政治・経済

甦れ美しい日本

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甦れ美しい日本 第802号

2010/12/31

□□■平河総合戦略研究所メルマガ■□□(2010年12月31日 NO.802号)
 
  ☆☆甦れ美しい日本☆☆

☆☆怒 り を も っ て 自 分 の 目 標 に 向 か っ て い る 人 間 は し つ こ く て 強 い。☆☆
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
☆☆ 偽 善 と 欺 瞞 を 憎 む 私 た ち は 書 き た い か ら 書 く の で す。☆☆
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☆☆☆日 本 人 の、 日 本 人 に よ る、 日 本 人 の た め の 政 治 を 取 り 戻 せ!☆☆☆
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大晦日!本年最後のメルマガ、ご購読ありがとうございました。来年も強烈に過激にそして緻密にメルマガを配信します。
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【Showyou通信 VOL.149】−2010.12. 1−
 ★伝えよう、美しい精神と自然。
  −日本の背骨を取り戻そう−
 【Showyou通信 VOL.155】−2010.12.30 −
 ★伝えよう、美しい精神と自然。
  −日本の背骨を取り戻そう−

1.【showyouビデオレター】
   『この一年を振り返って』
   を新たに追加いたしました。
  http://www.showyou.jp/
    ホームページの新着情報よりご覧下さい。

  ※なお、showyouビデオレターは、皆様から頂いた
  ご意見やご質問も参考にし、ビデオレター配信を
  行っていきたいと存じます。是非、ご意見・ご質問
  をメールにてお寄せ下さい。



2.【showyouビデオレター】
   『ODA調査会より無事帰国しました』
 を新たに追加いたしました。
  http://www.showyou.jp/
  ホームページの新着情報よりご覧下さい。
  ※なお、showyouビデオレターは、皆様から頂いた
  ご意見やご質問も参考にし、ビデオレター配信を
  行っていきたいと存じます。是非、ご意見・ご質問
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☆☆☆☆☆☆☆☆☆お 知 ら せ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
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  西田昌司事務所では、西田昌司の活動を応援して
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☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

< 目次 >
◎西村真悟 「忘れ得ぬ言葉よ、甦れ」

◎武田邦彦 第一章    「教育現場から現代教育を考える」
  第四節     学ぶ子供のための教育とはなにか?【松坂は甲子園で投げる】

◎奥山篤信 DVD映画評「紳士協定 Gentleman's Agreement」1947☆☆

◎仲津真治 映画鑑賞 「ロビン・フッド」
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◎西村真悟 「忘れ得ぬ言葉よ、甦れ」
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 本年があと一日を残すのみとなった今日、「忘れ得ぬ言葉」を書き留めておきたい。
 十日ほど前の今月中旬、九州大学の学生諸君に招かれて話す機会を与えられた。
 九州大学の構内にはいるのは初めてだった。従って、私の九州大学に関するイメージは、大学紛争の時代と変わっていなかった。つまり、アメリカ軍の戦闘機が校舎に突き刺さった左翼の巣窟と化した大学というイメージだった。
 そこで、何を話そうかと考えた。そして、政策論に留まるよりも、国家を成り立たせ存続させるスピリット即ち伝わってきた言葉について若い諸君に話そうと思った。
 我が国現在の惨状から脱却して国家を再興するためには、そのスピリットを甦らせ回復しなければならないと思うからである。
 明日の国家を支える若き学生諸君に、「無国籍でニュートラルで抜け目のない」政策論を「専門家」のように語ってはいけないと思う。
 年齢に関係なく、同じ課題に直面している同時代の実践者として、私の「忘れ得ぬ言葉」を語ろうと思った。
 そして、次の言葉を語った。
「この言葉を切っ掛けとして『英霊』とは如何なる存在かと感じてほしい」と前置きして。

1、「一生の終わりに残るものは、我々が集めたものではなく、我々が与えたものである」
                 ジュエラール・シャンドリー 
 この言葉は、私が尊敬して交流させていただいた佐藤武英という方の墓の前に刻まれている。ジュエラール・シャンドリーという人が如何なる人か知らない。
 しかし、この言葉は心にしみる。
 英霊とは一滴の水も持っていなかったが深く大きなものを今に生きる我々と祖国に与え続けている人々である。
 今に生きる我々は、何も持たなかったが、与え続けている人がいることを忘れてはならない。また、我々も、そのように生きねばならないのだ。

