国際情勢

グローバル・エイズ・アップデート

地球規模の広がりを見せるHIV/AIDS問題。アフリカなど途上国を中心に、現状と国際社会、市民社会の取り組みの最新情報を伝えるメールマガジン。

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5号(Global AIDS Update)

2004/12/03

■GLOBAL■<□<■AIDS■>□>■UPDATE■

 グローバル・エイズ・アップデイト
       GLOBAL AIDS UPDATE
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 創刊第5号 2004年12月3日
  Vol.1-No.5 Date: 3 December, 2004

■GLOBAL■<□<■AIDS■>□>■UPDATE■

◆発 行:アフリカ日本協議会
◆連絡先:
・東京都台東区東上野1-20-6丸幸ビル2F
・電 話:03-3834-6902
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はじめに:発行趣旨
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○HIV/AIDS問題は、現代世界に於ける保健医療上の最大の問題の一つです。
○しかし、日本では、こうしたグローバル・エイズ問題の深刻さや最新の情報
が伝わっておらず、この問題へのコミットメントが薄いのが現状です。
○このメールマガジンは、グローバルなHIV/AIDS問題の最新動向を日本語で伝
えるメディアが必要だという認識から生まれました。
○HIV/AIDSに関わる主要なウェブサイトの記事を日本語で要約し、ほぼ隔週刊
で発行いたします。

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■「第5号」目次
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●世界エイズ・結核・マラリア対策基金関連特集
 1.オランダ:基金に600万ドル
 2.基金理事会 来年度の拠出増額思案に合意
 3.基金事務局長 深刻な資金不足懸念を表明

●世界エイズデー関連特集
 1.アフリカ:18人のミュージシャンがメッセージ
 2.UNAIDS/WHO:世界の女性HIV感染者増加を発表
 3.国連大使、アフリカの女性 HIV対策に希望
 
●地域情報
 1.ボツワナ:VCT対策見直しへ
 2.韓国:HIV/AIDS事情

●NGO関連情報
 国境なき医師団(MSF):小児用のHIV/AIDS治療薬不足を悲観


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●世界エイズ・結核・マラリア対策基金 GFATM 特集
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★オランダ: ボノ氏やマンデラ氏の要求で、600万ドルを世界基金に
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世界エイズ・結核・マラリア対策基金 GFATM the Global Fund to Fight AIDS,
 Tuberculosis and Malaria によると、オランダ政府は10月13日木曜日、先月
(U2の)ボノ氏 Bono やネルソン・マンデラ Nelson Mandela 前南アフリカ共
和国大統領からの要求があったのに対し、今年オランダが、GFATMに600万ドル
寄付することを約束した。これにより、オランダは2005年までにGFATMへ1億61
00万ドルを拠出することになる(注)。
ボノ氏・マンデラ前大統領・全米映画協会会長ジャック・バレンティ氏 Jack 
Valenti らは、10ヶ国(英国・カナダ・フランス・ドイツ・イタリア・日本・
オランダ・ノルウェー・スペイン・スウェーデン)に、GFATMの資金不足を補
うため、各国にそれぞれ530万ドルの寄付を求める文書を送っていた。英国が
最初それに答え、530万ドルをGFATMに拠出し、次にスェーデンは220万ドルを
追加拠出し、スウェーデンは、2004年までに7520万ドル拠出した。
オランダはこの度、EUの議長国になり、HIV/AIDSの予防・治療をEC域内の最も
重要な課題と一つとして打ち立てた。オランダの政府高官の一人は、この拠出
をきっかけに、今年度のGFATMの資金不足を解消に貢献し、これからもオラン
ダがGFATMとともに、HIV/AIDS問題へのコミットメントを表明したいと、述べ
ている。
(注:世界基金への日本の拠出額はこれまでの総計で2億6500万ドルである)

原文表題:Netherlands Forwards $6M to Global Fund in Response to Appeal From Bono, Mandela
日付:October 14, 2004
出典:Kaisernetwork.org website
URL:http://www.kaisernetwork.org/daily_reports/print_category.cfm?dr_cat=1&dr_DateTime=10-14-04

