トップ > ライフスタイル > 出産・育児 > 児童文学の本棚

児童文学の本棚

RSS

イマドキの子どもは本を読まない、なんてあきらめるのは、ちょっと早い!古典的名作を選べばいいなんて単純なものでもない、イマドキの小学生の本選び。迷った方はこちらへ。



メルマガの登録・解除

登録した方には、メルマ!からオフィシャルメルマガ(無料)をお届けします。


最新の記事リスト

  1. このメルマガは最新記事のみ表示されています

メルマガ情報

最終発行日:
2005-03-11
発行部数:
21
総発行部数:
315
創刊日:
2004-07-28
発行周期:
不定期
Score!:
-点

バーバラ・クーニー特集

発行日: 03/11

                                     2004/03/11
〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇

          児童文学の本棚          

〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇

今週は、現代アメリカを代表する絵本作家のバーバラ・クーニー
の中から、小学校以上の子どもを対象とした絵本を紹介します。

小学校低学年から読めて、高学年、あるいは大人になっても
ずっと付き合っていける絵本です。

伝記や物語といったいわゆる読み物も大切だけれど、
絵本は、いくつになっても心地よい時間を約束してくれるうえに、
それほど時間もかからないところがいいでよね。

福音館の松居直氏は、「絵本は、大人になっても読み聞かせ
してもらうもの」とおっしゃっていますが、読み聞かせしてもらうと、
絵が本当になまなまと見えてきて、心がすーっと入り込んでいく気がします。

中学生になっても、高校生になっても、読み聞かせは大事であることを、
メルマガ「子育てのための本棚」で取り上げた、ジェーン・ハーリーの
「滅びゆく思考力」は、科学的に検証していましたが、

読み聞かせを、家庭の中で育てる大事な素養と考える欧米の伝統を、
忙しい日本の現代社会に取り入れるために、絵本はとても便利なものだ
思います。

「うちの子供は、本が好きだから必要ない」と思われる方も、一度ためして
みてください。親子の素敵な時間を、約束してくれると思います。

:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
◆目次◆

1.おちびのネル ファーストレディになった女の子
2.ルピナスさん
3.エミリー
4.みずうみにきえた村

::::::::::::::::::::::::::::::::::::
◆本のなまえ

おちびのネル ファーストレディになった女の子
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
◆ちょっと紹介

あのルーズベルト大統領夫人のエレノア・ルーズベルトの
生い立ち!
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
◆対象年齢

小学校低学年から
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
◆著者

バーバラ クーニー (著)
掛川 恭子 (翻訳) 

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
◆出版社

ほるぷ出版 ; ISBN: 4593503817 ; (1997/11)
40 p ; サイズ(cm): 26 x 19 、¥1,575 (税込)

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
◆あらすじ

アマゾンのブックレビューをご参考ください。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4593503817/qid%3D1109293003/250-4774897-

4913069
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
◆感想

大統領夫人の生い立ちといえば、普通、めぐまれた境遇でちやほや
されて育った少女を思い浮かべるだろう。

でも、この絵本の少女は、実の母親からみっともない顔をしているからと
「おばあちゃん」と呼ばれたり、

可愛がってくれた父親でさえ、クラブの入り口にエレノアを6時間も待たしたまま
戻ってこなかったりするのだ。

弟二人は、母の傍らで甘えながら絵本を読んでもらっているのに、
離れてぽつんと立って聞いているエレノアの姿や

いとこの女の子がうれしそうに駆け出していく背中を、大きな暗い部屋のなかから
一生懸命手を振って見送っているエレノアの姿。

繊細で、静謐な美しさをもったクーニーの絵だからこそ、一層、少女の
悲しい心情がひしひしと伝わってくる気がする。

だからこそ、後半、女学校の校長先生に選んでもらったくすんだ赤いドレス姿の
自分を「これがわたしかしら?」というようにぼーっと見つめている姿や

校長先生と二人で、夜の汽車が静かにわたっていく湖のほとりを散歩している姿に
絵本をながめているものもまた、勇気ずけられる思いがするのだろう。

ストーリーの骨格は、「みにくいアヒルのこ」なのだが、
実際の女の子が主人公になっているので、小学生でも、興味をひかれて聞いてくれる。

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
◆オススメ度

★★★★★(見ると、ほしくなるよ!)
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
♪ 買いたくなってしまった人

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4593503817/jidoubungaku-22
::::::::::::::::::::::::::::::::::
◆本のなまえ

