経営

「問題解決」メルマガセミナー!

企業では日々問題が発生しており、利益を圧迫しています。経営トップをはじめ全社員が「問題解決力」を磨くことが大切です。さまざまな問題解決のノウハウを公開します。

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【問題解決メルマガセミナー】盲導犬を連れた男性のホームからの転落事故を斬る!

2016/11/30


             ◆◆「問題解決」メルマガセミナー◆◆

        ●この記事の知人、同僚、友人への転送は大いに歓迎です。●

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<ご挨拶>

問題解決の事例やノウハウを公開してまいります。どうか末永くお付き合いをいただくよう
お願いいたします。

            彩愛コンサルピア代表 下山明央

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       <第339回>「盲導犬を連れた男性のホームからの転落事故を斬る!」

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企業は生き物だ。だから毎日のように問題が発生する。それを迅速に解決して再発防止に結び付
けている企業ばかりではない。
未解決の問題が蓄積し、大きなマグマとなり、やがて爆発する。大きな社会問題にまで発展し、
下手をすると廃業や倒産にまで追い込まれる。
本メルマガでは、問題のジャンルは問わず、多くの問題を取り上げ、解決のノウハウを公開する。

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■問題の発生原因には、二つある。一つは「直接原因」で二つ目が「動機的原因」である。この
 二つの切り分けを行い、「動機的原因」を追求して再発防止対策を講じれば、同じ問題・類似
 の問題の発生に歯止めがかかり、問題の発生頻度も激減する。「動機的原因」の追求こそが大
 事なのだ。■

<今回のメニュー>【異業種にこそ、ヒント山積!】
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【1】なぜ盲導犬を連れた男性がホームから転落したのか!
【2】視覚障害者の転落事故を撲滅するための方策!
【3】今日のポイント
【4】編集後記

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アラーム音のスイッチを切ってバックしたダンプカーが視覚障害者をひいてしまい、死亡させる
という痛ましい事故は記憶に新しい。視覚障害者の人は音にはかなり敏感と聞く。研ぎ澄まされ
た耳で音を聞き、危険を察知する。にもかかわらずダンプカーのドライバーはアラーム音のスイ
ッチを切っていたと言うのだ。健常者にとってはうるさい騒音に聞こえるからスイッチを切って
いることが多いらしい。

平成28年8月15日(月)、港区青山の東京メトロ銀座線青山一丁目駅で盲導犬を連れて歩いていた
男性がホームから転落し、進行してきた電車と接触した。男性は会社員Sさん(55歳)。病院に搬
送されたが約3時間後に死亡した。

Sさんは右手に盲導犬を従え、ホームの線路側を歩いていて徐々に線路へ接近。右足から転落す
る様子が防犯カメラに映っていた。盲導犬は落ちなかった。当時ホームは混雑していなかったと
言う。

そこで今回は、「盲導犬を連れた男性のホームからの転落事故を斬る!」と言うテーマを採り
上げる。



【1】なぜ盲導犬を連れた男性がホームから転落したのか!

当駅はどこにでもあるようにホームに点字ブロックが設置されている。だが点字ブロックを奪
う形で太い柱が数メートル間隔で設置されているから柱のある部分はより線路の近くを歩かな
ければならない。盲導犬を左手に従えていればSさんは柱にぶつかる可能性があるもののホーム
への転落は防げたはずだ。仮に柱にぶつかって転んで怪我をすることはあっても死には至らな
かったと推察される。

このような事故が発生するたびに「ホームドアの設置」が叫ばれるが、全ての駅への設置まで
には何年かかるか分からない。


【直接原因】

(1)ホームは欄干のない橋

ホームは欄干のない橋の上を歩行するようなもので、足を踏み外し転落する危険に常にさらされ
ている。健常者でも酔客などはこれまで何人もが転落し、死亡する事故が発生しているほどだ。


【動機的原因】

(1)Sさんは線路側を歩いてしまった(マニュアル不遵守)

盲導犬協会のW所長の話では「ホームを歩行する際は視覚障害者がホーム側を歩き、犬は線路側
に」と指導しているそうだ。Sさんのマニュアル不遵守だったと言うことになる。

