経営

「問題解決」メルマガセミナー!

企業では日々問題が発生しており、利益を圧迫しています。経営トップをはじめ全社員が「問題解決力」を磨くことが大切です。さまざまな問題解決のノウハウを公開します。

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【問題解決メルマガセミナー】不良発生のメカニズムを知る!

2017/05/10

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         ◆◆「問題解決」メルマガセミナー◆◆

   ●この記事の知人、同僚、友人への転送は大いに歓迎です。●

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<ご挨拶>

問題解決の事例やノウハウを公開してまいります。どうか末永くお付き合いをいただくよ
うお願いいたします。

            彩愛コンサルピア代表 下山明央

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        「問題解決力コンピテンシーを磨く!(その9)」

         <第350回>「不良発生のメカニズムを知る!」
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企業は生き物だ。だから毎日のように問題が発生する。それを迅速に解決して再発防止に結
び付けている企業ばかりではない。
未解決の問題が蓄積し、大きなマグマとなり、やがて爆発する。大きな社会問題にまで発展
し、下手をすると廃業や倒産にまで追い込まれる。
本メルマガでは、問題のジャンルは問わず、多くの問題を取り上げ、解決のノウハウを公開
する。

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■ビジネスマンの能力を評価するときの一つの指標が「問題解決力」である。会社で仕事を
 していればさまざまな問題に遭遇する。それらの問題を上手に解決できなければビジネス
 マンとしての存在意義はなくない。ぜひとも問題解決力を身に付けてほしい。■

<今回のメニュー>
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【1】「不良を出すな」と喝を入れてもなくならない!
【2】不良には発生のメカニズムがある!
【3】勘所を押さえて重点的に管理する!
【4】今日のポイント
【5】編集後記

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資材購買部門の入り口に大きな垂れ幕が掲げられていて、「不良品は一品たりとも工場内に
入れるな!」と書いてあった。生産改革のコンサルを依頼された大手企業でのことである。

初日に応接室で会長や社長に挨拶後「外部からの購入品や外注品にかなり不良が多いようで
すね」と水を向けてみた。「分かりますか。どうして分かりましたか」と問いただされた。

「垂れ幕に『不良品は一品たりとも工場に入れるな!』と書いてあったので、これは不良が
多いと直感的に思ったところです」と答えた。案の定、外部からの購入品や外注品に不良が
多かったのだが、当社が納入する最終商品も不良が多く、対策に苦慮されていた。

そこで今回は、「不良発生のメカニズムを知る!」と題して解説することにする。



【1】「不良を出すな」と喝を入れてもなくならない!

外部から納入される部材や外注組み立て品にも不良が多いが、顧客先に納入する商品にも不
良が多い。そのため品質管理部門や技術部門はクレーム処理に追われる。

顧客企業に出張して手直しさせられることも多いが、引き揚げて大掛かりな修理をすること
も多い。後日、「対策書」の提出をしなければならず、社内では何度も対策会議を開催する
が、けんけん、がくがくで対策内容がうまくまとまらないのだ。

製造部門が悪い、いや不良品を合格として出荷した品質管理部門が悪い、いや作業手順書に
不備があったから技術部門が悪いなど、みんな他責化が得意だ。

社長や役員からは「不良を出すな」と檄が飛ぶが一向になくならない。他部門のせいにして
自部門の改革をやろうとしないからだ。

不良には全て不良発生のメカニズムがある。まず、そのメカニズムを知ることが大事だ。



【2】不良には発生のメカニズムがある!

