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YOGYA滞在記-SENYUM-

インドネシアが好きな方にこの国の本当の雰囲気を感じてもらえるよう、ジョグジャ、ジャカルタ滞在5年の私が1日本人としての視点を交え、ニュースなどでは伝わってこないインドネシアの魅力について綴っています

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ABADI199話「サムライの産地」

2004/01/12

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*YOGYA滞在記 -ABADI-*           vol.199
                      発行部数 1120部

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*このメールマガジンはインドネシア、ジョグジャカルタ市での3年半の
留学を終え、首都ジャカルタで、もの書きの仕事に就いた”私”が日々
体験し、感じたことをつづったものです。

<発行者からの一言>
 皆様、明けましておめでとうございます。新年から12日も経ってし
まいましたが、本年も昨年と同様よろしくお願いいたします。

 初詣に箱根駅伝観戦・・・皆様はどのような新年を送られたでしょう
か?私はというと、同居人の風邪をうつされ、新年早々39度の熱を出
して4日間寝続けるという最悪のスタートを切ったわけで・・・元日
早々、風邪を引いた同居人を「新年早々、ついていない奴だ」と馬鹿に
した罰が当たったのか、インドネシア名物新年パレードも、ダンドゥッ
トコンサートも、3つの時間帯があるインドネシアならではの時間差正
月中継も見れずじまいで、今もコンコン言いながらこのメールを書いて
おります(クリスマス、年賀メールを送っていただいた皆様、返事が
すっかり遅れてしまい、すいません。体調回復次第、返信いたしま
す)。

 今年のインドネシアは、見るのは最初で最後だと思っていた99年総
選挙以来、5年ぶりの総選挙です。おまけに史上初の直接大統領選もあ
ります。前回に引き続き、政党グッズ収集をやろうと今から楽しみなの
ですが、デザインがださいのが難点で・・・日本で着ても恥ずかしくな
い政党Tシャツあるといいのですがね。

 そんな中、こつこつ続けてきたメルマガも今回で199号。次号で2
00号に達することが出来ました。今後も許される範囲内でメルマガを
続けていきますので、今後ともよろしくお願いいたします。

 さて、今週は久しぶりに読者投稿のABADIです。今回の出筆者
は、中村和敏さんで、インドネシアでサムライといわれている日本刀に
ついて書いていただきました。ラスト・サムライなる映画がはやってい
ますが、インドネシアのサムライとは・・・私も勉強になりました。そ
れでは、中村さんからの一言、ならびに本編をどうぞ。
 
<筆者からの一言>
 みなさん、はじめまして。水嶋さんのSENYUMは、インドネシアの素顔
を知ることのできる数少ないメールマガジン、と思っております。在住
経験のない私にとってどれもこれも興味深いことばかりです。今回は
メールマガジンの応援の意味も込めて、一筆書かせていただきました。

●以下の文章に対するご感想はこちらまで
nakamura@nagasakipu.ac.jp

---------------「サムライの産地」-----------------

 「サムライ」を「刀」のことだと思っているインドネシア、という紹
介がSENYUM196話にありました。これにまつわることを少しばかりご紹介
します。

 バリ島などの土産物屋で売られている刀、「サムライ」は、そのほと
んどが西ジャワ州のスカブミ(Sukabumi)というところで作られている
そうです。ジャカルタでも宝飾用の刀がデパート等で売られています
が、スカブミの業者が納入しているとのことです。スカブミはジャカル
タのほぼ真南にあり、ボゴールを経由して車を飛ばすと3時間ほどで着き
ます。当地はインドネシア人の避暑地となっており、インドネシアとし
ては比較的涼しいところです。もう撤退しましたが、しばらく前までは
AIWAが操業していました。スカブミは農業、主として米作が産業の中心
ですが、金属加工業らしきものもけっこう存在しています。素人目に見
ても粗悪なものしか作れないところが多いですが・・・。

 とある金属加工会社を経営していたご隠居から聞いた話によれば、ス
カブミには戦前から何軒かの鍛冶屋があったとのことです。日本統治時
代に日本軍がそれに目をつけ、軍刀を作ることを要請(強要なのかどう
かは不明)したそうです。戦争が終結し、軍刀を作る必要はなくなりま
したが、その後も「サムライ」やジャワ伝統の刀が作られ続けました。
今でも、産地のメインストリートに行くと、刀を専門に扱っている商店
が何軒も見られます。当初は刀鍛冶屋だったところも、現在ではその大
半が金属加工一般を営む会社となり、あまり近代的とは言えませんがそ
れなりのものを作っています。少数の企業は日本企業とも取引があるよ
うです。

 1997年の経済危機以降、インドネシアは大不況に陥りましたが、護身
用としての「サムライ」需要がかなりあったため、「サムライ」生産者
は景気が良かったそうです。スハルト失脚後に各地で起きた流血の騒乱
を考えると、笑うに笑えない話ですが・・・。

 話を聞いたご隠居から全長30センチの「サムライ」を頂きました。現
在は私の部屋に飾られています。なかなか良いインテリアです。皆さん
も土産物屋で一度ご覧になってみてください。

●以上の文章に対するご感想はこちらまで
nakamura@nagasakipu.ac.jp

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              発行者 水嶋 真人
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創刊日:2000-07-09  
最終発行日:  
発行周期:週1回  
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