国際情勢

グローバル・エイズ・アップデート

地球規模の広がりを見せるHIV/AIDS問題。アフリカなど途上国を中心に、現状と国際社会、市民社会の取り組みの最新情報を伝えるメールマガジン。

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34号(Global AIDS Update)

2006/01/19

■GLOBAL■<□<■AIDS■>□>■UPDATE■

 グローバル・エイズ・アップデイト
       GLOBAL AIDS UPDATE
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第34号 2006年(平成18年)1月19日
No.34 (Vol.2-No.11)  Date: January 19, 2006

■GLOBAL■<□<■AIDS■>□>■UPDATE■

◆発 行:特定非営利活動法人 アフリカ日本協議会
◆連絡先:
・東京都台東区東上野1-20-6丸幸ビル2F
・電 話:03-3834-6902
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 事前に発行者にご連絡をお願いいたします。

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はじめに:発行趣旨
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○HIV/AIDS問題は、現代世界に於ける保健医療上の最大の問題の一つです。
○しかし、日本では、こうしたグローバル・エイズ問題の深刻さや最新の情報が伝わっておらず、この問題へのコミットメントが薄いのが現状です。
○このメールマガジンは、グローバルなHIV/AIDS問題の最新動向を日本語で伝えるメディアが必要だという認識から生まれました。
○HIV/AIDSに関わる主要なウェブサイトの記事を日本語で要約し、隔週で発行いたします。

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■「第34号」目次
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地域情報

● アフリカ
ケニア: 抗レトロウイルス薬の拡大に副作用の弊害も
〜専門知識を持った医療技術者の育成が必要〜

● アジア太平洋地域
1.香港:ゲイのHIV感染者数増加
2.インド: キリスト教系NGOが経営する非営利の製薬業者が安価にARVを供給開始
3.インド:北部の都市ラクナウで同性愛者への弾圧が拡大
 〜警察・メディアによって侵害されるプライバシー権〜

● 北中米地域
(新聞論説紹介)米国は世界エイズ・結核・マラリア対策基金により大きな貢献を
 〜市民がいろいろな方法で訴えるべき〜

● ドナー情報
1.ビル・ゲイツ財団が簡便な免疫量測定の技術開発に資金援助
2.女優アンジェリーナ・ジョリーが途上国の孤児支援法に協力表明
3.世界基金:ウガンダのエイズ対策支援を再開

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ケニア: 抗レトロウイルス薬の拡大に副作用の弊害も
〜専門知識を持った医療技術者の育成が必要〜
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HIV感染者の延命に重要な役割を持つ抗レトロウイルス薬(ARV)であるが、ケニアでは、医療関係者らの誤った知識に基づく処方などが原因で副作用が生じ、少数ながらも死者が出るなどの事件がおきた。そのため、医療関係者の中でも不安の声が出ている。

MP シャー病院のスレンドゥラ・パテル医師 Dr .Surendra Patel は、ARVにかかわって他の医師が起こした医療過誤を受けた患者が亡くなったというケースを、これまでに10例みている。これらのケースでは、多剤併用療法のARVの組み合わせが不適切であったり、同じ薬を過剰に長い間服用することによって、深刻な副作用の症状が出ていた。副作用による内臓の損傷に対して迅速に対応できなかったケースもある。あるケースでは、患者が乳酸アシドーシスを起こしており、肝臓と腎臓に大きな損傷を与えるのに十分な値であった。

その他の事例でも、医療関係者らによる的確な診断技術がないままに行われた投薬が、副作用を引き起こして死に至ったケースがある。

このようなケースがあっても、ARVが多くの人の命を救うメリットは大きい。一方で、ARV服用者がパニックになることを恐れ、副作用について話をしたがらない医師もいるそうだ。

ケニアで目立つARVの副作用は、乳酸アシドーシスである。この乳酸アシドーシスは、体内で乳酸が蓄積され、肝臓や腎臓において酸が過剰になり、それを回復させることができない状態である。放置すれば肝臓、腎臓、その他の内臓に急性疾患をもたらす。重症な徴候は、深く速い呼吸、嘔吐、腹痛。HIV陽性の妊婦や肥満女性によく起きている。