2、「幸いなるかな、炎を点火して燃えるマッチは
   幸いなるかな、隠れた心のうちに燃える炎は
   幸いなるかな、栄光のうちに死ぬことを知った心は
   幸いなるかな、炎を点火して燃えるマッチは」
 この詩を残したのは、ハンナ・セネッシュという若いユダヤ人女性である。彼女の愛と勇気は、戦いの中でこの詩の通り実証された。彼女は、ユダヤ人を救出するために兵士となりパラシュートで降下してナチスの支配するヨーロッパ戦線に赴いた。
 その時、故郷のハンガリーに潜入する前に上官に託したのがこの詩だ。
 ハンナは、ハンガリーに潜入したが、捕縛された。そして激しい拷問を受けたが仲間の名を言わず、一九四四年十一月七日午前十時、目隠しを拒否して銃殺された。二十三歳だった。
 彼女の死後四年後に、イスラエルが建国された。エルサレムのヘルチェルの丘に彼女の墓があるが、何時も新鮮な花が手向けられている。私が訪れた時、若く美しい彼女の写真が墓の横におかれていた。
 彼女の生涯とその「愛と勇気」は「闇に輝く一条の光」として多くのユダヤ人に伝わり、イスラエル建国の力となった。その詩は、今もイスラエルの人々に愛唱されている。
 イスラエルは建国以来、国家が存続するために七度の戦争に勝ち抜かねばならなかったが、それは「栄光のうちに死ぬことを知った心」によって遂行されたのである。
 そこで、このハンナ・セネッシュの死から六ヶ月後に遙か離れた沖縄で亡くなった多くの乙女のことを思おうではないか。
 負傷して動けなくなった兵士を残して逃げることを拒否して戦死した彼女たち、看護婦の責務を全うした高等女学校生徒は、一人一人「炎を点火して燃えるマッチ」であり「栄光のうちに死ぬことを知った心」だったのだ。
 イスラエルがハンナ・セネッシュを誇りに思い讃えるならば、我々も沖縄の数百人のハンナ・セネッシュ、戦場で看護婦となって戦死した高等女学校生徒の乙女達を誇りに思い忘れてはならない。
 沖縄の戦跡に建てられた白梅の塔やひめゆりの塔は、彼女たちの愛と勇気を讃え感謝の誠を捧げるところだ。
 あなた方は、「闇に輝く一条の光」だ、と。

3、「さねさし 相模の小野に 燃ゆる火の 火なかにたちて 問ひし君はも」             弟橘姫
 これは、我が国の心に時空を超えて流れる「愛と献身」を示す最も尊い歌。夫である日本武尊を助けるために入水した弟橘姫の歌。
 日本武尊は、焼津の草原に火を放たれて炎に囲まれたとき、草薙の剣で活路を切り開こうとした。その時、「その炎のなかに立って私を振り返り、「大丈夫か」と案じて下さった貴方よ!」と姫は歌い入水していった。

4、防人の歌二首。
「今日よりは 顧みなくて大君の 醜の御楯と 出で立つ吾は」
「大君の 命かしこみ 磯に触り 海原わたる 父母をおきて」
  吉田 満
「至烈の闘魂 至高の練度 天下に恥じざる最後なり」
 これら、それぞれ唐新羅連合軍との戦いと大東亜戦争。千数百年の時を隔てるといえども、同じ英霊の心と戦いぶりである。我が国に伝わる「祖国への愛と献身」の系譜につながる言葉だ。
 なお、吉田 満の言葉は、著書「戦艦大和の最後」を締めくくったものである。しかし、この言葉は、GHQによって削除されて抹殺され、今刊行されているものは、「彼ら終焉の胸中 果たして如何」と変更されている。
 これが、GHQの実施した検閲の実態だ。つまり、英霊から「栄光のうちに死ぬことを知った心」即ち「天下に恥じざる最後」を奪ったのだ。
 民族の名誉にかけて、マッカーサーとGHQ、断じて許し難い。