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★GFATM理事会 来年度の拠出増額思案に合意
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 世界エイズ・結核・マラリア対策基金 GFATM (世界基金)は、11月18-19日に
開催された第9回理事会において、5回目の新たなプロポーザルの募集(第5ラ
ウンド)を実施することを決定した。この理事会において、第5ラウンドについ
ては、来年3月に公式なプロポーザルの募集が行われ、もともと10月に開催され
るはずであった第11回理事会を1ヶ月前倒しして9月に開催し、その理事会にお
いて資金拠出する案件に関する承認を得るというスケジュールが決定された。
 第9回理事会はタンザニア北部の都市アルーシャで開催されたが、その前日
の「ハイレベル・セッション」にはタンザニアのベンジャミン・ムカパ大統領を
始め、ケニア・ウガンダなど周辺国の大統領や高官が出席し、第5ラウンドの開
始を早急に決定することを強く求めた。また、同セッションに参加した英国のヒ
ラリー・ベン国際開発相も「新しいラウンドを可能な限り早く開始する必要があ
る」と演説した。さらに、435団体を数えるアフリカのエイズ活動団体が、早急な
資金拠出を要求していた。
 来年9月のの第5ラウンドが承認されれば、2005年中に、新たに24億ドルが必
要となる。また、現在進行中のプロジェクトの延長にかかる費用が、これとは別
に14億ドル必要となる。さらに、新たな案件の実施に関わらず、2005年以降に、
更新される案件について追加的に拠出しなければならない資金の総額は27億ドル
に達する。 
 2002年に国連のアナン事務総長の提案で発足したGFATMは、この2年間で30億ド
ルを128カ国に拠出してきた。今回の理事会の議長であるトンプソン氏は、今回
の全会一致の決定は、GFATMのエイズなどの感染症対策への確固たる決意と、長
期的な実効性、責任を明確にする意思が反映されている、と話している。

原題:Global Fund agrees to consider releasing more funds next year
日付:Friday November 19
出典:AFP通信
URL:http://uk.news.yahoo.com/041119/323/f6y6t.html

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★基金事務局長 2005年 深刻な資金不足懸念表明
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※この記事は、第9回理事会の開催前に執筆されたものですが、上の二つの記事
の背景を理解する上で重要と考え掲載いたします。

 世界エイズ・結核・マラリア対策基金 GFATM は支援機関からの資金拠出が伸
び悩み、苦しい資金繰りを強いられており、2005年は危機的だとリチャード・
フィーチェム事務局長Richard Feachemが発表した。
 フィーチェム氏はスペインの国際製薬産業会議に参加中のインタビューで、理事
会は事会は来年予定されているラウンド5の立ち上げを否決する可能性が高いが、
もしラウンドの立ち上げに失敗すれば、エイズ・結核・マラリア対策への世界的資
金調達メカニズムの大きな減速となると述べた。
 GFATMは、2004年予算15億ドルから10億ドル増の25億ドルの予算を必要とし
ているが、現在、16億ドルしか確保されておらず、04年からの繰り越しが2億ド
ルあるものの、13億ドルの支出がすでに見込まれているため、結局5億ドルし
か確保されていないことになる。
 フィーチェム事務局長は、来年7月にスコットランドで開かれるG8先進国首
脳会議後に多額の資金提供があるだろうと希望を持っている。2003年にG8はG
FATMに毎年30億ドルの資金提供を申し出ていたが、その内訳としてシラク仏大
統領は欧州、米国、そして残りの国が10億ドルずつを拠出すると約束していた。
しかし、米国と他国政府のエイズ対策の方針の対立のために、GFATMへの資金
拠出は勢いを失っていったのである。8月に米国の地球規模エイズ調整官 Global AIDS Coordinator のランドール・トバイアス氏 Randall Tobiasは、他国の拠
出金を未払いを理由に、1.2億ドルの援助を取り消したと発表。それ以来、幾つか
の国々がGFATMへの資金拠出を増やし、米国の不足分に当てている。

原文表題:AIDS Fund Head Warns of 2005 Funding Crunch
日付:October 28, 2004
出典: Reuters AlertNer Homepage
URL:http://www.alertnet.org/thenews/newsdesk/L28703781.htm


