを書く

この記事にコメントを書く

上の画像で表示されている文字を半角英数で入力してください。

※コメントの内容はこのページに公開されます。発行者さんだけが閲覧できるものではありません。 コメントの投稿時は投稿者規約への同意が必要です。

  • コメントはありません。