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投資の視点

株式投資は「相場観測力」「銘柄選択力」「売買手法」の3つの能力を、バランスよく身に付けないとうまくいきません。本サイトは、株式投資の基本を勉強しようとする投資家のための支援サイトです。

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投資の視点(4/2)

2007/04/02


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投資の視点 Vol.104

                              (毎週月曜日発行)
                              2007年4月2日発行
     ホームページ  http://homepage3.nifty.com/goldfile/

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  もくじ
<相場見通し>
          ・4月は押し目買いのタイミング。注目される環境関連
  
<今週の参考銘柄>
      
      新興プランテック
                
<経済の動き>
     ・来年度の電力設備投資27%の高い伸び。恩恵大の電気工事関連会社
     ・上昇続く上海株式市
     ・個人の外貨建て資産初めて40兆円超える
     ・バーナンキ議長のあいまいな態度の真意
     ・国の財政悪化続く

                  
<株式投資のセオリー>
     第104回 銘柄選択の基本(7)ー 同じ銘柄群でも買われる順番を考慮しなが
                     ら選択する 
          
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<相場見通し>

◆4月は押し目買いのタイミング。注目される環境関連

先週は年度末ということで機関投資家が動きづらく、ボリュームもダウンし方向感の乏しい
展開になった。サブプライムローン焦げ付き問題が尾を引き、米国景気に先行き懸念が生じ
ていることも足を引っ張っている。

外国人投資家の動きは、これまでのところ米国勢は売り優勢、欧州勢が買い越しの動きとな
っているようだ。ただ、世界同時株安の動きも沈静化してきたので、今後どのような動きの
変化が出てくるか注目される。3月第3週はそれまでの売り越から買い越しに転じてきてお
り、これが、継続するようだと相場にはかなりプラスに働く。

前々回号から、相場は新日鉄だけでは持たない、という見方を述べ、バトンタッチ銘柄とし
て三菱重工を上げた。この間、新日鉄は3月7日に900円の高値を付けた後、利食い先行とな
る一方、三菱重工は順調に上げ29日には高値786円をつけた。

これまでは、商いをこなせる超大型株の選手交代がうまく機能した格好だ。さて、連日1億株
を超える商いをこなす三菱重工が今後も勢いを保てるかといえば、早晩限界が来るだろう。
利益水準から見てもかなり高い水準まで買い上げられてきている。新鮮味には欠ける鉄鋼株
の復活には追加材料が必要だ。

物色の流れは転機に来ていると見られるが、ここで注目される動きは、環境関連(原子力も
含む)の株価が堅調なことだ。三菱重工や年初来の高値を連日更新している日立なども環境
関連という側面があり、環境をテーマに上げてきたと言えなくもない。

環境関連企業は、世界的な環境への認識の高まりや、石油資源の高騰や枯渇問題などから、
受注が増えており、業績が好調な所が多い。今後、新たな相場のテーマとして物色の核とな
っていく可能性がでて来ている。

因みに、ホームページに掲載している業種別指数に、環境関連の指数を新たに追加したので
参考としていただきたい。この所の同指数の動きを見ると堅調な動きだ。このまま一気に上
昇していくとは考えにくいが、順次水準を上げていく可能性がある。

さて、いよいよ4月相場だ。4月は過去の例からすると月別のパーフォーマンスが、12ヶ月
中、もっとも悪い月だ。言い換えれば、買場としては最もよいということになる。物色動向
の変化に注意を払う必要があるが、下げた押し目はできるだけ拾いたいところだ。


 *     *     *

<今週の参考銘柄> 

  6379 新興プランテック 1320円程度

    
<経済の動き>


◆来年度の電力設備投資27%の高い伸び。恩恵大の電気工事関連会社

『電力10社の07年度の設備投資計画が29日出そろった。13年ぶりに前年を上回った06年度に
続き、総額は前年度比27%増の1兆9847億円と、2年連続で増加。10社合計の統計がある1980
年度以降で最も高い伸びとなった。電力自由化が始まった90年代半ばから各社は経営効率化
を優先し投資を抑えてきたが、景気回復などを背景に拡大傾向が鮮明になった』

(解説)
長らく低迷していた電力会社の設備投資の動きに勢いが出てきた。これで恩恵を受けるのは
電気工事関連会社。もともと電力会社の投資額の規模が大きいので、投資拡大のインパクト
は大きい。今後売上増、収益拡大と動きとなる所が増えてこよう。既に電気工事関連会社の
株価はこれを先取りする形で上げ始めている。


◆上昇続く上海株式市場

『2月末の世界連鎖株安のきっかけとなった中国・上海の株式相場が急騰、29日は代表的な指
数の上海総合株価指数が一時3273まで上昇、初めて3200台に乗った。世界同時株安以降、半
値戻しの水準以下に留まっている東京、ニューヨークなど世界の主要市場と異質な動きが目
立っている』

(解説)
上海総合指数は2月27日に2800割れまで急落し、世界株安の引き金となったが、その後
約一カ月で15%も上昇した。バブル化しているという警戒感がある一方、まさに急騰してい
るといってよい。

この急上昇の背景には、急落はかえって投資のチャンスと考えた個人投資家の動きがあった
ようだ。急落した2月27日以降だけで、240万人が証券会社に新規に口座を開いている。ま
た、政府が株価を支えるという思惑も支えとなっているようだ。


