これから先は業界や社内での「勝ち組」「負け組」が一段と鮮明に分かれる時代に入ってきます。若手諸君には経営者意識や起業家精神の育成に、中小業経営者には「経営に不可欠な時代の流れを捉える」参考になればと思います。
若手社員必見! 社長を超えてしまう「日経ビジネス・ベンチャー」の読み方
発行日:10/10
今号は、「日経ベンチャー」10月号と「日経ビジネス」10.3号から
記事を抜粋して紹介します。
■ 目 次
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[1] 特集 社長と幹部の深い溝ー亀裂「日経ベンチャー」10月号)
[2] 特集 起こせ ジャパンインパクト(「日経ビジネス」10.3号)
[3] 編集後記
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■ 内 容
[1] 特集 社長と幹部の深い溝ー亀裂(「日経ベンチャー」10月号)
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企業であれば、大小やその成長のステージに拘わらず経営者と幹部の
亀裂が生じるのは必然であることは容易に理解できる。
★調査によると、「右腕の幹部が辞めて困った経験のある」経営者は
45.2%であるが、約8割の経営幹部が「切実に辞めたいと感じた」
経験があるという。※これは主従関係からくる差である。
★しかし、この両者間で人間関係について認識の差がある。
つまり、経営者は質問「幹部との人間関係が悪化した経験は?」に
「一度もない」が51.3%に対し、経営幹部は22.8%に過ぎず「何度も
ある」が53.5%を占めている。これが問題なのである。
★この特集の中から「最悪の事態を回避するためには」が
現在この状況を抱える企業や社長には有益である。
★ボストンコンサルティングGrの菅野寛VP(バイスプレジデント)は
両者の亀裂は必然で歓迎すべきことと言い、「企業の成長ステージ」
に応じ、両者はお互いに変わるべきという。
★コンサルタント会社「トレジャークエスト」の岡村勝弘社長は
― 経営者は「会社はオレのもの」という感覚が問題である。
― 特に創業経営者は「経営者」以外に「オーナー(株主)」と
優秀な「社員」の三面性を持つ。
― 幹部との議論のあとの「鶴の一声」で覆す等の強権発動や
その他の「オーナー」の仮面が顔を出す。
― 幹部の『アンフェア』感が高まると亀裂が生じる。
― この亀裂の防止には両者が同じ価値観を共有し続けることが
大切で、そのためには「対話」が必要である。
という。
(コメント)
━━━━
●経営幹部の離反には、会社が創業から成長期に入った時期、創業者
から2代目の事業承継後、そして株式の公開後の大きく三タイプが
あると考える。
●ボストンコンサルの菅野VPも主張している通り、「企業の成長
ステージ」に応じ経営者・幹部には能力や意識改革が問われる。
但し、経営者には「規模や成長に応じた器」が更に問われるので
ブレーンの登用や合議制の導入そして場合によっては社長交代の
英断も必要になる。
●2代目として自分の子供に継がせるのは心情的には理解できるが、
稲盛和夫京セラ名誉会長が「苦労を少しも経験してないのに、子供も
可愛さ、創業家大事なあまり世襲に走っても上手くいく道理がない」
と明言されている。(「日経ビジネス」10,10号の「敬天愛人」)。
●稲盛さんのようにできる経営者は少ないであろうから、2代目には
先ずすべきは自分の会社以外に勤めさせ(最低10年)苦労と社会人
としての基礎を身につけさせるべきである。
●個人的には、自分の子供よりも創業以来あるいは日々労苦を共に
している「社員」を可愛がる経営者になってもらいたいと考える。
[2] 特集 起こせ ジャパンインパクト(「日経ビジネス」10.3号)
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05年の夏は、先の総選挙への若者の投票増、巨人戦のナイター観戦を
一人で楽しんでいたサラリーマンが家族との会話時間を増やした・・・
等現象から「目覚めた日本人」「日本人が変わってきた」といい
新しい国造りに向けて「6つの提言」をしている。
★その6提言を列挙すると
