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投資の視点

株式投資は「相場観測力」「銘柄選択力」「売買手法」の3つの能力を、バランスよく身に付けないとうまくいきません。本サイトは、株式投資の基本を勉強しようとする投資家のための支援サイトです。

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投資の視点(3/19)

2007/03/19


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投資の視点 Vol.101

                              (毎週月曜日発行)
                              2007年3月19日発行
     ホームページ  http://homepage3.nifty.com/goldfile/

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  もくじ
<相場見通し>
          ・基本的には静観。ただ、相場には底堅さを示す兆候も。
  
<今週の参考銘柄>
      
      お休み
                
<経済の動き>
     ・円キャリー残高は20兆円と予想外に少ない
     ・米国サブプライムローンの延滞率着実に上昇
     ・納得性がない日興コーディアルの上場維持理由
     ・注目されるサンスターのMBO後の動向
     ・団塊の世代の退職金の運用は保守的

                  
<株式投資のセオリー>
     第101回 銘柄選択の基本(5)ー 物色の流れの察知の仕方 

          
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<相場見通し>

◆基本的には静観。ただ、相場には底堅さを示す兆候も。

先週は週初、戻り歩調の展開となったが、半値戻し(日経平均17430円)を達成できずに反
落、戻りの弱さを印象つけた。ただ、3月5日の16642円を下回らなかったことが救いである。

このような弱い動きとなっている背景には、米国のサブプライムローンの焦げ付き問題が尾
を引いている。最悪の場合は、米国発の世界的金融不安の発生も考えられるからだ。この見
極めにはしばらく時間を要しよう。

ただ、相場の動きにはいくつか注目される兆候も見られる。一つは、出来高、売買代金が依
然高水準を保っていることだ。株価の勢いと出来高、売買代金は切っても切れない関係があ
り、株価が下げる時には基本的にはこれらは減少していくものである。ところが出来高で20
億株台、売買代金で3兆円程度を維持している。市場のエネルギーは衰えてない。

もう一つは、さすがにこれまで牽引していた新日鉄など鉄鋼株は下げたが、これに変わって
三菱重工が9年振りの新値に躍り出てきたことだ。原子力関連の米国での大型受注を材料にし
ているが、大型株の新たな動きとして注目される。

出来高も、急落前までの新日鉄に変わり、三菱重工がトップの座を奪った。さらに同業の川
重も上位に進出してきている。新日鉄には住金という2枚看板があるのと同じように、三菱重
工には川重という2枚看板がある。

いつまでも新日鉄だけでは大型株相場は長続きしないと見ていたが、あにはからんや、うま
い具合に交代役が出てきた格好だ。これらの動きから、今後のシナリオとして、鉄と重工が
リード役を折々交代しながら大型株相場を再度引っ張っていく可能性もでてきた。

ただ、相場は外人売りが続き、まだ波乱が収まったとはいいにくい状況が続いている。ここ
で打診買いを入れることも一法だがややリスクが高い。もう少し相場の動きを見極めてから
出動しても遅くはない。基本的にはしばらく静観をお勧めする。


 *     *     *

<今週の参考銘柄> 

  お休み

    
<経済の動き>


◆円キャリー残高は20兆円と予想外に少ない

『世界的な株安など金融市場のかく乱要因として注目されている「円借り(円キャリー)取
引」の総額が20兆円程度にのぼる可能性があることがわかった。欧米系の複数の金融機関が
推定値をまとめた。これだけの資金が一斉に動けば短期的には市場の変動要因となる。た
だ、6000兆円にのぼる世界の株式時価総額と比べれば、中長期的な影響は限定的との見方も
一部に出ている』

(解説)
今回の株式相場の下げでも懸念されていた円キャリー残高は予想外に少ないということがわ
かった。世界の株式時価総額6000兆円に対して1%以下である。ただ、一時的な動きの中で
一気に動けばそれなりのインパクトは出てくると見ておいたほうがよい。


◆米国サブプライムローンの延滞率着実に上昇

『米抵当銀行協会は13日、昨年10―12月期の米住宅ローン延滞状況調査の結果をまとめた。
融資案件に対する延滞の比率は4.95%となり、前期(昨年7-9月期)の4.67%より上昇した。
信用力の低い人を対象とした高金利型住宅ローン()の延滞率は13.33%で、前期の12.56%
を大幅に上回った。信用力の高い人を対象とした低金利型住宅ローン(プライムローン)の
延滞率は2.57%にとどまっているが、前期の2.44%よりは高くなっている 』

(解説)
今、世界経済の今後の動向を見る上で今一番注目されているのが米国のサブプライムローン
焦げ付き問題。残高水準としては信用力の高い人を対象としたプライムローンの1/10にすぎ
ないが、延滞率がさらに高まり不動産の投売りが増えると、住宅価格の更なる低下をもたら
し、プライムローンの不良化にもつながりかねないからだ。

今の所、サブプライムローンの延滞率は着実に増加傾向を示している。この増加がが止まら
ないと、米経済に対する不安はなかなか払拭できないだろう。


◆納得性がない日興コーディアルの上場維持理由

『東京証券取引所は12日、不正な利益水増しが発覚した日興コーディアルグループの株式上
場を維持すると発表した。記者会見した西室社長は「(不正会計が)組織的、意図的とまで
はいえない」と述べ、不正の影響が重大な場合に上場を認めない東証の上場廃止基準には該
当しないと判断した』

(解説)
日興の上場廃止は、廃止基準の「有価証券に虚偽記載があり、影響が重大」に抵触するかと
いう判断であったが、東証の判断は抵触しないというものだ。しかし、内容的にみれば、こ
れまで上場廃止になったカネボウやライブドアとどこが違うのかという感じだ。東証の説明
には納得性が感じられない。