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●世界エイズデー特集
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★−アフリカのトップアーティスト18人がHIV/AIDS問題のメッセージ♪
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 18人のアフリカ人トップミュージシャンらが、HIV/AIDS問題に挑むため、楽曲
を製作、共に活動をすすめている。メンバーには、サリフ・ケイタ氏 Salif Kei
ta (マリ)、 アンジェリーク・キジョー氏 Angelique Kidjo (ベナン)、 
イスマエル・ロー氏 Ismael Lo (セネガル)、コフィ・オロミデ氏 Koffi Olomide (コンゴ民主共和国)らが含まれている。メンバーたちは、この歌が、アフリカにわたる貧困とHIV/AIDSの問題に、何かのアクションとなればと切に願っている。彼
らは社会の一人一人にも目を向け、(タムタムドラムのように)今まで関心の無
かった人々にもメッセージを届けていきたいとしている。
 "We Are the Drums" と題したこの歌は、2000年に各国政府らに採択されたミ
レニアム開発宣言 MDGs the Millennium Development Goals を促す形で、国
連開発計画 UNDP が主導する "the Africa 2015 initiative(アフリカ・イニシ
アチブ2015)"の一環として製作された。歌詞の中では、アフリカの人々が "vi
ctims of poverty, victims of hunger(貧困や飢餓の苦難に耐える者たち)"
 であることをやめて、HIV/AIDS感染拡大を防止するため、個々の役割を問い
かけ、2015年を生きる人々がHIVに感染しないようにと訴えている。
 UNDPは、プレスリリースで、「国際社会が2015年を目標に定めてはいるもの
の、特別な対策が講じられなければ、アフリカにおいては2145年まで目標達成の
日の目を見ることはないでしょう。彼ら、ミュージシャンらの存在は、HIV/AIDS
と貧困の問題は、避けて通ることができない問題であり、この状況を変えるた
めに皆を巻き込んで行動していくことを象徴してくれています。アフリカの一
人の男性として、一人の女性でとして、そして国際社会の一員として行動して
いくことを…。」
 「AIDSと飢餓がこのような惨事をもたらし、自分たちの社会に広く拡大したこ
とは容易には受け入れられません。でも、これはアフリカが一つになれるいい
機会になると思うんです。私たちは、この両手で自分たちの運命をつかみとっ
ていくことができると思うし、つかんでいかなければいけないと思うので
す。」アルジェリア出身のアーティスト、チェブ・マミ氏 Cheb Mami は、
そう力強く述べた。

※アフリカイニシアチブ2015のホームページ  http://www.africa2015.org/

原文表題:Top African Artists Jointly Fight HIV/AIDS Using Song New Vision (Kampala)
日付:29 October 2004
出典: Allafrica.com website
URL:http://allafrica.com/stories/200410290479.html


♪今年の世界エイズデーは、HIV/AIDSにおける女性と少女へのスティグマや差
別に焦点をあてています。本号でもそれに合わせて、「女性とHIV」について
記事を取り上げました。
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★女性のHIV感染者が世界各国で増加
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11月23日、UNAIDSとWHOは、世界のHIV感染者3720万人のうち、およそ半分が、
女性であったことを明らかにした。この2年間で女性の感染者の数は増加、地
域別で見ると東アジアは56%増加(2年前比)、続いて東欧と中央アジアが48
%増加(同)だった。
 女性は男性に比べると、HIVに感染しやすく、セックスで、男性から女性に感
染する確率は女性から男性に感染する確率よりも、2倍である。発展途上国に
おいて、多くの女性に対して、ABC予防(禁欲・貞操と性的パートナーの数を減ら
すこと・コンドームの正しい使用 Abstinence, Being faithful and reducing 
number of sexual partners, and Condom use)が十分に行き届いていないことが
挙げられる。「感染症の改善には男女の不平等を考えることが必要だ。女性に対
する暴力の予防、貧困と相続権へのアクセス、女性と少女への義務教育と仕事を
得る機会に力を入れる必要がある」とUNAIDSのピーター・ピオット氏 Peter 
Piot は述べた。
 毎日、数百万の性的に活発な若者が感染予防サービスを受けられていない。
グローバルAIDSはHIV予防のために2001年21億ドルに比べ、2004年はその3倍の
61億ドル費やし、感染予防・ケアサービスはかなり改善した。しかし、HIV/AIDS
の流行拡大は止まっていない。「将来より多くの資金が必要になるだろう。しか
し今のカギとなる試みは、基金が実際に必要なところに使われているようにしな
ければならない。」とピオット氏は述べた。低所得国、中所得国の中学校の生徒
がエイズ教育を受けられる率が3倍近くになり、母親から子供へのHIV感染の予防
のサービスを受けることができる女性は70%増加した。しかし、予防や治療が受
けられるのは国によってさまざまであり、低所得国、中所得国では1/5弱の人し
かHIV予防サービスが受けられないという問題もある。