ケニア・エイズ・ワクチン・イニシアチブ Kenya Aides Vaccine Initiative のオミュ・アンザラ博士 Dr, Omu Anzalaは、「ARVが、ある酵素の働きを抑制する可能性がある。」と、言う。例えば、糖尿病の場合、薬が膵臓に作用するとインスリンの合成を妨げ、病気を悪化させることがある。脂肪分解酵素への影響も考えられており、この酵素の低下により脂肪が蓄積され、心臓周辺の組織に支障が出て、心臓の正常な機能を妨げることがある。

ケニアではARVの大量生産計画が進行中であるが、厳格なモニタリングと投薬管理プログラムの下にARVを使用しなければ、副作用が出る人々の数がより増加すると見込まれている。現在は誰でも薬の売買ができ、中には闇でARVを売る者もいるので、医師は政府が厳格に配布管理を行うことを望んでいる。

また、WHOの「3×5」計画に沿って、今年中に9万人の治療実現を目指すケニアでは、モニタリングが難題である。内臓への影響を検査する環境が整っておらず、この費用もARVの5倍はかかるため、貧困な患者は検査の利用ができない。医師や看護師がARVの副作用をよく知っているのであれば、初期の段階で副作用を防止するための介入が可能である。大部分の看護師が、ARV治療に関する短期コースを受講しているが、複雑な副作用の徴候を見つけて専門家に託する決定をするまでのレベルではない、と指摘する専門家もおり、看護師がARVの配合知識や副作用を早期に伝達する方法の基礎を習得していくことが、今後の課題である。

原題:The Ugly Side of ARVs 
日付:November 23, 2005 
出典:allafrica.com 
URL: http://allafrica.com/stories/200511230688.html

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★ 香港: ゲイのHIV陽性者数が増加
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11月16日、香港政府は、2005年の第3四半期、ゲイコミュニティにおいてHIV感染者数の大幅な増加が見られた、との報告を行った。この期間、香港全体で合計91人のHIV感染が報告され、これは第2四半期と比べると29%の増加となる。うち3分の2は性行為により感染しており、そのうち32例は、同性間の性行為によるものであった。同性間性行為による感染は、第2四半期と比べると17人増加。異性愛者の感染者は28人と昨年と同じである。その他の感染理由として、薬物使用時の注射器の回し打ちや母親から子供への感染などもあった。

保健省のコンサルタントであるウォン・カヒン氏 Wong Ka-hing は地元ラジオ局に対して、「男性同士の性行為による感染の増加は、あまり想像していなかった。一方、異性愛者による性行為での感染例が昨期と同数であったことは注目すべきだ。」とコメントした。

原題: Hong Kong records largest gain in HIV, big rise among gays
日付: Nov 16, 2005
出典: Yahoo!Website
URL: http://news.yahoo.com/s/afp/20051116/hl_afp/healthaidshongkong_051116160250

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★ インド: キリスト教系NGOが経営する非営利の製薬業者が安価にARVを供給開始 
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インドは世界で2番目に多くのHIV陽性者を抱えているが、2005年11月8日、キリスト教徒の経営者が所有する非営利の製薬業者が、抗レトロウイルス薬(ARV)の低価格での販売を開始した。この製薬業者は、インドのキリスト教系団体「インターチャーチ・サービス・オーガニゼーション」 Inter-Church Service Assocoatoon ICSA の製薬部門である「インド包括的医療サービス」The Comprehensive Medical Services India である。この業者は、抗レトロウイルス薬 ARV の販売を10月28日チェンナイで始めた。これは、ジェーン・マシガ博士 Dr Jane Masiga らを含む教会の医療従事者らにより行われた。

ICSAの理事モーゼス・マノハール博士 Dr Moses Manohar は、「インドではHIV陽性者が急激に増加している。感染者のほとんどが貧しく、市場に出回っている高価なARVを購入することができていないため、われわれは低価格でのARV販売を始めた。」と述べた。通常、インドの製薬会社ではARVの一種であるネビラピン10錠につき135〜158ルピー(3〜3.5米ドル)で販売しているが、ICSAでは、同ARVを59ルビー(約1.35米ドル)で販売している。同様にARVの一種であるジドブジンも、通常153〜180ルピーで販売されているのに対し、ICSAでは109ルピーで販売する予定だ。

キリスト系の病院では、今までARVが高額すぎたため、貧しいHIV陽性者へのARV無償配布を行っていなかったが、今回のICSAの安価なARV供給戦略によって、教会に関連する病院は、貧しいHIV陽性者にARV薬を配給することができる見込みができつつある。

