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投資の視点

株式投資は「相場観測力」「銘柄選択力」「売買手法」の3つの能力を、バランスよく身に付けないとうまくいきません。本サイトは、株式投資の基本を勉強しようとする投資家のための支援サイトです。

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投資の視点(1/15)

2007/01/15

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投資の視点 Vol.95

                              (毎週月曜日発行)
                              2007年1月15日発行
     ホームページ  http://homepage3.nifty.com/goldfile/

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  もくじ
<相場見通し>
          ・月末にかけて、昨年4月高値挑戦の動きへ
  
<今週の参考銘柄>
      
     フジクラ
                
<経済の動き>
     ・注目集まるスティール・パートナーズの動向
     ・「Wii(ウィー)」効果でゲーム業界活況
     ・日本の経済的地位ジリジリ後退
     ・米軍のイラク増派の狙いはイラン攻撃?
     ・焼け太り進む郵政民営化

                  
<株式投資のセオリー>
     第95回 主幹事証券会社の力量次第で変わる株価の動き

    
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<相場見通し>

◆月末にかけて、昨年4月高値挑戦の動きへ

先週の日経平均は先物主導で値動きの大きな展開となった。年末にかけて上げ大きかったこ
とや、今週に日銀の政策決定会議が開催されるので思惑が入りやすかったことが影響してい
る。

公定歩合の引き上げは、日銀としては何としてもやりたい所だが、例によって政治家の介入
が強く出ており、どうなるかは予断を許さない。ただ、引き上げとなったとしても相場に対
する影響は限定的と考えている。

もともと金利水準が低く、1回の上げで景気に大きな影響が出てくるとは思えず、また、あ
る程度相場は織り込み始めているからだ。引き上げが決まったとしても軽微な調整に留まる
のではないか。

相場はそろそろ3月決算を織り込む時期に来ている。20日以降12月末の決算数字が少し
づつ出てくる。それが、反発のきっかけとなるのではと見ている。ただ気になるのは、例
年、12月決算の数字は企業側が厳しく出してくること。

増額修正を期待していると保守的な数字で肩透かしを食らうこともありそうだが、日柄的に
も反発が期待できる時期。出来高が今年に入って増加してきてることも好材料。大型株主導
で昨年の4月高値挑戦の動きとなろう。

           *     *     *

<今週の参考銘柄> 

  5803 フジクラ 1020円程度
    
<経済の動き>


◆注目集まるスティール・パートナーズの動向

『米国系投資ファンド、スティール・パートナーズが保有銘柄の買い増しに動いている。ス
ティールが11日に関東財務局に提出した大量保有報告書で分かった。サッポロホールディン
グスや日清食品など食品株を中心に保有比率が上昇した』

(解説)
スティールが7%以上株式を保有している会社は下記11社。この中で、一番注目されるのはサ
ッポロビール。明星商品に対して行ったようにTOBを仕掛ける可能性がある。いずれにし
ても、明星食品で大きく儲かり味を占めたスティール。2匹目のどじょうを狙う動きが出て
きてもおかしくない。

アデランス(24.5→24.69)、サッポロホールディングス(18.59→19.28)
ノーリツ(13.97→14.48)江崎グリコ(13.45→14.44)ユシロ化学工業(13.52→13.69)
日本特殊塗料(13.05→13.38)中央倉庫(10.26→11.19)シチズン時計(10.25→10.52)
ブルドックソース(10.14→10.15)日清食品(8.75→9.28)ハウス食品(7.10→7.94)

*カッコ内数字は昨年6月と今月の保有比率の動き


◆「Wii(ウィー)」効果でゲーム業界活況

『経済産業省が12日発表した2006年11月の特定サービス産業動態統計によると、ゲームソフ
トの売上高が前年同月比53.2%と大幅に増加した。任天堂の新型ゲーム機「Wii(ウィ
ー)」向けソフトの出荷などが押し上げた』

(解説)
最近のゲーム業界の動きは任天が好調だ。ソニーのPS3の不振を尻目にひとり勝ちの様相を
呈している。その任天堂の快進撃のおかげで関連業界に活気が戻ってきている。関連ソフト
のほか、電子部品業界なども恩恵を受け始めた。Wiiの好調は今年も続く見通しで、関連
業界の活況はしばらく続きそうである。

一方、それと好対照なのがソニーだ。米国では、今でも売れているのはPS3より、PS2
という皮肉な結果となっている。競合のマイクロソフトのビルゲイツ会長には、ライバルは
任天堂と公言される始末で、過去の栄光はすっかり色あせている。


◆日本の経済的地位ジリジリ後退
 
『内閣府が12日まとめた国民経済計算によると、05年の日本の1人あたり名目国内総
生産(GDP)は経済協力開発機構(OECD)30カ国のなかで14位となり、前年の
11位からさらに後退した。円安が進んだうえ、他国の成長率が日本より高かったため
だ 』 

(解説)
今回の発表は、世界における日本の経済的位置が確実に下がっていることを示している。こ
の傾向にはおそらく歯止めがかかるまい。押し上げる材料が見あたらないからだ。高齢化が
進み活力低下は避けられず、米国のような新しい産業の広がりも見い出せない。危機感を持
った安倍首相は成長路線回帰をしきりに唱え始めているが、今の所抜本策は見あたらない状
況だ。


◆米軍のイラク増派の狙いはイラン攻撃?