◆個人の外貨建て資産初めて40兆円超える

『個人が外貨建て資産の購入を拡大している。外貨建ての投資信託や預金などを合わせた外
貨資産残高は06年末に初めて40兆円を突破。景気回復と超低金利を背景に、個人が自ら為替
リスクを取って投資する姿勢が鮮明になってきた。

残高は1980年代後半のバブル期に、世界の金融市場に影響を与えた生命保険会社の同残高を
超えており、外為市場では新たな円安要因として存在感を増している』

(解説)
個人の外貨建資産の内訳を見ると、圧倒的に多いのは海外物の投資信託。ほとんどは国内の
金融機関等で販売されているものと見られる。従って、個人が外貨リスクを果敢にとって海
外に投資しているという姿はまだ見えないが、外為市場で一大勢力となってきたのは確か
だ。


◆バーナンキ議長のあいまいな態度の真意

『米連邦準備理事会(FRB)のバーナンキ議長は28日、上下両院合同経済委員会での証言
で「景気・物価両面のリスクが高まった」と述べ、景気の減速と物価の上昇をいずれも警戒
する意向を表明した』

(解説)
バーナンキ議長の発言は、今後の経済動向次第で利下げと利上げのどちらにでも動く姿勢を
示したもの。バーナンキ議長がこのようないあいまいな発言をした背景には、EUとの金利
差の問題があると見られる。

ドルとユーロの金利差は現在1.5%(ドルが高い)で微妙に均衡した状態となっている。この
金利差が縮まればユーロに国際的な投資資金が流れかねない。それを避けるためには、EU
の金融政策に合わせて金利引き上げる自由度も確保しておきたいと思惑があるためと見られ
る。


◆国の財政悪化続く

『財務省は23日、国債や借入金などを合計した「国の借金」が06年末時点で832兆2631億円だ
ったと発表した。前回発表の昨年9月末から4兆3465億円増え、過去最大を更新した。国民一
人当たりに換算した借金は約651万円となり、9月末から約3万円増えた』

(解説)
今話題の夕張市の市民一人当たりの借金は約486万円である。ということは、国の財政は、夕
張市より悪化しているということになる。しかも地方自治体の借金を含めると1000兆円を超
え、さらに年金債務を加えると1500兆円を超えるともいわれている。

これでは、破綻しないほうが不思議なくらいだが、国は破綻しないと信じきっている日本国
民が、国債を購入することなどにより支えている状態だ。しかし、国の財政悪化は今後も続
く。どこかで限界が来るだろう。
 
        *     *     *

<株式投資のセオリー>

第104回  銘柄選択の基本(7)ー 同じ銘柄群でも買われる順番を考慮しながら選択す
                る 

前回まで2回にわたって市場の物色の流れの察知のしかたについて述べてきた。今回は、物色
の流れを察知できた場合、具体的な銘柄選択はどのようにすればよいかについて述べてみた
い。

一つの銘柄群が大きく買われる場合、その銘柄群に含まれている銘柄は、全て一様に上げる
わけではない。早く上げるものもあれば、なかなか人気が回ってこない銘柄ある。上げ幅も
様々で、大きく上げるものもあれば、小幅な上げに留まってしまうものもある。従って選別
が必要である。

ここで頭に入れておきたいのは、同じ銘柄群の中でも買われ方には順番があるということ
だ。まず最初に上げるのは、仕手っぽい小型株である。業績変化率が大きく、動きの軽いシ
コリの少ない銘柄が、ある日突然急騰する。

このような先駆的銘柄は当初は仕手でも介入しているのだろうと見られがちである。しか
し、やがて同じ業種群の中の2番手、3番手銘柄があげることにより、業種群への注目度が高
まり、次第に周辺の銘柄に人気が波及していく。このような順番を辿って銘柄群は上げてい
くことになる。

このようなパターンを昨年末から大きく上げてきた鉄鋼株の例で見てみよう。今回の鉄鋼株
相場でまず最初に大きく上げたのは、業績変化の大きい小型株の日本電工や旭テックであっ
た。その後、太平洋金属や日本金属などが大きくあげ、そして、次第に大型株へも波及し、
中核銘柄の新日鉄などが最後に大きく上げた。まさにパターン通りの上げとなっている。

このような人気化のパターンから銘柄選択のポイントをあげると以下のようになる。
1、先駆銘柄に早めに乗りたい。一番手銘柄は突然上げるので乗るのは難しいかもしれない
が、2番手、3番手銘柄になると、出来高の動きに注意していれば(次第に増加してくる)比
較的乗るのは難しくない。このような銘柄は早くしかも大きく上げることが多いのででうま
みが大きく、その後の回転も効かせ易い。

2、業績の伸びが大きい銘柄ほど早く上げる傾向が強い。さらに言えば、しこりが少なく新
鮮な銘柄ほど上げる条件を揃えている。

3、割安と思われる出遅れ銘柄は避ける。このような銘柄ほど上げるのは遅く、上げ幅も少
ない。時には、買の順番が回ってこないうちに相場が終了することすらある。できるだけ早
く上げ始めている強い銘柄に乗るべきである。既に上げている銘柄は高値に見え、買いにく
い感じがするが、強い銘柄ほど一般的に上げも大きい(ただし、素っ高値買いは当然避け
る)。

4、業種群の中核銘柄は、大型株で足が遅い場合もある。このような銘柄はタイミングはや
や遅れることになるかもしれないが、やがて確実に上げてくることになるので買い銘柄には
必ず入れる。

もし先駆銘柄から銘柄の流れに乗ることができれば、同じ業種間で利食い仕込みを何回がで
きることになり、投資成果は飛躍的に大きくなる。


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