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投資の視点

株式投資は「相場観測力」「銘柄選択力」「売買手法」の3つの能力を、バランスよく身に付けないとうまくいきません。本サイトは、株式投資の基本を勉強しようとする投資家のための支援サイトです。

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投資の視点(3/12)

2007/03/12

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投資の視点 Vol.101

                              (毎週月曜日発行)
                              2007年3月12日発行
     ホームページ  http://homepage3.nifty.com/goldfile/

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  もくじ
<相場見通し>
          ・とりあえず上昇トレンドは終焉
  
<今週の参考銘柄>
      
      お休み
                
<経済の動き>
     ・世界投信への資金流入続く
     ・和製ビッグスリーのインド進出出揃う
     ・SBIはゴールドマンを味方につけカブドットコムを追撃する構え
     ・楽天のTBS買収新たな局面入り
     ・浅野氏では石原氏に勝つのは無理 ー 都知事選

                  
<株式投資のセオリー>
     第101回 銘柄選択の基本(4)ー 物色の流れに乗る 

          
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<相場見通し>

◆とりあえず上昇トレンドは終焉

上海株の急落に端を発したNY株、アジア株、欧州株の連鎖的急落は、いまさらながら世界
の株式市場が同じ投機資金でつながなっていることを示した。このことは、発端は今回はた
またま上海であったが、それがインドでも、ロシアでもその他の市場発でも起こりうること
を示している。   

今回まず初めに大きく反応したのはNY株である。NY市場の大きな下げは高値警戒感がか
なり強くなっていたことが影響した。もともと、米国は景気減速の動きになっていたにもか
かわらず、相場が上げてきた所に少々無理があった。皆高値で疑心暗鬼になっていた所に、
上海市場の急落が伝わり大きく下げたわけである。

NY株のこれまでの上げは、この欄でも前に述べたが需給による所が大きい。昨年後半、新
興国株式市場や商品相場の一時的低迷から米国に回帰した資金に加え、度重なる金利引き上
げに引き寄せられて米国に流れ込んだ投資資金が株式市場を押し上げた。

しかし、その需給関係も昨年末から大きく変化し始めている。海外からの資金流入額が大き
く減少し始めたのである。昨年12月の米国への投資資金の流入額を見ると、それまでの月額
10兆円ベースから一気に2兆円程度まで急減している。

この背景としては、新興国株式市場が堅調な動きをとりもどしたことや、米国の金利引き上
げ打ち止めに対し、ライバルであるユーロ市場ではさらに金利を引き上げる動きとなってい
ることが上げられる。需給関係からすればNY市場の急落は起こるべくして起こったという
感じが強い。 

新値追いの堅調な動きとなっていた日本の株式市場も、世界同時株安の波を受け大きく下げ
た。日経平均は16,642円と高値から1,600円余りの下げとなった。ここで注目すべきはその下
げの深さである。

16,800円割れ(終値ベース)は上昇トレンドの終焉を意味する。上昇過程における押しの直
近安値を下回ったからである(チャートで確認して欲しい)。ここまで下げたとなると、今
後の展開としては次の2つのシナリオが予想される。

1、しばらく調整した後、再度上昇トレンドに復帰する
2、今回の下げを機に下げトレンドに突入する

1のシナリオは相場を取り巻く環境に大きな変化がない場合である。その条件としては本欄2
月5日号で上げた3条件が維持されることが必要だ。すなわち、米国景気の軟着陸、日本企業
の業績拡大継続、堅調な新興国株式市場の動きである。ただその場合でも、今回押しが深か
った分、上げに転じるまでにはそれなりの時間が必要となろう。

2のシナリオとなる場合は、今回の下げは今後の大きな下げの予兆という位置付けとなる。
相場が天井から、下げに転じる場合、ある日突然暴落が生じることは少ない。必ずその前
に、大きな下げという予兆がある。大きく下げた後、一旦戻し、その後次第に弱含みの展開
となり、暴落が起きるというパターンだ。

下降トレンドへの転換は、上記3条件に変調が生じた場合起きると見ている。その点一番気に
なるのは米国景気の動向だ。このところ米国景気は予想外に悪いのではないかと思わせるよ
うな指標が出始めている。

