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YOGYA滞在記-SENYUM-

インドネシアが好きな方にこの国の本当の雰囲気を感じてもらえるよう、ジョグジャ、ジャカルタ滞在5年の私が1日本人としての視点を交え、ニュースなどでは伝わってこないインドネシアの魅力について綴っています

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YOGYA滞在記-SENYUM-vol.158

2002/12/22

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*YOGYA滞在記 -SENYUM- *       vol.158
                      発行部数 1141部

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*このメールマガジンはインドネシア、ジョグジャカルタ市での3年半の
留学を終え、首都ジャカルタで、もの書きの仕事に就いた”私”が日々
体験し、感じたことをつづったものです。

<お知らせ>
 今年も例年通り、クリスマス、正月休暇で2週間お休みをいただこう
と思いますので、今回が今年最後の配信となります。次回配信は来年1
月12日を予定しております。皆様の年末年始がよいものとなりますよ
うに。

<筆者からの一言>
 155号などでお伝えしていますが、最近の私の趣味はVCD鑑賞。
特に最近はインドネシアの国内映画のVCDを買いあさっています。だ
けれど、インドネシア映画に関しては、僕は封を開けずにそのままにし
ているのです。理由は、いずれ日本へ本帰国した際の楽しみにするため
に。なぜそんなまどっこしいことをするのかと疑問に思われそうです
が、日本へ帰ってインドネシアの雰囲気が恋しくなったとき、インドネ
シア映画のVCDを手にとって、いったいどのような内容なのか楽しみ
にしながら封を開ける・・・その光景を思い浮かべると楽しみで仕方が
なくなっているから、封を開けずに楽しみにテレビの下に積んでいたの
ですが・・・先日、同居人が「水嶋さん、VCD借りますよ」といっ
て、私の一番楽しみにしていたクリスティン・ハキム主演の「パシール
・ブルビシック」の封をびりびりと・・・「けちくさいなぁ、別にいい
じゃないですか」と笑う同居人を尻目に、返す言葉もない私がいたので
した(結局見てしまいました)。

 さて、今年最後の配信となる今回のSENYUMは、なかなか注目を
浴びることのないあるものについて書いてみました。それでは本編をど
うぞ。

----------------「ピアスの留め金」-----------------

 僕がジョグジャカルタで大学院生をしていたとき、日本から遊びにき
た女性の友人たちを案内する定番の場所がありました。それは、ジョグ
ジャの町の南にある銀細工の町「コタ・グデ」。きっと、ガイドブック
で事前に勉強したのでしょう、「バリよりもすごく安い値段で銀細工が
買えるんでしょ。コタ・グデに連れて行って」と、僕にせがむ彼女をバ
イクの裏に乗せて、何度か連れて行ったことがあります。もし、その彼
女が王宮付近の安宿に泊まっている場合は、馬車を捕まえて、コタ・グ
デまでひとっ走り。ポクポクと心地よい響きを残す馬のひずめの音を背
景に、ゆっくりと流れているジャワの風景は、バイクから見るそれとは
また一味も二味も違ってなかなか趣のあるものなんですよ。

 当然、僕は銀製品なんて興味がないから、趣味の悪そうな彫り物の
入った銀製ヘルメットコーナーに入り浸って、いったい誰がこんなもの
を買うのだろうと思案にふけるのですが、そんなとき、たいてい僕に案
内を頼んだ日本人女性からお声が入ります。

  「ピアスを買いたいのだけれど、これじゃだめなの」

 そう、ジョグジャなどの田舎のインドネシア女性の多くは、ピアスの
留め金に黒色の四角形のゴムを使っているのです。そういうわけで、
ジョグジャという田舎にあるコタ・グデの銀細工屋で売っているピアス
の多くの留め金はやはりゴム。「ゴムをピアスの留め金にして、こっち
の人たちは皮膚がかぶれないのかな?」、「いや、きっとこっちの人
たちの皮膚は頑丈にできているから、かぶれないんじゃないかな」
・・・そんな会話の後、彼女はまたいそいそと友人へのお土産用のピ
アスを探し始めるのでした。

 僕も探すのをつきあってあげようと、ショーケースを覗き込んで商品
を見て回るのですが、ピアスの美意識に関しては完全にど素人の僕でさ
え、「こりゃだめだ」と思われるデザインばかり。指輪1つ取ってみて
もバリとは違ってデザインが洗練されていないLOVEのロゴ入りや
ハートマーク入りの指輪やピアスがずらりと並んでいます。だから、
改めてジョグジャの田舎ぶりを痛感し、「いくら値段がバリより安くて
もこれじゃぁね」と彼女に話し掛けようと横を向くと、たいていその日
本人女性は「これでいいかな」と、数ある悪趣味ピアスの中から、日本
人でもつけられそうなピアス(留め金を使わないタイプ)や指輪を見つ
けているのでした。それは、男性である僕がサッカーの試合に熱中する
ように、やっぱり女性のアクセサリーを探すときの集中力はただもので
ないと感服させられますよね。

 そんなインドネシアのピアスですが、こちらでは金色のピアスや腕輪
を付けている赤ん坊が多いんです。理由をインドネシア人に聞いても、
「肌のやわらかい赤ん坊のうちにピアスの穴をあけていれば、大人に
なって痛い思いをしなくてすむでしょ」と言われるけれど、女性が赤ん
坊のころからピアスや腕輪を身に付けるのは、何かあったらそれを売る
「財産」としてのインドネシア人の昔からの伝統から来ているんじゃな
いかなという気がします。でも、やっぱり田舎の赤ん坊のピアスの裏側
をのぞいてみると、黒い1センチ四方のゴム製留め金が。というわけ
で、インドネシアの田舎に行った時にはぜひ、ピアスの留め金に注目し
てみてくださいね。なぜだかはわからないけれど、僕はおばちゃんな
り、うら若きインドネシア女性がゴム製留め金をしている姿を発見する
と気持ちが暖かくなったような気がして、ちょっぴりうれしく感じま
す。やっぱりこうじゃなくっちゃね(決して僕は耳たぶフェチじゃあり
ませんよ)。

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              発行者 水嶋 真人
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創刊日:2000-07-09  
最終発行日:  
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