経営

「問題解決」メルマガセミナー!

企業では日々問題が発生しており、利益を圧迫しています。経営トップをはじめ全社員が「問題解決力」を磨くことが大切です。さまざまな問題解決のノウハウを公開します。

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【問題解決メルマガセミナー】24時間、死ぬまで働いてほしかったワタミに労働組合誕生!

2016/08/31

              ◆◆「問題解決」メルマガセミナー◆◆

         ●この記事の知人、同僚、友人への転送は大いに歓迎です。●

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<ご挨拶>

問題解決の事例やノウハウを公開してまいります。どうか末永くお付き合いをいただ
くようお願いいたします。

            彩愛コンサルピア代表 下山明央

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       <第333回>「24時間、死ぬまで働いてほしかったワタミに労働組合誕生!」

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企業は生き物だ。だから毎日のように問題が発生する。それを迅速に解決して再発防止に結び
付けている企業ばかりではない。
未解決の問題が蓄積し、大きなマグマとなり、やがて爆発する。大きな社会問題にまで発展し、
下手をすると廃業や倒産にまで追い込まれる。
本メルマガでは、問題のジャンルは問わず、多くの問題を取り上げ、解決のノウハウを公開す
る。

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■問題の発生原因には、二つある。一つは「直接原因」で二つ目が「動機的原因」である。こ
 の二つの切り分けを行い、「動機的原因」を追求して再発防止対策を講じれば、同じ問題・
 類似の問題の発生に歯止めがかかり、問題の発生頻度も激減する。「動機的原因」の追求こ
 そが大事なのだ。■

<今回のメニュー>【異業種にこそ、ヒント山積!】
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【1】なぜブラック企業ワタミに労働組合が誕生したのか!
【2】ブラック企業などと言われないための対策!
【3】今日のポイント
【4】編集後記

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「年金を使い込んだ人間はドロボーです。ドロボーは牢屋に入ってもらいます」。「政治とカ
ネの問題と決別しなければ日本はよくなりません」。「私はお金の掛からない政治をやります」
などと声高に叫んでいたから潔癖な人だと都民は思ってしまった。

辞任した都知事のM氏は、常日頃から自己主張していたことと真逆の行動の数々を週刊誌やマス
コミに暴かれ、しかも自信過剰と強気の記者会見で墓穴を掘った。

ワタミ創業者のW氏もテレビやメディアのインタビューで実に立派なことを発信してきた。だが、
「365日24時間、死ぬまで働け」と著書に記していた。実際社員やアルバイトに対してそれに近
いような労働を強いた。自殺者まで出た。真逆の行動と言う点ではM氏と共通している。自身の
佐川急便時代の労働を社員に求めていたきらいがある。

ワタミで遂に労働組合が結成された。グループ正社員約2千人、アルバイト1万5千人の大半が加
入した。流通、繊維業界の労働組合を束ねるUAゼンセンが支援して組合結成の準備を進めてきた
賜物だ。

そこで今回は、「24時間、死ぬまで働いてほしかったワタミに労働組合誕生!」と言うテーマを
採り上げる。



【1】なぜブラック企業ワタミに労働組合が誕生したのか!

平成28年5月16日、労組「ワタミメンバーズアライアンス」が結成され、入社すると労働組合に加
入することになる「ユニオンショップ協定」を労使で結んだ。組合員数は約1万3千人だと言う。

ワタミの経営陣は、口先では「社員は家族だ」と言った経営理念から組合結成には否定的だったが、
長時間労働でしかも残業手当を全額支払わないなど「ブラック企業」と批判されて業績が悪化した。
労働組合を認めざるを得ない状況に追い込まれたのだ。


【直接原因】

(1)「オレの若いときを見習え」は通用しない 

W氏は、若いとき一年間佐川急便で不休不眠で働き、開業資金約300万円を貯めた。自慢話として365
日、24時間、死ぬ気で働いたことが自己PRに使われてきた。「オレの若いときを見習え」と言うの
だろうか。長時間労働、残業代カットなどが恒常的に行われたようだ。不休不眠で働いた話は自己
武勇伝で期間もたったの一年間だ。事業を興すと言う目的があったから耐えられたのだろう。武勇
伝としては立派だが、それを社員に押し付けるのは本末転倒だ。


【動機的原因】

(1)労務管理しっちゃかめっちゃか(前提条件の欠如)

ワタミ創業者のW氏はマスコミに何度となく採り挙げられた。「世界一、ありがとうを集められる会
社になる」、「あなたに起こることはあなたが起こしていることなのです」「人格を高めたいと思う
ならばできない理由、失敗した原因は必ず自分のうちにあると考えたい」などたくさんのW語録を発
信してきた。

ありがとうをたくさん集めるのは第一線で働く社員・アルバイトである。にもかかわらずしっちゃか
めっちゃかな労務管理が行われていた。モチベーションの低下した社員の下では業績が低下するのは
極自然だった。W氏に起こることはW氏が起こしていたのである。人格とは誰の人格なのかはなはだ疑
問だ。社員・アルバイトの心はW氏から離れていくばかりだった。