米国景気で一番注目されている点は米国住宅市場の動きだ。住宅市場の低迷で、住宅ローン
が予想以上に焦げ付き始めている兆候が出てきている。これがさらに広がると、金融機関の
破綻や、住宅市場の更なる悪化という負の連鎖も考えられる。もしかしたら、今回の下げ
は、このあたりを見越した動きなのかも知れない。

さらに、今後の日本の株式相場の動きを見る上で注目を怠れないのは、最大の売買シェアー
を占める外国人投資家の動きだ。先週は売り越しに転じている。この動きが継続するとなる
と当然上値は抑えられることになる。

先週、外国人の売りを吸収したのは、国内個人の買だが、いつも高値形成時にはこのような
パターンが見られる。国内個人は、高値から少々下げると、絶好の押し目と考えて出動する
わけだが、それが結果的には高値つかみとなってしまう。今回の場合もそのようなケースと
なる可能性も考えておく必要がある。

いずれにしても、今後の相場に対しては慎重にならざるを得ない。当面は半値戻りの17,428
円を突破できるかが焦点だ。これにもたつくようだと強気には転換できない。また、、上昇
トレンドに復帰するとしても、銘柄の流れは大きく変化すると見ておいたほうがよい。

今週、会社四季報第2集が15日に発売される。第2集では、来期業績がどうなるかが焦点
となる。早めに購入して中味をチェックされたい。相場環境が悪化してるので余り無理はで
きないが、これまで通り妙味株について発日当日メルマガでお知らせしたいと考えているの
で、参考としていただきたい。


 *     *     *

<今週の参考銘柄> 

   お休み 

    
<経済の動き>


◆世界投信への資金流入続く

『米系の調査会社ストラテジックインサイトが各国のデータなどを集計したところ06年の世
界の投信への純流入額は05年にくらべ2割増え、9000億ユーロ(約140兆円)を上回った。
「投信大国」の米国に限らず、アジアや欧州でも大きな伸びを記録し、投信資産の残高も過
去最高を更新している』

(解説)
日本では金融資産の大半は依然預金に滞留しているが、世界を見ると積極的な運用姿勢が目
立つ。預金金利では飽き足らない資金が投信やファンドへ大挙流入してきている。これが世
界各国の株式市場の上昇をもたらしている構図だ。


◆和製ビッグスリーのインド進出出揃う

『日産自動車は仏ルノー、インドのマヒンドラ・アンド・マヒンドラと合弁でインド南東部
の港湾都市であるチェンナイに工場を建設することが決定した。26日にも現地で発表する見
通し。合弁工場は09年中に稼働し、三社合計で小型車を年間40万—50万台生産する計画』

(解説)
日産の進出で、日本の自動車メーカービッグスリーのインド進出が出揃ったことになる。こ
れからは中国に続き、今後の成長性が高いインドでも熾烈な競争が繰り広げられることにな
る。セットメーカーの進出決定により今後は部品メーカーのインド進出も本格化してこよ
う。
   

◆SBIはゴールドマンを味方につけカブドットコムを追撃する構え

『SBIホールディングスは2月28日、近く開設する日本株の私設取引市場(PTS)の準備
会社に、米ゴールドマン・サックスが資本参加すると発表した。SBIが持つ準備会社の発
行済み株式の50%を、10億円で売却する。日本法人のゴールドマン・サックス証券が同市場
での取引に参加することで外国人投資家の利用で流動性が高まると判断した』

(解説)
SBIの狙いは、市場参加者を増やし、先行しているカブドットコム証券の私設市場を追い
上げるというものだ。日本市場で半分市場の売買シェアーを持っている外国人投資家を呼び
込めれば大きいと見られる。SBIとしても株式の半分を売却するということなのでかなり
思い切った手を打った格好だ。


◆楽天のTBS買収新たな局面入り

『TBSと楽天が05年11月末に結んだ事実上の「休戦協定」が2月末に失効した。楽天は保有
TBS株の議決権を自由に行使できる状態になり、TBSは新たな買収防衛策を導入した。
両社の1年3カ月に及ぶ提携協議を経ても相互不信は払拭(ふっしょく)できなかったよう
だ』