5、吉田松陰
「身はたとひ 武蔵の野辺に 朽ちるとも 留めおかまし 大和魂」
 過去現在未来の日本人は、全てこの心をもっている。
 従って、悲しみの極みにおいて、次の言葉が自然に語られた。

6、「人は皆、いつか死にます。めぐみは、濃厚な足跡を残していきました。皆さん めぐみを愛していただいてありがとうございます。」            横田早紀江
 この言葉は、平成十四年九月十七日午後六時頃、自分の娘である横田めぐみさんが、既に亡くなっていると小泉内閣から「死亡宣告」を受けた十五分後になされた母早紀江さんの言葉。
 十三歳で北朝鮮に拉致されためぐみさんは、集めたものは何もなく何も持たなかった、しかし祖国と人々に多くのものを与えていると、母の直感が語った。
 なお、北朝鮮と小泉内閣によるめぐみさんの死亡宣告は嘘であり、めぐみさんは生きている。
 彼女たちの救出を忘れた国家と日本人に未来はない。

 最後に、次の言葉が忘れ得ない。
 共に、硫黄島の戦いのなかで戦没した無名の兵士の言葉である。
留守晴夫著「常に諸子の先頭に在り」(慧文社)により教えられた。

 「軍医殿、泣いておられるのですか」
 これは、硫黄島の動けなくなった重傷者で充満した天然壕のなかで、安楽死の注射を打たれた兵士が最後に軍医に言った言葉である。
 彼は、極限とも言うべき自らの悲惨そして苦痛のなかにおいても、自分に安楽死の処置をしようとする軍医を気遣っているのである。
軍医の涙が、彼の顔に落ちたのだ。

 海軍司令部付士官松本巌は、伝令のため本部壕を目指した。その途次、動けなくなった重傷者が集められた陸軍の中隊壕に入った。多くの兵の手足は無くなり、顎がない兵士もいた。
 そのなかの一人の兵が松本に言った。
 「水があったら飲ましてくれ。もう四日も何も口に入れていない」
 松本が水筒を彼に渡して飲まそうとした。
 その時、壕の入り口付近にいた下士官が松本に言った。
「海軍さん、やめろ、あと二時間もすれば、俺たちは皆火炎放射器で焼き殺されてしまうんだ。
 死にかかった者に飲ます水があったら、
 その水をあんたが飲んで戦ってくれ。
 あんたは手も足もまだついている。やってくれ、我々の仇を取ってくれ。頼みます。」
 松本は中隊壕を出て半時間ほど歩き本部壕にたどり着いた。程なくして、中隊壕の百五十数名が火炎放射器で全滅させられたという報告が本部に届いた。
 
 硫黄島で、このような兵士が戦っていた。そして、続く沖縄でも。共に、アメリカ軍の本土への本格的侵攻をくい止めるためだ。
 それ以前の、サイパン、ペリリューまたアッツ島そして、インパールにおいてもこのような戦いが為されたのだった。
 では、これら勇戦奮闘した兵士とその心は、過ぎ去ったその時にしかないのか。
 そうではない。
「過去は過ぎ去った日付のところにあるのではなく、今に生きる我々のなかにある。我々は過去である。」
 従って、歴史を失うとは、過去を過ぎ去った日付のところに放置して忘れることである、つまり自らを忘れることである。多くの民族は、そのようにして滅んだ。
 だが、我々日本人は、断じてその轍を踏んではならない。
 我々自身が再生するために、民族のなかに受け継がれてきた「闇に輝く一条の光」を甦らせよう。
 我が国の無量の英霊よ、我らのなかに甦り我らに力を与えたまえ。

 私に話す機会を与えてくれた九州大学のすばらしい学生諸君に感謝して、貴君らの新年のご活躍を祈ります。 
(前衆議院議員)
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◎武田邦彦 第一章    「教育現場から現代教育を考える」
  第四節     学ぶ子供のための教育とはなにか?【松坂は甲子園で投げる】
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 プロ野球に進み、後にアメリカ大リーグにいった松坂大輔は高校時代に150キロの速球を投げた.この松坂に「高校生の合格レベルである120キロの球を投げろ」と言ったら、松坂という投手はその才能を活かすことができただろうか?

