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甦れ美しい日本

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甦れ美しい日本 第1691号

2019/04/01

□□■平河総合戦略研究所メルマガ■□□(2019年4月1日 第1691号 )

              
  ☆☆甦れ美しい日本☆☆


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☆☆ 偽 善 と 欺 瞞 を 憎 む 私 た ち は 書 き た い か ら 書 く の で す。☆☆
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☆☆☆日 本 人 の、 日 本 人 に よ る、 日 本 人 の た め の 政 治 を 取 り 戻 せ!☆☆☆
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◎松田学 元衆議院議員  元衆議院議員 松田政策研究所代表 東京大学大学院客員教授 
新元号「令和」のもとで日本は国際社会の外交プラットフォームになる〜分断を超えて〜
元衆議院議員 松田政策研究所代表  松田学
新年度を迎えた4月1日、新元号が「令和」になると発表されました。迎えた平成31年度も、5月1日からは「令和元年度」に…。
元号が変わる今年、日本はちょうど時代が大きく転換する時期に、新しい時代を迎えることになったようです。平成時代が始まった平成元年、米ソ冷戦体制がマルタ会談で事実上終結し、それ以降、30年にわたってグローバリゼーションの時代が続きましたが、いまや世界は、米中分断構造へと逆転換をしつつあります。今後、世界各国は、米国と中国のいずれを選ぶのか、踏み絵を踏まされていくでしょう。
しかし、西側とほとんど経済関係のなかったソ連が相手の米ソ冷戦時代とは異なり、現在の世界経済は巨大なマーケットとサプライチェーンによって、中国との間で緊密な相互依存関係に組み込まれています。その中での分断は世界経済のリスク要因になります。
世界が米国「自由主義」秩序圏と、中国「一帯一路」秩序圏に分断される中で、今後、日本も含め米国を選択する国々には、サプライチェーンの組み替えが求められることになります。しかし、それが短期間に円滑に進むとは限らず、各国の経済は次の秩序に移行する過程に伴う苦しみを味わうことになりかねません。米国は、生産拠点を自国に引き込むことを目論むことになりますから、日本には、これから本格化する日米経済交渉で対米直接投資など、そのタマをどこまで出せるかが問われてくることになるでしょう。
日本経済もこのところ、中国を大きな要因として足元の景気に不安が生じ、不透明感が高まっています。折しも、リーマン以降の金融緩和で世界的にバランスシートが膨れ上がり、いつなんどき、何らかのきっかけでショックが起こらないとも限らない状態。安倍政権はリーマン並みの事態がない限り、10月の消費税率引上げを予定通り実施するとしていますが、ひょっとするとリーマンを上回る事態が起こるという説まで出てきました。
今回の統一地方選の結果が与党にとって思わしくなかった場合、安倍総理は消費増税の三度目の延期を決めて衆参同日選挙に突入するとの見方も浮上しています。前回の増税延期は、2016年の伊勢志摩サミットで安倍総理が、世界経済のリスクが高まっているとの合意に向けて各国首脳を無理やり説き伏せた上で、延期に持ち込んだものでした。この時の世界経済のリスク?は狼少年に終わりましたが、今回はいよいよ本物かもしれません。
但し、経済面では不安があっても、安倍総理には外交面で政権浮揚の大きなタマがあります。それは、元号が変わる今年から来年にかけて、日本が国際社会での外交プラットフォームになることです。欧米の政治は混乱しています。ブレグジットで英国がダウンし、元来は社会主義の国であるフランスはマクロン政権の改革路線で混乱し、ドイツのメルケルは指導力が低下、そして、米国は世界秩序の運営者から撤退して一国主義に…。
その中で強まった日本の外交力が発揮される場が、天皇陛下の御譲位以降、目白押しになります。御譲位、御即位で今年は世界から元首や首脳が来日、4、5、6月と安倍-トランプ会談が開かれる可能性もあります。今年は日本がG20の議長国、それは日本が世界のルール形成を主導する場になるものです。欧州首脳とトランプとの間の分断、そして、日米欧と中国・ロシアとの分断、それら分断を超えた中継点として日本が機能できる場が、日本に設けられる。秋にはラグビーワールドカップ、そして来年は東京五輪…。
最近浮上している安倍4選論は、安倍総理のレームダック化による党内の権力闘争を避けることが目的のようですが、日本の外交力が問われるいま、政権を安定させることには重要な国益上の意味があるのは間違いないでしょう。
外交は時間を区切った方が負けとも言われます。北方領土では、プーチンの任期は2024年まで。日本からの経済援助と引き換えの拉致問題の解決は、北の非核化が前提ですから、それは米朝会談と一体のプロセスになりますが、トランプは再選されれば任期は2025年まで。安倍総理の任期も4選となれば、2024年までになります。憲法改正も、より現実的になるかもしれません。
新元号の「令和」は、万葉集にある「初春の令月にして、気淑く風和ぎ、梅は鏡前の粉を披き、蘭は珮後の香を薫す」、歴史上初めて、中国の古典ではなく日本の国書を典拠とする元号になりました。これだけでも安倍総理が歴史にのこすレガシーかもしれません。
その思いは、「梅のように咲き誇る花を咲かせる日本でありたい。明日への希望に花を大きく咲かせることができる時代を創りたい。」
新元号が公表されたことに当たり、これから華々しく迎える新時代の幕開けが、日本の新しい時代「令和」にふさわしい画期的なスタートとなることを祈るものです。

