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YOGYA滞在記-SENYUM-

インドネシアが好きな方にこの国の本当の雰囲気を感じてもらえるよう、ジョグジャ、ジャカルタ滞在5年の私が1日本人としての視点を交え、ニュースなどでは伝わってこないインドネシアの魅力について綴っています

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SENYUM210話「ジャカルタのすごい人」

2004/04/26

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*YOGYA滞在記 -SENYUM- *        vol.210
                      発行部数 1100部

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*このメールマガジンはインドネシア、ジョグジャカルタ市での3年半の
留学を終え、首都ジャカルタで、もの書きの仕事に就いた”私”が日々
体験し、感じたことをつづったものです。

<筆者からの一言>
 ここ1ヶ月ほど、家に帰ってから「バタンキュー」が日常となってお
り、メールをいただいた読者の皆様への返信が大幅に遅れてしまい、大
変申し訳ありません。メールはとても励みになるし、さまざまな人たち
とメールを通じて知り合いになれるのでとても楽しみにしています。身
勝手なお願いながら、少しづつ返信していきますので、どうかご理解く
ださい。

 さて、来週は待ちに待った連休です。日本もゴールデンウィークで1
週間休みという方がいらっしゃると思いますが、インドネシアも・・・
2連休です。久々にのんびりと休日を過ごしたいと思っておりますの
で、まことに勝手ながら来週3日は、お休みさせていただきます。次回
配信は10日となりますので、ご了承ください。

 今回は、ジャカルタで出会ったすごい人について書いてみました。そ
れでは本編をどうぞ。

■来週、3日はお休みいたします。次号配信は10日となります。


----------------「ジャカルタのすごい人」-------------------

 インドネシアに来てからというもの、「この人すごい」と思ったイン
ドネシア人は、山ほど存在する。30キロの丸太をいとも簡単に肩に担
いで、崖を駆け上っていくコテカ姿のパプアのおじさん(オリンピック
に出れば間違いなく優勝だと思った)、南スラウェシ州マジェネで、海
水にまみれて目を真っ赤に腫らしながら伝統帆船サンデックを操るマン
ダル人のおじさん、そして3人交代でジョグジャ−メダン間を3泊4日
かけてノンストップで運転するバス親父(無謀な運転と、インドネシア
演歌を延々聞かされるのには参ったけれど)・・・これらすべては地方
での体験で、ビル群が林立するジャカルタでは、そうした人物に出会わ
ないと勝手に思っていたけれど、実に身近な場所に「すごい人」は存在
していた。タクシーの親父たちである。

 仕事柄、僕は、毎日のようにタクシーに乗る。そのたびに、さまざま
な人柄の運転手に出会う。基本的に車内でラジオやダンドゥット(イン
ドネシア演歌)をかける運転手はだめ(ごくたまにクラシックを掛けて
いる粋な親父もいる)。窓を開けてタバコを吸い始める親父もだめであ
る。

 しかし、そうした親父たちを除けば、基本的に(特にブルーバード系
列)タクシー運転手たちは、実にいい親父というのが理解できるように
なった。僕を外国人だと思って、「ダリ マナ、ヤ?(どっから来たの
?)」と尋ねる興味津々親父。こういう親父には、僕は「バパッ キラ
 サヤ ダリ マナ?(おっちゃんが思うに僕はどこから来たと思う
?)」と切り返すことで、僕が何人に思われているのか知ることにす
る。たいてい、こうした会話が発端となって、話は弾んでいくのだが、
たまにすごい運転手がいる。

              「君は日本人だね」

 行き先をインドネシア語で告げるなり、いきなりシルバーバード(高
級タクシー)の運転手にこう言われた。「何でわかったの?」と尋ねる
と、親父はにたりとして「俺は10年も運転手やっているから、日本
人、韓国人、中国人の区別が、インドネシア語のイントネーションを聞
くだけでわかる」・・・さらに話を進めると、「中国人は金色の装飾具
が好き、韓国人はニンニク系の匂いがする、日本人は、ふーん、とか
ほぉとかのあいづちでわかる」で確信するらしい。ただ、ぼぉっと座っ
ているだけでなく、きちんと客の特徴やしゃべり方を経験の中で見比
べ、いつのまにか人種を当てられるようになっているのだ。というわけ
で僕を中華系インドネシア人や香港人呼ばわりする運転手は、経験が甘
いと認識するようにしている。

 と、ここまでは運転手の特徴を述べてきたけれども、この運転手さん
たち、朝の5時から夜の12時までぶっつづけで働いている。これを2
日続けて、1日休み。その次の日から2日間、また5時に起きて夜12
時に帰る。「これを1年間続けているのは大変なんだよ。だから皆持た
なくて、2、3年で辞めていくし、個人運転手の方がよっぽど楽。10
年以上やっている俺の方が珍しいものなんだよ」と、仲良くなった親父
は言っていました。

 だからというわけではないけれども、たまに出会う元日本人駐在員の
個人運転手(駐在員家庭ではソピルさんという)だったタクシー運転手
は、僕が日本人だと分かるたびに「4年前に●●さんの運転手だった
が、給料たくさんくれてよかった」「奥さんを週3回コスモへ連れてっ
た」と、日本人家庭の個人運転手としての思い出話に花を咲かせた後、
「君の運転手やりたいなぁ」とか「君の友達で個人運転手募集している
人いない?」とか声を掛けてきます。日本人駐在員家庭の皆さん、あな
たたちが日本に帰った後にタクシー運転手になった元運転手は、見知ら
ぬ日本人客に、あなたたちとの思い出話を聞きもしないのに語り始める
んですよ・・・と脅すわけではありませんが、やっぱりタクシー運転手
の仕事のつらさを考えると、彼らを攻めるわけにはいきませんよね。

■来週、3日はお休みいたします。次号配信は10日となります。
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              発行者 水嶋 真人
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創刊日:2000-07-09  
最終発行日:  
発行周期:週1回  
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