海外

YOGYA滞在記-SENYUM-

インドネシアが好きな方にこの国の本当の雰囲気を感じてもらえるよう、ジョグジャ、ジャカルタ滞在5年の私が1日本人としての視点を交え、ニュースなどでは伝わってこないインドネシアの魅力について綴っています

全て表示する >

SENYUM217話「彼女がジャカルタにやって来たら」

2004/06/28

==========================================
*YOGYA滞在記 -SENYUM- *       vol.217
                      発行部数 1108部

==========================================
*このメールマガジンはインドネシア、ジョグジャカルタ市での3年半の
留学を終え、首都ジャカルタで、もの書きの仕事に就いた”私”が日々
体験し、感じたことをつづったものです。

<筆者からの一言>
 最近、インドネシアの民放で日本のドラマ「ビューティフルライフ」
をやっているのを発見してしまいました。しかも、バイリンガルなの
で、音声を変えれば、キムタクや常盤貴子の生日本語も聞けるわけなの
ですが、ここはあえてインドネシア語で聞くことに。いったいどういう
基準で声優を選んでいるのかは知りませんが、キムタクファンが怒りそ
うなくらい、合っていません。もうちょっとなんとかしてよね、インド
シアールさん。

 ビューティフルライフに触発されたわけではないのですが、長かった
髪の毛(3ヶ月切っていなかった)をばっさり切ったら、友人たちに好
評でちょっとうれしい気分。しかし、必ず言われる以下の一言が気にな
ります、「水嶋さん、若くなりましたね」。久々に背広を着て、秘書の
インドネシア人女性たちに会うと「就職活動中の大学生ですか?」・・
・もうすぐ30になるのですが・・・そういえば、タクシーに乗っても
運転手に「奥さんはどうした」と聞かれなくなったし。

 今回は、あることを想像しながら書いてみました。それでは本編をど
うぞ。


-------------「彼女がジャカルタにやって来たら」---------------

 「もしも彼女がジャカルタにやってきたら」・・・あなたならどこに
連れて行きますか?その彼女が妻、母親、子供だったら、立派なゴリラ
舎が魅力のラグナン動物園や各州の伝統家屋が立ち並ぶ「タマンミ
ニ」、もしくはちょっと足を伸ばして郊外のボゴールの植物園やサファ
リパークの「タマン・サファリ」などがいいかもしれません。しかし、
彼女が20代の独身女性で、迎える側の僕も20代の独身男性となる
と、「ありきたりの場所じゃ物足りない」と考えて、ジャカルタ在留歴
3年の腕を見せたいところ。ちょっと工夫を凝らして彼女をあっと言わ
せたいのが男心であるのですが、そんな僕が最近考えている「ジャカル
タ・デートコース」を皆様にご案内します。

 僕が候補地として真っ先に思い浮かぶのは、植民地時代の「バタビ
ア」の雰囲気がいまだに残る北ジャカルタ。まずは、青いブルーバード
タクシーに乗って古くからの港「スンダ・クラパ港」に向かいます。北
ジャカルタのコタ地区に入れば、どぶ川と化してしまった運河にかかる
「跳ね橋」を車の中から見せてあげるのが最初のポイント。いまや跳ね
橋が再び橋梁を上げることはなくなったのですが、運河の両側に建つ倉
庫街や運河を行き交う小船など、目を閉じれば、在りし日のバタビアを
想像するにはもってこいの一品です。

 跳ね橋からものの3分も過ぎれば、スンダ・クラパ港内に到着。ここ
でタクシーを降りてしばらく歩くと、僕がジャカルタで大好きな景色の
1つが広がっています。景色の主役は、遠くカリマンタンや南スラウェ
シから木材を運んでくる木造帆船「フィニシ」。船先をせり出すように
10台以上のフィニシが並ぶダイナミックな姿が圧巻なのです。そこを
船員たちが、港と船の間にかけた細い板の上を木材を担いでえっちら
おっちら往来する。おっちゃんたちと仲良くなれば、フィニシの中を見
学させてもらうことだってできます。暑いので、帽子または日傘は必需
品なのですが、勇気を出して細い板(高低差がある上、6メートル下に
は海面)を渡って意外に広いフィニシ内部を案内してもらい、船員たち
の生活を垣間見るのもなかなか興味深いもの。「私怖くてだめなの」と
いう彼女には、今も昔も変わらぬフィニシたちの雄姿を見ながら港内を
散策するのも一興です。(所要時間1−1.5時間)

