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投資の視点

株式投資は「相場観測力」「銘柄選択力」「売買手法」の3つの能力を、バランスよく身に付けないとうまくいきません。本サイトは、株式投資の基本を勉強しようとする投資家のための支援サイトです。

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投資の視点(5/21)

2007/05/21


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投資の視点 Vol.109


                              (毎週月曜日発行)
                              2007年5月21日発行
     ホームページ  http://homepage3.nifty.com/goldfile/

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  もくじ
<相場見通し>
          ・月末にかけやや強持合の動きか
  
<今週の参考銘柄>
      
     月島機械
                
<経済の動き>
     ・歯止めのかからない円の下落
     ・外貨準備効率運用の声にも、動く気配をみせぬ財務省
     ・米国取引所の低迷を尻目に、目立つロンドン証券取引所の動き
     ・委任状争奪戦が始まったTBSと楽天の戦い
     ・ソニー・エリクソンの音楽再生機能付き携帯電話快走
                       
<株式投資のセオリー>
     第109回 銘柄選択の基本(11)− 株価パターン(1)
                    
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<相場見通し>

◆月末にかけやや強持合の動きか

先週の日経平均は200円あまりの下落となった。下落幅としてはそれほど大きくないが相場
の閉塞感はかなり強い。その理由は、NY市場の史上最高値を更新する強い動きとは好対照
の動きとなっているからだ。欧州やアジアの新興国市場でも昨年来の高値を更新してるとこ
ろが多い。

それと、小型株市場が昨年来の安値を割ってきているにもかかわらず、一向に下げ止まる気
配が見えないことも影を落としている。その結果小型株を中心に年初来安値更新銘柄は先週
末には東証1部で350に達している。日経平均の動き以上に投資家にとっては地合いはよくな
い印象を与えている。

この最大の理由は、先週も申し上げたが、欧米のファンドが日本株売り、米国株買いを続け
ているからだ。この動きは少なくても上半期は続きそうな気配なので、日本株の冴えない動
きは今後もしばらく続きそうである。

特に小型株は日本株売りではまさにターゲットとされており、今後もジリジリと下値を探る
動きとなりそうだ。まさに小型株にとっては受難の時代だ。割安銘柄もちらほら出てきては
いるが、当面は静観が望ましい。

一方大型株は、高値よりは下げているが比較的値持ちのいい動きとなっている。これは、欧
米のファンドの中には、中長期的なスタンスから、一部の大型株の下値を継続的に拾ってい
る所があるからだ。

さらに、これも先週申し上げたように、今秋以降の日本株の「130/30」という投信組成への
期待もある。日本を代表するような大型株が組み入れられると見られており、恐らく、安く
なった大型株の下値は拾われているものと思われる。

さて、今週で決算発表も終わり、いいに付け悪いに付け材料出尽くし感が出る。気迷い気分
が強まる所だが、5月末は欧米ファンドの決算月でもある。月末にかけてはお化粧買がある
程度期待できそうである。

個別銘柄では、この所好材料が散見される代替エネルギー関連が引き続き注目される。全体
の冴えない動きのなかで、代替エネルギー関連だけは別格の動きが期待されている。全体の
地合いに押されて下げている銘柄もあるが、安い所は拾っておきたいところだ。


           *     *     *

<今週の参考銘柄> 

  6332 月島機械 980円程度

    
<経済の動き>

◆歯止めのかからない円の下落

『円の総合的な価値が一段と低下している。日銀によると実質実効為替レートが4月は96.9と
前月より2.4ポイント低下した。これはプラザ合意があった1985年9月以来の低水準となる。
消費者物価指数(CPI)がマイナスになるなど、日銀による利上げペースが緩やかで低金
利が続くとの観測が定着。国内の投資家などが外貨資産を選好する姿勢が強まっている』

(解説)
円の下落に歯止めがかからないのは、低金利を背景に売られやすい地合が続いているためだ。
これだけ自国通貨が弱くなると、購買力の低下から、通常大騒ぎとなるものだが日本ではそう
いう声はなかなか上がってこない。

その理由は、経団連など経済界のトップクラスは、輸出産業が多いためだ。その結果低金利と
いう異常な金融状況は今後も継続することになる。


◆外貨準備効率運用の声にも、動く気配をみせぬ財務省

『国が保有する9千億ドル超の外貨準備の運用利回りを高めるべきだという議論が浮上してきた。
8日の経済財政諮問会議で塩崎恭久官房長官が「利回りは十分に高いのか」と発言したためで、
積極運用に慎重な財務省は困惑顔だ』

(解説)
塩崎長官の話は、たぶんに中国を意識した所がある。中国はすでに世界一の外貨準備高(3月
末で約143兆円)を誇っているが、この外貨の効率的な運用に動きだしたからである。とりあ
えず約20兆円を米国のファンド会社に運用を委託することを決めた。今後さらに委託額は増え
ると見られている。

これに対して日本は、これまでほとんどが米国財務証券を購入し、じっと持っているのが実
態だ。塩崎長官はこれの見直しを求めたものだが、米国に対する遠慮からか財務省は動く気
配がほとんど見られない。彼らには国民の大事な財産を預かっている意識はないようだ。


