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YOGYA滞在記-SENYUM-

インドネシアが好きな方にこの国の本当の雰囲気を感じてもらえるよう、ジョグジャ、ジャカルタ滞在5年の私が1日本人としての視点を交え、ニュースなどでは伝わってこないインドネシアの魅力について綴っています

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ABADI227話「マレー鉄道でコタバルへ第1編」

2004/10/18

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*YOGYA滞在記 -ABADI-*           vol.227
                      発行部数 1150部

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*このメールマガジンはインドネシア、ジョグジャカルタ市での3年半の
留学を終え、首都ジャカルタで、もの書きの仕事に就いた”私”が日々
体験し、感じたことをつづったものです。

<発行者からの一言>
 イスラム教徒は15日からラマダン(断食月)に入ったことに伴い、
インドネシアでも(まじめな)イスラム教徒は、断食を行っています。

 というわけで、例年のことながら、路上でたばこは吸えず、イスラム
教徒の同僚に配慮して社内の机に座りながらパンをつつくようなことが
できなくなってしまったのですが、季節が乾期と雨期しかないインドネ
シアにとって、ラマダンはインドネシアでの時の流れを示す重要な指標
の1つになっていることを痛感させられます。

 早朝3時過ぎ、近隣のモスクから聞こえてくる「サフール(朝飯)」
の叫び声やイスラム音楽、6時10分前の断食終了と共においしそうに
水をすするイスラム教徒、そしてテレビが流すイスラム番組に断食期間
中の断食開始、終了時刻を表記した一覧表・・・約10ヶ月ぶりに見る
それらの光景にふと、「もう断食月になったのか」と感慨にふけってし
まいます。

 何かと制限の多いラマダンですが、これもインドネシアに住んでいる
からこそ体験できるもの。気付けば、今回で7回目のラマダン体験とな
りましたが、いずれ日本に帰ったときに友人や子供たちにラマダンの様
子を面白おかしく伝えられるよう、ラマダンの光景を1つ1つ心に刻ん
でいきたいと思っています。

 今回は久しぶりに、マレーシア在住のMIMPIさんからのABAD
Iをお届けします。それではMIMPIさんの一言と本文をどうぞ。


<筆者からの一言>
 mimpi です。今マレーシアに住んでいます。言葉も気候もインドネシ
アと似ている国。食べ物も宗教もインドネシアと同じものがあります。
歴史的にはオランダの植民地(インドネシア)か、イギリスの植民地
(マレーシア)かの違いがありますが。

 クアラルンプールから東海岸のコタバルという街までマレー鉄道で
行ってきました。その時の旅行記を4回にわたって書こうと思っていま
す。なお、文中の言葉はほとんどインドネシア語・マレー語会話です。

●MIMPIさんのホームページ
http://kanjou.hp.infoseek.co.jp/index.html

●以下の文章に対するご感想はこちらまで
kanjou_web@infoseek.jp


------「マレー鉄道でコタバルへ<第1編 旅立ちの夜>」------

 マレー鉄道。どこかで聞いたことはあるのではないだろうか。そう、
マレー半島のタイ国境からシンガポールに至る鉄道をそう呼ぶことが
多い。もちろんその路線もそうだが、途中のGemasから分岐して東海岸
のTumpat(タイ国境に近い街)までの東海岸線もマレー鉄道である。ほ
かにもいくつか短い路線がある。

 金曜の夕方、タクシーに乗ってKL Sentral駅へ向かう。19:20頃到着。
列車の発車が19:55なので3階にあるフードコートで食事をするとちょう
どいい時刻である。

 改札口は、空港特急KLIA EkspresやKTMコミューター、LRTの改札口の
ある1階ではなく、2階である。改札口付近の人だかりをよけて係員に切
符を見せ(見せるだけ、入鋏はしない)、ホームへ。すでにTumpat行き
Ekspres WAU号が入線している。大型ディーゼル機関車を先頭に14両ほど
の長い編成で、日本では数少なくなった食堂車も連結されている。ちなみ
にWAUというのはマレーシア伝統の凧のことで、これはマレーシア航空の尾
翼にも描かれている。