 一方、身長が150センチあまりの小柄で筋力が弱い女子高校生に120キロの硬球を投げないと合格しないとしたら、その女子高校生は張り切って野球をすることができるだろうか?
 両方とも「否」である。

 こんなことは誰でも分かるし、また反対する.松坂は150キロの球を投げられるのだから、甲子園で活躍すればよいし、70キロしか投げられない小柄な女子高校生はそれでよいとみんなが思う.

 そして、だから松坂は偉いけれど、小柄な女子高校生はくだらないとも誰も思わない。球を早く投げられる人間と投げられない人間がいるという「事実」を認めるだけだ。
 でも、「勉強」になると、なぜこのことが分からないのだろうか?と私に言われたのはノーベル物理学賞を受賞された江崎玲於奈先生だった。

 生まれつき数学の才能があり、簡単に微分方程式を解ける人と、数に弱く分数の計算もかなりの訓練がいる人とを、おなじ「合格基準」で採点する今の方法がいかにおかしなことか、すぐ分かることである.
 では、どうすれば良いのだろうか?

 一つには、日本人として最低限、知っておかなければならないこと、行動ができることだけを「共通した基準」で教える.たとえば、「読み書きそろばん」と「道徳」だけは全員におなじ合格点を出す.
 駅の表示を読め、メモを書き、おつりの計算ができるという範囲なら、日常生活で必要だし、日本人ぐらいの頭脳構造なら誰でもできる。

 それもできない人は、「特定の学校で別の教育をする」ということで、なにかの障害で一生、1人で生活ができないということなので、社会で世話をするしかない。でも、このような特殊な状態を、一般の基準にしてはいけない。
 その上で、松坂は投球を、数学が得意な生徒は数学を鍛える.特になにも得意分野がない人には、その人なりの勉強をさせる.よく「人間は誰にも良いところがある」と言うけれど、「良いところがない」人も多い.でも、人間は存在するだけで価値があるので、「良いところが無ければ生きている価値がない」と言うこともないし、「良いところを探さなければならない」と思ってノイローゼになる必要もない.

 自然体で良いのであるし、特に日本人は遺伝子が優れているので、どの人も「全体を把握する力」と「まじめに人生を生きる性質」を持っているので、「日本の教育」では「無理矢理、教育する」という必要はなく、「日本人の持っている優れた特徴を引き出す」ということに主眼をおいても大丈夫だと私は思っている.
 教育には「国家のための教育」と「個人のための教育」があるが、もし日本人の素質が悪く、個人のための教育をすると、その総和としての国民全体の力が国家のためにならないのであれば、「強制的な教育」が必要だが、日本の場合、あまりにも日本人の素質が優れているので、「個人のための教育」をした方が、日本人の総和はより高まると考えられる.
 
筆者はある時にアメリカの大会社の副社長と一日、研究会をして、その次の日にゴルフをしたのだが、その両日にわたり、副社長は「私は世界中に大きな工場を持っているのだが、日本人が担当している工場はまったく手がかからない。日本人は9割が経営者で、他の国は1割が経営者だ」と繰り返しておられた。
 筆者もまったくおなじ経験をしている。極端に言えば、日本の「おばさん」は全て「国の母」で自分の子供と他人をあまり区別しない。あるコンビニで私が「一日分の野菜」というのを買ったらレジのおばさんが「ジュースばかり飲まないで、野菜も食べてくださいね」と言ってくれた。もちろん、そのおばさんとはその時が初対面だ。

こんなことは広い世界でも日本しかないし、奇跡でもある。しかし、同時に現実でもあるので、日本人には日本人の特性にあった教育こそが必要である.
(中部大学教授 工学博士)
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◎奥山篤信 DVD映画評「紳士協定 Gentleman's Agreement」1947☆☆
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第20回(1947年)アカデミー作品賞、アカデミー監督賞(エリア・カザン)、アカデミー助演女優賞(セレステ・ホルム)を受賞した作品である。エリア・カザンと言えば「エデンの東」他数々の名画を残したユダヤ系ギリシャ生まれのハリウッドの巨匠であるが、例の赤狩りでハリウッドの共産主義者が暴かれた際、自身が告発され司法取引により仲間を売ったということで烙印を押された監督でもある。そんな彼の背景を考えると、やはりこの映画は世間的には名作としても僕には偽善と欺瞞の臭いがプンプンするのである。