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◎奥山篤信の映画批評145 フランス映画『メモワール・オブ・ペイン  原題 (La Douleur)』2017
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〜この男こそ私が最も愛し、そして最も欺いた男だ 〜マルグリット・デュラス〜

映画評と言うよりも、仏文を齧ったものとして原作者マルグリット・デュラスの小説にとても惹かれている。とにかく彼女は、インドシナが仏領であった頃に1914年、現在のベトナムのサイゴン(ホーチミン)に生まれた。父親に先立たれた母親は財産を現地の公務員に騙し取られたため、極貧の家庭に育った。それ以上にアヘンに溺れた長兄の家庭内暴力が絶えず、まさに彼女は、フランス人でありながら植民地において悲惨な青年期を経験する。1984年に発表した、インドシナに住んでいた時に知り合った華僑の青年との初めての性愛体験を描いた自伝的小説『愛人』は、ゴンクール賞を受賞し、世界的ベストセラーとなった。1992年には映画化され、原作同様ヨーロッパでヒットした。内容は、かなりショッキングなものであり、日本の<援助交際>と重ね合わせられるような物語である。フランス人女学校に通う彼女はある日、メコン河のボート乗り場で、1人の華僑の青年に話しかけられ、やがて2人は関係を持つようになる。少女は、彼と関係を持つのは、初めは単なる快楽のため、お金稼ぎのためだと割り切り、母親も最初は中国人青年との関係を良くは思わなかったが、娘が中国人青年からの金で家族が貧困をしのげ、フランスへ帰る資金になることがわかり、2人の関係を許した。小説は流れるような文体で個性的だ。
〜「映像(イマージュ)は、手すりにもたれる白人の娘に男が言葉をかけるよりまえ、男が黒塗りのリムジンから降りたときから始まる。男が娘に近づきはじめ、娘のほうで男が怖じ気づいていると気がついていたときから。
 最初の瞬間から、娘はたぶんこんなふうだと知っている、つまり男が自分の言いなりになる、と。・・・・・」〜
まさにこれが自叙伝というから驚いたものだが、実際にこの華僑のお陰で
1932年にフランスに帰国することができ、パリ大学で法律・数学を専攻し、政治学のディプロ厶を取得したのだから、頭脳明晰なる逞しい女性であり、まさにフランス革命の時代から存在する強き女性、まさに、『フランスを目覚めさせた女性たち』ジャン=ルイ・ドブレ , ヴァレリー・ボシュネク共著の一角を占めても良さそうなものだ。何故女性だけに貞節が求められなければならないのか、女性も男性と同様徹底的性的自由もあるべきとそれを実践した女性であり、ヴィシー政権にて働いていたが、同時に共産党でもありレジスタンス(ミッテラン元大統領はその時からの知り合いで生涯の友であった)にユダヤ人の夫と積極的に参加した。夫は逮捕されダハウ収容所に送られ戦後生還する。その夫の健康回復を待って離婚する。
フランス文学を学んだものなら、あのアラン・ロブ=グリエの『新しい小説のために』(Pour un nouveau roman)が20世紀半ばの新しい文学の大きな流れとなったのだが、彼女もこの流れの中にあると言ってもよかろう。本題の映画は原作は読んでいないが、彼女のレジスタンス参加経験その他ホロコーストへのフランス人としても責任があるとの観念から描いたまさに心理小説である。
レジスタンス運動を夫と行っているうちに夫がゲシュタポに逮捕され行方不明となる。その夫を探すため毎日パリのゲシュタポ本部その他情報収拾に駆け巡る。ゲシュタポの手先であるヴィシー傀儡政権が夫を逮捕したがその逮捕の現場の男とも懇ろになりながら夫の行方を探す。
この映画はシュールな映像も加え、自分の中の他人あるいは本質を映し出すために同じ画面に二人が登場させ、または深層心理を映し出すためにそこに幽霊的な存在も加える手法を取り、まさに作家の構想に近づけるよう努力しているのがうかがえる。
人間が愛する人をひたすら思い待っている、探し求めている、それは愛からの当然の行為だろうが、その過程こそが一つの生き甲斐となって、いざ生還した時の感激などは一瞬のうちに失望となりうり、それは劣化し失われてしまう、そんな、かって愛した夫を見て、生理的嫌悪感も感じる不思議で複雑な女性の心の襞を描いている。ナチスに拉致された、妻として夫への<義務としての愛>、探索そして生還、夫を元の通りの健康に戻す努力をした上での<筋を通した離縁>とあくまでも女性として先へ先へと新しい世界を求め続けるマルグリットの姿、まだまだ日本人の男女に関する精神文化とは程遠い世界だが・・彼女の墓はモンパルナス墓地のサルトル・ボーヴァールの墓の近くにある。
(月刊日本4月号より)

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創刊日:2005-02-04  
最終発行日:  
発行周期:週間  
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