ルピナスさん
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
◆ちょっと紹介

女性なら、生涯大事に付き合いたい絵本!
全米図書賞ほか受賞。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
◆対象年齢

小学生から大人まで
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
◆著者

バーバラ クーニー (著)
(1917〜2000)
アメリカ・ニューヨーク市のブルックリン出身。
1959年「チャンティクリアときつね」コルデコット賞受賞
1980年「にぐるまひいて」コルデコット賞受賞(2回目)
1982年「ルピナスさん」全米図書賞ほか受賞
他、国外・国内を問わず多数受賞 

掛川 恭子 (翻訳) 

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
◆出版社

 ほるぷ出版 ; ISBN: 4593502098 ; (1987/10)
32 p ; サイズ(cm): 27 、¥1,365 (税込)
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
◆あらすじ

アマゾンのレビューを参考にしてください。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/tg/detail/

-/books/4593502098/reviews/ref=ed_er_dp_1_1/250-4774897-4913069

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
◆感想

このお話に描かれた女性は、特別な才能をもっているわけでもなく、
なにか特権的な境遇にあったわけでもありません。

本のあとがきには、「独立心にあふれた一女性の人生」というように、
描かれていますが、

一番感動的であるのは、ルピナスさんの、少女のようなのびやかな想像力だ
と思います。

図書館の仕事、その合間をぬって温室で南国を想い、ついには世界中を
旅するようになる。

そうして、自ら育んでいったいろいろな思いを、誰に何と言われようと
村のあちこちにルピナスの花を咲かせることで、

おじいさんから伝えられた「世の中をうつくしくする」ことを、結晶させます。

偏狭な心では、決してできないけれども、とてもささやかなことを
成し遂げるのです。

その見返りを求めない美しさ。こんな美しさを理解することができたら、
人は、もっと優しくなれる気がしますね。

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
◆オススメ度

★★★★★(自分にもプレゼントしたい!?)
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
♪ 買いたくなってしまった人

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4593502098/jidoubungaku-22
:::::::::::::::::::::::::::::::::
◆本のなまえ

エミリー
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
◆ちょっと紹介

なぞの女性である詩人"エミリー・ディキンソンと少女の
思いがけない出会い!
1993年度コルデコット賞受賞作。
「パブリッシャーズ・ウィークリー」誌年間最優秀絵本賞受賞。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
◆対象年齢

小学生以上から大人まで
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
◆著者

マイケル ビダード (著)
掛川 恭子 (翻訳)
バーバラ クーニー  絵

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
◆出版社

ほるぷ出版 ; ISBN: 4593503035 ; (1993/09)
40 p ; サイズ(cm): 24 、¥1,470 (税込)
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
◆内容と感想

あらすじについては、アマゾンのブックレビューをご覧ください。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4593503035/qid%3D1109136810/250-4774897-

4913069

エミリ・ディキンスンについて
http://www.geocities.co.jp/Bookend-Ohgai/4174/dickinson.htm
その作品
http://www002.upp.so-net.ne.jp/koichi76/subj5_7_1.htm

エミリ・ディキンスンは、名前は忘れたが、海外の少女小説の中で
引用されているのを、見かけただけで、よく知らなかったので、

この絵本と出会い、その隠遁ぶりをはじめて知った。

このお話は、どうかするとグロテスクになりかねない危険なものを
はらんでいると思うが、送られてきた手紙に添えられた

からからに乾いた花や、少女のお母さんの弾くピアノ、
エミリーの好む白いドレス、少女がプレゼントする球根
などの道具立てが、

エミリーという女性に対するロマンティックな想像を掻き立て、
物語を救っている気がする。

小学校1年生のうちの娘は、学校の図書館で与謝野晶子の伝記と
出会ってから、しばしば「おーい、ぽぽんた」福音館書店に掲載されている
晶子の作品を、しばしば眺めるようになったが、

このような形で、詩人に出会うというのも、良いなあと思う。

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
◆オススメ度

★★★★★(とってもロマンティックな想像を掻き立てられるよ!)
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
♪ 買いたくなってしまった人

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4593503035/jidoubungaku-22
::::::::::::::::::::::::::::::::::
◆本のなまえ

みずうみにきえた村
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
◆ジャンル

実際に起きた環境破壊を描いた絵本
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
◆対象年齢

小学生から
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
◆著者

ジェーン・ヨーレン 文
バーバラ・クーニー 絵
掛川 恭子 訳
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
◆出版社

ほるぷ出版 ; ISBN: 4593503574 ; (1996/10) 、32 p 
サイズ(cm): 27 x 24、¥1,478 (税込)
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
◆あらすじ