ある世間的に売れたジャーナリスト(グレゴリー・ペック)は雑誌社より反ユダヤ主義について執筆するように依頼を受け引き受ける。そして自分がユダヤ人となり済まして、世間の反応を見て論文を書くことになる。結果猛烈でいて陰湿な差別が突然自分や子供に降りかかる。恋人(ドロシー・マクガイア)ともこのなりすましに派生する問題で種々葛藤がある。映画はこの主人公の闘いを、勇気ある行動と讃歌しながら、如何にもアメリカ的「自由と平等」の理想としての流れで、恋人との復縁を花に大団円を迎える。

アメリカはまさに多民族による人工国家、したがって見かけの形式的なルールにより人種差別などを禁じている。しかしこれはあくまでもルールであって人間の心を支配することはできない。恋人が主人公に投げかける言葉、〜世の中病人や不幸な人が沢山いる、そしてそういう境遇に生まれなかったことは自分としては良かったと思う。それは自分がユダヤ人ではなく、キリスト教徒であって良かったと同じことではないか!〜これこそがアメリカの見かけ人種差別撤廃の欺瞞であり偽善そのものを物語っているのである。

そもそも成り済ましでユダヤ人を装う手法こそが、僕にいわすれば卑劣な行為であり、アメリカ社会の「おとり捜査」「司法取引で仲間を売る」などと同一線上の何一つ美学のない世界であり、まさにユダヤ的世界そのものであると推測される。

いまやアメリカはこの頃の弱者階級であったユダヤがアメリカの支配階級に成り上がり、逆差別を行っているのだから、ユダヤの恐るべき物質主義唯物主義の権化たるアメリカニズムは、今度はイスラム世界を差別により蹂躙しているのであることに気がつかなければならない。
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◎仲津真治 映画鑑賞 「ロビン・フッド」
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この年末・年始に上映されている映画で「ロビン・フッド」(原題:Robin Hood, 2010 アメリカ・ユニーバーサル制作)を鑑賞する機会がありましたので、この機会に、その印象などを含め、「歴史と物語のハイブリッド:映画{ロビン・フッド}」と題して記します。御参考になれば幸いです。 

なお、文中間違いなどがあれば御寛容賜りますとともに、その旨、ご指摘下されば幸いです。

みんなが知っている「ロビン・フッド」とは何者?

この映画を見た関心の第一は、この点です。 監督のリドリー・スコットは2003年(平成15年)に、英国のナイトの称号を与えられたイギリスの映画人で、アメリカにも留学していますが、自国のロビン・フッドについては架空切が多い中、実在説を採り、この映画のお話の焦点を12世紀初めのイングランドのジョン王の頃に当てて、いろんな史実をそれらしく取り込みながら、一つの物語に仕上げています。

もともと、物語として人気のあるロビン・フッドは、11世紀から14世紀にかけてのイングランドの各地に伝わる義賊の諸伝説を指し、これがそうだと特定されるより、諸々の人物像を集大成して、「ロビン・フッド」と言う物語にしていると見て良いと言われます。かくて伝説がほとんどを占めていますから、これだと言うストーリーを創作して、いろんなお話を入れ込むことが出来る良さがあるようですね。

古いところでは、1066年に始まったノルマン・コンクェストによる支配者のノルマン人への抵抗者に、そのモデルの一つを見いだせるとも言います。


この映画が描く物語の時代性:ジョン王とその先代の頃

主人公にラッセル・クロー、ロビンと恋仲になるノッティンガムの領主夫人マリアンにケイト・ブランシェットを配するなどにより、スコット監督が描くところでは、ノルマン・コンクェストなどより後年の悪名高きジョン王の頃の話が、しばしばロビン・フッドの物語に出て来るので、やはり、そこに関心を注ぎ、物語を構成したと申します。

かくて、その条件の第一は、ロビン・フッドが十字軍に参加して
いたと言うお話を取り入れることですね。

もう一つは、ジョン王が署名したマグナ・カルタ(大憲章)(1215年ラテン語で Magna Carta,英語で Great Charter 日本は鎌倉幕府の初めの頃)の成立にロビン・フッドが関わっていると言うお話に関連づける事です。