この問題、当初は東証も上場廃止の方向で動いていた節があり、日経新聞などはそれを前提
に報道していた。それが急転換した所を見ると何かの強力な力が働いたと見えなくもない。
いずれにしろ歯切れの悪い東証の説明だ。


◆注目されるサンスターのMBO後の動向

『サンスターは16日、経営陣と従業員による企業買収(MBO)に向けて実施したTOB
(株式公開買い付け)が成立したと発表した。議決権ベースで52.63%の株式売却の応募があ
り、35.7%の成立条件を大きく上回った。取得費用の総額は約184億円。同社は今夏にも上場
廃止となる見込み。MBO後はスイスに持ち株会社を設立して、各国の本・支社を事業会社
として傘下に収める。金田会長は海外ブランドの買収も検討しており、複数企業の資産査定
に踏み切っていることも明らかにした 』

(解説)
このところMBOといえば経営の失態を隠すために行われる(上場廃止して責任を逃れる)
ケースが続いていたが、今回のサンスターの場合にはそのようなことはないのがどうか注目
される。

もう一つの注目点は、本社をスイスに移すことだ。過去には、北欧の企業などが同じような
動きを盛んに行っていたが、税率が低いスイスに移って経営がうまくいけば、今後は日本で
も同じような動きをする企業が続出することも考えられる。


◆団塊の世代の退職金の運用は保守的

『電通は14日、団塊世代の退職金に関する意識調査をまとめた。退職金の使い道を聞いたと
ころ、退職金の5割を預貯金や資産運用にまわし、2割は住宅ローンの返済にあてている。残
る3割は旅行、住宅改造など消費にまわす。また、8割弱は普通預金や定期預金の形で、一時
的に退職金を金融機関に預けたうえで、使い道を検討するとしている』

(解説)
日本人の資金運用は、超保守的といわれているが、団塊の世代も変わりはないようだ。預貯
金の比率が圧倒的に高く、株式や投資信託、外貨預金といったリスク商品の比率は少ない。
期待された株式市場などへの資金流入も今の所は限定的となりそうだ。
  
        *     *     *

<株式投資のセオリー>

第102回  銘柄選択の基本(5)ー 物色の流れの察知の仕方

このところ相場は、上海株式市場の暴落を機に大幅な下げに見舞われている。現時点ではま
だ、落ち着きを取り戻すころまでいってないが、いずれ戻りを試す場面も出てこよう。

相場が、反転する時は大きなチャンスである。特に下げが大きければ戻りも急となることが
多い。しかし、全ての銘柄が大幅に上げるわけではない。個々の銘柄を見ると戻りに差がで
てくる。また、中には戻るどころか、一段安となってしまう銘柄すらある。

このような反転の場面では、往々にして、保有していた株のナンピン買に走る投資家が多
い。持ち株の損失を何とかカバーしたいという気持ちと、これほど大きく下げたのだから、
戻りも当然大きいだろう(あるいは大きく戻って欲しい)と考えるからである。

しかし、もしナンピン買した銘柄が思うように戻らなければ悲惨である。投資成果を上げる
どころか、損失カバーさえままならないことになる。このような時には、持ち株には固執せ
ず、できるだけ戻り(上げの)の早い銘柄に乗るのが肝心である。それにはやはり、物色テ
ーマが何であるかを早期に見極めることが重要となる。

それでは、物色の流れはどのように察知するのだろうか。新聞などの株式欄を見ていれば大
局的な動きはわかりそうなものだが、漫然と見ていると、銘柄数は5000以上もあり、個々の
動きにまぎれてわかりにくいものである。

逆に誰の目にもわかるようなはっきりとした動きになれば既に8合目まで来ているという見方
もできる。やはり勘所をできるだけ押さえておいて、早めに察知し、初期の段階でその流れ
に乗ることが肝心である。

前回、物色の流れのくくりとしては、「業種」、「規模」、「テーマ」などが上げられると
述べた。そのほか強いて上げれば、「市場」や「銘柄の性格(仕手性等)」というくくりで
とりあげられることもある。

これらの察知の勘所を簡単に述べていくと、まず「業種」別の動きは、東証の発表している
業種別指数が参考になる。ただ、これだと、値嵩株の動きが大きく出る傾向があるので、精
緻に欠けるきらいがある。その点、当ホームページで提供している「業種別指数」はその点
を是正しているので非常に参考になると思う。是非活用されたい。

「規模」別の動きは、東証の規模別指数の動きが参考となる。これも、当ホームページで
は、直近の安値時等を基準にグラフ化して提供しているので参考にしてほしい。

「テーマ」別の動きは、その時々により新たなテーマなどが出てくるため、指数化しにくい
世界だ。従って、日頃から人気化しそうなテーマの銘柄群を整理しておいて、その主要銘柄
をウオッチしていく必要がある。関連銘柄の上昇が1〜2銘柄に留まらず、横に広がり始めた
らその動きに乗るというやり方だ。

「市場」別の動きでは、特に新興市場が集中的に買われることが間々ある。これは、市場別
指数の動きをウオッチしていくことになる。その他にも、出来高ランキングや、上昇率ラン
キングなども銘柄の流れを示す資料そして重要だ。

このように日々相場の動きを見るときには、漫然と個々銘柄の値動きをみるだけではなく、
以上に上げたような指数等をチェックし、関連銘柄の動向にも絶えず注意を払っておくこと
が必要だ。

次回は「業種別指数」をどう銘柄選択に活用するか詳しく述べたい。


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創刊日:2005-04-12  
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