原題:Non-profit Christian factory launches cheaper AIDS drugs in India
日付:8 November 2005
出典:Ecumenical News International Website
URL: http://www.eni.ch/articles/display.shtml?05-0854

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★ インド:北部の都市ラクナウで同性愛者への弾圧が拡大
 〜警察・メディアによって侵害されるプライバシー権〜
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 2006年1月3日、インド北部の宗教都市ラクナウの公園で4名のゲイおよびバイセクシュアルの男性がおとり捜査により逮捕される事件が起こった。ラクナウの警察当局は以前からゲイへの弾圧を執拗に繰り返し、これを「ゲイ・ラケット」と名付けてきた。ラクナウ警察は以前、ラクナウの一地域であるメーラト Meerut 地区の公園に座っている「異性愛者の恋人たち」を屈辱的な方法で弾圧する「マジュヌ作戦」 Operation Majnu を実施したことがある。

 インド警察の最高責任者 アシュトシュ・パンデイ Ashutosh Pandey の下、ラクナウ警察の捜査担当者はインドのゲイ・バイセクシュアルのためのウェブサイトに侵入し、ゲイであると偽って、多くのゲイの情報を収集した。ラクナウ警察はインターネットでのコミュニケーションにより、2006年1月3日夜、ラクナウのある公園で彼らと「会う」ことを、多くのゲイに持ちかけ、実際にその場に現れた4名のゲイ・バイセクシュアルの男性を逮捕した。

英国植民地時代に植民地当局が制定したインド刑法377条では、同性間の性行為は「自然の摂理に反する行動」であるとされ、処罰の対象となる。4名の逮捕の理由は刑法377条違反であった。警察とメディアは、被告の容疑が法廷で検証されないうちに、被告の名前、住所、電話番号、勤務地、家族構成などの個人情報と彼らの写真を公表した。

 メディアは、無知・無責任をさらけ出す形でこの事件を報道し、ゲイを批判する見出し・文章が新聞に掲載された。ラクナウ警察の責任者パンデイ氏は、逮捕した4人の携帯電話を調査し、その結果について、100件以上が「不自然な」ものであると報告した。

インド刑法377条によるとされる、警察の逮捕劇は不法で違憲なものと考えられる。ラクナウ警察とメディアは、人々のプライバシーへの権利を犯している。インド

今回の事件は、インドにおける個人のプライバシー保護のダブル・スタンダードを明らかにするものである。近年ウッタル・プラデシュ州で起こった同州の地域政党、サマジワディ党の国会議員に対する盗聴事件と、今回のゲイ・バイセクシュアル男性のプライバシー侵害事件は、インドにおけるプライバシー権の保護が全く未成熟であることを示している。今回の事件に対し、NGO活動家たちは抗議のために連携しつつある。

編集部注)今後情報が入り次第、新しいニュースを伝えていければ思っております。

原題:LUCKNOW ARRESTS: Bangalore Planning Meeting, Jan 7, Saturday, 3 pm
日付:January 6, 2006
出典:gay_bombay listserv
URL:http://www.mail-archive.com/gay_bombay@yahoogroups.com/msg06936.html

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(新聞論説紹介)米国は世界エイズ・結核・マラリア対策基金により大きな貢献を
〜市民がいろいろな方法で訴えるべき〜
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(編集部注:この記事は米国ミズーリ州セント・ルイスで発行されている新聞「セント・ルイス・ポスト」に掲載されたものです)

 最近、米国連邦議会は、世界エイズ・結核・マラリア対策基金 GFATM へ4億5千万ドルを拠出すると決議した。世界基金の資金は世界各国のリーダーたちによって拠出され、資金援助を受けた医師、看護師、公衆保健専門家や感染症の患者らが資金活用の方法を決定することになっている。諸経費を最小限に抑え、資金の大部分を医薬品や生活必需品の購入に充てており、効率のいい基金であると評価されている。資金管理にも透明性があり、事業の内容は複数の言語に訳されており、ウェブサイトを通じて誰もがアクセスできる。同基金はこれまでに何十万という人命を救い、今後もより大きな貢献が期待されている。

世界基金は、各国政府からの資金拠出で成り立っているが、残念ながら、恒常的な資金不足に悩まされている。次回の拠出案件募集(Round)がキャンセルされたり、延期されるようなことになれば、本当は生きられるかも知れないエイズ・結核・マラリアの患者・感染者の多くが命を失うということにもなりかねない。