原文表題: Number of Women Living With HIV Increases in Each Region of the World
日付: November. 23, 2004
出典: UNAIDS
URL: http://www.unaids.org/html/pub/media/press-releases02/pr_epilaunch_23nov04_en_pdf.htm


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★国連特使、アフリカの女性のHIV感染のリスクについてのコメント
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 ステファン・ルイス 国連アフリカ・エイズ特使 U.N. Special Envoy for HI
V/AIDS in Africa Stephen Lewis はサハラ以南アフリカにおいて非常に女性
たちがHIVに感染しやすいい理由としてジェンダー間の不平等を挙げ、例えば
家庭内で妻たちが夫とのセックスを拒否したり、コンドームの使用を言い出す
ことができにくい環境を指摘した。
 ルイス氏はアフリカにおける15歳から24歳までの620万のHIV感染者のうち75%
が女性であり、2010年までには2000万人がエイズ遺児となる予測データをあげ
る一方で、WHO(World Health Organization)の3 by 5イニシアティヴ(つまり
2005年までに抗レトロウイルス薬 ARV の300万人のHIV感染者に投与を目指す
プログラム)や、HIVの母子感染予防のためのジェルやスポンジタイプの殺菌
剤を用いた製品が開発中であり、アフリカのHIV/AIDS対策には「希望」があると
話した。同氏は昨年、自身の名前を付けた基金を設立し、サハラ以南アフリカ
でHIV感染者AIDS患者の女性たちの支援を開始している。

原文表題: U.N. Special Envoy for HIV/AIDS in Africa Says Women Especially Vulnerable to Disease in Sub-Saharan Africa
日付: Nov 17, 2004
出典: Kaiser network Daily HIV/AIDS report
URL: http://www.kaisernetwork.org/daily_reports/rep_hiv_recent_rep.cfm?dr_cat=1&show=yes&dr_DateTime=17-Nov-04#26779


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●地域情報
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★ボツワナ:VCT対策見直しへ
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 開発途上国でのエイズ治療のアクセス拡大が進むにつれ、自発的カウンセリン
グ・検査 Voluntary Counseling and Testing(以下VCT)の見直しが始まっ
ている。これまでの議論では、HIV検査は自発的なものでなければならず、強
制的な mandatory 検査は感染者を差別や偏見にさらすものとされた。しかし
実際には、差別を恐れて検査を受けようとしない人が多く、こうしたVCTアプ
ローチは成果を挙げてこなかった。アフリカでは自分のHIV感染の有無を知る
人は人口の10%にとどまり、治療拡大の障害となっている。
 そこで、より実際的な検査アプローチが必要との考えから、UNAIDSとWHOは新
たなガイドラインを示し、HIV感染率が高くかつ治療の機会がある場所では、
病院やクリニックで業務の一環として、全ての患者に対してHIV検査をするよ
う提案がなされるべきだとしている。また特定の施設では、すべての性感染症
患者と妊産婦に対し、こうした検査の提案をすべきとする。
 すでにボツワナ、マラウィ、レソトの三国で、公立病院やクリニックで検査の
提案が始まっている。そこでは医療スタッフが患者に対し、検査の長所・短所
や、患者には検査を拒否する権利があることを、事前に説明する。ただしVCT
で必須とされる15〜30分の個別プレ・カウンセリングのようにしっかりとした
ものではない。ボツワナでは、妊産婦検診の際、診察室で検査の提案をする前
に、待合室でグループカウンセリングを行い、検査や母子感染防止のARV投与
について説明をする試みもなされている。
 こうした動きには異論もある。適切な方法で実施されなかった場合、感染者の
権利侵害の口実にされる可能性があると、活動家らは指摘する。ボツワナでは、
検査前に医療スタッフから充分な説明がなされていないとの指摘もある。

*関連URL(UNAIDS/WHOによるHIV検査の新たなガイドラインをまとめた記事):
http://www.saiia.org.za/modules.php?op=modload&name=News&file=article&sid=404