 ここからは歩いて魚市場にいくもよし、近くの港湾博物館にいくもよ
し、なのですが、ここは1つ、北ジャカルタ名物「自転車タクシー」を
2つ借りて、東へ約3キロのインドネシア版ディズニーランド「ドゥニ
ア・ファンタジー」へのサイクリングを楽しみましょう。サイクリング
とは言っても、運転するのは親父たち。10年前の北京の朝の風景に良
く出てきた中国製自転車の荷台の部分に分厚い座布団に座って、海風に
当たりながら北ジャカルタの集落の中をサイクリングするのは結構気持
ちいいものです。むろん、男性は後方から見守ってあげること。間違っ
ても先行する自転車に乗って、後ろから来るはずの彼女を見失わないよ
うに。(所要時間20分)

 さて、インドネシア版ディズニーランド「ドゥ−ファン」については
すでに以前のメルマガ(106号参照)に書いてあるので、詳細はそち
らにお任せしますが、とにかく薄気味悪くてやる気のないマスコットた
ちと「インドネシア版子供の世界」は必見!それと、最近、日本でも以
前はやった乗り物に乗ってシューティングゲームを行う新アトラクショ
ンが完成したので、お試しあれ。(所要時間3時間)

 ただ「ドゥ−ファン」からは悪名高き「プレスタシ・タクシー(旧プ
レジデント・タクシー)しか捕まらないので、ここは大通りに出て、中
華街グロドック行きのジャカルタバス体験としゃれこみましょう。た
だ、明らかに日本人的服装の場合は、おとなしく安全できれいなタク
シーが通るのをひたすら待った方が無難です。「ドゥ−ファン」付近
は、お世辞にも治安が良い場所とは言えないので・・・

 グロドックに到着したころには、きっともう夕方。お腹も空いたし喉
も渇いた。「でも、私、油っこいインドネシア料理はだめなの」という
彼女もいるはずなので、ここは山東料理の屋台に直行して餃子を注文。
インドネシアに住む中華系は金持ちという印象が強いのですが、グロ
ドックの奥の屋台街に行けば、庶民の中華系にも大勢出会うことが出来
ます。野良猫や野良犬がてくてく歩いているし、薄暗くてなんとなく僕
の大好きな香港の裏通りにいる気分がするのですが、ばかでかい音でダ
ンドゥットが流れてくるのを聞くとやっぱりここがインドネシアである
ことを認識してしまいます。(所要時間1時間)えっ?そんな汚いとこ
ろはいやだって?わかりました。それでは今晩のメイン・コース、バタ
ビア・ミュージアムの前にあるカフェ・バタビアにご案内しましょう。

 オランダ時代に建てられた倉庫を改造して建てられたカフェ・バタビ
アは壁一杯に飾られた古い写真、古いジャズ、テーブルにはろうそくと
雰囲気ばっちりのお店。お酒もカクテル、ビールとちょっと高いけれ
ど、豊富な品揃えなのだけれど料理の質が・・・「こりゃしなびたうど
んかよ」というスパゲッティが出てくるから、グロドックの餃子屋にし
ようって言ったのです、僕は。とにかく、まずい食事の批評をしたり、
「メニュー表をもとの折り方に戻せるか」などの楽しみもあるカフェで
夜更けまで語り合う、そんな1日を僕は希望しています。えっ?日本よ
り安い高級ブティックのお店に行きたかったって?でも、バタビアコロ
ニアルツアーだって捨てたものじゃなかったでしょ?

-------------------------------------------------
ご意見、ご感想、ご質問、お待ちしております。宛先は
masato@cbn.net.id
までお願いします。

また購読希望、購読中止、バックナンバー(4月10日に
更新しました)を読みたい方は
http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Ayame/9701/
にアクセスしてください。よろしくお願いいたします。

+配信システムは「melma!(メルマ)」、
「まぐまぐ」を使用しています      
+本書の無断転用を禁止いたします
              発行者 水嶋 真人
------------------------------------------------

規約に同意してこのメルマガに登録/解除する

メルマガ情報

創刊日:2000-07-09  
最終発行日:  
発行周期:週1回  
Score!: 100 点   

コメント一覧コメントを書く

この記事にコメントを書く

上の画像で表示されている文字を半角英数で入力してください。

※コメントの内容はこのページに公開されます。発行者さんだけが閲覧できるものではありません。 コメントの投稿時は投稿者規約への同意が必要です。

  • コメントはありません。