 さて、私の買った切符は2等座席車で、号車がGXと書かれている。買っ
たあとはGX??と思ったものだ。1号車、2号車と数えるという日本の常
識は当てはまらなかった。そのGX車に乗り、座席まで行くと私の座席
(窓側)にジルバブ姿の女性が座っている。切符を見せて確認させたが
どこうとはしない。これはマレーシア流なのか、人によるのか? 若い
女性にマレー語で文句を言うのも気がひけるので通路側の席に座る。発
車時刻になった。でも発車しない。遅れるとのアナウンスもない。

 10分後に発車。客車列車にありがちな発車時にガクンと揺れることな
く発車する。連結器が違うのかあるいは運転手の腕がいいからか。降り
る予定の駅に着くのが早朝なので2時間くらいなら遅れても大丈夫、とい
うか多少遅れてもらったほうがありがたいくらいだ。開業したばかりの
Mid Valley駅を通過する。Mid Valley駅はその名のMid Valley(ショッ
ピングセンター)の最寄り駅だ。

 東海岸に向かう東海岸線に乗る外国人は少なく、この列車では私だけ
だろうと思っていたら、通路を歩いていた人が日本語をしゃべっていた
ので一瞬、えっ、と思った。後ろ向きだったのでよくわからなかったが、
しゃべっていた人の顔が黒かったのだ。後ろに女性がいたので、その人
に話していたのだと思うが、その女性が日本人で、しゃべっていた人は
日本語ができるマレー人かもしれない。

 次の停車駅Kajangを過ぎたころ車内改札があった。その次の停車駅
SerembanでGX車内はほぼ満席になった。Serembanまでは近郊電車のKTM
コミューターがあるので、それでここまで来て乗る人もいるであろう。

 Gemasで隣の女性は降りていったので、窓側席に移る。するとすかさず
この駅からやはりジルバブ姿の女性が隣に座った。座席は一晩一人使用
ではないとみえる。Gemasで進行方向が逆になる。ところが座席は方向固
定なので向きを変えることはできない(車両中央からの離反型配置)。
機関車が隣の線路を走って行って先頭につく。機関車自体はこの駅では
変わらないということだ。2〜3分後シンガポールからのエコノミー列車
が、今、機関車が走って行った線路に到着した。少しダイヤが乱れると
機関車の付け替えができなくなるのでは、というようなタイミングだ。
もっとももう1線あるようだが。

 列車はGemasを7分ほど遅れて発車した。ここからは東海岸線。ジャン
グルトレインという俗称もある。なので景色は列車のあかりが窓からも
れた範囲しか見えない。もっとも”ジャングル”なのだからジャングル
しか見えないが。

 早朝のまだ暗い4:30頃Gua Musang到着のアナウンスが流れる。マレー
語と英語で。ここまでの車内放送は発車後15分くらいに流れた食堂車の
営業案内だけだったので、この列車は車内放送がないものかと思ってい
たほどだ。

 Gua Musangには定刻より若干早く到着する。この駅のホームは改修し
たのか、わりときれいである。暗い時刻に一人で暗い駅にいることに
なったらどうしよう、なんて考えていたが20人以上は下車したので、そ
んな不安は吹っ飛んだ。駅自体もちゃんとした駅である。もっとも改札
口はないが(改札口を作ってもそこらへんからいくらでも入れるので意
味はないとも言える)。もちろん切符の回収はないから、記念にしたい
人は手元に残せる。

 5:10にシンガポール行き普通列車が発車する。この列車は普通列車な
のに食堂車を連結している(営業しているかは不明)。この駅からの
Gemas方面行きはこの普通列車ともう1本の普通列車、夜行急行が2本の計
4本しかない。Tumpat(終着駅)方面だって普通列車3本と夜行急行2本だけ
だ。私はTumpat行きの普通列車を待つ。

(第1編後半へつづく)

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●MIMPIさんのホームページ
http://kanjou.hp.infoseek.co.jp/index.html

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              発行者 水嶋 真人
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創刊日:2000-07-09  
最終発行日:  
発行周期:週1回  
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