『10日のブッシュ米大統領のイラク新政策演説が実はイラン攻撃の可能性を示唆したもので
はないかとの見方が米議会で浮上している。 大統領はイランがイラク国内の武装勢力を支
援していると非難したくだりで、「イランからの支援の流れを遮断する」「武器供給のネッ
トワークを捜し出して破壊する」と断言した。

これが越境攻撃を警告したとの憶測を呼び、演説後の議会公聴会では、民主党から「イラク
駐留米軍はイランとの国境を越えるのか」(バード上院議員)とただす質問が相次いだ』

(解説)
イラク政策に対する批判が強まる中、ブッシュ大統領は突然22千人の増派を発表した。世
論の動きと逆行するこの発表の裏にはどうもイラン攻撃という狙いがあったようだ。さら
に、イギリスの新聞報道では、イスラエルがイランを攻撃(戦術核を使う)する準備を進め
ているとの話を伝えている。

つまり、米軍増派にはイスラエルと協調してイラン攻撃をするとの見方も浮上している。イ
スラエルが一枚噛むと、どんなに反対している議会も黙ってしまうというのがこれまでの例
だ。それを計算した上での米軍増派という見方がなりたつ。


◆焼け太り進む郵政民営化

『日本郵政公社は27日、07年度上期の経営計画を策定し、同期の最終損益が8,527億円の赤字
(06年同期は2,377億円の黒字)に転落すると発表した。年金給付費の会計処理を変更し、約
1兆3000億円の特別損失が発生するため 』

(解説)
今回の会計処理変更の動きには、07年10月の民営化を前に、できるだけ出せる膿は出してし
まおうという狙いがある。そのつけは最後には国民にまわってくるので、国民の立場からす
ればとんでもない話だが、官僚は国民のことなど考えていないのでこんなことが平気でまか
り通ってしまう。

郵政民営化の狙いは不効率な政府組織は整理し、政府をスリム化することにより国民の負担
を減らすことにあったが、これでは、負担を減らすどころか、大幅に増やすことになりかね
ない。そしてその影で果実を確実に受け取っているのが官僚である。どんな改革も最後は自
分たちの既得権を増やすように変えてしまう官僚のしたたかさ(悪知恵)には舌を巻く。


          *     *     *

<株式投資のセオリー>

第95回  主幹事証券会社の力量次第で変わる株価の動き

上場企業には全て幹事証券会社がある。この幹事会社次第で株価の動きは異なってくるとい
うと、怪訝に思う方も多いかもしれない。しかし、現実には幹事会社の力量次第で株価の動
きは違ってくるのである。

幹事会社というと、IPO(新規公開や上場)時にかなり大きな役割を果たすので目に付く
が、そのほかにも公開後はファイナンスのアドバイスや仲介、さらには今後注目されている
M&Aのアドバイザーなどの重要な役割を果たす。

証券会社にとってこれらの業務は大きなフィービジネスとなるので、幹事証券の座は他社に
絶対渡したくないと考えている。特に主幹事会社は幹事会社の中でも主導権を握れ、うまみ
も大きいので特にそういう意識が強い。

そこで、幹事証券会社はいろいろな形で、上場会社にアピールするわけだが、その中で一番
大きなものは売買シェアである。当該上場企業の株式の売買をどれだけ扱ったかが評価の基
準となる。シェアが大きいというのは、それだけ株価の動きや、株主動向把握に関与できる
からだ。

となると必然的に幹事証券会社、なかんずく主幹事証券会社の株価形成への関与が大きくな
る。往々にして、主幹事会社主導で相場が形成されるのはそのためだ。そこで、主幹事証券
の力量が大きい所、例えば野村とか大和といった大手証券が主幹事証券証券を占めている
と、大相場となることが多くなる。資金量は多いし、営業にのせた場合多くの投資家を動員
できるからだ。

特に大手証券が単独幹事(幹事証券が1社のみ)をつとめているようなところはこの傾向が
強い。このような銘柄では、時には株主構成の中に証券会社の名前が載っていることもあ
る。売買が多いため時には自己で保有してることもあるからだ。このような種玉を持ってい
ると、そのうち、自己玉ををさばくために上げ相場を仕掛ける可能性もある。

幹事会社のリストは四季報に載っている。今後は、銘柄を見るときには四季報で幹事会社は
どうなっているのか、株主構成に幹事証券会社は入ってないかどうかを是非確認してもらい
たい。


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