(解説)
今後の焦点は楽天は持ち株をどう処分するかということに移ってきた。本来だと買収が失敗
したからには株価は大きく下げてもおかしくないにもかかわらず、TBS株は逆に最近は上
昇している。現在の価格で売っても楽天は利益が十分出る状態だ。従って市場で売却するこ
とも考えられる。

このように上昇しているのは、新たなTBS株の買い手としてABCマートが現れたからだ
(約9%保有)。ABCマートの社長の三木正浩氏は同じ楽天の三木谷社長と同じヒルズ族
で、メイン銀行も同じみずほという共通点がある。楽天の救済に入ったのではという話も出
ているが今の所真意は不明だ。


◆浅野氏では石原氏に勝つのは無理ー都知事選

『4月8日投開票の東京都知事選で6日、前宮城県知事で慶応大教授の浅野氏(59)が立候補
を正式に表明した。五輪招致計画の見直しや情報公開制度の拡充を提案、現職の石原慎太郎
知事(74)への対抗意識を前面に打ち出している。浅野氏の出馬表明で主な立候補予定者
四氏の政策がほぼ出そろった』

(解説)
度重なる醜聞で人気が落ち目の石原現知事に対して、民主党が誰を擁立するか注目された
が、結局前宮城県知事の浅野氏となった。恐らくこれでは石原氏に勝てまい。浅野氏は東京
では知名度があまりに低すぎるからだ。

菅直人氏など有力者が立てば勝つ可能性は高いと見られていたが、どうも民主党はチャンス
を逃してしまったようだ。民主党は、7月の参院選に向け弾みをつけたい所だったが、逆に
閉塞感が強まる可能性が高い。

          *     *     *

<株式投資のセオリー>

第101回  銘柄選択の基本(4)ー 物色の流れに乗る

大幅増益にもかかわらず割安水準に留まっている銘柄を選ぶことができれば、必ずどこかで
人気化し、報われることになる。株式市場では、何百万人もの投資家が常に、鵜の目鷹の目
で銘柄を物色している。上記2条件を備えていれば、いずれ間違いなく注目を集めることに
なる。

しかし、問題はいつ上がるかである。できれば、買ってすぐに上げるような銘柄を選びた
い。そのほうが資金の回転が効き、投資成果は高まるからだ。逆に、買ってもなかなか上げ
ないと、銘柄選択を誤ったかと疑念が生じて、上がる前に売ってしまうこともありえる。売
らないとしても、資金がしばらく寝るのは痛い。

株価が上がるためのきっかけは人気だ。株式投資は、ある意味で人気投票のようなところが
あって、人気が集まったものから順次上げることになる。どんなに他の条件が揃っていて
も、人気が集まらなければ株価はなかなか上昇しないものである。それが物色人気というも
のだ。

物色人気の流れに乗ると、相場のスケール等にもよるが、関連銘柄が幅広く買い上げられる
ことになる。業績好調銘柄はもちろんのこと、業績が少々悪くても一蓮托生で上げることが
多い。従って、先行した銘柄を利食って、順次出遅れ銘柄に乗り換えていけば、回転をきか
せることも可能だ。

しかも物色人気に乗った銘柄の値幅は往々にして大きくなる。人気が過熱して予想外の高値
を示現することもあるからだ。このように物色人気に乗るのことはメリットが大きいので、
銘柄選択時には必須検討項目となる。

それでは、物色人気はどのよう形で相場に出てくるかというと、だいたい規模別、業種別、
テーマ別といった形ででてくる。例えば、最近の例で言うと、昨年末から続いている大型株
人気である。日頃余り動かない鉄鋼株や船舶株が大幅に上げてきた。これは物色人気が大型
株に集中したからである。逆にこの間、新興市場株など中小型株は鳴かず飛ばずの動きが続
いており、好対象の動きとなっている。

テーマ別では、M&A関連、バイオ関連、公共投資関連、資源関連、高配当関連などといっ
たとりあげ方をされる。時流に乗って新たなテーマが設定されることも多い。業種別では市
場で行われている分類が一つの目安だ。これらは、市場でとりあげられた時に備え日頃から
関連銘柄を整理しておくことが必要だ。

次回は、物色銘柄の流れをどう察知するかについて述べたい。


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