原文表題:States, AIDS experts test boundaries of HIV testing
出典:Pambazuka News
原典:eAfrica Volume 2, September 2004, The South African Institute of International Affairs
日付:September 18, 2004
URL:
http://www.saiia.org.za/modules.php?op=modload&name=News&file=article&sid=403


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★韓国:HIV/AIDS最新事情
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 韓国保健当局は10月20日、今年1月から9月までの間に新たに455人のHIV感染
が報告されたと発表した。これで韓国国内の累積感染者数は2994人となり、昨
年の同時期と比べて、14%の増加である。同国内にエイズの流行が始まった19
85年以来、591人の人がエイズで亡くなっており、生存しているHIV感染者数は
合計2403人になった。
 韓国感染症センター the Korean Center for Disease Control and Prevention
(KCDC)は、認定された感染者のうち、感染経路が明らかになっている305人
については、51%が異性間、49%が同性間であるとみている。さらに、当局の
調べで、外国人在住者でHIVに感染者、132人が判明した。2004年1月から9月
までの在韓外国人感染者数は2003年に報告された59人の2倍以上である。保健
当局は、外国人間で感染者が激増した理由として、今年になって8万人にのぼ
る不法外国人労働者が、外国人に義務づけられている健康診断(HIV検査を含
む)を受けたためであるとしている。韓国の移民局は、HIV陽性と診断された
外国人は、もし自主的に国外へ出ない場合、強制的に国外退去させると述べた。
 昨年行われた調査では、性交渉時にコンドームを使用している成人はわずか12
%であることがわかり、KCDCはコンドームの使用を奨励するため、コンドーム
のイメージを高める大規模なキャンペーンを打ち出した。KCDC及び韓国のエイ
ズ対策連合 the Korea Anti-AIDS Federation は、今月からコンドームの使用
を奨励するキャンペーンCMを放映している。

原題:455 more test positive for HIV/AIDS in Korea 
日付:October 21, 2004
出典:Korea Herald 
URL: http://tmb.exodus.ie/exodus/news.asp?id=42110


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●NGO関連情報
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★国境なき医師団:小児用HIV/AIDS治療薬不足に悲観
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 11月2日、ジュネーブでWHO、UNICEFが主催した小児エイズサミット a 
pediatric AIDS summit の開会式前日、国境なき医師団 MSF Medicins 
sans Frontieresは「エイズ患者の子どもたちに、適当な薬がないために命を落と
している。」という声明を発表し、子どものHIV/AIDS治療費が年間1300ドルと、
成人の200ドルよりも6倍以上も高額であることを強調した。
 この価格差の背景には小児用エイズ薬の市場規模が小さいことがある。2003年
度のHIV感染者、エイズ患者の子どもの数は250万を超え、15歳以下の新規感染
者は70万人と推測されており、その88.6%はサハラ砂漠以南アフリカに在住し
ている。多くの国は薬を買えないほどに貧しい。その結果、小児用のチュアブ
ルタイプの錠剤などを生産する製薬企業はほとんどないか、利益回収の見込み
がないので、十分な開発資金を投入しようとしていない。
 MSFマラウイで働くコーエン・フレドリクス医師 Dr. Koen Fredrix は、子ど
もたちは錠剤を飲み込めないため、割って服用しやすいように投与する方法を
試みているという。シロップを代用して成人と異なる量を投与するなど、工夫
しているがそれが治療を複雑にしてしまう。MSFは2000年12月に子どもにARVを
投与する治療を始め、2004年現在ではMSFのARVを服用している13歳以下の患者
は5%を占める。MSFは今後も子どもの治療に力を入れていくつもりだが、適切
な手段がないため、現場の医師たちの悩みは尽きない。
 MSFはWHO、UNICEFや各国政府に事実の詳細を把握し、小児用エイズ治療薬の市
場規模と現状のギャップを埋めるよう迫っている。
 HIV感染者・エイズ患者の約半数は、2歳になる前に命を落としてしまうという。
 
原題:Lack of AIDS Drugs for Children: A Matter of Life and Death
日付:  November 2, 2004
出典: MSF Press Release
URL: http://www.msf.org/content/page.cfm?articleid=C918F074-3067-4CDC-B29BCD2500E8BBF9


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