1)企業改革への提言ー社員に現実を見せろ
2)2極化・庶民への提言ー成り上がって声上げろ
3)2極化・エリートへの提言ー大樹に寄らず挑戦せよ
4)少子高齢化への提言ーDANKAIを輸出せよ
5)三位一体・地方改革への提言ー利益誘導型政治に頼るな
6)外交・教育問題への提言ー草の根に耳を傾けよ
★この中から
提言3)2極化・エリートへの提言ー大樹に寄らず挑戦せよ
提言4)少子高齢化への提言ーDANKAIを輸出せよ
を紹介したい。
★東京大学卒業就職者のうち大企業への就職率は1994年の75%
から2003年の62%と減少傾向にあり「東大卒業生の大企業離れ」
が進んでいる。上田渉氏(25歳)もその一人である。
★上田氏は、東京大学経済学部の4年生であるが、昨年12月音楽以外の
音コンテンツの配信事業を展開するベンチャー「オトバンク
(http://www.otobank.co.jp/」の社長である。
★「オトバンク」の経営陣の顔ぶれは元三井物産広報室長(77歳)
や50、60代の弁護士や広告会社社長そして元マッキンゼーの
コンサルタント等を取締役や監査役にし、東大や早稲田大学の
学生が営業部長や営業主任を勤める。
★新華ファイナンスジャパン副社長の石塚孝一氏(35歳)は
(http://www.xinhuafinance.com/jp/main/index.html)
米国の大学を卒後10年で4つの職場を経験している。
米系金融情報会社日本法人を皮切りに、ロイタージャパンや
ライブドア等をマネージメントのプロとして企業を渡り歩く
「ファースト・トラッカー」と呼ばれる新タイプのエリートである。
★1947〜49年生まれの世代を「団塊(DANKAI)」世代と言われるが、
この世代より先輩の高齢者が今中国で活躍している。
★そのうちの一人鈴木茂昭氏(62歳)は、大手計測機器メーカーの
アドバンテストを2003年2月に定年退職し、現在家族を日本におき
上海の翻訳会社で第2の人生を送っているが、2年前に
予てから貧困で教育もままならない雲南省に200万円で中学校
「鈴木総合教学楼」を寄贈し茨城の中学校との交流事業の後押しを
している。
★今自らのスキルと経験を生かし、引退後に上海を目指す人が
着実に増えている。
パソナグローバルの畑伴子社長が「01年に28人だった50歳以上の
上海勤務希望者は04年には120人になった」という。
★今年海外在留邦人は100万人を突破する勢いであるが、
団塊世代が定年退職を迎える07年以降、用なし扱いをする祖国より
諸手を挙げて歓迎してくれる中国等海外諸国を目指す引退世代の
動きは一層加速すると予測される。
(コメント)
━━━━
●「2005年夏、日本人が変わった」は、クールビズでネクタイを
公に外せるようになったとか、総選挙における「落下傘部隊」の
登場とか今までにない出来事、銀行の不良債権処理や過去最高の
企業業績にみるバブルの終焉を代替的、象徴的に表現した言葉と
捉えたい。
●この特集で採り上げているテーマは、数年前から既に社会の新たな
潮流として惹起しており、今年始めて日本に襲った衝撃波でもない
ことはおわかりだと思う。
●日本は良きにつけ悪しきにつけ「変革のスピード」が遅い。
しかし、今後はここで提言している現象が今年を境目に
スピードアップするだろうと推測される。
●しかし、このスピードアップの後押しの重要なファクターは制度や
法律である。来年5月施行の「新会社法」の実効に期待しているが
更に、ベンチャー支援に対する税法上の優遇や海外勤務希望者の
支援システムの導入等が望まれる。
[3]編集後記
─────────────────────────────
昨年今年と続けて、内外で大地震が起きている。
そろそろ東京は大丈夫かなと思われてきて、今日は通勤鞄に
携帯ラジオを忍ばせた。
「転ばぬ先の杖」には少し心許ないが、皆さんはどんな準備を!
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会社を成長・永続させる経営研究塾
代表 蛯谷 正治
ブログ http://blog.melma.com/00120950/
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