更に、ロビン・フッドの出自に、権利や自由に関わる思想をからめるお話を持ってきて、物語のスケールを大きくしている事です。このことを含め、新しい要素や捉え方を入れて、娯楽映画に止めない、時代性や主張性を打ち出しているのが、この作品の特徴でしょう。

物語の場所としては、ロンドン、ドーバー海峡に面したイングランド南部、フランス北部など各所が登場しますが、焦点の地は、やはりノッティンガムで、ロビン・フッドの伝説が残るシャーウッドの森が近郊に在り、ロビンの弓を引く像が在る、イングランド中央部の町です。
映画ではセットが組まれたようで、中世の田舎集落の感じがそれらしく出ていました。ちなみに、現代のノッティンガムは相当大きい地方中核都市という風情ですね。 


十字軍とロビン・フッド

ジョン王の先代は、獅子心王とも呼ばれる、実兄のリチャード一世でしたが、1190年からの第三次十字軍に参加します。それは大遠征軍で、神聖ローマ皇帝フリードリッヒ一世やフランス王フィリップ二世の軍勢も加わっていました。 この遠征で、リチャード一世はそれなりの貢献をしますが、映画ではイスラム軍の名将サラディンとの戦闘で、十字軍の陣営に恥ずべき蛮行があった事を、ロビンからリチャード一世自身に語らせるシーンが出て来ます。

ロビン・フッドが実在なのかどうか、また、十字軍の一員であったのかどうかは良く分からないのですが、そのロビンとリチャード一世との間で、こうした遣り取りの場面が用意される事に、この作品の現代性を感じることが出来るように思います。イスラム教との関係に腐心するキリスト教陣営が在って、その影響が映画制作にも及んでいると言うことではないでしょうか。

確か、ブッシュ前大統領が、その任に在るとき、対イラク戦争に当たって、うっかり十字軍と言って口を滑らせ、イスラム諸国の反発を買ったことが在りますから、この作品には、スコット監督の良く考えた、映画によるメッセージが入っているように思えます。

さて、このリチャード一世は遠征を終え、帰国の途についた際、フランス側の一領主とのトラブルをこの折りを活かして解決せんと、その城を攻めますが、その最中に負傷し、これがもとで落命します。1199年のことで、この辺りは概ね史実に沿っています。十字軍も大変複雑多岐に亘る経過を辿っていて、いろんな事が起きているのですね。

この後、映画では、故リチャード一世の王冠を祖国に戻す使命を、いろいろの事が重なって、ロビンが引き受ける展開となり、それを果たして、詰まるところ、リチャード一世の弟のジョンが即位する場面が出て来ますが、こうした辺りは、この作品が導入した物語で
あると思われます。


マグナ・カルタとロビン・フッド

ジョン王は、重税・強権路線で知られますが、映画では間もなく、その本性が出て来ます。実際の経過はかなり複雑で、王位とともに承継したイングランド本島とヨーロッパ大陸側の所領のうち、大陸側の土地をほとんどフランス王に没収されてしまい、失地王と呼ばれるに至ります。その回復を図りますが失敗、更に力に訴えようとしますが、度々戦費の
調達で重税を課し、それを強行させたため、諸侯や臣民の激しい反発を招きます。怨嗟の声が全国に満ち、遂にジョン王の廃位を求めます。

窮地に陥ったジョン王は、王自らの権限を制限する文書に承諾を与えることで、王位を失うことを回避します。それは1215年の事で、ジョン王在位17年目の年に制定されたのです。この文書がマグナ・カルタ(大憲章)と呼ばれ、王と言えどもコモン・ローの下に在り、
王の権限・権力は法律と契約で抑制し、その行使は適性手続きに依らなければならない事などを定めた画期的なもので、法の支配、自由主義、保守主義の淵源となりました。今日も英国憲法(成文憲法で一法典にまとまったものは在りません。)の大事な構成法典の一つと
されています。英国の歴史の深みを感じさせます。

