経営

「問題解決」メルマガセミナー!

企業では日々問題が発生しており、利益を圧迫しています。経営トップをはじめ全社員が「問題解決力」を磨くことが大切です。さまざまな問題解決のノウハウを公開します。

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【問題解決メルマガセミナー】無資格者に最終検査をさせる日産の体質!

2017/12/13

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          ◆◆「問題解決」メルマガセミナー◆◆

     ●この記事の知人、同僚、友人への転送は大いに歓迎です。●

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<ご挨拶>

問題解決の事例やノウハウを公開してまいります。どうか末永くお付き合いをいただくよ
うお願いいたします。

            彩愛コンサルピア代表 下山明央

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          「問題解決力コンピテンシーを磨く!(その23)」

        <第364回>「無資格者に最終検査をさせる日産の体質!」

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企業は生き物だ。だから毎日のように問題が発生する。それを迅速に解決して再発防止に結び
付けている企業ばかりではない。
未解決の問題が蓄積し、大きなマグマとなり、やがて爆発する。大きな社会問題にまで発展し、
下手をすると廃業や倒産にまで追い込まれる。
本メルマガでは、問題のジャンルは問わず、多くの問題を取り上げ、解決のノウハウを公開す
る。

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■ビジネスマンの能力を評価するときの一つの指標が「問題解決力」である。会社で仕事をし
 ていればさまざまな問題に遭遇する。それらの問題を上手に解決できなければビジネスマン
 としての存在意義はなくない。ぜひとも問題解決力を身に付けてほしい。■

<今回のメニュー>
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【1】コスト削減のつもりが世間への裏切りに!
【2】無資格者に最後の砦を委ねてはならぬ!
【3】経営陣のマインドイノベーションが出発点!
【4】今日のポイント
【5】編集後記
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かれこれ20年も前だったと記憶しているが、ゴールドラット氏の「ザ・ゴール」と言う本がベ
ストセラーになった。ゴールドラット氏は生産工程の中にはボトルネックが存在し、スムーズ
な生産を妨げていると説いていた。

そして彼は、講演会などで日本企業の品質管理に苦言を呈していた。「Made In Japanの品質は、
もはや世界に誇れるものではなくなった。早く目を覚ましてほしい。多くの企業が四半期単位
の利益を増やすことを優先し、品質の大切さを忘れている」と。

多くの企業が重大な品質問題を起こしているが、日産までが無資格者に数十年にわたって最終
検査をさせていたことが発覚し、天文学的台数のリコールを届け出た。

そこで今回は、「無資格者に最終検査をさせる日産の体質!」と題して解説することにする。



【1】コスト削減のつもりが世間への裏切りに!

中小企業などでは、最終検査を担当する検査員はパート社員が担っているケースが多い。だが、
よく教育訓練された優秀な検査員がほとんどだ。外観検査だけでなく、高度な設備を使った検
査を卒なくこなしている。パートだからと言って侮ってはならない。若いときに大企業で働い
た経験を持ち、しっかりした基礎教育を受けている人が多いのだ。

平成29年10月初旬に日産の大不祥事が報道されるや、日産の株価は大幅に下がった。外国人投
資家が一斉に売りに出たと思われる。

不祥事の内容にびっくりだ。最終検査は有資格者が行うことになっているのに、季節工などに
行わせて書類への押印だけ有資格者の名前になっていたと言うのだ。偽の印鑑は台帳を作成し
て綿密に管理していたと言うから重要書類の偽造だ。国内全ての工場で組織的に行われていた
ことは間違いない。カルロス・ゴーン氏の目が届かないところで、昔の日産のような企業体質
を露呈したのである。



【2】無資格者に最後の砦を委ねてはならぬ!

前述のゴールドラット氏の嘆き節は本当だった。

自動車メーカーだけでなく、多くの製造業ではさまざまな資格制度を設けていて、有資格者に
作業および仕事を委ねている。

例えば電機・電子製品には半田付けの箇所がたくさんあり、半田付けそのものが製品の品質を
左右する。だから半田付け検査員認定者制度があり、必ず有資格者に検査をさせる。

自動検査設備を使って検査をする場合も設備の校正から操作、判定に関して、検査員認定者制
度があり、有資格者に検査をさせる。無資格者に検査をさせれば、誤操作などで間違った判定
になる恐れがあるからだ。

日産は、検査は誰でもできる雑作業と認識しているのではないか。季節工でも誰でもよかった。
人件費が安く抑えられて、現場の管理者はむしろ表彰モノだったきらいがある。



【3】経営陣のマインドイノベーションが出発点!

今回の不祥事で、日産は臨時出費(Failure Cost:仕損費)が約400億円吹っ飛ぶだろう。コスト
削減のつもりが大変な出費になり、更に信用失墜を考えればお金で表せない損失もはかり知れ
ないわけだ。

再発防止対策は、真っ先に動機的原因にメスを入れる必要がある。品質管理部門(検査部門)
の責任者一人の犯罪行為とは思えない。全ての工場で無資格者に最終検査をさせていたと言う
ことは、会社ぐるみと言うことだ。担当役員はもちろん、ひょっとすると社長の指示だった可
能性も否定できないのではないか。

まず、社長をはじめ、経営陣のマインドイノベーション(意識改革)を断行しなければならない。
今の経営陣は雁首揃えて退陣だ。そして新経営陣による全社一斉のマインドイノベーションを
断行することだ。マインドイノベーションの推進には強力なツールが必要になるが、そのツー
ルとしてコンピテンシーを導入することが有効だ。

マインドイノベーションと同時にプロセスイノベーションを推進しなければならない。モノ作
りのプロセス、品質管理のプロセスなどを改革することだ。そうすれば、きっとプロダクトイ
ノベーションが実現できるだろう。つまり日産が生み出す商品(自動車)の改革が実現するとい
うストーリーだ。

時間がない。短期間に実現するためには強力なリーダーの出現が待たれる。稲盛和夫氏のよう
なリーダーを見つけて抜擢することだ。



【4】今日のポイント

(1)コスト削減のつもりが世間への裏切りになってしまったこと。

(2)無資格者に最後の砦を委ねてはならないこと。当たり前のことだが、組織ぐるみで不正
   を行ってはならないこと。

(3)経営陣のマインドイノベーションを断行すること。マインドイノベーションを出発点とし、
   プロセスイノベーションを並行して行い、プロダクトイノベーションに繋げること。



【5】編集後記

世界の潮流は電気自動車に向かっている。国内メーカーは遅れを取っていると言われている中で
日産がもっとも進んでいるように見えた。だが、思わぬところに落とし穴があった。

コスト削減は大事だか、不正を手段にしてコストを下げてはならない。日産は天に向かってツバ
を吐いたから、自分の顔にツバが落ちてきた。自業自得とはこのことだ。




次回は、「あの一言で地獄に落ちた小池百合子氏!」を解説します。



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発行責任者:さいたま市中央区上落合8丁目1−20−304
        彩愛コンサルピア代表 下山明央

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創刊日:2005-02-14  
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