◆米国取引所の低迷を尻目に、目立つロンドン証券取引所の動き

『ロンドン証券取引所の上場企業のエクイティファイナンス(新株発行を伴う資金調達)が
2007年3月期に540億ポンド(約13兆円)となり、ニューヨーク証券取引所とナスダックの同
期間の合計を上回った。上場企業数の伸びも著しく、英企業だけでなく、国外の新興企業の
上場が増えている』

(解説)
ロンドン証券取引所の動きが目立っている背景には、ナスダックやNY市場の低迷がある。
米国では、SOX法やコンプライアンスの関係で、上場する企業が減少しているのが大きく
影響している。一方、ロンドンのシテイは金融の自由化が進み、資金調達などがしやすくな
っているのが取引拡大に結びついている。

東証は,あくまでNYSE(NY証券取引所)との提携を目指して動いていいるようだが、
世界の証券取引所の勢力図では、米国勢に代って欧州勢が有力となっている現実を考慮す
る必要が出てきている。


◆委任状争奪戦が始まったTBSと楽天の戦い

『TBSが6月28日に開く定時株主総会に向け、TBSと楽天の委任状争奪戦が水面下で
始まった。両社は買収防衛策導入や役員選任案を巡り真っ向から対立。楽天はすでにT
BS株主に対して委任状勧誘を始めており、TBSも来週(5月21日の週)をめどに勧誘
を始める構えだ』

(解説)
委任状争奪戦のポイントはTBSの大株主の一人であるABCマートがどちらの立場に
つくのかということ。楽天側につくとすれば楽天は1/3は確保できる可能性が高くなり、
重要議題に対する拒
否権発動ができることになる(ただし楽天の提案を通すことはできない)。

ただ、前にもこの欄で触れたが、楽天のTBS買収の意図は依然見えてない。TBSを
連結化し、収益の底上げを図る目的だとしたら、あまりにも情けない。ニュービジネス
のチャンピオンといわれた三木谷社長の名を汚すものといわれてもしょうがない。


◆ソニー・エリクソンの音楽再生機能付き携帯電話快走

『音楽が再生できる携帯電話機市場が拡大している。英ソニー・エリクソンは「ウォー
クマン」ブランドの機種の伸びで、音楽携帯の累計販売が世界で一億台を突破した。
携帯音楽プレーヤーの「iPod」を持つ米アップルは6月にも音楽携帯を投入し、
これを追撃する考えだ』

(解説)
ソニー・エリクソンの音楽再生機能付きの携帯電話は今や欧米では一人勝ち状態だ。
音楽再生機器としては、アップルのipodがこれまで先行していたが、累計販売台数
で見る限り、ipodが1億台に対して1億1千万台とわずかながら抜いてしまった。

アップルやノキアも黙ってみているだけではなく、これを追撃する構えだが、当面は
ソニー・エリクソンの勢いは止まるまい。収益的にもソニーの救世主的存在となってきた。


        *     *     *

<株式投資のセオリー>

第109回  銘柄選択の基本(11)− 株価パターン(1)

個別銘柄を見ていると、株価の動きには一定の周期が見られる。これらを類型化した
のが株価パターンである。株価パターンを頭に入れとくと、銘柄選択上も有力な武器
となる。今後の株価の動きが予想しやすくなるからだ。今後何回かに分けてこの株価
パターンについて説明していきたい。

株価パターンの形成に最も影響を与えるのはやはり業績である。株価は業績によって
動くものだからである。業績の良し悪しで株価パターンは変わってくる。

例えば、好業績の銘柄ほど、人気が湧きやすいので、上げ方も早く上げ幅も大きくなる。
一方、業績の悪い銘柄ほど、人気は離散しているため、動きは鈍く上げ幅も小さい。
この違いが株価パターンの差となって現れてくる。

株価パターンは大きく分けると7つぐらいに分けられる。業績との関係をまとめると
大体以下のように分類できる。

銘柄ランク  業績見通し  株価パターン(次の高値を付けるまでの期間)
 S     収益急増   15日〜45日
 A     大幅増    45日〜60日
 B     小幅増    60日〜75日
 C     横ばい    75日〜90日
 D     小幅減    90日〜120日
 E     大幅減    120日〜150日
 F     急減(赤字) 150日〜

ただこれは、あくまで基本的な関係であって、いつも業績見通しと株価パターンは
このような関係で動くわけではない。相場のスケール(大相場、小相場等)や、
相場水準(大底期、上昇期、天井期等)によっても変わってくる。また、相場環境
に大きな変化が起きれば、パターンが崩れることも間々ある。

さらに、銘柄のランク付けも決して固定的なものではない。変化していくと見てお
いたほうが良い。例えばこれまでランクA銘柄の動きをしていたものでも、一旦天
井をつけてしまうとランクBに降格することが多いといったようにである。

従って、実際の株価への適用では、他の要素も加えて検討していくことになり、実
践ではやや応用力が必要となるが、ただ、基本パターンを覚えておけば、株価予測
でかなり威力を発揮することは間違いない。

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を保証したわけではありません。投資にあたっては、投資家自らの判断でお願いし
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