この作品では、ロビン・フッドが五歳の年に失った父が、実は石工で、偉大な思想家であったと言うストーリーを採用しています。ここにスコット監督が独創的に描かんとしたロビン・フッド像の大切なところが出ているように思います。こうした石工の技量と信用を保持し、その職業的使命を果たさせようとする結社が結成されていて、それが今日のフリーメイソンの元になったと言われていますから、スコット監督は実に興味深い設定を置いたと思われます。英雄ロビン・フッドの血筋にフリーメイソンの原石のようなものを見いだそうと言う訳ですから・・・。

映画では、ジョン王が諸侯・ロビンや民衆に囲まれながら、象徴的な遣り取りをするシーンが出て来ますが、そこで、ロビンに、その父の「自由と権利の大切さを訴える高邁な思想」を語らせるのです。そして、ジョン王の納得を得て、国を分裂と内乱の危機から救い、
そのまとまりを回復させます。将に、ロビン・フッドの面目躍如で、映画の大事な見せ場の一つでしょう。 もとより、ロビン・フッドが実際に居て、こうした役割を果たしたと言う事は確認されていません。ここは創作の物語なのです。


映画が描くジョン王の行動

ジョン王は1215年、マグナ・カルタに勅許を与えます。そして、それは本当に紆余曲折を経て、現代でも意義を有する偉大な歴史的文書となります。それは英国のみならず、そこから独立したアメリカの建国の理念の理論的支柱の一つともなり、日本国憲法にもそれを引く条文があるとされています。
しかし、映画では、ジョン王は「これは私の意思ではない。私の意思は神に由来するものだ。」と言って、ぎりぎりのところで、署名を拒絶する行動に出ます。 人々は約束が違うと強く抗議します。こうした署名拒否は史実と異なるので、かかる描き方に私は疑問を感じますが、その後、ジョン王が現実に取った言動に合致するものではあります。

と言うのも、ジョン王はマグナカルタに署名したのに、後刻、これを否定するようになり、それが詰まるところ、大きな内乱へと発展するからです。そして、王はその戦乱の中で没します。1216年の事です。

最大のアクションシーン

この映画の出演者が英、米、豪、加、仏、伊、スェーデンなどアングロサクソンを中心に広範な各国に亘る中で、この映画が用意する最大のアクションシーンがあります。それは、ドーバー海峡に面したイングランドの沿岸で展開される英仏軍の激突でしょう。

映画が用意したシナリオでは、ジョン王の恣意的な悪政に抗議したイングランド内の広範な反旗を利用し、その分裂と混乱の中に、フランスのフィリップ王が大軍を率いて上陸、一気にイングランドを征服しようと言うのが始まりですが、前述の如く、ロビンの活躍で
イングランド側のまとまりが回復し、フランス側に一致結束して当たることとなり、その一大決戦が南英の崖海岸で展開されると言う事になります。まるで、ノルマンジー上陸作戦の逆のパターンが中世の英仏海峡のイングランド側で繰り広げられるわけで、相当迫力ある場面となっていますが、史実では、イングランドの諸侯の中に、ジョン王憎しとフランス側と共同した動きが相当あったと言われますし、また、フランス軍の上陸と攻勢は一年以上続いていますから、映画のような比較的短時間の決戦となったのではありません。

ここらが、娯楽映画として盛り上げるためのフィクションの導入、つまり見せ場づくりと思われます。

歴史を反芻し、ストーリーにやや難があると思いつつも、それなりに楽しめる作品を味わった感があります。
(いばらき大使   E-mail address  nakatsu1896@nifty.com)
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  • 名無しさん2010/12/31

    九州大学が西村議員を招聘した事が大きな進歩と思います。

    ついでに九州帝国大学は京城帝国大学に対しての最大の応援大学で有りました。

    国宝級の絵画・資料もソウル大学か、韓国資産として残されています。

  • 名無しさん2010/12/31

    西村先生

    2010年最終日に“忘れぬ言葉”本当に有難うございました。

  • 名無しさん2010/12/31

    慎吾先生感動的お話ありがとうございます。必ずや若者の心に響くことでしょう。

  • 名無しさん2010/12/31

    西村先生には早く国政に復帰して国家のため頑張って頂きたい。これだけの人物がいようか、民主の子供政治やに比べたら。

    以上