読書

その本読んだ?

ビジネスでの日常会話でも「本」の話題に触れる事って多いですよね。読んでいなくて恥ずかしい思いしたことありませんか?このメルマガでは話題本やベストセラーなどのアラスジを配信。これを読むだけで本の話題に強くなれるかも・・・?

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その本読んだ?

2004/09/23

<<<<その本読んだ?>>>> Vol.4 「キッチン」その2

毎週話題の本、話題となった本のアラスジをご紹介しています
仕事や普段の会話の中で、「○○○って読んだんだけど・・・」って
ありますよね?その時読んだことがなくて恥ずかしい思いをしたり
見え張って読んだ振りしたことってありませんか?

このメルマガでは本を読んだ気になっていただけるような内容を
目指しています。忙しくてなかなか読書する時間がないという方、
本を買うのに迷ってしまう方などのお役に立てれば幸いです。


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本日の本

タイトル:「キッチン」
作  者:吉本ばなな
出  版  社:角川文庫
定  価:400円


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満月−キッチン 2−
<書き出し>
秋の終わり、えり子さんが死んだ
気の狂った男につけまわされ、殺されたのだ

桜井みかげがそのことを知ったのは、もう冬になってからだった
すべてが終わって、やっと雄一は電話をよこしてきたのだ

電話で雄一は本当に話したくなさそうにみかげにえり子さんの
死を少しずつ語り始めた
みかげはたまらず雄一の所へ行くことにした

みかげが大学を辞めて料理研究家のアシスタントになったのは
秋の初めの頃だった。それからずぐ田辺家を出ていた

みかげは雄一と会えた事を心のそこから喜んでいた
毎日わけがわかならいままころがるように過ぎていっちゃったんだ
ぼくが長男らしくしていないと納まりがつかなかった
みかげの事はずっと頭にあったんだよ
みかげに知らせたとたんに、全部が本当になってしまいそうで
怖かったんだ、と雄一がみかげに話しかける

どうも私たちのまわりは。いつも死でいっぱいだね、とみかげ
ついにみなしごになってしまったよ

えり子さんは雄一に遺言を残していた
みかげは化粧台に入っていたという遺言を雄一から受け取った

遺言〜一部抜粋
私が死んだらあんたひとりぼっちよ
人の嫌悪するようなことをわざとして、人の気を引こうとする人
が世の中にはいるのよ
こんなに長く女でいても、まだどこかに男の部分がある
でも、もう心身ともに女、名実ともに母ね

みかげは雄一を豪華な夕食をとるために
メニューを熱心に考え、メモを雄一に押し付けた

雄一がでていくと、みかげは部屋に一人きりになった
秒を刻む時間を感じさせないほどしんとしていて、
私だけが生きて活動していることを申し訳なく思うような
静止した雰囲気をかもしだしていた
人の死んだあとの部屋はいつもこうだ

今年の夏は集中して独学で料理を学んだ
頭の中で細胞が増えるような感じはちょっと忘れがたい
今思えば三人でよく食事をした、いい夏だった

みかげの性格が欠点となり、料理に影響を与えるとは思わなかった
仕方なく、がさつな性格のこらえ何もかも丁寧にやるよう心がけた

スクールに料理を習いに来る女の子を見てみかげは納得がいった
彼女たちは幸せを生きている
どんなに学んでもその幸せの領域を出ないように教育されている
そして本当に楽しいことを知りはしない
その人はその人を生きるようにできている
幸福とは自分が実は一人だとなるべく感じなくていい人生だ

みかげは雄一のために2時間かけて夕食を作った
今日が終わらなければいいのにな、ずっと一緒に住もうよ
すんでもいいけど、女として、友人として
自分でもわからない・・・

今は自分でも考えられない
みかげはぼくの人生にとってなんなのか、今までと何が違うのか
早くここを抜け出さないと、抜け出したい、でも君を巻き込めない
最近、次の日に続くものがないんだ

となりにいるのは、誰よりも近い、かげないのない友達なのに
二人は手をつながない
どんなに心細くても自分の足で立とうとする性質を持つ

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満月では、いきなり雄一の母親(本当は父親)のえり子さんの
死で始まり、雄一が追い詰められていく。みかげは雄一を再び接
点を持つが、そこから踏み出せない雄一。二人を結びつける一途
な思いがみかげを行動に駆り立てる。満月後半をお楽しみに。

キッチンに続き、次回の紹介作品は、「TRY」を予定しています。
2002年に映画化もされたこの作品は、中国を舞台に壮絶なスト
ーリーを展開していきます。なんといってもこの本のキャッチコピー
に惹かれました。「武器は頭の中にある」−。

リクエストお待ちしています
「あの本、どんな内容だったっけ?」
「この本大好きだから読んで紹介して!」
など、ぜひ皆様の声をお聞かせ下さい

一度にたくさんの文章を書くよりも、少しずつ回数を増やして配信
していこうと思っています。次回作の「TRY」からは配信回数を
変更いたしますので、よろしくお願いいたします。

発行人 のり
postman183@yahoo.co.jp

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創刊日:2004-08-17  
最終発行日:  
発行周期:毎週水曜日発行  
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