(2)W氏語録を丸暗記させ、感想文も(強権的マネジメント)

店の営業は深夜に及ぶ。多くの新入社員は終電以降もタクシーを使えないため始発まで店内で待機せ
ざるを得なかった。仕事を終えて深夜帰宅できても同じ日に東京本社で早朝研修があったこともある。
研修では「W氏語録」を集めた理念集を丸暗記させられ、満点を取るまでテストが繰り返された。休
日にはボランティアの名目でW氏の著書を読んで感想文を書かされた。全部勤務時間外にやらなけれ
ばならなかった。強権的マネジメントの何ものでもない。

(3)カリスマ経営者と勘違いしていた(冷静さ欠乏症)

経営理念の一人歩き。そしてW氏は自分自身をカリスマ経営者と勘違いしてしまった。つまり、超人
的能力の持ち主とうぬぼれてしまったのだ。

自殺者が出て、遺族に訴訟を起こされているのに非を認めようともしなかった。だが、おりしも世間
では「ブラック企業」問題がクローズアップしていた。ワタミも当然ブラック企業と非難を浴びるこ
ととなった。

(4)自殺者を採用したことが問題との認識(W氏の人格欠如)

W氏は裁判に出廷してもW氏自身の法的責任を認めなかった。マスコミの取材に対しては「亡くなられ
た本人を採用したことが問題だった」と恐るべき発言をしていた。自殺が労災と認められた以降、ワ
タミの売上は徐々に落ちていった。ブラック企業で飲食しても旨くもないし楽しくもないからだろう。
常日頃から立派なことを言っていた割には、人格レベルが低すぎた。

ブラック企業と世間の非難を浴びたことが引き金となり、組合結成の動きが芽生えていき、支援者も
現れた。



【2】ブラック企業などと言われないための対策!

特に「動機的原因」に掲げた内容に対して再発防止のメスを入れることが大切だ。

(1)あるべき労務管理に移行する

「会社は社員を守る。社員は会社を守る」。これが基本原則ではないか。ワタミに限らず研修と称し
てただ働きを強いている会社は多い。研修は投資と考えるべきだ。当然賃金は支払う。いずれ投資で
身に付けてもらった知識・技術・ノウハウを生かして会社に成果をもたらしてくれるだろう。労務管
理に対する考え方の出発点を間違えないことだ。

(2)強権的マネジメントから脱皮する

「W氏語録」を丸暗記させ、感想文も書かせるなどから、かつてのJR西日本の「日勤教育」を思い出し
た。当時のJR西日本ではミスをした社員に草むしりをさせ、就業規則を丸暗記させ、反省文を書かせ
ることが教育と称していた。

クレドに纏めた小冊子を作成し、社員に常に携行してもらい、必要に応じてクレドを読み、仕事に生
かしてもらえばいいのではないか。丸暗記させる必要はない。

(3)カリスマ経営者などとうぬぼれない

「たかが居酒屋のオヤジ」とは言わないが、うぬぼれが強すぎるのではないか。自信過剰すぎるので
はないのか。冷静に、客観的に自分を見直すべきだ。松下幸之助氏や本田宗一郎氏、稲盛和夫氏並だ
とでも思ったのだろうか。百姓の小せがれから日本統一を果たした豊臣秀吉になったつもりだったと
したら一度精神鑑定を受けたほうがいい。

成り上がりの経営者ほどあくまでも謙虚で冷静で、かつ慎重であってほしい。

(4)人格を疑われるような言動は厳に慎む

「なくなった人を採用したことが問題だった」とは何を意味しているのか。W氏自身と会社には非がな
く、自殺した個人の問題だったと発言した。少なくとも世間の人々は報道を見てW氏の人格を疑った。

自殺訴訟の和解に応じたとき、全てを撤回して謝罪したが、単なるパフォーマンスのように見えた。
真心が備わっていなかったのだ。

W氏も経営者の端くれなら人格を疑われるような言動は厳に慎むことだ。



【3】今日のポイント

(1)本来のあるべき労務管理に移行すること。

(2)強権的マネジメントから脱皮すること。

(3)カリスマ経営者などとうぬぼれないこと。

(4)人格を疑われるような言動は厳に慎むこと。



【4】編集後記

社員(パート・アルバイトを含む)が元気溌剌として働いてくれている会社は世の中にはたくさんある。
共通点は経営者が社員を大切にしていることだ。そして社員の提案を積極的に採り入れて具現化して
いる。何も社員を縛る必要はない。経営者は立派なことを言う前に立派なことをすべきだ。

W氏は、自分だけが雲の上の人間で社員は下々と考えているのではないか。働いていて社員は楽しくも
なければ、嬉しくもない。このような会社に入ってしまった社員こそ不幸と言うほかはない。もっと
慎重に会社を選ぶべきではないかと思う。



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次回は、「後を絶たないJR乗務員の不適切行為の実態!」を解説します。


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        彩愛コンサルピア代表 下山明央

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