 途上国のエイズ、その他の感染症患者を救うために米国やその他先進国と言われる国々は何ができるであろうか。アメリカ人は米国が海外援助に多くの資金をつぎ込んでいると信じているが、実際にはアメリカ人の1ドルの所得に対して、海外支援にまわるのはたった0.2セントである。

 一方で、米国内には世界の感染症に対峙していこうとする機運が高まっている。セント・ルイス出身のキット・ボンド上院議員 Sen. Kit Bond は、上院の海外拠出金の小委員会の主要メンバーであり、先日、世界基金を支持する議決を促した。世界基金への拠出を政界の高いレベルに働きかけていくことはそれほど難しいことではない。例えば大学の医学部に勤める医療関係者は、世界の保健問題の重要性を医学的見地から訴えかけることが出来る。セントルイスにあるワシントン大学医学部の学生などが結成した「人権のための医師会」学生支部は、11月8日、保健分野の学生のためにトレーニングを行った。最初の課題には世界基金への米国のコミットメントを取り上げた。熱心な学生たちの地球規模の保健への関心が高まっているようである。こうした学生たちの熱意をミズーリ州は誇るべきである。

原題:GLOBAL HEALTH: Fighting deadly diseases requires a greater U.S. commitment 
日付:November 15, 2005 
出典:Harvard University, Government Innovations Network website
URL: http://www.innovations.harvard.edu/news/9576.html

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★ ビル・ゲイツ財団が簡便な免疫量測定の技術開発に資金援助
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ビル&メリンダ・ゲイツ財団 Bill & Melinda Gates Foundation は、途上国のHIV感染者のため簡易免疫検査システムの研究開発費として、8,600万ドルをロンドン王立大学 Imperial College London に提供した。同大学は、この資金援助をうけて、HIV感染者のCD4陽性Tリンパ球数を測定する機械の実用化を目指す。これにより、CD4細胞数測定の簡易化が期待される。実用化が成功すれば血中の免疫力に重要な役割を果たす細胞の数を把握したうえで、治療方針を決定することができる。

 現在の医療技術では、CD4細胞測定機の購入はもちろん、維持するのも高額な費用がかかるため、途上国ではそのような余裕がない。そのため、途上国にとってもっと適切な新しい検査方法の開発が待たれていた。ロンド王立大学の医学部長ステファン・スミス教授 Professor Stephen Smith は、「途上国のHIV/AIDS問題は深刻であるにもかかわらず、多くの診断ツールは高コストで使い方が複雑だ。今回の導入で新たに、簡単でスピーディーで信頼性があり、かつ安価なものが完成できるだろう。」と話す。実験責任者であるドクター・ハンス・ジョージ・バッツ教授 Dr. Hans George Batz は、専門家の国際的な運営委員会や企業と連携して開発を目指す。

 ニューヨークで最古のエイズ・サービス組織である「ゲイ・メンズ・ヘルス・クライシス」 Gay Men’s Health Crisis のグレッグ・ゴンザルヴェス氏Gregg  Gonsalves はビル&メリンダ・ゲイツ財団とロンドン王立大学の提携を次のように評価している。「CD4検査なしでは抗レトロウイルス薬治療も困難なため、途上国の医療関係者らはもう何年もの間、CD4検査の重要性を叫び続けてきた。今回の資金援助とそれに続く開発が途上国のHIV/AIDS治療に発展をもたらすだろう。また、業界の商品開発において、科学者達の創造力の助けとなるようなノウハウの提供など、相乗効果も期待できる。」

原題:Press release: Gates grant to develop simple immune system test Imperial College London
日付:21 November 2005
出典:sea-aids Website
URL: http://archives.healthdev.net/sea-aids/msg01633.html

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★女優アンジェリーナ・ジョリーが途上国の孤児支援法に協力表明
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映画「Mr.& Mrs. スミス」で知られる女優のアンジェリーナ・ジョリーが、2005年11月17日、途上国の子どもたちのサポートに関する新しい法律の支持を表明し、資金援助を訴えた。ジョリーが支持するのは「途上国の孤児・脆弱な環境におかれる子供たち支援法」 the Assistance for Orphans and Other Vulnerable Children in Developing Countries Act で、アフリカや南米、アジア、カリブ諸国の1億4,300万人以上のエイズ遺児(HIV/AIDSで両親または片親を亡くした子ども)や弱い立場に立たされた子どもたちの支援を目的としている。11月8日にブッシュ大統領が署名して発効した。この法律により施行される政策の特別アドバイザーには、また、コンドリーザ・ライス国務長官が就任する予定。しかしながら、新法が予定する支援を実現するためには今後3億4,000万ドルもの資金が必要であり、その額は米国が今年、エイズ救済に投入する予算の10分の1にあたる。