メカニズムには「仕掛け」や「機構」と言う意味である。手品師は「タネも仕掛けもありま
せん」と言うが必ずタネも仕掛けもあるわけだ。不良のメカニズムには大きく分けて5つのジ
ャンルがある。

(1)技術的メカニズム

一例として、「加工の段取り不備」が考えられる。モノ作りにおいては設備を使ったり、治
工具を使うことが多い。設備や治工具をベストコンディションになるように準備をしなけれ
ばならない。

最新式の設備を保有していてもオペレーターが正しく使いこなす技術を身に付けていなけれ
ば設備が持つ高い性能を引き出すことはできなくなってしまうだろう。

(2)設備的メカニズム

加工する設備が十分メンテナンスされていなければベストコンディションは得られない。当
然のことながら不良が発生する恐れがある。「弘法筆を選ばず」と言うが、そうはいかない。
例えニューマシンであってもしっかりメンテナンスを励行し、ベストコンディションを確保
することだ。

金型がベストコンディションでなければ不良が発生する。測定器がベストコンディションで
なければ測定エラーで不良を検知することはできないわけだ。設備は常にベストコンディシ
ョンを維持しなければならないのだ。

(3)手順・方法的メカニズム

職人は手順書などなくとも勘と経験と度胸で作業をし、良品を創り上げる。「盗んで覚えろ」
式の世界がまだ残っている。しかし、今はベテランの職人に頼っている時代ではない。

パートでもアルバイトでも、あるいは外国人技能実習者でも良品を作れるような仕組みを用
意する必要である。具体的には作業手順書を作成し、それに基づいて教育訓練し、合格レベ
ルに達した人にだけ当該作業をさせることだ。

(5)管理的メカニズム

かつては、モノ作りはさまざまな書類(ドキュメント)に基づいて運営管理されていた。作
業指示書(命令書)、作業手順書、チェックシート(品質記録シート)などが考えられる。
変更があれば書類の差し替えが人間の手によって行われていたが、時々ミスが生じたりして
いた。今はPCの画面上に各種ドキュメントが映し出されて、クリックすることで運営管理
されるようになったが、それでも管理ミスは生じている。不良と言うものは管理の網の目を
くぐるのが得意なのだ。

(6)人的メカニズム

せっかくドキュメントが整備されているにもかかわらず、見なかったり無視するオペレータ
ーがいる。決め事不遵守のオペレーターは必ずいると言うことだ。「ミスター不遵守、ミス
不遵守、ミセス不遵守」と思われるオペレーターを特定して個別に指導することだ。

細かい作業、細心の注意を要する作業に不向きなオペレーターもいる。適正を見抜いて配置
することが大事だ。



【3】勘所を押さえて重点的に管理する!

5つの不良発生のメカニズムをご理解頂けたものと思う。現場のリーダー(リーダー補佐含
む)はメカニズムの勘所を押さえて重点的に管理すべきだ。

モノ作りの現場では4Mの変更が行われることが多い。Material(材料・部品)、Machine
(設備・治工具)、Method(手順・方法)、Man(人)の変更だ。「何かを変えたら何かが変
わる」と覚えておいてほしい。特に人が変われば多くの場合敏感に品質に影響する。そう思
って間違いない。

つまり、リーダーやリーダー補佐は勘所を押さえて重点的に管理し、少しでも不良の兆候が
あったならすばやく手を打つことが大事だ。



【4】今日のポイント

(1)社長や担当役員が「不良を出すな」と喝をいれても簡単に不良はなくなるものではな
   いこと。

(2)不良には発生のメカニズムがあることを理解すべきこと。

(3)リーダーやリーダー補佐は不良発生のメカニズムを押さえて重点的に管理すべきこと。



【5】編集後記

「笛吹けど踊らず」と言うことわざがある。社長が不良を出すなと笛を吹いても社員が動か
なければ不良はなくならない。

社員と共に不良発生のメカニズムを知り、正しい原因を掴んだ上で対策を講じることだ。う
わべの対策は効果がない。たとえば「今後、管理を強化する」では対策にならないのである。


次回は、「5Sと識別表示管理の威力!」を解説します。


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発行責任者:さいたま市中央区上落合8丁目1−20−304
        彩愛コンサルピア代表 下山明央

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創刊日:2005-02-14  
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