著者の故郷であったクアビン貯水池は、かつて山々に囲まれ、
スウィフト川という川が流れる谷間で、

せっせとよく働く人たちが何代にもわたって住み続けていたところだった。

それが、大量の水を必要とする大都会との取引の結果、
スウィフト川ぞいの町や村は湖に沈められた。

豊かで美しい自然が、子供心にどれほど楽しみや安らぎを与えて
くれたか、それを破壊されることはどれほど寒々とし、衝撃的な
出来事であったか

バーバラ・クーニーの豊かなイメージの広がる美しい絵と共に、
静かに語られていく。

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
◆感想

淡々とした素朴な文章が、バーバラ・クーニーの多くのことを語り
かけてくる、暖かみのある絵そのものの中に、心が入り込んでいくのを
手助けしてくれる。

絵本の前半は、自然の美しさ、楽しさに心が癒される思いがする。

ことが起こっていくあたりは、衝撃的な情景であるにもかかわらず、
温かみのある絵によって、事実が柔らかに、静かに語られている
ように感じる。

後半は、時が経ち、年老いた父と共に大人になった主人公が、貯水池を
ボートで漕ぐ情景が、夕暮れから夜にかわる様子と共に語られるが、

その静謐な美しさが、湖の水とともにひたひたと心にしみこんでくる思いが
する。

問題提起の絵本であるのに、ちっとも硬さを感じさせず、心癒される絵本です。

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
◆オススメ度

★★★★★(豊かな自然の大切さを、やかましくなく伝えたいときに)
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
♪ 買いたくなってしまった人

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4593503574/jidoubungaku-22
::::::::::::::::::::::::::::::::
☆このメルマガは、アマゾンのアソシエイト・プログラムに参加しており、
リンク先ページもAmazon.co.jpになっております。
----------------------------------------------------------------------
お問い合わせ:o_mama81@yahoo.co.jp
 ----------------------------------------------------------------------
 発行者Webサイト: http://popup15.tok2.com/home2/omayumi4/
  ----------------------------------------------------------------------
無料メールマガジン「子育てのための本棚」も、併せてご利用ください。
----------------------------------------------------------------------

ブックマークに登録する

TwitterでつぶやくLismeトピックスに追加するはてなブックマークに追加del.icio.usに追加Buzzurlにブックマークニフティクリップに追加Yahoo!ブックマークに登録
My Yahoo!に追加Add to Google

規約に同意してこのメルマガに登録/解除する

登録/解除

メルマ!のおすすめメルマガ

  1. クラシック音楽夜話

    最終発行日:
    2014/09/30
    読者数:
    502人

    クラシック音楽とのつきあい方に決まりはありません、人さまざまですね。エンタテインメントとして楽しみたい、作品・作曲家・演奏家にまつわるエピソードを知りたい、楽しみたい、四の五のいわずに音楽そのものの魅力を知りたい感じたい、等々。「クラシック音楽夜話」は発行人musikerが実体験を交え音楽の魅力を語る「お話」です。時々クラシック以外の音楽も語っていますから気楽に読んでください。

  2. 教育記事から教育を考える

    最終発行日:
    2016/11/25
    読者数:
    415人

    2002年教育改革により様々な教育ニュースが跡をたちません。しかし、その本当の意味・背景がどれだけ語られているでしょうか?このマガジンでは今まで誰も語らなかった教育の本質を教育記事の中から解き明かしていきます。

  3. 役に立たない駄話

    最終発行日:
    2010/08/26
    読者数:
    3707人

    読者の皆様の貴重なお昼の休憩時間にどうでもいい話、つかえない豆知識、あまりにもしょうがないので笑ってしまうバカニュースなどを携えてやってきます。現在読者限定プレンゼント&相互紹介募集中

  4. 忙しいあなたの代わりに新聞読みます

    最終発行日:
    2014/04/15
    読者数:
    11930人

    【無料 最新ニュースメルマガ】経済・社会・スポーツ・芸能ニュースを5W1Hでお届け!そんなあなたに最適です。またIT業界のトレンドや、一息つけるコラムも充実!登録は無料です!今すぐ!

  5. 古代遺跡な日々

    最終発行日:
    2015/01/21
    読者数:
    205人

    古代遺跡に関する展覧会、テレビ番組、新刊書籍、ホームページなどの最新ニュースをお届けしつつ、それらにまつわるエピソードを収録。あなたの毎日を、古代遺跡なものに変えます。

発行者プロフィール