地下鉄のホームは騒音が反響しやすいため、Sさんが方向感覚を失って、線路側を歩いた可能性も
ある。

(2)駅員も一般客も注意を喚起しない(前提認識の欠如)

盲導犬を連れている人に注意を喚起するのはちょっと気が引ける。「小さな親切、大きな迷惑」
と言うこともある。駅員も一般客も躊躇して注意を喚起しなかった。

<私事で恐縮だが、大宮駅の地下への階段を降りていくとき、白状を使い、手すりにつかまりな
がらゆっくり降りていく人に、「よかったら肩に掴まってください」と申し上げたら「結構で
す」とつれなく断られた経験がある。それ以来、超え掛けは遠慮している。>

(3)サービス介助士のミッション外(前提条件の欠如)

東京メトロでは身体障害者(例えば、車椅子使用者や高齢者)をサポートする「サービス介助士」
の資格取得を推奨しているが、視覚障害者は対象にしてこなかった。サポートを希望する視覚障
害者は自ら駅員に申し出てくれることを期待してのものだろうか。あまりにも消極的過ぎた。

(4)ホームドア設置遅れ(前提条件の欠如)

ホームドアをすべての駅に設置できない事情も鉄道会社にはある。何よりもコストの問題が大き
い。従って視覚障害者の利用頻度の多い駅から順次設置と言うことになろう。それまでの暫定対
策が必要だが、その暫定対策も後れている。



【2】視覚障害者の転落事故を撲滅するための方策!

特に「動機的原因」に掲げた内容に対して再発防止のメスを入れることが大切だ。

(1)線路側を歩かないように注意を喚起する

視覚障害者が改札を通るとき、たとえ盲導犬を連れていても「盲導犬に線路側を歩かせるように
してください。騒音で方向が分かりにくいときは駅員や一般のお客様に電車はどっちから進行し
てくるかを聞いて、お客様はホーム側を歩いてください」と注意を喚起する。

(2)一般客にも呼びかけて「注意喚起運動」を展開する

「目に障害のあるお客様にお知らせします。当駅では白状をご使用の方にも盲導犬をお連れの方
にも転落を防止するため、駅員や一般のお客様がお声がけをする運動を展開しております。どう
かお気軽にお声がけを受け止めて頂き、事故のないように致しましょう」と場内放送などで繰り
返し、注意を喚起する。

(3)サービス介助士の重要なミッションと位置付ける

せっかく「サービス介助士」制度がありながら、視覚障害者は対象に入っていなかったのは片手
落ちと言わざるを得ない。速やかに是正すべきだ。さらには当駅にとどまらず、全ての駅で「サ
ービス介助士」制度の普及に尽力すべきだ。

(4)優先順位をつけてホームドア設置遅を推進する

当駅はホームが狭く、しかも点字ブロックにかぶさるように丸い柱が立っている個所があり、そ
の部分を避けて通らなければならず、健常者でさえも線路に転落する危険性がある。このような
転落の危険性の高いホームは優先してホームドアを設置すべきである。



【3】今日のポイント

(1)場内放送を通じて視覚障害者の方に対し、線路側を歩かないようにアナウンスすること。

(2)駅員はもちろん、一般客にも呼びかけて視覚障害者に対する「注意喚起運動」、「声賭け
   運動」を展開すること。

(3)視覚障害者を「サービス介助士の重要なミッション」と位置付けること。

(4)優先順位をつけてホームドア設置遅を推進すること。



【4】編集後記

盲導犬にも賢い盲導犬もいればそうでない盲導犬もいる。「盲導犬サーブ物語(実話)」ではサーブ
はぶつかってきた乗用車からご主人を守り、自らは足を切断するほどの大怪我を負ったそうだ。危
険を感じてとっさにご主人を側溝側に押し出した。ご主人は転んだが、怪我を免れたそうだ。

今回の盲導犬は賢いとは言えず、盲導犬自身が柱を避けるため、ご主人を線路側に押し出したため、
ご主人は足を踏み外した。視覚障害者は自分の盲導犬の特徴や性格をよく熟知し、活用すべきでは
ないだろうか。



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次回は、「相次ぐ過労自殺、社員満足度最低の電通の企業体質を斬る!」を解説します。


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発行責任者:さいたま市中央区上落合8丁目1−20−304
        彩愛コンサルピア代表 下山明央

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