 「この法律のための十分な資金を得るために、我々は、この貧しい国々に住む子どもたちの生活が、米国に住む子どもたちと同じように大切で、価値のあるものなのだということを訴えていかなければならない」とジョリーは言う。

 国連平和親善大使のジョリーは、代表作「トゥーム・レイダー」の撮影でカンボジアを訪れたときにその貧しさにショックを受け途上国援助に関心を持つようになった。現在、カンボジアの男児とエチオピアの女児を養子に迎えている。収入の3分の1を寄付に充てていることでも有名。

原題:Jolie brings attention to orphan crisis.
日付:November 17, 2005
出典:USA Today
URL: http://www.usatoday.com/life/people/2005-11-17-jolie-orphans_x.htm?POE=LIFISVA

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★ 世界基金: ウガンダのエイズ対策支援を再開
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2005年11月11日、世界基金は凍結していたウガンダへの3億6,700万ドルの無償援助を再開を発表した。2005年8月、世界基金のウガンダへの拠出案件の監査を担当していた会計監査法人プライスウォーター・クーパーズは、同国が拠出された資金を一部不適切に運用していると指摘、その後、世界基金の資金援助が凍結されていた。しかし11月10日、世界基金は ウガンダが徹底した努力によりこれまでの“深刻な管理の不備”を修正したとして、援助凍結を取り下げた。これにより、HIV/AIDS、マラリア対策のためのそれぞれ2つの支援プログラム、結核対策として1つのプログラムの再開が決定した。

 「我々の努力が評価され、支援が再開したことをうれしく思う。また、世界基金とのパートナーシップの継続が期待できる」と ウガンダの情報大臣ンサバ・ブトゥロ氏 Nsaba Buturo は話す。政府は世界基金や資金提供者の信用を取り戻すためにあらゆる手段を講じるという。今後は、基金プログラムの効率的で透明性のある運用にむけて資金管理の改革を行うという。すでに行動計画を覚書にまとめ、調印している。

 ウガンダと世界基金は再開するプログラムの実施を監視するために構造改革を目指す。例えば、効率的に世界基金の支援を監視するための自己評価の実施、監査法人 アーンスト・アンド・ヤング社の6ヶ月から9ヶ月に及ぶ外部評価や責任所在の明確化が挙げられている。

ウガンダのHIV/AIDS対策事業は、国内のHIV感染率の引き下げに成功して国際的な賞賛を受けた。しかし、近年は一転して批判の対象となった。米国の禁欲的エイズ政策の圧力に屈して、一方的な禁欲キャンペーンを推進したからだ。医療関係者やNGOは禁欲キャンペーンがウガンダの極端なコンドーム不足を引き起こしたと批判している。

 世界基金は2002年に設立された官民共同の基金であり、エイズ、結核、マラリアの3大感染病の予防と治療のために資金提供の誘致、また資金の配分を行っている。

原題:UGANDA: Global fund lifts ban on AIDS grants 
日付:11 November, 2005
出典:IRIN PLUSNEWS
URL: http://www.plusnews.org/AIDSreport.asp?ReportID=5430

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■□編集後記
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 まだまだ寒い日が続いている東京ですが、皆様は世界中のどこかでいかがお過ごしでいらっしゃいますでしょうか。1月のこの時期は受験の時期ですね。験をかついだお菓子やグッズなどが受験生の中でも人気なんだとか。最近では語呂を合わせただけで、合格祈願グッズとなってしまうのにはちょっと驚きですよね。けれども、それを持っているだけで、少しでも不安を取り除こうとするのは人間の(日本人の)性なのでしょうか…。

 ご購読されていらっしゃる方でも何かの試験に向けてがんばっていらっしゃる方もいるかもしれません。体調管理を万全にして、ぜひ本番を迎えて下さいね。

 そうそう、このグローバル・エイズ・アップデイトも35号を迎えます。3月上旬辺りに小さなパーティーなども開催できればと思っております。次号詳細をお伝えできればと思っております。どうぞ皆さん万障お繰り合わせの上、起こし下さいね☆それでは、次号をお楽しみに。

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■□メールマガジンご案内
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創刊日:2004-09-14  
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